2008年2月12日星期二

白血病日記

に行く血管も締められると、腸が壊死に陥り穴が開き危険な状態になります。腹痛が強い場合は、迷わず主治医に相談して下さい。
胃切除後の食事療法の原則
少量頻回の食事: 胃の縮小あるいは喪失により貯留能が低下します。特に術後早期には間食を併用し、全体として摂取カロリーが増すように工夫しましょう。
早食い大食い禁止: 食事にかける時間は長くし、食事量は控えめにしましょう。これが大原則です。
内容はバラエティー豊かに: 退院後は、偏食せず繊維質の食物も含め数多くの食材を楽しみながら摂取しましょう。もちろん、肝機能が良ければアルコールも飲んでかまいません。不安な方は、外来で管理栄養士による栄養相談も受けることもできますので、外来担当医に御相談下さい。
食後の姿勢: 噴門が切除された術式(噴門側胃切除術、胃全摘術)では、食後30分位は座位になり、横になる場合上体を20度くらいに挙上するのが、食物や消化液の逆流を予防する上で有効です。
どのような病気か
大腸がんは、大腸(結腸、直腸)に発生する悪性腫瘍で近年増加傾向にあります。大腸がんの多くが、S状結腸がんと直腸がんです。女性より男性にやや多く発生し、早期発見により85~90%は完全に治療できる比較的予後がよいとされているがんです。
大腸がんの直接的な原因はまだはっきりわかってはいませんが、欧米風の生活様式と深い関連があることが知られています。つまり欧米風の特徴である高脂肪、高タンパクで、かつ低繊維成分の食事をとる機会が増えるのにしたがって、大腸がんの発生頻度も高くなってきているのです。高脂肪?高タンパク食そのものが発がん性をもっているわけではなく、消化管内を通過しているうちに胆汁酸や腸内の細菌の作用によって、発がん性をもつ物質に変化するのではないかと考えられています。
症状と特徴
大腸がんは、早期がんと進行がんとでは症状が異なります。また、上行結腸などの右側の結腸がんと、下行結腸、S状結腸などの左側の結腸がんとでは症状もかなり違います。
まず、早期がんではほとんど自覚症状はありません。しかし、早期がんで最も重要な症状は、S状結腸、直腸などにできたがんのときの血便、下血などです。S状結腸がんでは、黒っぽいタール便となります。直腸がんの場合は、便に粘液が混じったり、鮮血が付着します。便柱に血液が付着していたり、大便に血液が混じっているときは、痔からの出血だろうなどと安易に考えないで精密検査を受けることが大切です。また、とくに食事内容、生活習慣などが大きくかわったわけでもないのに、便秘がちになったり、逆に下痢ぎみになったりすることが続くときも大腸がんの可能性を考えて精密検査を受けましょう。便潜血反応を調べ、陽性者に対してさらに精密検査を行います。X線検査、内視鏡検査は、診断のために必ず行います。
進行がんとなるといろいろな自覚症状がでてきますが、右側結腸がんと左側結腸がんとでは多少症状に違いがあります。右側結腸は腸のなかが広く、また腸管内の便もまだ液体状であるため症状が現れにくい傾向にありますが、右下腹部の軽い腹痛、不快感があり、そのうちがんが大きくなって腫瘤(しこり)として体の外から触れられるようになったり、体重減少やがんからの出血による貧血症状が現れてきます。これに対して、左側結腸は腸のなかが狭く、腸管内の便は普通の大便のように固形化しているため、腹痛や便秘傾向さらには腸閉塞を起こすこともあります。また、肛門に近いのでがんからの出血が便に、鮮血の付着としてみられることもあります。
なかでも直腸がんは肛門から最も近いので、比較的早期に自覚症状が現れます。便柱が細くなり、排便時の違和感や不快感を感じます。大便がなんとなく出しきれないような感覚もあります。しかし、最も重要な症状はがんからの出血による便への血液の付着です。痔疾をもっている人は、痔による症状とよく似ているため、発見が遅れがちになります。痔からの出血は赤い新鮮血、がんからの出血は便に付着した暗赤色の血液とおおまかに分けられますが、いずれにしても専門医の診察を受けてください。
大腸がんが進行していくと、大きな腫瘤として体の外から触れられるようになり、さらに腸管ががんによって狭窄して腸閉塞症状を起こすようになります。がんによる腸閉塞は、生命にかかわる事態です。また、腸閉塞から大腸に穴があいて腹膜炎を起こすこともまれではありません。腸閉塞症状がみられたら、緊急手術の行える医療機関へすみやかに移送する必要があります。
緊急時の応急処置
大腸がんで緊急事態となるのは、腸閉塞を起こしたときです。腸閉塞を起こすと排便や排ガスがみられなくなり、腹痛、腹部の膨満、悪心、嘔吐などが出現します。
老人では腹痛を訴えることが比較的少なく、排便、排ガスの停止後、急激に腹部が膨満してきます。このまま放置すると、大腸穿孔、腹膜炎と進展して死に至ることもありますので、緊急手術のできる医療機関に移送することが必要です。この際、患者さんがのどの渇きや空腹感を訴えても、絶対に口から水分や食物を与えてはいけません。
胃の機能と構造
胃液はほとんどが塩酸で、消化酵素はわずかしか含まれていません。胃液の役割は、pH1~2といった強い酸による殺菌と、わずかなタンパク質の変性効果、そして主として食物をどろどろの粥状(かゆじょう)にすることです。栄養の消化吸収は主に十二指腸以下の小腸の役割です。食物によって胃内にとどまる時間は異なるようですが、粥状になった胃内容は適量ずつ十二指腸に送り出され、効率のよい消化吸収が行われ、食後数時間から半日くらいは食事をする必要がないようにできています。また、体にとって欠かせないビタミンB12の吸収に必要なキャッスル内因子と呼ばれる物質は胃でのみ分泌されます。
概略にもどる
胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すがんです。胃がん検診などで見つけられる大きさになるまでには、何年もかかるといわれています。大きくなるに従ってがん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側にある漿膜やさらにその外側まで広がり、近くにある大腸や膵臓にも広がっていきます。がんがこのように広がることを浸潤といいます。
胃がんの発生と進行について
胃がんは、粘膜内の分泌細胞や、分泌物を胃の中に導く導管の細胞から発生します。はじめは30~60ミクロンの大きさから出発し、年単位の時間がかかって5mm程度の大きさになるころから発見可能になります。粘膜内を横に広がっているうちはよいのですが、胃壁の外に向かって粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜へと徐々に深く浸潤(しんじゅん)しはじめると、それに伴って転移しやすくなり、予後(治療による今後の見通し)が悪くなってきます。このがんの外方向への進展は深達度(しんたつど)と呼ばれています。がんの種類によって、胃の内腔へも突出するような成長を示すものと、主に水平方向に浸潤していくものがあります。後者の場合、まだ早期胃がんの時期に、その部分に潰瘍を合併することがしばしばあります。これはがんの部分が胃液でただれやすいためと考えられており、消化性潰瘍とまったく同様の症状を起こすため、早期発見の大事な徴候となります。
概略にもどる
がん細胞は、リンパ液や血液の流れに乗って他の場所に移動し、そこで増殖することもあります。これを転移といいます。最も多い胃がんの転移は、「リンパ節転移」で、リンパの関所のような「リンパ節」で増殖します。これは、早期がんでも起こることがあります。また、進行がんの一部では、腹膜や肝臓にも転移がみられます。
特殊な胃がんとして、胃壁の中で広がって粘膜の表面には現れない「スキルス胃がん」があります。診断がついた時点で60%の患者さんに転移がみられます。
胃がんは進行の程度にかかわらず、症状が全くない場合もあります。逆に早い段階から胃痛、胸焼け、黒い便がみられることもあります。これらの症状は胃炎や胃潰瘍などにもみられる症状です。定期的な検診を受けることはもちろん、症状が続くときには早めに受診することが、胃がんの早期発見につながります。
診断や治療の進歩により、胃がんは治りやすいがんの1つといわれています。胃がんの治療は、胃がんの大きさや広がりなどによって細かく決められていますが、進行した状況で発見された場合、治療が難しいこともあります。
胃がんにかかる人の傾向は40歳以降に顕著になります。胃がんにかかる人の数は高齢化のために全体数は横ばいですが、一昔前の同年代の人々と比べると、男女とも大きく減ってきて
います。がんで亡くなった人の数では、2004年時点で男性は第2位、女性は第1位となっていますが、統計的にみると死亡率は減少してきています。
胃がんの統計について
胃がんの罹患(りかん)率と死亡率は男性のほうが女性より高く、年齢別にみると40歳未満
では男女差は小さく、40歳以降にその差が開きます。
日本の胃がん死亡率の年次推移は、1960年代から男女とも大幅な減少傾向にありますが、20
04年にがんで亡くなった人の数では、胃がんは男性で第2位、女性で第1位となっています。
2000年の罹患数は死亡数の約2倍です。罹患率も減少傾向にありますが、死亡率に比べて減少の度合いは緩やかです。
罹患率の国際比較では、東アジア(中国、日本、韓国など)で高く、欧米など白人では低くなっています。また、アメリカでは、日系、韓国系、中国系移民の罹患率が白人より高くな
っていますが、それぞれの本国在住者よりは低い傾向にあります。一方日本国内では、東北地方の日本海側で高く、南九州、沖縄で低い「東高西低」型を示しています。
3. 術前化学療法
手術前の診断でがんの周囲への浸潤やリンパ節転移が明らかで、手術でそれらの一部が遺残する可能性がある場合、手術に先立って抗がん剤による化学療法を行う場合があります。この方法でがんを縮小させてから手術を行うと、より根治的な手術が可能になる場合があるからです。定型手術のリンパ節廓清範囲を越える転移が疑われる場合に低容量CDDP+5-FU点滴静注、S-1経口、S-1経口+CDDP点滴静注などを用いて施行しています。
4. 術後補助化学療法
手術後の再発予防に行われる治療ですが、まだその効果がはっきりとは確認されておりません。ですから当科では患者さんとよく相談したうえ、薬を服用していただくかを決めています。切除標本でリンパ節に転移を認めた場合、フッ化ピリミジン系抗がん剤を投与する場合があります。手術時明らかな腹膜播種(がんが胃壁を破って外側の腹膜にまで至りがんの塊をつくること)を認めなかったものの、顕微鏡で見てがんが胃壁に露出している場合にも抗がん剤を投与する場合があります。この場合、S-1経口またはS-1経口+CDDP点滴静注を用いて施行します。
5. 再発がんに対する治療
再発様式により様々です。例えば肝転移が認められた場合、その転移が一個であれば肝切除を考慮します。多発性であり切除しきれないと判断される場合、肝臓に流れる動脈に細い管カテーテル)を入れ薬剤の入口(リザーバー)を皮下に埋め込み、そこから定期的に抗がん剤を注入する治療法もあります。それ以外にも、経口?点滴で抗がん剤(S-1,CDDP,CPT-11,パクリタキセル,ドセタキセルなど)を組み合わせて行う全身化学療法があります。
当科における胃がん手術後のステージ別5年生存率
胃がん術後の成績は、進行度により大きな違いがあります。当科において1996-2000年に手術を施行した患者さんのステージ別5年生存率を示します。(このデータは他の病気で亡くなる方も入れた計算ですので、がんの再発による死亡だけであればもう少し生存率は増加します。例えば、ステージIAの場合、他の原因による死亡を除くと生存率は100%です。)
クリニカルパスとは、病気を治すうえで必要な検査や手術などをまとめた診療スケジュール表のことです。このシステムはアメリカで始まり、日本には1990年代半ばに導入され、現在徐々に普及して来ています。従来、患者さんに対して行われる医療は、同じ病院でも、担当医師の経験や判断によって違う方針がとられることがありましたが、医師?看護師が集まって時間をかけて検討し、それをひとつのスケジュールにまとめたものです。
病気の治療内容と入院後のスケジュールを明確にすることで、患者さんはどんな検査があって、いつ手術をして、いつ頃には退院出来るかということがわかるので、入院生活の不安を少しでも解消できます。また医療スタッフにとっては、どのような医療行為をいつ、誰が行うのかが明確になるので、チームとしての医療サービスをスムーズにしかも遅れや間違いがなく提供できるようになります。すなわち、クリニカルパスは患者さんと医療スタッフ両者
に羅針盤の役割を果たします。
当科では、チーム医療の推進と均質な医療の提供に主眼を置き1998年に胃がん治療のクリニ
カルパスを導入し運用してきました。その結果、総入院期間は導入前の32.5日から導入後は.4日と短縮し、その分治療費も大幅に軽減されています。また術後合併症は導入前の1
から導入後8.4%に減少しました。すなわち同じ手術でも入院期間が短く、リスクが少ない手術が可能になったことを示しています。
このクリニカルパスは、入院時に説明した上で手渡されます(クリニカルパスの表(PDFファイル))
胃がん治療を受ける患者さんへ
術後晩期合併症
ダンピング症候群:
胃切除により食物が急に腸へ流れ込むためにおこる症状です。発汗、動機、全身倦怠感など
が急激に出現します。食後30分以内に起こる場合は血液中に増加するホルモンが原因であり、食後2~3時間で起こる場合は低血糖が原因であるとされています。対策は、食事にゆっ
くり時間をかけることと、低血糖症状にはあめ玉、氷砂糖や甘い飲み物を摂ることがあげられます。予防法としては、食後2時間位におやつをたべることも有効です。
2. 残胃炎:
幽門が切除された場合、十二指腸から分泌される消化液が残胃に逆流し残胃粘膜に炎症を起こすものです。構造上の問題であり完全に予防することはできませんが、症状は内服薬で軽減できます。
3. 逆流性食道炎:
噴門が切除された場合、逆流防止機能が損なわれて起こります。苦い水が上がってきたり、胸焼けの症状を来します。食事療法の原則を守っても改善しない場合、薬剤治療を行います。
4. 貧血:


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胃切除に伴う鉄分やビタミンB12の吸収不良によりおこります。特に胃全摘術後の発生率が高く術後数年してから発症するので、定期的な採血検査を施行し、必要に応じて不足分を注射

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で補います。
5. 骨粗鬆症:

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胃切除に伴うカルシウムの吸収不良によりおこります。骨のカルシウムが減少して骨が弱くなり骨折し易くなります。定期的な検査を施行し必要に応じてカルシウムやビタミンDを補い


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ます。
6. 胃切除後胆嚢結石症:


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胃切除に伴い胆嚢につながる神経(迷走神経)が切れて胆嚢の運動が悪くなることでおこります。当科では幽門が残る術式の場合、迷走神経を切らないで手術を行い胆嚢の運動能を温


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存することで胆石の発生を予防しています。
7. 腸閉塞:

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腸液の流れが悪くなりガスや便が出なくなる状態です。お腹の術後はすべての人で癒着がおこり、その程度と場所は様々ですが、特に腸が折れ曲がって癒着した場合に腸液の流れが悪


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くなります。腸閉塞は絶食や鼻から胃に入れた管から胃液を吸引することで改善する軽度なものから、癒着を剥がすなど手術が必要な場合まであります。特に腸が捻れて腸管


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