2008年2月18日星期一

好酸球性白血病

どこにできるのですか
図のように、子宮の中で膣に近い部分が子宮頚部です。その中でも膣に接している部分が子宮膣部といいガンが発生しやすい部分です。この部分にできるガンを子宮頚ガンといいます 。
どれほど多いのですか?
日本の女性では、子宮ガンの発生は胃ガンについで多いのですが、ガンによる死亡の多い順番からみると、子宮ガンは乳ガンより少なく、第 6 位になっています。 子宮ガンの中でも、子宮頚ガンが約70-80%を占めています。
症状は
初期の子宮頸部ガンでは、全く症状がないのが普通です。あるとすれば月経の時以外に出(不正性器出血)と性交時出血(接触出血)がほとんどです。これ以外に茶色や褐色のおりものがあることがあります。 診断は
子宮頸ガンは非常にゆっくり増殖しますが、ガン細胞が子宮頸部に見つかる以前の初期に正常でない異型細胞が見つかります。これらのガン細胞やガンの前の異型細胞は正常細胞と違った形や染めた時の色合いが違います。子宮膣部からはがれたり、こすりとった細胞を染めて顕微鏡でがん細胞や異型細胞を見つけると診断することができるのです。これを細胞診というのです。さらに組織診といい、疑わしい部分から組織をとり、標本をつくって顕微鏡で診断する方法で確定します。子宮頸部の組織診の際は、ほとんど痛みもなく、出血もまもなく止まりますし外来にてできます。またガンと診断された次ぎは進行度を調べるためにMR検査、膀胱?直腸の検査などを行います。治療は
ガンの進行期によります。通常0期、 Ⅰ 期と Ⅱ 期は手術、 Ⅲ 期と Ⅳ 期は手術をせずに放射線や抗ガン剤による治療を行います。しかしそれぞれの患者さんの状態により治療方法が変わることがあります。
治る率は
これもガンの進行期や調査によります。日本産婦人科学会による全国的な調査(5年生存率)では、
子宮頚癌とヒトパピローマウイルス
ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルスは,ヒトの体にイボ(パピローマは乳頭状のできもの)をつくることで知られていたウイルスです.
ウイルスは,ウイルスだけの単独の力では増殖することができないので,増えて子孫を残していくためには生物の細胞に感染する必要があります.ウシパピローマウイルス,イヌパピローマウイルス,ウサギパピローマウイルスなどヒト以外の動物にイボをつくる種類のパピローマウイルスもいますが,このウイルスは住み分けがきちんとしていて,動物の種を越えて感染を起こすことはなく,ヒトにイボをつくるのはヒトパピローマウイルス,HPVだけです.
さらにHPVにはヒトでいえば人種にあたる多数の「型?タイプ」があり,現在では100種類以上の型のHPVが見つかり,見つかった順に番号が付けられ分類されています.興味深いことに,HPVには,これらの型ごとにも住み分けがあるのです.大きく分けると皮膚に感染する「皮膚型」と粘膜に感染する「粘膜型」に分けることができるのですが,皮膚あるいは粘膜にできているイボの形,性格が違えば,それに対応してそれぞれの病変の中から見つかるHPVの型も違います.1970年代後半,子宮頚癌の組織中にHPVの遺伝子が見つかったという研究結果から,HPVが子宮頚癌を引き起こす犯人ではないかと疑われ始めました.研究が進むと,子宮頚癌組織中に見つかるのは,ある特定の型のHPVが多いということがわかってきました.
一方でHPV研究が盛んになるずっと前から,子宮頚部の病変には細胞の形は正常と違っているが癌ほどではない異形成という段階があって,その異形成の異常の度合いが段々に強くなり癌になっていくのであろうと考えられていました.HPVから少し話がそれますが,子宮頚癌は組織型によって大きく2つに分類されます.扁平上皮癌と腺癌です.先に述べた異形成は,
正確にいえば扁平上皮異形成で,異形成から癌になるのではないかと考えられているのは,子宮頚癌の中でも扁平上皮癌についてのお話です.腺系異型という状態が腺癌の前駆病変ではないかと疑われていますが,腺癌の成り立ちに関する自然史はきちんとは分かっていません.
これから先のお話は子宮頚部扁平上皮異形成,扁平上皮癌についてと考えていただきたいと思います.子宮頚癌とHPVの関係の研究が進むに従い,子宮頚癌からだけではなく子宮頚部異形成からも高率にHPVが見つかることがわかってきました.検査方法の感度が上がるにつれ,子宮頚部の病変の中からHPVが見つかる率は限りなく100%に近づいてきて,現在ではHPVが子宮頚部に感染することによって異形成ができ,更には子宮頚癌へと増悪していくのだろうと考えられるようになっています.しかし異形成すべてが癌になるわけではありません.異形成が見つかったときの異常の程度,段階によっても違いますが,異形成から癌になるのはせいぜい5%ぐらいで,残りのほとんどは治療しなくても自然に消失,治ってしまいます.異形成が見つかってもすぐに治療する必要はなく,まず経過観察すべきだと考えられています.癌になったら,あるいは異形成の異常の程度が進んだら治療すればよいというわけです.では,異形成の運命の違いは何によって決まっているのでしょうか.ここで注目されるのは,病気の性格とHPVの型による住み分けです.顕微鏡で見たときの組織,細胞の形の異常の度合いによって,子宮頚部異形成を軽度異形成と高度異形成の2つに分けます.軽度異形成よりも
高度異形成のほうが高率に癌化します.軽度異形成,高度異形成そして子宮頚癌で,それぞれどのような型のHPVが見つかるかを調べてみると,病気の各段階によってどんな型のHPVが見つかりやすいか,見つかってくるHPVの割合が違うことがわかっています.子宮頚癌ではHPV16型,18型などが見つかる割合が高く,軽度異形成では,さまざまな型が見つかり一定の傾向がないと言われています.また,6型,11型のHPVはコンヂローマと呼ばれる外陰部,膣,子宮頚部の良性のイボから見つかることが多く,決して子宮頚癌から見つかることはないとされています.子宮頚癌組織から高率に見つかる型を high risk type (高危険型),軽度異形成やコンヂローマに見つかりやすく癌組織からは検出されない型を low risk type (低危険型)とグループ分けしています.これらの研究結果から,子宮頚部にHPVが感染することによって子宮頚部異形成が発生し,さらにその中で high risk typeのHPVに感染しているものが子宮頚癌へと増悪していくのだろうという仮説が生まれました.
HPVについて調べることの意味
子宮頚部に感染しているHPVの型が判れば異形成の経過,運命が100%正確に予測できるかというと,残念ながら現時点ではまだそうではありません.しかし,HPVを検出,型判定することは従来から用いられている検査方法の補助診断方法として役に立つと考えられています.
集団検診,あるいは病院で行われている子宮頚癌の検査は,細胞診,組織診という方法です.これらの検査方法は,共に細胞や組織の形の上での異常から病気を診断しようという方法です.形のおかしな細胞,組織は性格にも異常があるというわけです.顕微鏡で観察して形のおかしな細胞を見つけ出し,形の異常の程度によって性格の異常の程度を診断していきます.
しかし,形から性格を判断しようとする方法には限界があります.従来の診断方法で同程度の異形成と診断されても,癌になっていくものもあれば,自然に消えてしまうものもあるわけですが,この性格の違いは形の上からだけでは判別できません.
異形成と診断された場合には,皆さんに同じ割合,同じ回数で検診に来ていただき,同じやり方,同じ条件で念入りに経過観察を続けているのが現状です.ここにHPVの型の情報を取り入れることによって,従来と同じように念入りな検診が必要な患者さんと,病変消失の可能性が高く検診を間引いてもかまわない患者さんとに分けることができないだろうかというのが私たちの第1の狙いです.本来必要がないかもしれないの検査のために病院を受診する必要がなくなり,患者さんの負担が減るだろうと考えています.
また,こんな場合も考えられます.従来の検査方法で病変が消失していても,相変わらず高危険型のHPVが続けて見つかる場合,経過観察の手を緩めてはならないと判断できるかもしれません.HPV検査をすることによって,病気の潜伏的な進行増悪を見過ごしてしまうことを防ぐという第2の狙いです.
HPV検査の問題点
HPV6型,11型が見つかる病変は癌化しないということはほぼ間違いがないと考えられています.しかし,高危険型のHPVが見つかった場合,その異形成が確実に癌化するかというとそうではないのです.最も癌化の率が高いと考えられているHPV16型が見つかった場合でさえ,約20%にしか癌化は起こりません.HPV18型は欧米での研究から高危険型に分類されています.HPV18型は,先に述べました子宮頚部腺癌では約50%に見つかりますので,確かに高危険型のウイルスと言ってよいと思います.
しかし,病変の経過について研究がより進んでいる扁平上皮癌に限って言えば,お話は違ってきます.私たちの研究では,HPV18型が見つかった扁平上皮異形成で癌化したものは1例もなく,すべて無治療で自然消失,治癒しています.HPV52型,58型は欧米の報告では癌から見つかることが少ないとされ,あまり注目されていません.しかし,日本ではHPV52型,58型が癌組織から高率に見つかる傾向があり,私たちはこれらHPV52型,58型を高危険型HPVと考えています.
調査,研究がどこの国,どの地域で行われたかによって,高危険型に分類されるHPVの型が違ってきてしまう可能性があります.日本人にとっての高危険型HPVをきちんと見きわめるためには,日本人の患者さんについての日本独自の研究がまだまだ必要だということになります. のHPVに感染している異形成が子宮頚癌へと進んでいくという仮説


好酸球性白血病

を証明するためには長期間にわたる経過観察による研究が必要です.
私たちは,10年以上前からこの命題に取り組み,HPV16型,33型,52型,58型が見


好酸球性白血病

つかった軽度異形成は,それ以外の型のHPVが見つかった軽度異形成に比べて癌化の危険が数倍高いという結果を出しました.しかし,これら高危険型と考えられるHPVが見つかった異形

好酸球性白血病


成でも癌化するのは6-7人に1人です.現在,同じ型のHPVを持っているのに癌化する病変と自然治癒する病変とがあるのは何故か,その違いを明らかにする研究に取り組んでいま


好酸球性白血病

す.
現在のところHPV検査はその結果だけで治療方針が決定されるような検査ではありません.ま

好酸球性白血病


た,現在広く行われている異形成の診断方法や,経過観察の方法を変えてしまう根拠になるものでもありません.高危険型HPVが見つかったからといって,それだけの理由で手術を行っ


好酸球性白血病

てしまったとしたら,それは行き過ぎた治療といえます.HPV検査は従来の検査方法と組み合わせることによって有用性を発揮します.細胞診,組織診とHPV検査を組み合わせて行うこと


好酸球性白血病

によって,経過観察のための検診をより効率的に行い,皆さんの定期検診に費やす負担を減らせるのではないかと考えています.子宮頚部異形成と診断された場合,従来の検査方法


好酸球性白血病

の検診に加えて,HPV検査の結果を参考としながら適正な検診間隔を考えていくことが,現時点における最良の治療方針ではないでしょうか.


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