2008年7月28日星期一

白血病治療法

治療の開発に積極的であり、つねにより有効な治療、有益な治療に取り組んでいます。
B.乳癌は増えているのか
日本における乳癌の頻度は増加の一途をたどっており、現在1年間に約3万6千人の方が乳癌と診断されています(1999年全国調査)。罹患率は全国ででは大腸癌についで第2位、大阪では第1位です。また乳癌による死亡も現在日本の女性の癌による死亡の第4位(大阪では第5位)にあたります。検診による早期乳癌の診断率の向上や、食生活などの生活の欧米化、晩婚に伴う初産年齢の上昇などが原因と考えられています。
4.乳癌の症状
乳癌が疑われる契機のところに記したように、乳癌の主な症状は乳房のしこりです。痛みに関しては通常は伴いません。乳癌の方で痛みがある場合、併存する乳腺症によることが多いと考えられます。したがって痛みがある、あるいは痛みが出てきたということが、乳癌が進行しているということを意味しません。しこりの大きさは病状とある程度関係します(一番重要な因子ではありませんが)。通常短期間で(例えば診断がついてから入院待ちの間に)急速に増大することは考えにくいですが、何ヶ月あるいは何年も無治療で放置すればしこりは大きくなり、外からみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。 しこりをつくらないタイプの乳癌もあります。その場合レントゲンでのみ異常陰影としてわかる場合と、乳首から血性の分泌液がでる場合とがあります。このような場合、しばしば診断に難渋することがあります。一般にこのようなタイプの乳癌はタチが良いことが多く、どうしても診断が困難な場合はやむを得ず厳重に経過観察のみをすることになります。 また特殊なタイプの乳癌でパジェット病という乳癌があります。これは乳首を中心に湿疹様の病変が拡がる病期です。 その他、稀ですが転移病巣から乳癌がわかる場合があります。代表的な例はわきのリンパ節がはれてくる場合です。他臓器の癌や悪性リンパ腫など外の疾患でもこのような事はありますが、乳癌はわきのリンパ節へは比較的転移をきたしやすいので、注意が必要です。 乳癌を治療せず放置した場合、しこりが大きくなるばかりでなく、周囲の組織に広がり、リンパ管を通ってわきのリンパ節や首のリンパ節、さらには血管を通って肺、骨、肝臓などの臓器へ転移して増殖し命を脅かすことになります。
5.乳癌の広がり(病期)
乳癌の広がりを表す方法として大きく4段階にわける方法がとられます。詳しく説明すると専門的になります。大体の目安としては、しこりの大きさが2cmまでのものは1期、2cmを超えて5cmまでのものは2期、5cmをこえるか、乳房の皮膚に変化のあるものは3期、乳腺以外の臓器に転移があるものは4期となります。多くの乳癌は第2期です。最近は検診の普及により第1期の乳癌が増加しています。図に現在の日本における乳癌の病期分類を示します。
乳癌の治療と副作用 手術療法
乳癌治療の中で手術療法は大きな役割を占めています。手術は大きくは乳房切除術と乳房温存手術があります。 乳房切除術は癌のできた乳房をすべて取り除く手術です。さら大胸筋や小胸筋といった胸の筋肉を切除するか残すかで細分されますが、当院では、筋肉に浸潤があるなど特殊な場合を除いて、乳房切除術は主に大小胸筋を温存する”Auchincloss(オーキンクロス)法”を行っています。しこりの大きさが比較的大きな方や、しこりは大きくなくても顕微鏡レベルで癌細胞の乳腺内の広がりが大きいと考えられた場合に乳房切除術が選択されます。 一方、乳房温存手術は現在当院での乳癌手術の約3分の2を占めます。しこりを含めてある程度の範囲の乳腺を切除しますが、乳房のふくらみを残すことができ、変形は残るものの美容上好ましい手術法です。欧米の大規模な臨床試験によって、比較的しこりの小さな乳癌に対しては乳房切除をしても乳房温存療法をしても生存率が変わらないことが明らかにされ、日本でも乳癌に対する手術は温存手術が標準的におこなわれるようになりました。乳房温存手術の場合、残した乳腺内に癌細胞が遺残することがあり、将来的に残した乳房内にまたしこりができることがあります。後述しますが、これを防止する目的で術後に残した乳房に約5週間放射線をあてます。 また最近はセンチネルリンパ節生検という方法で、腋のリンパ節をごく一部しかとらない方法もあります。詳細は後述しています。 腋のリンパ節を取り除いた場合、腕や肩の痛みやしびれ、運動障害が生じることがあります。これは術後のリハビリテーションによりある程度回復が見込めます。また腕のむくみ(リンパ浮腫)を生じることがあります。リンパ浮腫に関しては残念ながら有効な予防法や治療法がありませんが、最近は系統的なマッサージ(複合理学療法といいます)でむくみを軽減させることが可能になってきました。時期や程度に応じて、外科外来?看護外来?病棟、リハビリテーション室で適宜指導を行なっています。 乳癌の手術は消化器癌の手術と比較するとずっと負担が少なく、約2時間の手術で、輸血を要することはほとんどありません。翌日には食事も可能で歩くことも可能です。術式によっても違いますが、術後2日から1週間くらいで退院が可能です。社会復帰や、家の仕事などもすぐに戻っていただくことが可能です。
放射線療法
乳癌治療において放射線療法は①乳房温存手術後に残存乳房に対して行う、②乳房切除術後に胸壁に対して行う、③再発?転移をきたした場合、その部位(例えば首や腋のリンパ節、皮膚、背骨その他の骨など)にあてるなどの場合があります。乳房温存手術後に残した乳房に照射することで、また残した乳房にしこりができる率を下げることができます。当院では原則的に術後照射をおこなっています。照射は外来通院で約5週間かかります。重篤な副作用は通常ありません。照射部位の皮膚炎(日焼けのようなものです。)や、まれに放射線による肺炎などが副作用としてあげられます。乳房をすべて切除した場合方へは通常術後の放射線療法は行ないませんが、もともとのしこりが5cmを超える場合、リンパ節移転が多い場合には、術後照射を併用することがあります。そうすることによって生存率の改善がみられたとの報告があるからです。再発?転移をきたした場合は薬による治療が中心となりますが、場合により放射線を併用します。又、一部の早期乳癌に対しては研究治療として術後照射を省略しています。 化学療法
いわゆる抗癌剤の治療のことをさします。術後再発を防止する目的で行なう場合(補助化学療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。乳癌に対して効果が認められている抗癌剤は多岐にわたり、いろいろな種類の抗癌剤を使用します。使用する抗癌剤によってみられる副作用やさまざまでその程度も違います。必ずしも脱毛やむかつきなどがあるわけではありませんが、強い抗癌剤の場合はほとんど髪の毛は抜けます。吐き気は個人差がありますが、2~3日は気分がすぐれないかもしれません。また血液中の白血球(体内に侵入してきた細菌を殺すなどの働きをします。)という成分が減少したり、口内炎や下痢などをひきおこすこともあります。高い熱が出る場合は注意が必要です。当院では外来化学療法室で、専門のスタッフのもとで化学療法をおこなっています。 内分泌療法
乳癌治療においては、女性ホルモンを抑制するような薬剤も頻繁に使用します。これを内分泌療法といい、抗癌剤同様再発防止目的で使う場合(補助内分泌療法といいます)と再発?転移をきたした場合に行なう場合があります。一般に内分泌療法は化学療法と比べ副作用は軽度です。更年期症状が主な副作用です。長期投与に伴って、脂肪肝やそれに伴う肝機能障害、血栓症、子宮体癌の発生、骨粗鬆症、性生活への影響などがあります。 現在乳癌治療においては手術単独で済むことは少なく、多くの場合化学療法あるいは内分泌療法あるいはその両方を併用しています。 治療をしない方法
残念ながら治療を受けることなく乳癌を治す方法はないと考えられます。他に重篤な疾患がある場合など特殊な場合を除いては何らかの形で治療は必要です。また、いわゆる補完代替医療、民間療法といったもので効果がみられることはもしかするとあるかも知れませんが、一般にはおすすめはできません。 乳癌の治療法の選択
代表的な治療については前項で説明しました。標準的には乳癌の治療は手術(乳房を部分的、または全部切除して腋のリンパ節を調べる)、放射線、補助療法(化学療法または内分泌療法あるいはその両方)の組み合わせです。再発?転移をきたした乳癌の場合は薬(抗癌剤あるいはホルモン剤)による治療がなされます。ここでは特に大阪府立成人病センターで特色のある治療方法について記します。 腫瘍径が小さい場合(センチネルリンパ節生検について
乳癌の標準的な手術ではしこりの部分の切除に加えて腋のリンパ節を腋の脂肪ごと10個から20個とります(腋窩リンパ節郭清といいます)。これは乳癌においては腋のリンパ節への転移がみられるためです。しかししこりが小さい方の場合は、リンパ節をとってみても転移が見られる可能性はあまりありません。逆に腋窩リンパ節郭清をすることによって、手術をした方の腕の痛みやしびれ、むくみなどの症状がみられることがあります。当院では、センチネルリンパ節生検という方法を用いて、数個のリンパ節のみを調べることで腋のリンパ節に癌が転移しているかどうか判定しています。つまり、もしも癌が転移しているとすれば、まず癌細胞が最初に流れ着くと考えられるリンパ節を見つけ出してそのリンパ節(センチネルリンパ節と呼ばれます)を調べます。センチネルリンパ節に転移がなければそれ以外のリンパ節にも転移はないので、それ以上リンパ節をとりません。転移があった場合のみ通常どおりの腋窩リンパ節郭清を行います。こういう方法によって多くの乳癌の患者さんが不必要な腋窩リンパ節郭清を避けることができるようになりました。センチネルリンパ節生検は近年急速に広がってきた手術方法です。当院では現在しこりの大きさが3cm以下の乳癌に対しておこなっています。また現時点ではこの治療方法は標準治療ではなく、高度先進医療としておこなっています。 腫瘍径が大きい場合(術前化学療法)
しこりが大きく、病巣を完全に取り除くためには乳房をすべてとらなければならないような場合で、それでも乳房温存療法を希望される方の場合には術前化学療法という方法があります。しこりが大きな方の場合、手術のあと基本的に再発防止のための抗癌剤治療を受けることが勧められています。この術後にするべき抗癌剤治療を術前にする方法を術前化学療法といいます。うまく抗癌剤が奏効してしこりが小さくなれば乳房温存手術が可能となります。欧米でのいくつかの大規模な臨床試験の結果、手術を先行して術後に化学療法をしても、同じ化学療法を術前にしてから手術をしても生存率は変わらないということが明らかとなりました。したがって術前化学療法を行うことによって、生存率を下げることなく乳房温存療法が可能となり得るわけです。当院では術前化学療法にも積極的に取り組み、しこりの大きな方の場合でも約7割の方に乳房温存療法を行い得ています。また術前化学療法には、抗癌剤の効果を直に知ることができる(術後におこなう化学療法の場合、病巣は取り除かれているために効果があるのかないのかわからないまま抗癌剤治療を続けているわけです)という利点もあります。術前化学療法による乳房温存療法も、研究段階の治療として行っています。
転移?再発をきたした乳癌の場合
残念ながら乳癌の転移?再発をきたした場合には根治的な治療は非常に困難です。手術は原則として適応とはなりません。このような場合は薬(抗癌剤またはホルモン剤)による治療法が中心となります。ただ既存の薬剤で再発した癌細胞をすべて殺すこと困難ですので、治療の目標は、再発に伴う症状が少なく、通常どおりの生活ができる状態を少しでも長期間維持することとなります。幸いこのような場合でも乳癌の進行は他の癌とくらべ緩やかであるため、多くの患者さんが病気をもったまま社会生活を続けています。また、乳癌の治療薬はいろいろな種類があり、ひとつの治療が効果がなかったとしても、違う治療を考えることができます。また場合によっては開発段階の治療薬を使用することも考えられます。
その他…研究治療について当科では、より良い治療の確立を目指して標準的な治療以外に研究的治療や検査も行っています。研究内容は十分吟味されたものであり、患者さまに不利益のないよう考慮しています。その中には多施設での共同研究(主として薬物療法に関するものや、乳房温存療法における乳房CTの有用性についての研究、温存術後非照射前向き試験など)も数多く含まれています。また当施設独自の研究も、CT?MRIによる腋窩リンパ節転移診断の研究や、組織内照射(術中に残存乳房内に10本前後の針を留置し、術後短期間で照射を終了する方法)等を行っています。これらの研究について、患者さまに協力を依頼することがあります。これまで、乳房温存療法の確立やセンチネルリンパ節生検などは、我が国では当院が中心的な役割を果たしてきましたが、これらも患者さまのご協力抜きでは実現しなかったものです。 大阪府立成人病センターの乳癌の成績
大阪府立成人病センターでは、現在年間約280例の乳癌手術を行っています。2004年の乳癌手術は295例でした。2004年12月までに3190例の乳房切除術と1874例の乳房温存手術を行ってきました。乳房温存手術は1986年より開始し、現在年間約200例は乳房温存手術となっています。また1995年からは術前化学療法を導入し温存手術の向上に努めてきました。これまで当院で行った乳癌手術の5年生存率は86.3%、10年生存率は77.2%でした。病期別にみてみますとの10年生存率はそれぞれ92.8%、85.6%、75.0%、47.9%、28.6%でした。また1985年
まで、1986年から1995年まで、1996年以降と年代別の成績を各病期別にみてみますと、特にの成績が上がっていることがわかります。
乳がんチームについて
当院での乳癌診療は、乳癌専門医師5名が中心となっていますが、平成19年度より乳がん認定
看護師1名が加わり術前治療方針の決定から、入院手術、術後治療の決定、術後治療、一連の治療に関わる身体的?精神的サポート(看護)も含めチーム医療を実践しています。毎週火
曜日は、乳がんチームの病棟回診を行っています。また、乳がん看護外来や、リンパ浮腫外来も行っています。治療方針の決定や、実際の治療にあたっては、乳癌スタッフだけでなく
病態に応じて臨床腫瘍科(主に抗がん剤治療)、整形外科(骨転移について)、放射線診断科(診断に関する検査)、放射線治療科(術後治療や再発治療)、腫瘍精神科(精神的な諸
問題)等のスタッフと連携して診断?治療を進めています。また、緩和ケアチーム、各乳がん?疼痛?リンパ浮腫)や薬剤部、リハビリテーショなどの部門とも必要があれば協力体制
で診療にあたっています。
今後もいろいろな研究に基づき、早期診断、化学内分泌療法など薬による治療法の改良、早
期乳癌の方への縮小手術による術後の生活の質的向上など、より良い診断?治療体系の確立に努めて参りたいと思います。
乳房は胸の部分に左右1対あって、出産時には乳汁を分泌する大切な役割を持つ器官です。また、女性の象徴ともいうべき器官でもあります。乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。
乳癌の疑いと言われた方へ 乳癌が疑われる契機
乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく、良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。 乳癌の診察方法
乳癌は内臓の癌と違いからだの表面にできますので、視触診(目でみる、手で触ってみる)によってもある程度診断がつきます。さらにマンモグラフィーというレントゲン検査、乳腺の超音波検査も通常行います。これらの検査は簡便であまり苦痛を伴いません。(マンモグラフィーは、乳房をはさみこんでレントゲンをとるとき多少痛みますが、強い痛みではありません。)また乳頭から分泌液がでるタイプの方には乳管造影検査(乳頭の分泌液のでる穴から造影剤を注入してレントゲンをとる)や乳管鏡検査(分泌のある穴から細いカメラを挿入して乳管の中を直に観察する)を行います。これらの検査は多少の痛みを伴いますが、正確な診断のために必要な検査です。乳腺のCTやMRI検査を行うこともありますがこれはむしろ乳癌と診断されたあとの拡がりを把握するためにおこなうことが多く、診断のために必ず必要というわけではありません。 組織検査?細胞検査
さてこれらの検査で乳癌が疑われる場合、必ず細胞診あるいは組織診とよばれる検査を行い顕微鏡でみて癌細胞が存在することを確認しなければなりません。細胞診とは、注射器をしこりに刺して吸引することによって病変部分の細胞を採取する検査です。通常診察に引き続きその場で行います。痛みは伴いますが数秒でおわります。多くの場合はこの検査によって乳癌の診断を得ることができます。 組織診断は細胞診で確定診断が困難な場合に行います。針生検と摘出生検にわかれます。針生検は注射器の針よりも太めの針を用いて病変部位に針


白血病治療法


を刺し病変部分を採取する検査です。この検査は局所麻酔が必要ですが、麻酔後の痛みはありません。通常診察室にて行います。時間は、採取する量にもよりますが、数分から数十分


白血病治療法

かかります。また最近は針生検でも専用の吸引式の装置を用いて行うことがあります(マンモトーム生検)。この方が多くの組織を採取でき確実な診断ができます。毎週月?火曜日に


白血病治療法

この検査を行っております。所要時間は約1時間で、検査後問題がなければ帰って頂けます。どちらの方法をとるかは担当医師の判断によります。 摘出生検は侵襲のある検査ですが

白血病治療法


最も確実に診断を得ることができます。細胞診や針生検にてどうしても診断がつかない場合に行います。当院では毎週月曜日の午前中に手術場で局所麻酔下で行っています。時間は約


白血病治療法

1時間前後です。 乳癌の特徴 他の癌との比較
乳癌といってもさまざまなケースがあり、タチの良いものも悪いものもあります。一般的に


白血病治療法

は乳癌は他の臓器の癌と比較してタチがよいとされています。その理由は、①発育進行が他の癌と比べて緩やかなことが多い、②適切な治療によって多くの場合根治可能である、③残


白血病治療法

念ながら進行している場合や再発をきたし根治が困難であっても、症状に応じた有効な治療手段があることなどがあげられます。その結果5年生存率(罹患後5年後に生存している確

白血病治療法


率)10年生存率は他癌と比べて良好です。 また乳癌は世界的な規模で研究が進んでいる癌のひとつであり、新しい薬や治療手段が開発されています。当院でもこのような


急性白血病症状

報告されていますが、HPVは型により子宮頚癌に高率に検出される型(ハイリスク)から病因と関連性がないと報告されている型まで確認されています。子宮頚癌の検診は、まず、子宮頸部の細胞診で行います。結果は、 Vと分けられます。 は正常。は、軽度異形成。高度異形成。は、上皮内癌。Vは、浸潤癌とクラス分けします。までが、良性。からが悪性となります。つまり軽度異形成は、ほぼHPVの感染所見のことが多く、が自然治癒し、11%がくなり、最終的に0.3%が癌になります。32%が自然治癒し、56%が存続、14%が進行するとされています。HPVの型には、より子宮頚癌になりやすい型(ハイリスク)とそうでない型があります。そのハイリスク型は、。HPVの感染率は、統計により異なりますが、10~20代は、約50%、30~40代は、約30%。そのHPV陽性者の約半分にハイリスク型HPVが検出されております。HPV陰性例においては、異形成から癌の存在は、きわめてまれであるとされています。このため、子宮頚癌検診では、特に細胞診と思われます。ですが、このHPV型測定は、保険適応なく、で行っております。また、型はわかりませんが、ハイリスク群のみの測定は、。 第四回 人工妊娠中絶術 妊娠3ヵ月(妊娠11週6日)までは、通常、静脈麻酔下で日帰り手術を行っております。朝手術し、お昼過ぎに帰れます。手術は、吸引法による子宮内容除去です。その手術の前に、まだ子供を産んだことがない人は、子宮頚管(子宮の出口、子宮口)が硬く開きずらいので、前日の夕方子宮頚管にラミセル(硫酸マグネシウムを含む高分子材料。スポンジを圧縮したような棒)を入れます。その日は帰ってもらって、次の日の朝手術します。手術の時は、頚管は柔らかくなり拡張しやすくなっています。子供を産んだことがある人は、頚管の状態で、入れないこともあります。この前処置は、子宮頚管を3mmぐらい開く必要があるため、痛みを伴います。しかし、この処置のおかげで、子宮頚管は開くやすくなり、手術が安全に行えます。妊娠4ヵ月(妊娠12週)以上は、日帰りの手術は難しくなり、入院して子宮口を開いてから、陣痛をつけて分娩の形をとります。ですから、2-3日の入院が必要となり、金銭的にも精神的にも大変です。本院では、この12週を超える中絶は行っておりません。その時は、分娩をお願いしている病院へ紹介します。 第三回 低容量ピル 避妊目的に造られ、なるたけホルモン量を減らし、副作用を少なくしたのが、低容量ピルです。この低容量ピルは、主な目的は避妊ですが、それ以外にも生理痛(月経困難症)の軽減と生理量の減少に効果があります。また、子宮内膜症の悪化、再発防止や自覚症状の改善に使われます。最近は、この使い方が増えてきました。子宮内膜症は、手術しても一時的には、改善しても、すぐ再発することが多く、手術後や、内膜症の保存治療後に低容量ピルを使います。 低容量ピルの作用メカニズム低容量ピルは、エストロゲンとプロゲステロンの合剤です。外から投与すると、視床下部のホルモンが出てるよと命令がきます。そうすると下垂体から卵巣にホルモン刺激がなくなり、卵巣は、排卵も起きず、ホルモンも分泌せずに、お休みします。子宮は、卵巣からホルモンが出ないため、外から投与された低容量ピルのホルモンでコントロ-ルされます。このホルモンの作用で子宮内膜は、あまり増殖せず、その結果出血量は少なくなり、少なくなれば、子宮はそれほど収縮しなくてすみますから、生理痛が減ります。この子宮内膜が増殖しないことが、子宮内膜症にいいわけです。子宮内膜症は、異所性にある子宮内膜が増殖する病気ですから。 現在低容量ピルは、ホルモンの種類で3種類あります。卵胞ホルモンはすべて同じで、黄体ホルモンの違いです。 また、ホルモン量が一定のと三相性のとがあります。 あと21錠と28錠のタイプがあり、、ダミ-が7錠あります。、1週間休薬します。 人により、どれにするか相談します。こっち。に生理が来てほしくない人はこれ。生理調整が楽なのは、これ。というように。 また、低容量ピルは生理の調節がとっても楽です。早くするのも、遅らせるもの。低容量ピルを何錠飲むかで決めれます。ガンとは遺伝子がうまく機能しない為に起こる病気です。人間の体は、60兆個もの細胞のかたまりで出来ています。それらの細胞は遺伝子と呼ばれるものによって働きが制御されています。 細胞の中には、一度成熟すると もはや分裂しなくなるものもありますが、消化管粘膜や皮膚、血液細胞等多くの細胞では、どんどん分裂して自分と同じ細胞を作る一方、新しい機能をもった細胞を作っています。又、そこでは古い細胞は壊されていくといったことが繰り返されています。細胞は通常その数を増やす必要が生じた時だけ、一定の法則に従って分裂増殖します。これによって身体を健康に保つことができるのです。細胞の複製を正しくコントロールするための遺伝子が障害を受けると、その結果、無秩序に細胞が増殖します。もし必要がないのに、細胞が勝手に分裂増殖すると、大量の組織が生じます。これが“ガン細胞”です。ガンはそれが発生した細胞ごとに分類されるため、百以上のガンの種類があります。遺伝子が障害を受けるということは遺伝子を作っているDNAと呼ばれる遺伝子の設計図の情報を書き換えられてしまうことを意味します。尚、ごく一部のガンは遺伝します。変異は生殖細胞まで持ち込まれ、世代から世代へと受け継がれ、体全体の細胞の中に存在することになります。しかし、殆どのガンは、日常生活の中で起こる偶発的な変異によって引き起こされます。例えば細胞分裂の過程での複製の間違いや、放射線や化学物質のような環境要因による障害を受けた場合があります。ガン細胞は増えるに従って発生した臓器の周囲の臓器や血流?リンパ流等に乗って遠くの臓器にも拡がり、細胞が弱っている部位を見つけると、そこに定着して増殖を始めます。これがガンの転移です。そしてガン細胞によって作られたしこりを腫瘍と呼びます。腫瘍には良性と悪性があります良性腫瘍は身体の他の部分に広がることも、生命を脅かすこともありません。 多くは外科的に切除されますが、再発することは 殆どありません。 ガンとは悪性腫瘍のことです。悪性腫瘍には次の三つの特徴があります ?浸潤:周囲の健康な組織や器官に染み込むように発育し破壊します。 ?転移:ガン細胞が腫瘍から分かれて、血管やリンパ系に入ることがありま す。その結果、身体の他の場所に広がり、 新しい腫瘍を作が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。 なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。 これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。 すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。 「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。 抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。 それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。 例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。 もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。 しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。(1)腫瘍ワクチン療法がん細胞にサイトカインや接着分子等の遺伝子を導入し、がん細胞が増殖しないように放射線を照射した後に患者さんの体内に戻す方法です。現在までに悪性黒色腫、腎がん、線維肉腫等で数多く試みられていますが、T細胞のがん内への浸潤、がん細胞特異的免疫担当細胞の誘導あるいは遅延型過敏反応等は確認されているものの、臨床的有用性が確認されたものはまだありません。また、補助刺激分子(T細胞受容体からのシグナルを増強するのを助ける補助分子)の1つであるB7遺伝子を、がん内部に直接接種する遺伝子治療も行われています。これに関してもほぼ同様の結果で、治療効果は確認されていません。 (2)DNA(RNA)ワクチン療法がん特異的抗原の遺伝子を患者さんの体内(その多くは筋肉細胞内)に接種し、その抗原に対する抗原特異的免疫反応を誘導する試みで、臨床応用が進められています。しかし、現時点ではその臨床的有効性は証明されていません。 また、樹状細胞(参照してください)にがん特異的抗原遺伝子を導入することによって、抗がん活性が高まることが期待されています。動物実験では、腫瘍ワクチン、DNA(RNA)ワクチンを上回る治療効果が報告されていて、臨床試験が計画されています。 [効果]他の遺伝子治療と同様、これら免疫遺伝子治療の臨床応用も現在第I相試験を終了した段階で、有用性の有無を結論づけるには至っていません。 [副作用]腫瘍ワクチンあるいはDNA(RNA)ワクチン接種部位に痛みが認められる以外に、重篤な副作用は報告されていません。 [問題点]第I相試験から期待されている効果を得ることは難しいと予想されていますが、免疫遺伝子治療は研究の段階で、その治療効果を期待するにはさらなる解析が必要と思われます。 がんの代替療法健康食品やサプリメントをはじめとした、がんの代替療法(民間療法)の有効性や安全性を科学的な方法で評価しようという気運が世界的に高まっています。これまでに行われた研究を検討して、がんの代替療法の有効性と安全性についてどこまでわかっているかを整理するという試みも始まっています。 その中で最も組織的で詳しい研究の1つとして、アメリカ、ハーバード大学の研究グループによる報告をご紹介します。がんに対する「相補代替療法」の有効性と安全性をまとめたものです(「相補」とは「補う」という意味で、通常のがん治療を補う意図で行われる治療のこと。代替とは「代わり」という意味で、通常のがん治療の代わりに行われる治療法を指しています)。 この報告の中で、がんに対する相補代替療鏡の前に正面を向いて立ち、両手を下ろした状態でさゆうの乳房の形、大きさ、皮膚の出っ張りやへこみ、乳頭の形などをチェックします。
両手を上げた状態で(1)と同じようにチェックします。
横向きになり、横からもチェックします。
触れてみる
上半身を起こした状態で、調べる側の手を下ろしたまま、反対側の手で円を描くようにしこりが無いか、乳房全体をまんべんなくさわる。反対側も行う。
同じ状態で、今度は調べる側の手を上げて(1)と同じようにチェックします。
仰向けに横になり①②と同じようにチェックします。
乳輪つまんで分泌物が無いかをチェックします。
定期健診
30歳を過ぎた女性は、1年に1回の専門医による定期健診を受けてください。自分では見つける事が困難な小さなしこりが発見される事があります。 また専門医がしこりを触診する事で「乳がんの疑いの有無」がある程度はわかります。
乳房撮影(マンモグラフィー)
乳腺や脂肪組織などの軟部組織を写しやすくするために、低電圧のⅩ線で撮
影する被曝量を少なくした装置で、コントラストのはっきりした写真が撮れる画像診断図です。画像には、病変部そのものの像(直接所見)と、病変があるために2次的に現れる像(間接所見)とがあります。
乳管撮影
乳頭から異常分泌が認められた場合、行います。分泌のある乳管口に細い針を入れ、0.5~1mlの造影剤を注入し乳房撮影を行う方法です。
超音波検査(エコーグラフィー)
乳房の皮膚の上から超音波をあて、反射した音波の強さを画像として記録し診断します。この検査法では、触診ではわからない小さなしこりを発見する事が できます。また、乳腺組織の発達している女性では、乳房撮影(マンモグラフィー)よりもこの超音波検査の方がしこりを発見できます。
皮膚温測定(サーモグラフィー)
乳房から発生する赤外線を感受する装置を使い、乳房内の血管の分布状態やしこりの温度変化を熱画像でとらえるものです。しかし、炎症があるだけでも陽性変化をするなど、現時点では信頼性に欠けます。
腫瘍マーカー検査
乳頭の分泌液を採取し、腫瘍から生産された特有の物質であるCEAの値を 調べます。その他に、血液中の乳がんかから分泌される特異物質(腫瘍マーカー)を検査します。
穿刺吸引細胞診
分泌のある乳管口から微少なファイバー製の内視鏡を入れて直接乳管内を観察し異常があればその部位の細胞を採取して調べます。
ヒトパピロ-マウイルスは、子宮頚癌の原因ウイルスであり、ほぼ全ての子宮頚癌の組織から検出されます。ヒトではこれまで100以上の型がることを転移といいます。 ?再発:原発腫瘍を切除しても、すでに ガン細胞が全身に広がっている場合や、切除した場所に ガン細胞が残っている場合、ガンが再び発現することになります そもそもミネラルは人体構成の元素であり、命のみなもと なのです。生命は海から発生し、数千万、数億年と進化し続け、強いもの、抵抗力があるものだけが生き残って来ました。人類はその1つです。 その人間は免疫システムを確立し 免疫細胞によって殆んどの病気に対して抵抗力を持っていることがわかってきました。そして免疫システムが正常に働いているうちは、難病であるエイズも発病しません。 しかし、年と共に抵抗力がなくなると発病する事がわかって来たのです。若者に ガン患者が少ない事で理解出来るものと思います。人は生まれつきガン細胞を殺す能力を持っているのです。その免疫を左右するのが遺伝子ミネラル(微量元素)です。ガン細胞は毎日5000個も出来ているのです、免疫力が強いうち(若者)は全て殺すので発症しません。


急性白血病症状


ですから 悪い所を切除しても 放射線で焼き切っても またガンにかかるのです、再発は防げません。免疫力を強くしなければ この先数十年 体を切り刻むだけです。どんどんミネラル


急性白血病症状


水を飲むことです。特に日本人は この40年間にミネラル欠乏症になりました。 足したものを補えば改善されるのは当たり前なのです。ミネラルが補充されると、NK細胞が劇的に活


急性白血病症状


性化され結果として腫瘍細胞、結石細胞を排除するわけです。 ですから ガンなら肺ガン、胃ガン、大腸ガン、肝臓ガン、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、前立腺ガン、食道ガン、膵臓

急性白血病症状



ガンなど全ての ガンに有効です。 残念なのは殆んどの医者はミネラルが「生命のみなもと」であることに気付いていないことです。又、一般の方は医者にはどんな方法でも病気を



急性白血病症状

治せるのであれば手を尽してもよいと言う使命が与えられているのを知りません。 一種の免疫療法ですので殆んどのガンに効果を発揮します。充分に遺伝子ミネラルが補充されていれ


急性白血病症状


ば 発病自体を防ぎます。 <貧血の症状> 遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄ま

急性白血病症状


ることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。

急性白血病症状


特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。 遺伝子の暗号のも


2008年7月27日星期日

急性骨髄性白血病m2

膵臓がんは胃がんや大腸がんなどのように消化管の内側にできるがんとは異なるため内視鏡で直接がんを見つけることはできません。また、じわじわとしみこむように拡がる性質があるため正常な細胞と癌細胞との境目がはっきりせず、画像検査でも見つけにくいのです。
膵臓がんが疑われる場合には以下の検査が行われます。
<画像検査>
◆超音波検査(膵臓がんの検査)
膵臓がんが疑われる場合に最初に行われる検査で超音波診断装置を使用する検査です。超音波検査は人体に害が無く、何回でも繰り返して行うことが出来ます。膵頭部と膵尾部の一部が見えにくいという欠点がありますが、2cm以上のがんであれば見つけられる可能性が高くなります。条件によっては2cm以下でも見つけることができる場合もあります。
◆CT検査(膵臓がんの検査)
CT検査(CTスキャン)はX線を用いていろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影しコンピュータを使って 非常に鮮明な画像を得ることができます。超音波検査で調べきれなかった場合でもがんを見つけることができる事があります。
◆磁気共鳴胆管膵管造影-MRCP検査(膵臓がんの検査)
MRCP検査は核磁気共鳴画像(MRI)を応用した検査でX線の被爆がないことが利点になります。胆管と膵管の造影ができ狭窄や閉塞などの症状がでていれば見つけることができます。
従来は後述するERCP検査が用いられていましたが、患者さんへの負担が大きく、狭くなっている部分より上の情報も得られることなどから最近ではMRCPが行われることが多くなってきました。
◆内視鏡的逆行性胆管膵管造影-ERCP検査(膵臓がんの検査)
胆管と膵管に造影剤を入れてX線撮影する検査で、内視鏡を十二指腸まで挿入して胆管と膵管の共通な出口になっている十二指腸乳頭に細い管を差し込んで造影剤を入れます。
MRCPの検査よりも鮮明な画像を得ることができるのですが、膵炎などの合併症が起こる可能性があること、技術的に難しい検査であることなどの理由から精密検査としておこなう検査になります。
この検査において膵液や胆汁を直接採取し、細胞診や、さらに、遺伝子異常を調べるなどの精密検査を行うことができます。
◆血管造影検査(膵臓がんの検査)
血管造影検査は、足の付け根の動脈から細い管を挿入して造影剤を注入し、膵臓につなが血管を映しだす検査です。膵臓の血管の状態、血流の状態を見ることでがんの診断や拡がり具合を判断します。
<血液検査>
血液検査はがんが進行してから上昇することが多く、小さながんの発見にはあまり役にはたちません。
以下に膵臓がんの検査に使用される血液検査と基準値を示します。基準値は施設によって基準値が異なりますので詳しくは検査機関にお問合せ下さい。
◆血清アミラーゼ(S-AMY)、尿中アミラーゼ(U-AMY)
血清アミラーゼ 基準値 55-175U
尿中アミラーゼ 基準値 30-950IU/l
デンプンなどの多糖類を分解する消化酵素で主に膵臓と唾液腺で作られます。膵炎や膵臓がんなど膵疾患の診断に重要な検査となります。血清アミラーゼと尿中アミラーゼのいずれもが低くなるとかなり進行した膵臓がんである可能性が高くなります。またいずれも高い場合にも膵臓がんである可能性が高くなります。
◆リーパーゼ(Lipase) 基準値 5-35IU/l
中性脂肪を脂肪酸とグリセリンに加水分解する消化酵素で膵臓から分泌されます。膵臓癌の場合にはリーパーゼの値が高くなります。
◆エラスターゼ1(Elastase1) 基準値 300ng/dl以下
主に膵臓から分泌されるタンパク分解酵素で膵臓がんになると膵管が閉塞することで膵炎を起こし早期の段階でも1000ng/dlを超えるような異常値になることがしばしばある。
進行した膵臓癌では正常から寧ろ低値を示す傾向があります。
◆CA19-9 基準値 37 U/ml以下(膵臓がんの腫瘍マーカー)
CA19-9は膵癌、胆道癌を始めとする各種消化器癌患者血中に高頻度かつ高濃度に検出され、優れた腫瘍マーカーとしてその臨床的評価が確立しており、最もよく測定される腫瘍マーカーの一つです。
◆CEA 基準値 5.0ng/ml以下(膵臓がんの腫瘍マーカー)
CEAは大腸癌をはじめとする消化器癌、膵癌、肺癌などのさまざまな臓器由来の癌に幅広く出現するため、その診断補助および術後?治療後の経過観察の指標として有用性が認められています。
◆Dupan-2 基準値 150U/ml以下(膵臓がんの腫瘍マーカー)
DUPAN-2は、膵癌、肝?胆道癌にはとりわけ高い陽性率を示し、これら悪性疾患の診断補助ならびに術後?治療後の経過観察に有用な指標となります。 【膵臓がんの治療】
<治療方法を決めるにあたり>
膵臓がんの治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット?デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 患者さんが最終的な治療方法を最終的に決定する時代になりつつあります。
また医療の進歩とともに治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンド?オピニオンを求めることが必要な時代になってきました。
難治癌である膵臓がんの場合には医師によって考え方や治療方針が異なることが多くなりますので複数の医師の意見を聞くことはとても大切なことといえます。
膵臓がんの治療は「外科療法(手術)」が中心となります。他に「放射線療法」、「化学療法(抗がん剤)」があり、がんの進行度(病期:ステージ。下記表参照)や患者さんの全身状態を考慮して治療法が選択されます。
病期分類(日本膵臓学会)
I期
膵臓がんの大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局している状態
II期膵臓がんは膵臓内部に留まっているが、大きさが2cm以上である。または大きさは2cm以下であるが、第一群リンパ節まで転移がある状態
III期膵臓がんは膵臓の外へ少し出ているがリンパ節転移は無いか、第一群リンパ節までに限られている。または、がんは膵臓内部に留まっているが第二群リンパ節まで転移している状態IV期がんが膵臓の周囲の臓器や器官に浸潤しているか、遠隔転移がある状態
病期分類(UICC分類:国際的に使われている分類)
I期膵臓がんが膵臓の内部に留まっているか、ごく近くの組織までに留まり転移は無い状態。
II期がんは膵臓周辺の臓器や器官に浸潤しているが、リンパ節転移はない状態。
III期がんは膵臓に隣接したリンパ節に転移している状態。
IV期 がんが胃や脾臓、大腸、大血管、肝臓、肺などに転移している状態。
【膵臓がん(すい臓癌)の治療-外科手術(膵頭十二指腸切除)】
膵臓の頭部(膵頭部)にがんがある場合に行われる手術です。膵頭部に加えて十二指腸全てと胃や小腸の一部、胆嚢、胆管なども一緒に切除します。十分な膵臓が残りますので、消化液(膵液) とインスリンの産生は維持されます。
【膵臓がん(すい臓癌)の治療-外科手術(膵体尾部切除)】
膵臓の体部(膵体部)や尾部(膵尾部)にがんがある場合に行われる手術です。膵頭部側を残してがんができている膵臓と脾臓を切除します。
【膵臓がん(すい臓癌)の治療-外科手術(膵臓全摘出)】
膵臓のすべてを切除する手術で、膵頭十二指腸切除と膵体尾部切除を一緒に行います。この手術を行った場合には膵液を分泌する機能やインスリンを分泌する機能が失われてしまいますので、その機能を補うために薬を飲んだり注射を打つ必要があります。
放射線療法は高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を殺す治療方法です。身体の外から放射線を照射する外部照射と、手術中におこなう術中放射線照射があります。
すい臓癌は放射線に対する感受性が低く、根治を期待することは難しくなります。膵臓がんに対して放射線療法を行う場合には痛みを除くことが目的となることが多いようです。 【膵臓がん(すい臓癌)の治療-全身化学療法(抗がん剤)
膵臓がんが遠隔転移がある場合などは手術はできませんので抗がん剤の治療を行うことがあります。また術後の再発予防を目的として抗がん剤が使われることがあります。
最近ではゲムシタビン=ジェムザールという抗がん剤が使われることが多くなりましたが痛みをとるというのが目的で、腫瘍縮小効果や延命効果はほとんど望めません。
現在臨床試験(実験)で胃がんに使われる抗がん剤ティーエスワンを使う病院もありますが、やはり多くを望むことはできません。
膵臓がんは放射線療法や化学療法が効きにくいがんで、これらの治療でがんが治ることはありません。使用目的としては痛みをとるのが中心になります。膵臓がんは手術以外に確立された治療法がないのが現状です。
放射線療法や抗がん剤を用いた化学療法では白血球減少による免疫力の低下が起こりやすいため体を清潔に保つことが大切ですし、規則正しい生活を送る必要があります。 免疫力を賦活させることが大切です。
また、骨髄損傷による白血球減少、血小板減少、貧血などが起こりやすいため造血機能を強化することも大切になります。
前立腺がん(前立腺癌)
前立腺は膀胱の下にある男性にだけある臓器で前立腺液を分泌し精液の一部を作る臓器です。
前立腺にできる悪性腫瘍の事を前立腺がんといい、欧米では非常に多いがんです。 日本でも社会の高齢化や食生活の欧米化に伴い前立腺がんの発生は増加傾向にあります。 50歳代から増え始め70歳代、80歳代と発生率は増えていきます。
前立腺がんは1993年の米国では成人男性に発生するがんのうち第一位の発生率で死亡率は肺がんに次いで2番目となっています。 日本でも今後ますます前立腺癌の発生は増加していくことが予想されています。
前立腺がんは成長速度がおそく、発がんしてから臨床がんになるまでに40年近くかかると推定されています。 すなわち、青壮年期にがん細胞が発生し、20~30年経って微少がんとなり、その後数年以上経って臨床がんに成長すると考えられます。
前立腺がんは早期のうちに発見できれば直る率も高くなります。
簡単な血液検査で前立腺癌の疑いがあるかを調べることができるので、50歳以上の男性は定期的に前立腺癌の検査を受けることをお勧めいたします。 【前立腺がんの原因】
前立腺がんの発生は老化による性ホルモンのバランスのくずれが影響していると考えられています。 実際に前立腺癌の発生は50歳以上から増え始め高齢になるほど多くなります。したがって高齢者は前立腺がんになる可能性が高いといえます。 男性の平均年齢が上がればそれだけ前立腺癌の患者さんも増えることになります。
他に食生活の欧米化により、動物性脂肪や動物性タンパク質の摂取量が増えたこと、 繊維質やビタミンAの摂取量が減っていることも影響していると考えられています。
【前立腺がんの症状】
前立腺は男子の膀胱の出口、尿道のはじまりの部分を取り囲むクルミ大の臓器です。尿道に接する内側の部分を内線、外側の部分を外線とよびますが、前立腺がんのほとんどは外線にできます。一方、高齢者に多い前立腺肥大は内線にできます。
前立腺がんは外線にできるためすぐに尿道を圧迫することがなく、早期のうちにはほとんど症状がありません。がんが大きくなって尿道や膀胱を圧迫するようになると排尿に関連したさまざまな症状が見られるようになります。
例えば尿が出にくくなったり、尿がでるのに時間が掛かる排尿困難や尿の回数が特に夜間に増える頻尿、排尿後でも尿が残っている感じがする残尿感、尿の勢いが弱い尿線無力などの症状です。
ただし、これらの症状は前立腺肥大症でも起こる症状であり、症状だけでは前立腺癌と区別することはできません。
さらにがんが大きくなり尿道を強くあっパックするようになると排尿困難が進み、膀胱に尿が溜まっても排尿できなくなる尿閉が起こるようになります。また、尿道や膀胱内に浸潤した場合にはその部分が出血し血尿が見られることもあります。膀胱にがんが進むと失禁になります。尿管が詰まる閉塞状態になると腎臓で作られた尿が膀胱まで流れなくなり腎臓に溜まるようになるため水腎症になり背中に痛みを感じることがあります。
前立腺癌は骨、特に背骨や腰椎、骨盤に転移しやすく足腰が痛むようになりひどい場合には歩行困難にまでなることがあります。骨転移を起こした部位の骨が弱くなるため骨折もしやすくなります。
またリンパ節にも転移しやすく、その場合にはリンパ節に疼痛や張り(腫張)が見られ、下半身に浮腫みが現れることもあります。
自覚症状が出たときには既にがんが進行している事が多いため、50歳を過ぎたら泌尿器科で年一回は前立腺がんの検査を行う事をお勧めいたします。
【前立腺がんの診断】 前立腺がんの検査には次のものがあります。
<血液検査>
◆PSA 基準値 4.0ng/ml以下
1980年代に発見された前立腺がんの腫瘍マーカーPSAは前立腺癌の早期発見に大いに貢献しています。
他の多くの腫瘍マーカーは複数のがんに反応したり、初期には数値の上昇がないことがありますが、PSAは前立腺の異常だけに敏感に反応します。
前立腺癌の実に90%程度がこのPSAの検査で見つかっている画期的な検査方法です。
がんの進行とともにPSA値も上昇するため病期(ステージ)も予測することができます。
ただし、前立腺肥大症や前立腺炎でも上昇することがあるためPSA値だけではがんの確定診断はできません。
<直腸指診>
直腸指診は前立腺がんの検査で従来より行われている方法です。肛門から直腸の中に指を入れて、直腸の壁越しに前立腺の大きさや形、硬さ、周囲との境界、痛みの有無などの状態を調べる検査です。がんが進行している場合には前立腺は硬くなり、周囲の組織との境目が不明瞭になってきます。炎症が起きている場合には痛みも伴います。
直腸指診はPSAの検査で数値が高めであった場合に行われることが多くなってきました。
<超音波検査>
PSAの検査で数値が高めの場合に行われる検査で、前立腺の場合の超音波検査は肛門から 超音波発信器を入れて直腸を通して前立腺の状態を調べる経直腸的超音波検査が行われます。
正常な前立腺は左右対称で、周囲との境界もはっきりしていますが、がんになると左右非対称になったりいびつな形になったり、境界が不明瞭になります。
直腸診では分からない前立腺の内部の状態を画像で確認することが出来ます。
<針生検>
上記検査でがんの疑いがあれば針生検を行い前立腺癌の確定診断が行われます。
経直腸的超音波検査で前立腺の位置を確認しながら針を刺して組織を採取し顕微鏡で検査を行い、がんの拡がり具合、がんの悪性度などを判断します。


急性骨髄性白血病m2

以上の検査で前立腺癌が確定した場合にはがんがどこまで拡がっているのかを調べることになります。


急性骨髄性白血病m2

<CT検査>
CT検査(CTスキャン)はいろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影しコンピ


急性骨髄性白血病m2

ュータを使って 非常に鮮明な画像を得ることができます。周囲の臓器やリンパ節転移の有無を調べることができ癌の進行具合を調べるためには重要な検査になります。


急性骨髄性白血病m2

<MRI検査>
MRI検査は磁場を使っていろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影する検査で

急性骨髄性白血病m2


す。 放射線の被曝がなく超音波検査では見分けの付きにくいがんもMRI検査で診断できる場合があります。

急性骨髄性白血病m2


<骨シンチグラフィー>
前立腺がんは骨に転移しやすいので、骨転移の有無?位置を知るために アイソトープ(骨転


急性骨髄性白血病m2

移のある部分に集まる物質)を 注射して2~3時間後、特殊なカメラで全身の骨を検査します。


急性骨髄性白血病m2

<血液検査> ALP(アルカリホスファターゼ) 基準値 100~325IU/l
がんが骨に転移した場合にはALPの数値が異常に高くなります。


白血病死亡率

ポリープ基部の粘膜下に生理的食塩水を注入し、ポリープの基部をふくらませて厚くしてからスネアをかけ高周波電流で切りとる方法です。ポリープの基部まで大きくとれる、ポリープをとった後に出血する危険が少ない、大腸に穴が開く危険が少ない、という特徴があります。
進行した結腸がんの手術
結腸がんと進行大腸がんの手術の場合では、がんの口側(口に近い方向)および肛門側(肛門に近い方向)にそれぞれ5~10cm離れて腸を切除します。腸には腸に流れてゆく動脈および腸から流れ出る静脈とリンパ管とリンパ節があり、これが腸間膜という膜の中に入っています。そして静脈、リンパ管、リンパ節にはがん病巣から離れて流れ出したがん細胞がある危険性があります。
そこでリンパ節を含む腸間膜を大腸とともに切除します。腸間膜とリンパ節の切除範囲の大きさとしてのように2群までの場合、および3群までの場合があります。がんの場合では2群まで、進行がんの場合では3群までとることが多いです。
しかし患者さんの年齢や併発症(患者さんが大腸がん以外にもっている病気、糖尿病、腎臓病[じんぞうびよう]、心臓病、呼吸器の病気など)がある場合は2群までの切除にとどめることもあります。
がんの口側と肛門側それぞれ5~10cm離れて大腸を切除しますが、リンパ節は動脈に沿って流れるので動脈の位置と流れの方向を考え、実際には10cm以上の大腸を切除することもしばしばあります。また大腸がんがより進行しているとき、およびリンパ節転移が進んでいるときは切除範囲も大きくなります。個々のがんの位置および進行程度により設定されます。
進行した直腸がんの手術
直腸がんと進行直腸がんの場合でも腸と腸間膜およびリンパ節の切除を行いますが、直腸ではがんより肛門側の腸および直腸間膜にはあまりがんが進んでこないので、がんから肛門側に離れて直腸を切る長さはでよいこととなっています。そこでがんから肛門側に離れて直腸を切ったときに肛門と肛門括約筋[こうもんかつやくきん]が残れば括約筋温存術ができることになります。しかし、がんまでの距離が3.0cmあってもがんそのものの大きさが非常に大きく約5.0cmにもなると、がんから離れた距離にも目に見えない小さながん細胞が散らばっている危険性から肛門もとる必要があるので直腸切除術+人工肛門造設術になります。
診断のために医師は患者の病歴を問診したり、身体所見をとり、画像診断や臨床検査を行う。次のようないくつかの検査が行われる。
胃癌の存在自体を確認するには胃内視鏡検査かバリウムによる上部消化管X線検査が必要である。便の検査や血液検査では早期胃癌の発見は難しい。X線検査で異常が発見されたときも確定診断のためには内視鏡検査が必要である。内視鏡検査で、異常とおもわれる部位を医師が発見すると、組織の一部を一種のピンセットで採取する生検(biopsy)が実施される。生検標本は病理医に送られ、ホルマリンで固定後に染料にて染色され顕微鏡下にて癌細胞の存在の有無が確認される。場合によっては癌抗原による免疫染色が施される場合もある。生検とそれに続く病理検査が癌細胞の存在を確定する唯一の手段である。
上記の検査で胃癌であることが確定すると、医師は画像診断(内視鏡やX線検査)で胃癌が胃のどの範囲に広がるか、どの深さまで浸潤しているか、肝臓などの他の部位に転移していないかを調べる。胃癌は肝臓、膵臓など近傍臓器に浸潤?転移することがあり、胃の周辺リンパ節への転移は頻度が高いのでCTスキャンや腹部超音波診断でこれらの部位を検査する。肺にも転移するので、検査が必要である。これらを総合して病期(stage)の判定が行われる。これは治療方針決定に重要である。日本においては早期胃癌は大きさ、リンパ節転移に関係なく、深達度が粘膜内、粘膜下層にとどまるものと定義されている。[編集] 病期
胃癌の進行度は、T:原発腫瘍の拡がり、N:リンパ節転移の拡がり、M:他臓器への転移の有無 の3つの指標で評価される。それらの組み合わせを生存率がほぼ等しくなるようにグループ分けしたのが病期(Stage)であり、数字が大きくなるほど進行した癌であることを表す。国際的にはUICC(International Union Against Cancer)のTNM分類が用いられるが、日本では胃癌取扱い規約による病期分類が広く使用されている。
たとえば胃癌取扱い規約(第13版)によると、胃の固有筋層まで浸潤する腫瘍で(T2)胃壁に接するリンパ節(1群)のみに転移があり(N1)他臓器への転移がない場合(M0)、StageIIとなる。ちなみに胃癌取扱い規約は日本胃癌学会から出版されており、書店で購入することができる。
最終的な病期診断(Final Stage)は手術後に確定する。外科医は主たる病変を切除するだけでなく、腹部の他の部位の組織サンプルや近傍リンパ節を郭清する。これらの全ての組織標本は病理医の癌細胞検査を受ける。最終的な診断はこの病理検査結果を根拠にしまた、髄様がんでは血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。また、髄様がんでは遺伝性のことがあるので、その家族の方で無症状の髄様がんが発見されることがあり、髄様がんの遺子診断も技術的に可能になってきています。乳汁を分泌する乳腺小葉上皮(しょうようじょうひ)、あるいは乳管までの通り道である乳管の上皮が悪性化したものであり、近年の日本人女性の悪性腫瘍のなかでは最も頻度の高いものとなっています。
乳がんは、小葉由来の小葉がんと乳管由来の乳管がんとに大別されます。乳管内、あるいは小葉内にとどまっていて血管やリンパ管に浸潤していないものを、非浸潤がんといいます。非浸潤性(ひしんじゅんせい)乳管がんは比較的少数です。欧米では非浸潤性小葉がんは悪性疾患としては扱われず、経過観察が原則になっています。浸潤がんは血管やリンパ管から全身への血流にのり、リンパ節、骨、肺、肝臓、脳などに転移します。
特殊な乳がんとして乳頭や乳輪の湿疹状のただれを症状とするページェット病がありますが、予後は非浸潤がんと同様に良好です。また乳房全体が炎症状に腫脹(はれる)し、すみやかに全身への転移を起こす炎症性乳がんという極めて予後不良のタイプもあります。
原因は何か
乳がんの原因は単一ではありません。乳がんを発症する危険因子(リスク)としては、近親者に乳がんにかかった人がいること、過去に乳頭腫(にゅうとうしゅ)や線維腺腫(せんいせんしゅ)などのリスク病変にかかったこと、片側の乳がんにかかったことなどが最も重要視されます。これらは遺伝的要因によるものです。そのほかにも出産を経験していないこと、授乳をあまりしていないことなどもリスクになります。
これらは乳がんの発生の母地となる乳腺が、萎縮せずに長期間存在することを意味します。また卵胞ホルモンであるエストロゲンの関与が発がんや増殖、転移に関係していることも知られており、経口のホルモン薬も長期にわたって服用すると発がんのリスクを上げるといわれています。しかし、近年の日本における乳がんの急増は、これだけでは説明しきれません。未知の要因が多く関係しているものと思われます。
症状の現れ方
乳がんの症状は、90%以上は痛みを伴わない乳房腫瘤(にゅうぼうしゅりゅう)です。患者さんは自分で腫瘤を触れることができます。また一部の乳がんでは乳頭からの分泌物を症状とすることがあります。乳がんによる乳頭分泌物は血液が混じったものが多い傾向にあります。その他、乳頭や乳輪の湿疹様のただれを症状とするものもあります。
骨や肺に転移して手術不能の状態になって初めて病院を受診する例もあります。症状があった場合に、専門医の診察を受けるかどうかで患者さんの運命は大きく変わります。健診によって発見される無症状の乳がんは数%以内です。
検査と診断
乳がんの診断は視触診が基本です。しかし、これらの理学的診察法は担当医の経験や患者さんの体型により、大いに精度が左右されます。そのための補助的画像診断としては乳房X線撮影(マンモグラフィ)、超音波検査を行います(図3)。X線撮影で腫瘍の陰影や石灰化など典型的な所見があれば、乳がんが強く疑われます。超音波検査では、特徴のある不整形の腫瘤像が認められれば乳がんが疑われますが、典型的な所見を示さない乳がんもあるので、理学的診断や画像診断のみに頼るのは危険があります。
乳がんの疑いが濃厚であれば、細胞診、針生検などの顕微鏡的検査を行います。細胞診は腫瘤を注射針で刺して細胞を注射針内に吸引したり(穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん))、乳頭分泌物を直接プレパラートに付けて(スメア)、顕微鏡で観察して良性か悪性かを推定する診断法です。比較的容易に検査ができるので乳がんの診断に広く用いられていますが、正確な診断にはかなりの熟練を要し、誤判定がありえます。
針生検では特殊な針を用いて腫瘤から組織を一部採取し、病理組織診断を行います。細胞診よりは正確さで勝りますが、太い針を用いるために正確に腫瘤を穿刺しないと組織が得られません。そのため、乳頭腫のような良性と悪性との境界病変、非浸潤がんか浸潤がんかの区別がつかないものがあります。また、良性か悪性かの診断がついても、病変の広がりはわかりません。
乳がんが乳腺内にどのくらい広がっているか、あるいはリンパ節、肺、肝臓などへの転移があるかどうかを調べるには、造影CTが用いられています。MRIを用いた広がり検査もありますが、一方の乳腺しか検査できなかったり、偽陽性(ぎようせい)の所見がかなあるので、精密検査が必要です。
乳頭のびらん
乳頭のびらんを起こす特殊な乳がんがあります。びらんとは、皮膚や粘膜の上層の細胞がはがれ落ち、内層が露出している状態になること。ただれです。特にかゆみがないときには、この病気疑って精密検査が必要です。
皮膚のむくみ
片方の乳房、あるいはその一部だけにむくみや、痛みを伴い発赤が見られるときは、かなり進行した乳がんの可能性があります。良性の可能性もありますので、むやみに悲観しないで、検査を受ける必要があります。
乳がん 早わかり(2)
乳がん 石灰化
乳房内にできたカルシウムの沈着物を、乳房内石灰化と呼びます。腫瘤を触れずに、マンモグラフィ検査の石灰化のみで、発見される早期乳がんが増えています。
乳がん 治療
乳がんの治療方法には、外科療法、放射線療法、ホルモン療法、化学療法、分子標的療法があります。
乳がん 検診 マンモグラフィ
マンモグラフィー(乳房X線診断)は、触診では見つからないような小さながんが見つかることがあります。乳がんの定期検診として、50才以上の女性は、年1回のマンモグラフィー検査を実施している市町村もあります。
乳がん マンモグラフィ
マンモグラフィー(乳房X線診断)は、触診では見つからないような小さながんが見つかることがあります。乳がんの定期検診として、50才以上の女性は、年1回のマンモグラフィー検査を実施している市町村もあります。
乳がん 手術
乳がんの手術は、乳房にできたがんを切除するためにおこないます.がん組織を含めた周りの正常組織を同時に切除しますが、切除される正常組織の範囲は乳がんの病期により異なります.一般的には、早い時期に見つかった乳がんほど狭い範囲の正常組織を切除するだけで済みます。
乳がん 検診
乳がんは視診と触診で、ほぼ診断できるがんです。さらに確定するために、画像検査や細胞検査がおこなわれます。画像検査には、超音波検査とマンモグラフィ検査があります。特にマンモグラフィ検査は有効です。マンモグラフィ検査は、プラスチックの板で乳房を上下、左右からはさんで、X線撮影する方法です。ごく小さながんや、しこりになる前のがんも発見できます。細胞検査は、乳房に針をさして組織を採取して検査します。しこりがないときは、乳管造影検査がおこなわれることもあります。さらに、乳がんは転移しやすいがんです。骨シンチグラフィやCT検査で全身を調べる必要があります。
乳がん 早わかり(3)
乳がん 抗がん剤
抗がん剤を用いた化学療法は、がん細胞を死滅させる効果がある治療法です。手術のあと、術後薬物療法として、画像では確認できないような体内に残っているがん細胞を殺し、再発を防ぐためにおこなわれます。
乳がん 症状 痛み
乳がんの場合、一般には痛みの症状は見られません。ただし、痛みがあるから乳がんではないという自己判断は禁物です。
乳がん しこり
乳がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、自分で触れて気が付くしこりになります。定期的な自己検診による早期発見に努めるりあることから、一般化はしていません。そのほか乳管内視鏡検査なども行われていますが、消化管の内視鏡検査ほどの有用な情報は得られません。腫瘍マーカー、骨シンチグラムなどの全身転移を検査する方法もありますが、以前ほどは重視されなくなりました。これらの検査が陽性であれば、すでに全身転移が起こっていることを意味します。
以上の検査により乳がんの臨床病期(ステージ)が決まります。このステージにより、治療方針や予後が異なります。乳がんのステージを表1に示します。
治療の方法
2期までの乳がんであれば、乳房の温存療法も可能です。乳房の部分切除、腋窩(えきか)リンパ節の郭清(かくせい)(きれいに取り除く)、放射線照射、薬物治療(抗がん薬、内分泌療法薬)を組み合わせた集学的治療です。
乳がん組織のホルモン受容体が陽性なら、内分泌療法をメインにします。受容体が陰性の場合やリンパ節転移がある場合、腫瘍の組織学的悪性度(グレード)が高い場合は、抗がん薬治療を考慮します。閉経前の患者さんは受容体陰性でグレードが高いことが多いので、抗がん薬治療が行われることが多い傾向にあります。閉経後の患者さんでは内分泌療法が有効であることが多いようです。ただし、日本の多くの施設ではグレードについて検査をしていません。
多発腫瘤(たはつしゅりゅう)や、乳腺内に広汎に広がった乳がんの場合は、非定型的乳房切断術(ひていけいてきにゅうぼうせつだんじゅつ)を行います。3期以後の乳がんであれば、まず薬物治療を行い、有効な症例については手術を行うことがあります(術前化学療法)。4期は根治的治療の対象とはなりません。

白血病死亡率


乳がんは術後5年以上経過してからの再発もめずらしくないので、治療成績は10年生存率で計算されます。


白血病死亡率

病気に気づいたらどうする
乳腺の専門医がいる総合病院を受診します。病理医が常勤し、放射線治療まで可能な施設が


白血病死亡率

望まれます。いちばん重要な役割を担う化学療法医がいる施設は限られています。乳がんの治療は長期にわたるので、担当医との信頼関係が重要です。他の医師のセカンド?オピニオ


白血病死亡率

ンも活用し、納得のいく施設で治療を受けるべきです。
乳がんは、女性のがんでは、患者数第一位です。日本人女性の乳がんにかかる割合は、欧米

白血病死亡率


にくらべると低いといわれています。しかし、年々増加傾向にあり、10年後には、年間5万人近くになるといわれています。乳がんのもっとも多い年齢は、40代後半、次いで50代前半、


白血病死亡率

40代前半の順です。25才以下はきわめてまれです。乳がんは、全体的にみると、死亡率の高いがんではありません。しかし、乳がんは、進行はゆっくりですが、転移しやすいという特

白血病死亡率


徴があります。
乳がん 早わかり(1)乳がん 症状

白血病死亡率


乳がんの症状には、乳房のしこり、乳房のえくぼなど皮膚の変化、乳頭にみられる変化などがあります乳がん


2008年7月26日星期六

白血病治療法

およそ9割が肝硬変を経て、発症する病気です。
つまり診断時からリスクの高い状態で治療が始まることの多い癌といえます。
「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、障害があってもあまり症状が出ません。
肝炎?肝硬変などによる肝臓の障害としての症状(高熱、黄疸、腹水、しこり)が主なものです。
診断には血液検査、腫瘍マーカー(AFP、PIVKAII)、画像検査として超音波検査、CT検査、MRIなどが用いられます。
治療法
手術療法
大きく切除可能な臓器であるが肝臓の予備力が問われる。
すでに肝機能の低下が起き、処置に至れないケースが存在します。
局所療法
原則として、腫瘍の大きさが3cm以下、3個以内の場合。
すでに肝機能の低下が起き、処置に至れないケースが存在します。
血管カテーテル
手術や局所療法ができない場合、または癌が散在した状態に適応。
しかし、あらかじめ肝炎、肝硬変によって肝機能が低下しているケースも非常に多いです。肝臓の機能が十分でない場合、選択肢は限られてきます。
病 状
自覚症状
肝硬変の症状とほぼ同様、全身倦怠感、易疲労感、食欲不振、やせ、腹痛、微熱など。
進行した場合、肝腫大、腹水、黄疸、体重減少、胃?十二指腸潰瘍からの大量出血
また、リンパ節、肺、骨、副腎などへの転移後は咳、血痰、リンパ節の腫大や、骨痛など
アドバイス
QOLを考える!
まずは多くの場合すでに肝硬変が有ることからも、まず、前提として肝機能の維持が大変に重要です。
西洋医学はあくまで病気の治療を目標としており、この維持に役立つ治療の少なさが問題です。
さらにそこへ加わる日本で行われる攻撃的な癌治療とともに、病人を守るディフェンス的な治療を行うこと、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
発見が難しく、診断されにくい癌(即ち誤診の多い癌)
膵臓癌の発見には、「黄疸」によるもの「腰痛?腹痛」によるものに大別されます。
「腰痛?腹痛」の場合、胃腸科や整形外科により診察を受け、他の病気と間違えられ、その方面での検査?治療にあたることにより発見が更に遅れることが多い癌です。
発見されても9割近くが手術の出来ない癌
膵臓癌は上記しましたように非常に見つけ難い癌で、発見された時には、多臓器への転移?浸潤があり9割近くが手術することができない癌です。
発見時に余命を宣告される癌
膵臓癌は「がんの王様」と呼ばれています。膵臓癌と診断を受けた時、多くの場合余命も宣告されています。一般的に1年以内、転移があれば6ヶ月程度と言われます。
治療法
放射線治療が難しい癌
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。前記したように手術は多くの方に行うことが出来ません。
残る2つの内、放射線は、膵臓が胃?肝臓等の臓器に隠れた臓器であるために照射が邪魔され、なかなかと効果が上がりません。ただ、手術時に開腹をし、照射を行う直接照射は効果が見られます。
抗癌剤の効果が表れにくい癌
手術?放射線が難しいとなれば、残る治療は抗癌剤治療になります。
使用される抗癌剤は、ジェムザール、TS-1の単剤や併用で使われます。
ただ、ジェムザール、TS-1にしても有効率は3割程度で、目的も癌の完治と言うよりは、延命を図るためと言えます。 3割程度の有効率に対して6割程度の方に副作用が見られます。副作用が強ければ、先にあげた延命効果も損なわれてしまいます。言い換えれば、癌の進行を抑える抗癌剤治療ではイコール延命にはならないのです。
病 状
とされています。
このため、子宮頚癌検診では、特に細胞診と思われます。ですが、このHPV型測定は、保険適応なく、で行っております。また、型はわかりませんが、ハイリスク群のみの測定は、。
第四回 人工妊娠中絶術
妊娠3ヵ月(妊娠11週6日)までは、通常、静脈麻酔下で日帰り手術を行っております。朝手術し、お昼過ぎに帰れます。手術は、吸引法による子宮内容除去です。
その手術の前に、まだ子供を産んだことがない人は、子宮頚管(子宮の出口、子宮口)が硬く開きずらいので、前日の夕方子宮頚管3. 発達期の脳の特徴 脳腫瘍の治療を理解する上で、発達期の脳の特徴を理解することが重要です。こどもの脳は急速に発達しています。発達が著しいことは、頭の大きさを示す頭囲曲線の推移を見れば一目瞭然です(図1)。この間に、神経細胞は軸索を伸ばしたり、他の神経細胞との間にシナプスを形成したりして大きくなります。また、神経細胞から出る電線に相当する軸索の周囲を、ミエリンという物質が何重にも取り囲む、髄鞘化という過程が進行します。このような時期に放射線照射が行われると、将来様々な脳障害を生じる可能性が高くなることが知られています。一方、可塑性(脳障害からの回復力)が大きいという利点もあり、しばしば驚異的な神経機能の回復?発達を示します。
4. 脳腫瘍の種類 脳腫瘍とは脳に出来た腫瘍の総称であり、一つの腫瘍を示すものではなく、脳に存在する様々な細胞から腫瘍が発生します。脳の中には、まず、神経細胞がありますが、分裂能を持たない細胞のため腫瘍が生じることは稀です。一方、神経細胞と神経細胞の間に膠(にかわ)のように存在する、神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)は、様々な刺激によって分裂する能力を持つこと、また数が多いことから、高頻度に腫瘍を形成します。神経膠細胞から生じる一群の腫瘍を神経膠腫(グリオーマ)と呼びます。グリオーマには、星状神経膠細胞、乏突起神経膠細胞などの種類があり、それぞれ異なった性質の腫瘍が発生します。また、それぞれのグリオーマの悪性度によってもグレード1から4まで(高いほど悪性)分類されるため、グリオーマ一つをとっても、実に様々な病理診断が下されることになります。病理診断は手術によって摘出した腫瘍組織を薄い切片にして、様々な染色法を加えて病理専門医が決定します。治療はこの病理診断に基づいて成されるため極めて重要です。
 小脳には胎生期の未分化な神経上皮細胞、すなわち神経細胞と神経膠細胞に分かれる前の細胞が存在し、その細胞からは髄芽腫(ずいがしゅ)が発生します。一方、松果体部や神経-下垂体部には、非常に未熟な胚細胞(はいさいぼう)が存在し、それから胚細胞腫が発生します。胚細胞腫には様々な種類の腫瘍が含まれており治療に対する反応も異なります。下垂体の周囲には、下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫(ずがいいんとうしゅ)というような腫瘍も発生します。グリオーマ、髄芽腫、胚細胞腫に関してはそれぞれ先生、先生、先生からお話があります。
脳腫瘍は細胞の起源により大きく分類を示されます(図2)。脳が形成される過程の非常に早い時期に存在する神経上皮細胞から分類に示す様々な細胞が分化します。
グリオーマと髄芽腫は、いずれも神経上皮系腫瘍に分類されますが、髄芽腫はより未熟な細胞に由来します。分類2以下の腫瘍も様々な種類の腫瘍に細分類されることから、脳腫瘍の組織分類は膨大なものになるため、ここにはその一部を示すにとどめます。
<こどもに多い脳腫瘍>
 小児脳腫瘍の種類と発生頻度は、グリオーマの中の星細胞系腫瘍の頻度が最も高く、髄芽腫、胚細胞腫がそれに続きます(図3)。この3種類の腫瘍は、小児期に頻度が高い腫瘍であるということに加えて、外科的治療以外に化学療法や放射線治療など、複数の専門家による集学的治療が必要であるという特徴を有します。
5. 脳腫瘍の症状 脳腫瘍の症状は3つに大別されます。
(1) 頭蓋内圧亢進症状:脳腫瘍が大きくなったり水頭症を来したために、脳圧が上昇することによって生じる、頭痛、嘔吐、意識障害などの症状を、頭蓋内圧亢進症状といいます。頭蓋内に腫瘍が発育するにつれて、脳にかかる圧は上昇していきますが、頭蓋内圧上昇は一様ではありません。腫瘍が小さいうちは圧の変化が小さく、ある一定の大きさを越えると急速に圧上昇を来して症状が現れます(図4右)。この傾向は頭蓋骨縫合が癒合していない乳幼児で特に顕著であり、頭が大きくなることにより圧を緩衝するため、腫瘍が非常に大きくなるまで発見されにくいことがあります(図4左)。
(2)局所神経症状:運動麻痺や脳神経麻痺のように脳の一部分の障害による症状を局所神経症状といいます(図5)。痙攣もしばしば認められます。脳の際だった特徴として、運動や言語、視覚などの機能が特定の場所に局在しているため、脳腫瘍はその発生部位により実に様々な症状を示します。言語、感情、記憶、人格などの高次脳機能は人として最も大切な機能であり、脳腫瘍の恐ろしさはこのような機能にまで障害が及びうるところにあります。
(3)内分泌症状:脳には下垂体という内分泌器官が付属しているために、その機能不全あるいは機能過剰から生じる末端肥大、
転移のルート
肺がんの特色は、いろいろな臓器に遠隔転移(がん細胞が血液に入って流れて行き、離れた臓器に転移をつくること)をおこしやすいことです。肺がんが遠隔転移をおこしやすい臓器は肺、脳、骨、肝臓、副腎などが代表的です。
腫瘍が小さいうちは症状がありません
腫瘍がある程度大きくなると血尿やわき腹の疼痛などが出てきます。
血尿は自然に止まることもよくありますが、血尿が止まっていても病状は進行するのが一般的です。
外科手術によって腎臓を摘出する方法が中心です
腎臓は二つあり。片方を取り去っても残りが機能します。ただし残る腎臓に障害がある場合、病巣部とその周囲だけを部分的に取り去ることもあります。
手術できない場合は動脈塞栓術を行います
転移のある場合は外科療法に放射線療法や免疫療法を併用します。
またインターフェロンやインターロイキンを投与する生体反応活用法もあります。化学療法はあまり効果が期待できません。
血尿、腹部のしこり(腫瘍)、わき腹の持続的な痛み(疼痛)、発熱、体重減少、貧血のほか疲れやすく感じることがあります。
全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。 抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とはがんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序も
T細胞(細胞性免疫)の癌化したものの中で、最も悪性度が高く、週単位で悪化していく、成人T細胞型リンパ腫。
B細胞に比べ、治療が難しく、抗がん剤の多剤併用をしても生存期間は1年前後のため、造血幹細胞移植を行ってから、大量の抗がん剤治療をします。
1)接続して進行するホジキン病
ホジキン病の進行は、首のリンパ節から脇の下のリンパ節、脾臓という順番で進行していくのが特徴です。
2)飛び離れたところにも出現し、リンパ節以外の臓器や、皮膚、粘膜にも出現します。
そのため、部位や臓器によって、さまざまな症状になります。
進行がん肝臓、脾臓の肥大
消化器系腹部の塊、腹痛、嘔吐、腸閉塞、出血
骨髄系貧血、感染症、皮膚からの出血
泌尿器系腎不全
脳、目、耳、鼻皮膚および、脳内の腫瘤
移植による副作用生着不全。免疫不全
QOLを考える!
悪性リンパ腫の治療は、種類によってさまざま。特に悪性度が高い場合は、すばやく治療を開始しなくてはならず、悩む時間はありません。
移植のドナーと出会える確立は、とても低いのが現状です。
その間、何を基準に考えていけばいいのでしょうか。
それはQOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
治療中も、また治療後もQOLを下げず暮らしていける生活を基準に、治療に当たっていくことと考えます。
骨髄中の造血幹細胞の癌
血液細胞の遺伝子レベルの異常により引き起こされ、異常な白血球が無制限に増殖します。
しかし、遺伝子が関係していても、遺伝はしないと考えられています。
血液検査でしかわからない癌
白血病は、癌化した血液が全身にまわりますので、からだ全体に症状が出始めます。
初期では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、貧血、出血などが出ます。
しかし、画像ではわからないため、血液検査で初回診断をします。
さらに、骨髄穿刺、染色体検査、免疫検査などを行い、急性か慢性か、骨髄性かリンパ性かを診断します。
発症頻度はとても少ないが、年齢層は広範囲の癌
発症年齢は小児から高齢者まで、どの年代にも発症します。しかし高齢者ほど発症頻度が高くなっています。
強力抗がん剤?造血幹細胞移植?グリベック
白血病の治療法は種類によって、少しずつ異なります。
急性は、強力な抗がん剤で完全完解を目指し、完解後に造血幹細胞移植を行います。
しかし、移植を行うためには、骨髄の中の細胞を空にしなければならず、様々な副作用に耐えうる体力が必要となり、一般的には50歳以下とされているのです。
また、どんなに希望しても、ドナーが見つからなければ移植は成立しません。
さらに移植後も、リンパ球が体を攻撃する病気(移植片対宿主病)が起こります。
高齢者や臓器に障害がある場合は、この病気の利点を利用した、ミニ移植という方法も一部行われています。
慢性の場合は、抗がん剤治療に、グリベック(イマチニブ)という分子標的治療薬を服用することで、完全完解に導く割合が多くなってきました。
1.初期の段階では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、発熱、貧血、出血などがあります。
2.診断時から4期に相当する癌
他のがんと異なり、診断したときから全身に拡がっているので、4期に相当します。
したがって、進行による転移という表現はしません。
3.その他の病状
血液の異常細胞の増加、正常細胞の低下による症状。抗がん剤による副作用
貧血、出血、感染症、全身疼痛、肝障害、腎障害、消化器障害、心筋障害、皮膚?粘膜障害など
移植による副作用
生着不全。免疫不全
表皮や真皮などの細胞に発声するガンです。
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。
主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病などの種類があります。
手術でガンを取り除く方法が中心


白血病治療法

しょう。
抗がん剤の目的はがん細胞を消すことが第一目的であり、強い副作用が幾つ出たとしても、



白血病治療法

延々と「熱が出たら解熱剤。痛みが出たら鎮痛剤…。」といった対症療法を繰り返す他はありません。


白血病治療法


東洋医学による「がん治療」
東洋医学による「がん治療」は、東洋医学では上記の西洋医学に対して「病人の治療」を念

白血病治療法



頭に考えます。病人の体全体を、トータルにとらえるのです。
そしてまず体力があるかないか、食欲があるかどうかに注目し体力、食欲がない場合は第


白血病治療法


一段階としてその回復にあたります。
重粒子線治療の成績が良い方に評価され始めたことにも起因する最近、前立腺癌患者の来院


白血病治療法

が多くなっている。が、発生頻度が急激に増加していることも確かである。
昭和35年度と平成11年度の全国の部位別癌死亡統計と比較すると、男女とも胃癌は大幅に


白血病治療法

減少、女性では子宮癌も減少、男女とも肺癌が増加、全体として男性は増加しているが、女性は減少。前立腺癌は4倍弱の増加であり、結腸癌の4倍強に次ぐものである。

白血病治療法


国際的な発生頻度は欧米に比べると日本はまだ低い。アメリカの黒人と比べると10%程度(1985年)であるが、しかし近年は食?生活


2008年7月24日星期四

白血病前兆

開発中です。がんの代替療法健康食品やサプリメントをはじめとした、がんの代替療法(民間療法)の有効性や安全性を科学的な方法で評価しようという気運が世界的に高まっています。これまでに行われた研究を検討して、がんの代替療法の有効性と安全性についてどこまでわかっているかを整理するという試みも始まっています。 その中で最も組織的で詳しい研究の1つとして、アメリカ、ハーバード大学の研究グループによる報告をご紹介します。がんに対する「相補代替療法」の有効性と安全性をまとめたものです(「相補」とは「補う」という意味で、通常のがん治療を補う意図で行われる治療のこと。代替とは「代わり」という意味で、通常のがん治療の代わりに行われる治療法を指しています)。 この報告の中で、がんに対する相補代替療法として取り上げられているのは、「食事療法」「サプリメントや健康食品」「鍼灸」「マッサージ療法」「運動療法」「心理療法と心身療法」です。それぞれの治療法の「有効性」と「安全性」について、どのような方法で判断したか、見てみましょう.「有効性」と「安全性」の検討「有効性」については、2つの面から検討しています。1つは、「がんの進行を遅らせたり、生存率を高めるかどうか」についての検討です。もう1つは、「がんそのものやがんに対する治療などが原因で生じる吐き気や倦怠感などさまざまな症状を和らげるかどうか」についての検討です。つまり、症状緩和という意味での有効性を調べたものです。 一方、「安全性」については2つの観点から検討しています。それは、「直接的な有害作用」があるか、「手術?放射線治療?化学療法など通常の治療法に対する干渉作用」があるかどうか、という2点です。 4段階の判定の方法こうした有効性と安全性のバランスを考えながら、研究グループはそれぞれの治療法について総合判定をしています。判定は次の4つの段階に分かれます。「推奨」と「容認、場合によっては推奨」は勧めることができるこの2つが意味するのは、「有効性を示す根拠もあるし、安全性を支持する根拠もあるので、勧める」ということです。ただし、「推奨」のほうが、「容認、場合によっては推奨」よりもお勧めする程度が強いことを意味しています。具体的な裏づけとしては、ランダム化比較試験が3件以上あり、そのうちの75%以上の研究で効果が認められるような場合に、この判定がされることになっています。 「容認、場合によっては推奨」は「推奨」よりも弱い判定で、1つ以上のランダム化比較試験があり、そのうちの50%を超える研究で効果が認められたような場合が当てはまります。「容認」と「反対」は消極的に認める、あるいは反対ということ「容認」には、お勧めするという意味合いはありません。「有効性については、きちんとした根拠はない。けれども、安全性については、重大な危険はない。だから、がん患者がその利用を望むのであれば、あえて否定せずに容認する。つまり認める」という判定です。「反対」は、「効果がない。または、重大な危険性がある」ので、利用には反対するという判定です。4.がんの進行、生存についての判定まず、「がんの進行を遅らせ、生存率を高める」ことについての検討はどうでしょうか。ここで「推奨」、つまり「勧める」と判定されているものは、1つもありません。意外に思われるかもしれませんが、がんの相補代替療法の中で、がんの進行を防ぐとか、生存率が上がるという効果を、この研究グループが認めて推薦するものは、1つもないということです。 「容認、場合により推奨」と判定されているのは、「前臨床期の前立腺がんに対するビタミンEのサプリメント」1つだけです。残りの代替療法はすべて、「容認」あるいは「反対」と判定されています。「容認」、つまり「有効性ははっきりしないけれども、患者がその利用を望むのであれば、あえて否定せずに認める」と判定されている治療法の例として挙げられているのは、「乳がんと前立腺がんに対する低脂肪食」、「マクロバイオティク食(野菜や玄米中心の食事)」、「臨床期の前立腺がんに対するビタミンEのサプリメント」です。 一方、「反対」という判定はどうでしょうか。これはつまり「効果がないか、害のあることがはっきりしているので反対する」という判定です。一般に、がんに対して有効と思われている、「ビタミンAとビタミンCなどの抗酸化物質のサプリメント」と、「乳がんに対する大豆サプリメント」の2つは、この「反対」という判定になっています。5.むしろ害になる可能性のあるサプリメントこの判定は、ビタミンAやCなどの抗酸化物質が通常の治療効果を弱めてしまう可能性があるためです。放射線治療や化学療法など、通常のがん治療の一部は、活性酸素を発生させてがん細胞を攻撃することにより治療効果を発揮します。ところが、ビタミンAやビタミンCなどの抗酸化物質をサプリメントとして大量にとると、活性酸素の作用が弱くなるため、こうした通常治療の効果を阻害する可能性があります。そのため、判定が「反対」とされているのです。 また、「乳がんに対する大豆サプリメント」も、この論文では「反対」とされています。植物性エストロゲンは大豆製品に多く含まれており、女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ています。大豆製品に含まれる植物性エストロゲンが、本来のエストロゲンの働きを抑えて、乳がん予防につながるという仮説があります。 けれどもその一方で、植物性エストロゲンが、本来のエストロゲンと同じ働きをすることで、かえって乳がんのリスクを高めてしまうという可能性も考えられています。こうした有害作用についての理論的な可能性を現時点では否定できないことから、判定は「反対」という結果になっています。6.症状を和らげる効果についての判定もう1つの有効性である、「吐き気や倦怠感など、症状を和らげるための相補代替療法」についての判定はどうでしょうか。こちらもやはり、勧める度合いがもっとも高い「推奨」という判定がされているものは1つもありません。 「容認、場合により推奨」と判定されている治療法の例として、「化学療法による悪心嘔吐に対する鍼灸」、「不安、悪心、リンパ浮腫に対するマッサージ」、「運動療法」が挙げられています。腫瘍ワクチン療法がん細胞にサイトカインや接着分子等の遺伝子を導入し、がん細胞が増殖しないように放射線を照射した後に患者さんの体内に戻す方法です。現在までに悪性黒色腫、腎がん、線維肉腫等で数多く試みられていますが、T細胞のがん内への浸潤、がん細胞特異的免疫担当細胞の誘導あるいは遅延型過敏反応等は確認されているものの、臨床的有用性が確認されたものはまだありません。また、補助刺激分子(T細胞受容体からのシグナルを増強するのを助ける補助分子)の1つであるB7遺伝子を、がん内部に直接接種する遺伝子治療も行われています。これに関してもほぼ同様の結果で、治療効果は確認されていません。 ワクチン療法がん特異的抗原の遺伝子を患者さんの体内(その多くは筋肉細胞内)に接種し、その抗原に対する抗原特異的免疫反応を誘導する試みで、臨床応用が進められています。しかし、現時点ではその臨床的有効性は証明されていません。 また、樹状細胞(参照してください)にがん特異的抗原遺伝子を導入することによって、抗がん活性が高まることが期待されています。動物実験では、腫瘍ワクチン、DNA(RNA)ワクチンを上回る治療効果が報告されていて、臨床試験が計画されています。 [効果]他の遺伝子治療と同様、これら免疫遺伝子治療の臨床応用も現在第I相試験を終了した段階で、有用性の有無を結論づけるには至っていません。 [副作用]腫瘍ワクチンあるいはDNA(RNA)ワクチン接種部位に痛みが認められる以外に、重篤な副作用は報告さこそ健康が保たれるのです。必要もないのに細胞が勝手に分裂を起こすと余分な組織が形成されます。この過剰な組織(腫瘍と呼ぶ)には良性と悪性があります。
30才以下の女性では、卵巣の腫大でも通常は良性であり、水溶液の貯留した袋状になり、いわゆる嚢胞と呼ばれています。この嚢胞は、女性の性周期の中で起こり、治療せずとも消失します。嚢胞でも自然消失しない場合、特に問題があったり、嚢胞に変化が見られる場合その摘出を性と副作用は何ですか? 
治療の決定は複雑です。診療計画については複数の医師のアドバイスを受けることも役立ちます。の助言を受ける医者を探すにも自分の主治医から婦人科腫瘍専門医を紹介してもらうなどいくつか方法があります。
治療方法
卵巣癌の治療方法には手術、化学療法、放射線療法があります。このうちの一法のみが用いられる場合と併用で治療がすすむ場合があります。
2.化学療法は手術に続き補助療法として行なわれ、体内に残存する癌細胞を殺そうとするものです。これは後に再発徴候のあるときにも用います。
3.放射線療法は頻度は少ないですが、術後骨盤内に癌細胞が残る場合に用いられることがあります。
手術療法では卵巣、子宮、卵管を摘出します。この方法は子宮摘出術、付属器摘出術といいます。(もし極めて初期癌で、発育が遅く、子供が後に生めるようにしておきたい場合、腫瘍のある卵巣のみを摘出します。) 癌が広がっている場合、可及的腫瘍切除術としてできる限りの癌腫を取り除くようにします。?の方法で腫瘍の量を減らし、化学療法や放射線療法を行ないます
化学療法では普通複数の薬剤を併用します。抗癌剤は静脈内注射か、経口投与で行なわれます。いずれにしても化学療法は薬が血流にそって体内にゆきわたる全身療法になります。化学療法は周期的に行なうことが最も多く、治療期間、休薬期間を繰り返してゆきます。場合によっては通院で、又は自宅で治療を受けることもあります。主治医の選んだ薬、投与法、全身状態によっては、治療中数日の入院を必要とすることがあります。
その他の投与法として腹腔内化学療法があります。これは薬をカテーテルを通じて直接お腹の中に投与するものです。この方法では薬は直接癌に到達します。治療は入院で行ないます。されておらず、またそのようなことが生じる理論的可能性も低いということにすぎません。 つまり、「効果は未確認だが、重大な害の可能性は低いので、患者が使用を希望する場合には、反対しないでその意思を尊重する」ということです。
これは、積極的なお勧めではなく、いわば「消極的」な意味合いのものということを頭に入れておいてください。
サイトカイン療法TNFは主としてマクロファージにより産生され、がんに出血性壊死を起こさせたり、がん細胞に直接的に働いて殺傷するなどの作用があります。動物実験ではTNFを投与すると短期間でがんが縮小するため、抗がん効果のあるサイトカインとして臨床応用が注目されました。 [効果、副作用]全身投与では、発熱、血圧低下等の重篤な副作用のために有効な量を投与できないので、臨床応用が進んでいない状況です。そこで、悪性黒色腫ではがん局所への注入が試みられました。全身投与の場合と比較して、より高い効果が認められたなどの報告もあります。 [問題点]TNFは抗がん作用を持つ反面、がん末期の患者さんに悪液質(患者さんが衰弱した状態です)を引き起こす作用を持つことや、副作用が非常に強いなどの問題点があるために、副作用を軽減した製剤の開発が進められています。4)インターロイキン12(Interleukin-12:IL-12)によるサイトカイン療法活性化した単球や樹状細胞からつくられるIL-12は、がん細胞を殺傷するような免疫反応を誘導するのに重要であることが報告され、注目されています。IL-12はNK細胞やキラーT細胞の増殖を促したり、がん細胞を殺傷する能力を高めます。マウスでは、がんの転移抑制や移植がんの縮小等、劇的な効果が認められています。 [効果、問題点]臨床でも抗がん効果が期待されましたが、現時点では第I相試験が終了した段階で、有効かどうかの結論はまだ出ていません。5.生体応答調節剤(Biological Response Modifiers:BRM)療法BRMは、1980年代になって新しくつくられた言葉です。米国立がん研究所のBRM委員会によれば、BRMとは「腫瘍細胞に対する宿主(患者さん)の生物学的応答を修飾することによって、治療効果をもたらす物質または方法」と定義されています。このBRM療法は患者さんの免疫系をはじめとして、体全体の働きを調節することにより、治療効果を得ようとする治療です。つまり、がんを治そうとする患者さん自身の持つ力を応援し、手助けし、強めるものです。このように、BRMは通常の抗がん剤とは基本的に考え方が異なっています。この治療法は単独で行われるよりも、むしろ免疫能が低下してしまう外科療法や放射線、化学療法等と併用することによって、患者さんの防御能力が低下するのを予防したり、より高めることを目的に行われます。したがって、その効果は従来の化学療法とは異なった観点から評価すべきと考えられています。実際に米国では、他の確立された治療法と併用することによって効果が認められれば、そのBRMは有効であると評価されています。しかしわが国での臨床評価は、今までの化学療法と同じように、BRM単独での抗がん効果で評価されています。より客観的、科学的、倫理的な評価法を確立すべきと考えられます。(1)BCG(ビー?シー?ジー)BRMが注目されるようになったのは、1970年に行われた悪性黒色腫に対するBCG生菌による治療以来のことです。非特異的免疫療法の草分けであり、現在に至っても多くの報告が出されています。膀胱(ぼうこう)がん、悪性黒色腫で有効であったとする報告がありますが、その他の固形がんでは有効例はほとんど認められていません。 (2)OK-432(オーケー-432)ある種の細菌(溶連菌)からつくられたもので、好中球、NK細胞、マクロファージ等を活性化します。わが国で広く用いられてきましたが、現在では胃がん、肺がん、がん性胸腹水、他剤無効の頭頸部(とうけいぶ)がん、甲状腺(こうじょうせん)がん等に用いられています。 (3)PSK(ピー?エス?ケー)担子菌(たんしきん)カワラタケ(サルノコシカケ)の菌糸体より抽出精製した物質(タンパク多糖複合体)です。内服で用いられます。副作用がほとんどない反面、作用は弱いのが特徴です。適応は胃がん(手術例)、治癒切除例の結腸直腸がんへの化学療法との併用に限定されています。 (4)Lentinan(レンチナン)シイタケより抽出されたものです。キラーT細胞、マクロファージ、NK細胞等を誘導、活性化すると考えられています。がん患者さんの悪液質やQOL(クォリティ?オブ?ライフ:生活の質)を改善するという報告がありますが、適応は手術不能または再発胃がんにおけるテガフール(抗がん剤の1つ)との併用に限定されています。 (5)Bestatin(ベスタチン)細菌(放線菌)由来です。適応は成人非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持、強化で、化学療法剤と併用されます。 (6)Sizofiran(SPG:シゾフィラン)スエヒロタケより抽出されました。適応は、子宮頸部がんにおける放射線療法との併用に限定されています。 (7)Levamisole(レバミゾール)本来、駆虫薬として開発された物質(イミダゾール化合物)で、免疫増強効果があることが判明しました。肺がんや大腸がんの術後において、フルオロウラシル(抗がん剤の1つ)との併用で
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
具体的な薬剤活用方法
(1) 西洋の抗癌剤を受ける時
  ???サポートとして A)副作用を抑える B)抗癌剤の効果を高める C)癌の進行を抑える
(2) 西洋の抗癌剤ができない時
  ???主役として   癌の進行をくいとめる
乳がんは自己診断や定期健診で発見しやすい癌です。
目で見たり、触れてみたりすることで発見しやすい癌です。また、定期健診をすることで、自分で発見できなかった、小さながんが発見できる事がありますので、定期健診をお勧めいたします。
初期癌
初期のがんは治療成績が良く、その5年生存率は、大きさ2cm以下で転移のない局所的乳がん(ステージI~III)が97%、大きさ2~5cmでリンパ節までの転移のある乳がん(ステージIII)が79%であることが分かっています。
遠隔転移
しかし、遠隔転移(ステージIV)した乳がんの5年生存率は23%と非常に低いといわれています。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
抗癌剤の効果
初期の乳がんの場合は西洋抗癌剤の効果が期待できる癌です。
生存率
10年生存したら、15年まで生存できる可能性が高いがんです。
自覚症状
乳がんの自覚症状として、最も多いのはしこりです。感触としては石のような硬さがあります。9割の人が自分で見つけて病院に行きます。
転移のルート
血液からの転移?????肺、骨肝臓 脳などは血行性の転移です。
リンパからの転移????脇の下や鎖骨の上のリンパ節に転移します。
病状は、転移した部位により異なる
肺や肝臓に転移した場合、痛みなどの症状がでてくる事はまれです。定期健診や、画像診断で見つかることが、多いです。症状が現れたときはかなり進行しているときです。
骨に転移したときは 痛みがあります。脳に転移したときは、脳腫瘍と同じ症状が現れます。
卵巣がんは早期発見が難しく、診断されにくい癌です。
卵巣がんは症状に乏しく、ある程度の大きさにならないと、画像で診断できないためと、卵巣が親指の頭ほどの大きさで体の奥に存在するため、細胞診断ができないので、早期に発見されにくいがんです。
卵巣がんは1期で発見される人が30%で、3期 4期の進行がんで発見される人が6割を占めています。
3期であれば、5年生存率は30%、4期になると、5年生存率は10%に低下すると言われています。
手術は治療と同時にがんの進行度を調べるのが目的です。
卵巣がんの手術は、がんの摘出を兼ねて「がんの進行度」を把握する目的で行います。
現状の西洋医学の治療方法は、
(1)手術 (2)放射線 (3)抗癌剤 となります。
卵巣がんの場合は、がんの摘出も兼ねて、治療と同時にがんの進行度を調べるのを目的で行われます。
見た目は卵巣内にとどまる早期がんのようであっても、調べてみるとすでに、リンパや腹膜は主などである場合が少なく無いと言われています。
卵巣がんは抗癌剤の効果が期待しやすい癌です。
早期の場合などでリンパ節に転移がありそうな場合、抗がん剤を投与することにより、手術の規模を縮小することが出来ます。4期のがんでも抗がん剤で縮小してから、手術を行う事があります。術後補助療法として、抗がん剤の投与が行われます。
こうした治療を行っても、5年生存率は、1期が80%、2期が60%、3期が30%、4期は10%とかなり厳しい状況であると言われています。
自覚症状
自覚症状に乏しく、発見されたときにはすでに、リンパや腹膜播種などである場合が多いがんです。
転移のルート
卵巣がんのうちの上皮がんは腹膜に転移し、そこから肝臓の表面や大網に広がります。

白血病前兆


主な転移先?????肝臓 大腸
その他の症状

白血病前兆


癌の進行による体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、腹膜播種による腹水などが見られます。


白血病前兆

子宮体がんは6割が1期、子宮頸がんは4~5割が0期で発見されます。
子宮体がんは褐色のオリモノがでたり、下着の汚れで気づく事が多いがん

白血病前兆


不正出血で発見された場合でも子宮体がんの65%が1期で発見されます。
子宮頸がんにみられる特徴的な症状に、性交時の子宮膣部への刺激による出血があります。

白血病前兆


日本では、子宮がんの約80%が子宮頸がんです
子宮がんは胃がん、乳がんに次いで多いがんですが、死亡率は年々下がっています。子宮が

白血病前兆


んは早期の段階で発見されれば、ほとんどが治ります。
子宮がんが徐々に増加してくる30歳を過ぎた頃からは、年に1回子宮がんの検査を受ける


白血病前兆

ことがとても重要です。
手術が基本です

白血病前兆


一般には、できるかぎり手術を行って、病巣を摘出する根治的治療法がとられます。この目的のために手術療法と放射線療法を併用する場合もあり


2008年7月23日星期三

白血病白血球

早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
血管造影検査:肝動脈に造影剤を入れ、エックス線撮影を行います。肝臓内の小さな変化をとらえ、肝臓癌を見つけることが可能です。
3)腫瘍生検 小さな癌は、肝硬変の結節との区別が難しいことがあります。このような場合には、確定診断を行うために腫瘍生検を行います。
  腫瘍部分に体外から針を刺し、組織を採取して、癌細胞があるかどうかを詳しく調べます。
腫瘍生検は、腫瘍部分に針を刺すときは、正確を期すために超音波画像で確認しながら行います
3.治療
肝臓癌の治療では、まず肝臓癌の進行度を調べる必要があります。癌の進行度によって、行う治療法が異なるからです。
 進行度は、癌の大きさだけでなく、癌の数や、転移の有無まどんも判断材料になります。また、肝臓癌は、血液を介して転移する
また、そういった医学生が診察に立ち会って勉強していたり、先生をしているお医者さんの立会いの下、胃カメラの訓練を行ったりしているわけですから、やはり通常の病院とは一味ちがうという点は、受診前にあらかじめ了解しておかなければならないと思います。
訓練中の医学生が胃カメラ検査を行ったときにはずいぶんと苦しい思いをしたそうで、「医学生みたいのにグリグリと胃カメラを突っ込まれてつらかった!」と言っておりましたので、こういったのは嫌だなぁという方は、大学病院での治療はしない方が無難なのかもです
初診時に特定療養費がかかる場合がある
大学病院などの高度な医療技術を施すような大きな病院には、重篤な病をお持ちの患者さんからそうでない患者さんまで、大量の患者さんが殺到します。
そこで、そういった病院では、初診時に「特定療養費」なるものをかけて、患者さんが殺到するのを防いでいます。
でも、「特定療養費」がかからないケースもあります。
例えば、かかりつけ医などからの「紹介状」があるケースです。
この場合は、高度な医療技術が必要だということで訪れていることがはっきりしているわけですから、「特定療養費」は要らないわけです。
ですので、「特定療養費」を払わないためには、かかりつけ医の紹介状を持っていった方が無難であるように思います。(でも、父から話を聞いたところでは、「特定療養費」をちょいちょいと払った上で、紹介状は持たずに飛び込みで大学病院を受診される方も多いようですが???。
有名な教授に診てもらえるとは限らない
某大学病院の某教授は有名なお医者さんだからといって、その大学病院に受診すれば必ずその先生に診てもらえるとは限らない???ということは理解しておいたほうがよさそうです。
総合病院のお医者さんから紹介状を書いてもらって大学病院に転院しました。
しかし、そこですべての治療を行ったわけではなく、CT検査だけは地元の総合病院で受けることとなりました。(多分、お客さん???じゃなくて、「患者さん」を紹介してもらったお礼みたいなものだと思うんですけど???)
そのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院から借り受ける形で大学病院に提出したので、病院から退院したらそのCT検査後の画像ファイルは、その総合病院に返却したのでした。
ところが、その数ヵ月後に、母がその総合病院に糖尿病の治療を受けに行ったときなのですが、その総合病院が突然倒産(閉鎖)してしまっていました。
そこで、母はカルテも受け取ることができないまま、新しい病院に転院を余儀なくされました。
その総合病院は、近年、大きなの設備投資をしてかなり巨大化していたのですが、それが倒産の原因だったのかもしれません。
動が中耳へと伝えられます。
中耳は、鼓膜の奥の部分で、鼓室?耳小骨?耳管からなります。鼓室には耳小骨(鼓膜から順に、ツチ骨?キヌタ骨?アブミ骨)があり、鼓膜とつながっています。鼓膜の振動は、耳小骨を介して内耳の中にある蝸牛に伝えられます。また、中耳は、耳管で鼻の奥(上咽頭)につながっています。
内耳は、蝸牛と前庭(三半規管と耳石器官)に分けられます。
蝸牛はカタツムリ形状をしていて、聴覚を司る器官です。蝸牛内はリンパ液で満たされていて、耳小骨の振動によってリンパ液が揺れ、それが有毛細胞を介して電気信号となり、蝸牛神経を通って大脳へ伝えられます。人はこうして音を感知します。
前庭にある三半規管と耳石器官は平衡感覚を司ります。三半規管は回転運動を、耳石器官にある卵形嚢?球形嚢は直線運動?重力?遠心力を感知します。
舌の仕組みと働き
舌は、口腔内の下側(口腔底)にある筋肉でできた突起物です。尖端部を舌尖、後方部を舌根、舌尖と舌根の間を舌体と呼びます。この内、舌根は解剖学的には中咽頭に分類されます。表面は、口腔内と同様の粘膜で覆われています。最表層は、重層扁平上皮に覆われていますが、舌の下面以外は、舌乳頭と呼ばれる細かい突起が密集しており、細かい凸凹構造になっています。内部には、舌筋群と呼ばれる横紋筋が詰まっていて、骨はありません。
舌の主な働きは、次の3つです。
1.嚥下機能 舌の働きで口腔内で咀嚼(そしゃく)された食物を、舌の動きによってのどに送り込みます。舌の動きが悪くなると、飲み込みがうまくいかず、食物が喉頭から気管に誤嚥しやすくなります。また、口腔内で食物を内側から支える働きも行っているため、舌の動きが悪くなると咀嚼も上手くできなくなります。
2.構音機能 肺から押し出された空気が、喉頭にある声帯を通過するときに振動空気(喉頭原音)が形成されます。この咽頭原音が、咽頭?口腔(声道といい、成人で約17cmある)で共鳴し音になります。人間は、舌や口唇を動かすことにより、声道の形を変化させて、咽頭原音を様々に変え、言葉を作っています。したがって、舌の働きが悪くなると、言葉の明瞭度が悪くなるという障害が起こります。
3.味覚 舌の表面にある舌乳頭の壁には、味蕾と呼ばれる味覚を感じるセンサーが無数に埋まっています。味蕾の内部には、味細胞と呼ばれる味物質に対する受容体をもつ細胞が並んでいます。味細胞が味物質を感じ取ると、そこにつながっている神経線維が、脳に味情報を伝えます。人間はこうして味覚を感じることができます。なお、味覚は舌だけでなく、口腔内の広範囲で感じることができます。
舌癌の罹患率
舌癌の罹患率は、人口10万人あたり男性が2.2人で、女性が0.84人と男性に多い癌です。発症は40歳以降から徐々に増えてきて、60歳前後がピークとなります。喉頭?咽頭癌より少し年齢層は低いという感じです。
圧倒的に60歳以上の男性に多い癌
食道がんは、60歳以上の高齢者や長年にわたる喫煙、飲酒経験者に発症頻度が高いとされています。食道への刺激や炎症が引き金になっているからです。
早期がんで発見されても、転移、浸潤が早い癌
食道は、頸から腹部までの、25cm程の管。周辺部には多くの血管やリンパ節、また気管支、肺、胃の噴門部がありますので、それだけ早期から転移、浸潤が早いのです。
嚥下(飲み込み)時の疼痛や嚥下困難、声のかすれ、体重減少などがある方はすぐ検査をお勧めいたします。
早期と進行がんでは5年生存率の格差が大きい
1期では80%の生存率でも、2期、3期前半になると40%弱となってしまいます。
転移、浸潤が早く、また治療による副作用や後遺症で、飲食の摂取量が少なくなり、体力低下、感染症を引き起こしやすいためです。
早期発見、早期治療がきわめて重要です。
治療法
単独での治療成果が期待できない癌
現状の西洋医学の治療法は、手術、抗がん剤、科学放射線(抗がん剤と放射線の併用)がありますが、初期と後期については、単独治療が標準治療となっています。
しかし中期の治療については、生存率を上げるため、術後に抗がん剤治療を行います。
科学放射線治療の長短
科学放射線は、抗がん剤と放射線(3次元照射)を同時に併用していく治療法です。
最近では、タキサン系やシスプラチン誘導体(アクプラ)などの組み合わせの臨床試験が行
われています。
抗がん剤や放射線の副作用も高く、耐えられるだけの体力が必要です。
再発しやすいため、照射量を落として手術の負担を軽くする方法がとられています。
病 状
1)転移しやすく、再発率の高い癌
周囲には、多くの血管とリンパ節があり、また周囲の臓器に浸潤が起きやすいため、診断さ
れた段階で、転移が多く見られます。
2)転移のルート
リンパからの転移周辺のリンパ節
浸潤よる転移のど周辺から咽頭、甲状腺へ 横隔膜、胃、膵臓、脾臓へ
次に乳がん手術後の生存曲線をみましょう(表3)。年代毎に生存率は向上しているのがよく分かり、90年代では、乳がん全体の5年、10年生存率はそれぞれ、にも達しています。
これをT別にみたものが表4です。がんが大きくなるにつれて生存率が低下し、T4(皮膚が変化したり胸壁に固定しているしこり)は成績が不良です。
リンパ節転移別の生存曲線でも、転移が増加するに従って歴然と生存率が低下します。
以上見てきたように、乳がんはしこりが小さい(またはしこりを触れない)うちに発見して手術をうけ、リンパ節転移がない、あってもできるだけ少数であることが望まれるのです。
乳がんの診断
乳がんの症状
乳がんの初発症状(発見のきっかけ)は、が乳房のしこりであり、他に乳房の疼痛がほど、さらに全体からみると少数ですが、乳頭分泌(乳首から液体とくに血液などがでる)、腋窩腫瘤(わきの下のリンパ節を触れる)、(パジェット=乳首のただれなど)もあります。マンモグラフィや超音波による検診で発見された患者は昨年でもわずか7%でした。マンモグラフィを使った検診の普及による早期発見がぜひ必要です。
乳がんの検査
乳腺の主な検査法を表6に示します。この中で、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、細胞診は、乳がんの診断に必須の、いわば「4本柱」とも言うべきもので、乳房にしこりを触れる場合、視触診→マンモグラフィと超音波→細胞診の順にこれら4つを全て行うことが原則です。これら4つで診断がつかない場合や互いに矛盾する結果が出る場合には、生検(組織診)が必要となります。
どんなベテランの医師でも、触っただけでがんか良性かの診断を正確につけることはできないので、触診だけで「大丈夫」といわれても、安心してはいけません。また、視触診だけではみつからない乳がんもあるため、異常なしと思っても、マンモグラフィまたは超音波で確認しておくことが望ましいといえましょう。
外科的生検
まず乳房を観察し、や皮膚の変化がないかを見ます。次に、乳房にしこりがないか注意深く触診し、さらに乳頭からの分泌や出血乳頭のびらん(ただれ)やかさぶたわきの下のしこりなどをチェックします。
マンモグラフィ
乳腺専用の、X線撮影装置を用い、乳房を圧迫して薄く平らにしながら撮影するレントゲン検査で、腫瘤(しこり)の他に、しこりを触れないごく早期の乳がん(非浸潤がんを含む)を石灰化で発見できるのが特徴です。閉経後や高齢者の乳房で特に診断しやすく、2000年から日本でも、50歳以上の検診ではこれを使うことがすすめられています。
超音波
 皮膚にゼリーを塗ってプローブ(探触子)をあてて内部を観察する検査で、腹部や婦人科の超音波と同様ですが、乳腺では、体の表面の浅いところを見る専用のプローブを使います。
ベッドサイドで手軽に検査でき、数ミリの小さなしこりをみつけたり、しこりの中が詳しくわかるのが特徴で、若い人では、マンモグラフィよりも診断しやすい場合があります。
細胞診:
しこりに細い針を刺して注射器で細胞を吸引して、細胞ががんか良性かを顕微鏡で調べます。
細胞が十分とれればかなり正確に診断がつきますが、細胞だけではがんかどうか微妙な場合や、細胞がうまくとれない場合は、次の組織診が必要になります。
しこりや石灰化の部分を針で細く採ったり(針生検)、メスで切り取ったり(外科的生検)して、顕微鏡で組織を観察して、最終的な診断をします。
いずれも通常、局所麻酔でできますが、の検査を十分行った上でやるべきで、もし、しこりを触れるからといって他の検査をせずにすぐ「切って調べましょう」といわれたら、病院をかえて検査をしっかりしてもらいましょう。また、外科的生検は、もしがんだった時のことを考えて、最終的な治療を受ける病院でやってもらう方がよいでしょう。
乳がんの治療
乳がんの治療法には、手術、放射線治療、薬物療法(化学療法やホルモン療法)があり、これらを適宜組み合わせて治すのが普通です。
このうち、最も基本となるのが手術で、よほど進んだがんで手術できない場合や手術しても意味がないような特殊な場合を除いては、必ず手術は必要です。ただし、進行度によっては、先に薬物療法等でがんを小さくしてから手術する場合もあります。
手術
主な術式
胸筋合併乳房切除術(ハルステッド法)
乳房、リンパ節、胸筋を一塊に切除する方法で、から行われた乳がん手術の基本ですが、今はほとんど行われなくなりました。
胸筋温存乳房切除術(ペイティ法、オーチンクロス法、児玉法など)
乳房とリンパ節を切除して胸筋を残します。現在の日本の乳がん手術の半分強を占め、通常「乳房切除」という時にはこの術式をさすのが普通です。
乳首のない平らな胸となりますが筋肉が残るので胸が大きくえぐれることはなく、下着で補正して服を着れば外からは全くわかりません。
乳房温存手術
乳房の一部とリンパ節をとり、乳房のふくらみや乳首を残す方法で扇状部分切除術と円状部


白血病白血球

分切除術とがあります。
術後、残った乳房に顕微鏡レベルのがんが残る可能性があるので放射線をあてるのが一般的


白血病白血球

です。(ただし、癌研を始めとして一部の施設では、病理(顕微鏡)の検査を細かく慎重に行って乳房にがんが残っていないと判断した時に限り、放射線をあてない場合もあります。)乳房

白血病白血球


温存ができる条件は、通常、しこりが1個だけで3cm以下、検査でがんが乳管の中を広がっていない、放射線があてられる、患者さん自身が温存を希望する、などです。早期のがんでも


白血病白血球


乳管の中のがんの広がりが広ければ、温存できない場合もあります。
とがあります。もちろん不妊症の原因にもなります。この腹痛を虫垂炎と間違えて外科で


白血病白血球


手術をしてしまった話は、時々あります。
特に最近増えている感染ルートは、風俗店で、口でするものがありますが、ここでもらうル

白血病白血球


ートです(口でする場合は、)。忘年会の帰りなどに、気軽に行ってしまうケースがあるようです。クラミジア感染は、一度感染すると、ずっと骨盤内にとどまっています。


白血病白血球

検査は、女性は、子宮頚管からクラミジアそのものをみる、抗原検査と血液
でクラミジアの抗体を見つける検査を同時に行うのが一番いいのですが、保険では、同時

白血病白血球


に検査はできません。一方のみが保険適応です。そのため、抗原検査を始めに行うことが一般的です。一般には手術による治療が中心です。


2008年7月22日星期二

白血病治療

ると、過酸化脂質が作られるのを食い止められるほか、ガンをはじめとする生活習慣病を予防出来るのです。 血液をサラサラにしてくれる東洋医学では流れるべき血液が流れず、停滞する状態を「お血」とよんでいます。血液がドロドロとし、粘度が高くなると
第二章ガンと診断されたとき医師にまず何を聞けばいいのですか?最近では日本でも、ガンの治療についてのインフォームド?コンセントが常識となっています。つまり、治療を始める前に、医師側が患者側に対して治療の内容をよく説明し、患者側が納得したうえではじめて治療を開始するという考え方です。もし医師側がインフォームド?コンセントを積極的に行わないと、後でトラブルが生じるおそれがあります。医師とインフォームド?コンセントのための話し合いを行う際に、患者と家族は少なくとも次の6項目について確認し、理解しておく必要があります。① ガンの種類は何か。どんな性質や特徴をもつか?ガンの種類によって進行のしかたや速さ、治療法や生存率が大きく異なります。② ガンはどのくらい進行しているか(病期は何か)。リンパ節や他の臓器への転移は起こっているか?ガンの種類によって異なりますが、一般にリンパ節にガンが転移していると治療後に再発する確率が高くなります。また、他の臓器に転移していると治癒は困難といえます。③ ガンの悪性度は高いか?  悪性度が高いガンに対しては一般に積極的な治療を試みます。しかし、治療にほとんど反応しない例もあり、ガンの種類や病期によってははじめから緩和ケアを勧められることもあります。④ 最適な治療法は何か?  治療効果が他の治療法より高い、あるいは治療効果は同等で副作用はより小さいことが大規模な臨床試験で確かめられた治療法を「標準治療」といいます。標準治療はその時点ではもっとも適切な治療の選択肢といえます。しかし、標準治療が確立されているガンはそれほど多くはありません。標準治療を行わない場合、治療にはほかにどんな選択肢があるかをたずねることが重要です。⑤ 治療によって完治するか、またはどのくらい延命できるか(治療しない場合はどうなるか)?⑥治療のリスクは何か。副作用や後遺症はあるか。その治療を行った後、再発する確率はどのくらいか?医者にかかるときの10カ条①伝えたいことはメモにして用意します②対話はあいさつから始めます③医師とのよりよい関係づくりはあなたにも責任があります④自覚症状と病歴はあなたが伝えるべき大切な情報です⑤これからの治療や生活の見通しを聞きます⑥その後の変化を医師に伝える努力をします⑦大切なことはメモをとって確認します⑧理解?納得できないときは何度も質問します⑨最新医療にも不確実や限界があることを理解します⑩治療方法を決めるのはあなた自身です 医師や病院とのつき合い方についての疑問治療法の選択は患者が冷静になってからガンの診断が下されてからしばらくの間、多くの患者は精神的に不安定な状態が続きます。しかし他方で、医師からはどんな治療を受けるか早いうちに決めるよう勧められます。このようなときはあせらず、医師から治療法を示されても即答は避けることが大切です。それによる治療の遅れが気になるなら、自分のガンがどのくらいの速度で広がるか、治療の開始をどのくらい遅らせることができるのかについて医師にたずねてみましょう。患者が少し冷静になってから治療法の利点や問題点について考え、家族や友人とも相談するとしだいに思考が整理されます。それぞれの治療法については、以下の点を医師に確認したり自分で調べたりすると、患者自身の状況が見えてくるはずです。①再発の危険はどのくらいか。②治療による生命の危険はあるか。手術中に問題が生じたときに医師はどう対処するのか③治療中の副作用は何か。副作用が強いときは変更するのか。④乳児期~幼児期前半(2歳くらいまで)に多いのは神経芽腫、網膜芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫などです。幼児期(2~6歳くらい)では白血病、横紋筋肉腫を含む軟部肉腫、10歳以後思春期にかけては成長に伴い、骨肉腫、軟部肉腫、睾丸や卵巣から生じる胚細胞性腫瘍が多くなります。 小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、大人に比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。治療自体は決して楽なものではありませんが、長期にわたる治療期間にも子どもが成長発達できるよう、入院中から退院後の生活を視野に入れて過ごすことが大切になります治療を受けるのは子ども自身ですから、保護者が治療に同意しているだけでなく、子どもが自分に行われる医療行為について納得していることが重要です。説明の方法は、保護者と医療スタッフ(医師?看護師)が、何を、どのように、どのタイミングで話すのがよいかを十分に相談しながら行われます。子ども自身の意思を尊重しながらわかりやすく説明することで、子ども自身が持つ病気に立ち向かう力を引き出し、本人が納得して前向きに治療にのぞめると考えられています。お子さまが小児がんと診断され、ご家族のみなさまは大変心配されているでしょう。人それぞれに捉え方は異なりますが、重い病気を持つ子の親は共通した経験をし、同じような感情を抱くことが多々あります。不安や悩みを一人で抱え込まず、似た経験をした親同士で体験や感情を分かちあうことも、ときには必要になります。 お子さまが入院されて心配なさっていることと思います。気持ちが少し落ち着いてきましたら、入院されたお子さまのきょうだいのことも気にとめていただきたいと願います。きょうだいも幼いなりに自分のきょうだいを心配しており、気持ちも不安定になることがあります。5)治療終了時のこと(1)晩期障害小児がんの治療成績は近年向上してきました。しかしその反面、小児がんを克服した子どものなかには、治療の影響でさまざまな二次的な問題が生じていることが明らかになってきています。 晩期障害は、主に成長発達の異常(内分泌(ないぶんぴつ)異常を含む)【身長発育障害、無月経、不妊、肥満、やせ、糖尿病】、中枢神経系の異常【白質脳症、てんかん、学習障害】、その他の臓器異常【心機能異常、呼吸機能異常、肝機能障害、肝炎、免疫機能低下】、続発腫瘍(2次がん)【白血病、脳腫瘍、甲状腺がん、その他のがん】などがあります。成長に伴って晩期障害が明らかになってくることもありますので、治療が終了した後の診察は、主治医と相談しながら進めていきましょう。 薬物療法とは薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫賦活剤(めんえきふかつざい:免疫力を高める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について説明します。2.局所療法と全身療法がんの治療は、「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。 局所療法と全身療法の違いは、例えば田んぼの雑草(がん細胞)を刈り取るか、薬をまくかの違いに似ています。雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈り取ることも可能です(局所療法ー手術など)。しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈り取ることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します(全身療法ー薬物療法)。1)局所療法外科療法、放射線療法等があります。 外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切り取って、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には完全に治すことができます。 がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射したり、あるいは小さな放射線源をがんの近くの体内に埋め込んで、がんをなくす方法です。放射線療法も同様に、原発巣にとどまっているがんの場合には完全に治すことができる場合もあります。基本的に、外科療法も放射線療法も治療目的で行う場合は、がんが局所(原発巣)にとどまっている場合に適応となります。それ以外にも、症状緩和の目的で使われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。 局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。2)全身療法抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。3.がんの化学療法とは化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅さ後にどんな後遺症が残り、それはどのくらいの期間続くか。⑤臓器を切断したときの再建法や補助器具はあるか。それによって生活はどう変わるか。⑥入院期間や治療開始から社会復帰までの時間はどれくらいか。⑦治療費はどのくらいかかるか。 現在では、治療には「インフォームド?コンセント」すなわち医師による適切な説明とそれに基づく患者の同意が必要とする考えが一般的になっています。医師もこの考えに立って治療を行うよう心がけています。とこらが現実には、医師側の一方的な説明に終わり、患者は十分に理解せずに同意していることが少なくありません。その理由は、患者がガンの告知直後の思考力がはたらかない状態で説明を受けた、専門用語が多く医師の話をよく理解できなかった、ガン治療についてよく知らないために治療の全体像を把握できなかった、医師にすべて任せても大丈夫だと思った、などがしばしば見られます。つまり、患者が納得してうえで治療を受けるには、患者側にも多少の努力が必要なのです。まず、医師の説明を受ける前にいくつかの専門用語を知っておくと、内容を理解しやすくなります。たどえば、腫瘍、浸潤、病期、原発、限局、遠隔転移、悪性度、寛解などです。また自分のガンについての通常の治療法を知っておくと医師の話についていきやすくなり、疑問点を質問できるようになります。医師の説明を聞く際には、メモを取ったり録音したりするとよいでしょう。録音は医療訴訟につながるとしていやがる病院や医師もあるので、治療についての理解が目的であることを話し、了解をとってから行います。こうして医師の説明を受けた後も、その場であわてて医師の求める書類にサインせず、少し時間をおいて考えたり調べたりし、家族や友人とも相談して自分の診断を下すようにすべきでしょう。 自分の望む治療を受けるにはどうすればいいのか? 医師が患者側に提示する治療法ガンと診断されたときには、その患者や家族は、「どんな治療を受ければよいのか」と悩むようになります。完治する率が高く、後遺症や副作用が小さくてあまり生活の質が下がらない治療法があれば、もちろんそれが最善の方法といえます。しかし、早期のガンならそれもあり得るものの、ガンが進行すると、完治と生活の質のどちらも期待することは難しくなります。そこで患者は、自分が何を優先したいかを考えながら治療法を選ぼうとするようになります。ところが一方で、医師側は必ずしも患者にすべての治療法を示すわけではありません。普通は、その治療に必要な設備や人材が病院にそろっている手法や、その医師が得意とする治療法だけを選択肢として提示します。またたとえ技術的には可能でも、その医師が好まない治療法については積極的に勧めようとはしません。日本では外科医や産婦人科医がガン患者の主治医となることが多く、手術を中心とする治療に片寄りがちです。また治療効果を優先して、患者の生活の質が二の次になる傾向もあります。そのため、患者側が医師の示した治療法に不満を抱くこともあります。このようなとき患者側は、自分が受けられる治療にはどんなものがあるのか自分で調べなくてはなりません。 自分にあった治療法を探すガンの治療法については、ガン関係の書籍やインターネットの国立がんセンターなどのホームページで、それぞれのガンの各病期に適する治療法を紹介しているので、それらが参考になります。自分の受けたい治療法を見つけたときは、まず主治医に相談してみます。たとえば受けたい治療が放射線治療や化学療法であり、いまかかっている病院に放射線医や腫瘍内科医がいれば、治療に対応してくれるかもしれません。しかし、その病院には自分の望む治療の経験がない、あるいは技術的に難しいと見られる治療の場合には、断られるでしょう。このようなときには、対応できる病院を主治医が探してくれることもあります。特定の治療を行う病院や医師を自分で探すには、病院ランキングなどを掲載している本やインターネットで調べることもできます。がんセンターや大学病院はガンの専門的知識を行っていることが多いので、こうした病院のサイトで希望する治療が受けられるかどうかわかることもあります。 転院のためにすべきこと転院するときには、なるべく主治医に紹介状を書いてもらいます。がんセンターや大学病院は紹介状がないと転院が難しいことがあるからです。主治医によっては、転院先に病状や転院時期について連絡をとり、円滑に転院できるように準備してくれます。紹介状以外に、転院先に提出するためのカルテも必要です。紹介状やカルテがないときには転院先の病院で同じ検査をくり返すことになり、時間も費用もかかります。しかし、患者が自分の症状やこれまで日本の医療費も高い。少ないお金をどう分配すれば良いのか。さらに嘆いてしまいます。暗い絶望と無力感の淵に立ちつくすのは、日本のガン治療そのものの後ろ姿かもしれない。 抗ガン剤に携わっている人は犯罪者ガンだったからねぇと遺族は、患者が死んだのを、ガンで死んだと思っている。しかし、現実はガン治療の抗ガン剤で死んでいっているようです。毎年、抗ガン剤の苦しみで死んでいく25万人近い犠牲者がいるという。その責任追及は、医師だけでなく、病院側だけでもない、ガンを治す効果などと、もともとない猛毒物質を抗ガン剤となずけ医薬品として認可し製造販売したクニの責任も当然だと、いわれています。 ガンになったら、どうせ死ぬだろ外科医の報告で、治験のもうひとつの側面は、新薬を人体に投与して見ることだ。この場合、副作用で死ぬ可能性もある。「どうして今までの薬ではなく、新しい薬を使うのですか?」とたずねると「今までの薬では、あなたは助からない。でも新薬なら???」という状況に追い込まれたら「お願いします」と飛びつくしかない。これが治験といわれているようです。これがウソだといいのですが、本当なら恐ろしい話です。 昨日の治験の続き「どうして今までの薬ではなく、新しい薬を使うのですか?」とたずねると「今までの薬では、あなたは助からない。でも新薬なら???」という状況に追い込まれたら患者は「お願いします」と飛びつくしかない。とあります。こんな手法で、人体実験の実験動物になる、かわいそうな患者がいるかもしれない。しかし、このような方がいるからこそ助かっている患者もいるだろうし、複雑な気持ちです。 がんの患者さんの食事がんの患者さんの食事と言えば、野菜食を中心にした方がいいかと思います。よく言われていることが体をアルカリ体質にすると、がんにもいいと言われています。もし体が酸性体質になっていると色々な病気にもなりやすくアルカリ体質にすると免疫力もアップし病気にもなりにくいという事です。そこで肉食をさけがんの患者さんの食事には、野菜(たまにはキャベツ、トマト、レタスなどの生野菜を)を意識して食べた方いいと思われます。 食塩が、発生したがん細胞をふやす?「食塩は胃がんの原因になる」。これは、かなり古くからいわれてきました。 統計的には確かに、塩を多くとると胃がんの発生率が高まります。ただ、なぜそうなるのか、そのメカニズムは実は現在解明中。食塩は「焦げ」のように、それ自体が遺伝子を傷つけて細胞をがん化させるのではなく、発生したがん細胞を増やす役割を果たしているのではないかと考えられているようです。 がん治療に漢方薬、健康食品、温熱療法?最近では、がん治療の医療機関でも漢方、健康食品


白血病治療


を用いて治療する病院も多く存在します。しかし、現実では、種類が多すぎてよく分からないのが現状です。 たとえば、温熱療法の場合は、非常に期待できると多くのがんの患者さ

白血病治療


んが認めています。体温が1度下がると免疫力が30%低下します。 がん細胞の増殖がもっとも活発になるのは体温が35.5度。がん細胞は、高熱に弱く39.3度で死滅し始め

白血病治療


42.5度で完全に消滅するようです。そのためがんの患者さんは体温を上げることが一番大切なことだと思います。 ガンなどの病気で苦しんでいる患者さんに、「がんばれ」とか

白血病治療


「元気出せ」とかよくいいますけど、何をがんばるのか?患者さんには逆効果になってしまうこともあるようです。言葉とは非常にむずかしいものです。 がんの早期発見がもっとも大


白血病治療

切なことひとつのがん細胞が30回以上分裂をくり返した状態を「早期がん」といい、さらにがんの病巣が大きく深くなったり、他の臓器や組織に広がった状態を、 他の臓器にがん

白血病治療


の転移が起こると治療が困難になるため、早期の段階での発見ができれば90%以上治るデータもあるようです。その為にも、がん検診が頼りです。X線は、バリウム(造影剤)を注入

白血病治療


してX線撮影を行う検査です。検査の前日に、大腸に食事などの残渣が残らないように、検査食と下剤をとっていただきます。大腸の中に、便などが残っていると、詳細な観察が不可能

白血病治療


になるからです。検査の当日朝は絶食となります。肛門から、バリウムを注入するためのチューブを挿入します。チューブから、バリウム空気を注入して、肛門から、直腸、S


2008年7月21日星期一

子供白血病

腔内、胸腔内、髄液中に投与することもあります。治療によっては、携帯用のポンプを使って、数日間にわたって持続的に抗がん剤を注入する方法もあります。 どのような間隔でいつまで抗がん剤治療を続けるかは、がんの種類、治療の目標、抗がん剤の種類や副作用の程度によって異なります。多くの場合、抗がん剤を投与する日と休む日を計画的に組み合わせ、そのスケジュールに沿って、繰り返し治療していきます。投与を休む日を加えることは、副作用を防止したり、体力や免疫力の低下などに注意する必要があるからです。もし抗がん剤の副作用が強く出た場合には、その量を減らしたり、投与を中止することもあります。 また、抗がん剤治療中に他の薬を使うと、薬によっては抗がん剤の効果や副作用に影響することがあります。以下に当てはまる場合には、医師またはその他の医療スタッフにお伝えください。 現在服用している薬がある。 健康食品や民間療法を行っている。 4)抗がん剤投与中の注意点抗がん剤の点滴は、腕の静脈や中心静脈という大きな血管に、プラスチック製の軟らかい針や、カテーテルと呼ばれる細いチューブを挿入して行います。この軟らかい針やカテーテルに、点滴用の管をつなげて点滴をはじめます。 点滴は、無理のないリラックスした体勢で治療を受けることができます。点滴の間、体や腕をまったく動かさずにいる必要はありませんが、腕の静脈に針を挿入している場合、体や腕の動きで点滴の針が抜けやすくなることがあります。点滴の管が引っ張られたり、体のどこかで保つために、食後、寝る前の歯磨きを行いましょう風邪、百日咳、水ぼうそうの人には近づかない方が良いでしょう。また、抗がん剤治療中には予防接種は避けてください。 切り傷に気をつけてください(ひげそりは電気カミソリで行うと良いでしょう)。また、庭いじり、ペットの入浴には手袋を使う、果的です抗がん剤の影響で骨髄機能が障害され、赤血球の数が少なくなると、貧血症状を
手術後 飲む抗がん剤
胃がん生存率 
 進行した胃がんの手術後、TS―1(ティーエスワン)という錠剤の抗がん剤を飲む「術後補助化学療法」を受けた患者は、手術だけの患者に比べて生存率が高い――。そんな結果が、国内の大規模な臨床試験で明らかになった。これを受け、日本胃癌(がん)学会は近く、標準的な治療法として正式に認める予定だ。
術後補助化学療法は、目で見える範囲のがんを手術で取り除いた後、どこかに潜んでいるかもしれない微細ながんを抗がん剤でやっつけ、再発予防を目指す治療法だ。
 胃がんに対するこの治療法が有効かどうかを調べるため、手術単独の場合と比べる臨床試験が、これまで数種類の抗がん剤で行われてきた。しかし、5年後に患者の何%が生存しているかを見る「5年生存率」で明らかな差が出ず、専門医は術後補助化学療法に消極的だった。
しかし、1999年に発売された飲む抗がん剤、他の抗がん剤に比べてがんを縮小させる効果が高く、臨床試験への期待が高まった。
 今回の臨床試験に参加したのは、ステージ2と3の進行胃がんで、がんを手術で取りきれた患者1059人。この人たちを無作為に二つのグループに分け、530人は手術だけ、他の529人は手術後にを1年間服用した(4週間、朝晩飲んだら2週間休む、の繰り返し)。
当初は5年生存率を比べる計画だったが、3年後の段階で、を飲んだグループが生存率が高く、薬の有効性が明らかなため、このまま臨床試験を続けるべきではないとの判断で中止。今年1月、結果が米国の学会で公表された。
 具体的には、手術単独の群の3年生存率がだったのに対し、服用の群は80?5%で、服用群が10ポイント上回っていた。こうした明確な差が出た術後補助化学療法は初めてで、治療の有効性に科学的根拠が得られたことになる。
臨床試験で差が出た10ポイントの意味をもう少し詳しく、がんセンター病院外科医長聞いた。
 手術で胃を切除した100人の患者がいた場合、70人はーを飲んでも飲まなくても3年生きる。生存率の差の10ポイントは、ーのおかげで3年生きられる人が10人いるということ。残る20人は、たとえ薬を飲んでも3年未満で亡くなる、という意味らしい。
つまり、患者100人全員にを飲ませた場合、薬の恩恵を受けるのは10人だけ。しかし事前にその10人を特定できないから、100人全員に飲んでもらう、というわけだ。 も他の抗がん剤と同様、吐き気や食欲不振、口内炎、下痢などの副作用がある。臨床試験では重い副作用が現れる頻度は少なかったが、軽くても人によってはつらい場合がある。体力が衰えている人ならなおさらだ。
 胃がんの専門医は、臨床試験の結果が出て以来、胃がんのステージ2と3で手術を受けた患者には、を飲むよう勧めているという。し、閉経後が増加しています。
乳がんのハイ?リスクグループ
乳がんは、女性ホルモン(エストロゲン)が関与しているがんで、初潮が早い、閉経が遅い、初産年齢が遅いまたは高齢で未産、など、エストロゲンにさらされる期間が長いことが乳がんにかかりやすい条件として挙げられます。また、高脂肪食、肥満なども関与し、これは特に閉経後の女性で、脂肪組織でエストロゲンが作られているからです。
もともと欧米に多かった乳がんが日本で増えているのは、女性の社会進出などのライフスタイルや食生活の欧米化が、大きく影響しているからだと考えられます。また、血のつながった家族や親戚に乳がんにかかった人がいる場合も要注意といわれています。ただし、本当の意味での遺伝性の乳がん(乳がんにかかりやすい特定の遺伝子が親から子へ引き継がれる)はごくわずかで、多くは、体質や食生活などが似ている影響かと思われます。
いずれにせよ、乳がんの家族や親戚に乳がんの人が多い場合は、特に若いうちから自分の乳房に注意して、乳がん検診も積極的にうけておいた方が良いでしょう。
乳腺の解剖と乳がんの発育
乳腺は図1のように、小葉という主にミルクを作る組織と、乳管というミルクを乳頭まで運ぶ管とから成り立っており、小葉と乳管は腺葉というちょうどブドウの房のような単位を作って一つの腺葉から1本の主乳管が乳頭に開口しています。このような腺葉が15~20個集まって一つの乳腺となっており、前からみるとひとつひとつの腺葉は乳頭を中心とした扇状に分布しています。
ほとんどの乳がんは乳管の壁から発生し、乳管の中を広がる「乳管内進展」と、乳管の壁を破って乳管の外に広がる「浸潤」という、2パターンの発育をします。乳管内進展は腺葉に沿って進むので、扇形に広がることが多くなります。
浸潤の部分は腫瘤として触れやすいのですが、乳管内の部分は触診では全く触れない(非触知)かぼんやり硬くふれるだけのことが多く、マンモグラフィや超音波などの画像検査が重要となります 。
乳がんの種類
乳がんは、非浸潤がん、浸潤がん、パジェット病の大きく3つに分けられますが、普通のしこりを触れる乳がんのほとんどは浸潤がん(前述の「浸潤」が一部にでもあるがん)で、硬がん、乳頭腺管がん、充実腺管がんなどの一般的ながんと、粘液がんなどの特殊型とがあります。
非浸潤がんは、前述の「乳管内」の部分のみから成り立っているがんで、しこりを触れない段階で乳頭分泌や画像検査で見つかったがんが多く含まれます。非浸潤がんは転移をおこさないごく早期のがんですが、日本ではとても少なく、1997年の全国統計で5%程度、癌研ではかなり多い方ですが2000年で13%です。マンモグラフィでの検診が進んだ欧米ではこの非浸潤がんが20数%をしめており、このようなごく早期の発見が増えることをめざしています。
パジェット病は、乳頭のびらんでみつかり多くはしこりを触れない早期のがんで、全乳がんの1%未満の稀なものです。
Chapter.2: 乳がんの進行度と生存率
乳がんの進行度(病期分類)
乳がんの進行度は主に腫瘤の大きさとリンパ節転移の有無で0~4期に分けられます。0期と1期が「早期乳がん」と呼ばれますが、0期は100%、1期なら90%の生存率が期待でき、早期発見がきわめて重要と言えましょう。
[2000年からの新しい病期分類]
期 リンパ節転移が進んでいる場合、しこりが5cmをこえてリンパ節転移もある場合、しこりが皮膚や胸壁に及ぶ場合、炎症性乳がん(乳房全体が赤くなる、特殊な乳がん)、などが含まれる(さらに細かく、とに分かれる)
期 鎖骨の上のリンパ節に転移があるか、他の臓器(肺、骨、肝臓などが多い)に転移がある
進行度の変還
表1は、10年ごとにみた、癌研での乳がん手術時の触診径(しこりの大きさで表す)別の変遷を示します。
早期発見のめやすとなるT0(しこりを触れない)、T1(しこりが2cm以下)例は、残念ながら60年代以降ほとんど増加しておらず、が多いのが分かります。
手術後、組織検査によって診断されたリンパ節転移(n)別の年代別変遷を表2に示します。転移のなかったn0例は、70年90年とわずかに増えてはいるものの、大きな変化はみられません。
このように、情報のな東京にある癌研病院でも、乳がんの早期発見があまり増えているとはいえないのが現状で、日本の女性の乳がんに対する意識はまだまだ足りないと感じられます。
乳がんの生存率
次に乳がん手術後の生存曲線をみましょう(表3)。年代毎に生存率は向上しているのがよく分かり、90年代では、乳がん全体の5年、10年生存率はそれぞれ、にも達しています。
これをT別にみたものが表4です。がんが大きくなるにつれて生存率が低下し、T4(皮膚が変化したり胸壁に固定しているしこり)は成績が不良です。
リンパ節転移別の生存曲線でも、転移が増加するに従って歴然と生存率が低下します。
以上見てきたように、乳がんはしこりが小さい(またはしこりを触れない)うちに発見して手術をうけ、リンパ節転移がない、あってもできるだけ少数であることが望まれるのです。
乳がんの診断
乳がんの症状
乳がんの初発症状(発見のきっかけ)は、が乳房のしこりであり、他に乳房の疼痛がほど、さらに全体からみると少数ですが、乳頭分泌(乳首から液体とくに血液などがでる)、腋窩腫瘤(わきの下のリンパ節を触れる)、(パジェット=乳首のただれなど)もあります。マンモグラフィや超音波による検診で発見された患者は昨年でもわずか7%でした。マンモグラフィを使った検診の普及による早期発見がぜひ必要です。
乳がんの検査
乳腺の主な検査法を表6に示します。この中で、視触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)、細胞診は、乳がんの診断に必須の、いわ診断のために医師は患者の病歴を問診したり、身体所見をとり、画像診断や臨床検査を行う。次のようないくつかの検査が行われる。
胃癌の存在自体を確認するには胃内視鏡検査かバリウムによる上部消化管X線検査が必要である。便の検査や血液検査では早期胃癌の発見は難しい。X線検査で異常が発見されたときも確定診断のためには内視鏡検査が必要である。内視鏡検査で、異常とおもわれる部位を医師が発見すると、組織の一部を一種のピンセットで採取する生検(biopsy)が実施される。生検標本は病理医に送られ、ホルマリンで固定後に染料にて染色され顕微鏡下にて癌細胞の存在の有無が確認される。場合によっては癌抗原による免疫染色が施される場合もある。生検とそれに続く病理検査が癌細胞の存在を確定する唯一の手段である。
上記の検査で胃癌であることが確定すると、医師は画像診断(内視鏡やX線検査)で胃癌が胃のどの範囲に広がるか、どの深さまで浸潤しているか、肝臓などの他の部位に転移していないかを調べる。胃癌は肝臓、膵臓など近傍臓器に浸潤?転移することがあり、胃の周辺リンパ節への転移は頻度が高いのでCTスキャンや腹部超音波診断でこれらの部位を検査する。肺にも転移するので、検査が必要である。これらを総合して病期(stage)の判定が行われる。これは治療方針決定に重要である。日本においては早期胃癌は大きさ、リンパ節転移に関係なく、深達度が粘膜内、粘膜下層にとどまるものと定義されている。
[編集] 病期
胃癌の進行度は、T:原発腫瘍の拡がり、N:リンパ節転移の拡がり、M:他臓器への転移の有無 の3つの指標で評価される。それらの組み合わせを生存率がほぼ等しくなるようにグループ分けしたのが病期(Stage)であり、数字が大きくなるほど進行した癌であることを表す。国際的にはUICC(International Union Against Cancer)のTNM分類が用いられるが、日本では胃癌取扱い規約による病期分類が広く使用されている。
たとえば胃癌取扱い規約(第13版)によると、胃の固有筋層まで浸潤する腫瘍で(T2)胃壁に接するリンパ節(1群)のみに転移があり(N1)他臓器への転移がない場合(M0)、StageIIとなる。ちなみに胃癌取扱い規約は日本胃癌学会から出版されており、書店で購入することができる。
最終的な病期診断(Final Stage)は手術後に確定する。外科医は主たる病変を切除するだけでなく、腹部の他の部位の組織サンプルや近傍リンパ節を郭清する。これらの全ての組織標本は病理医の癌細胞検査を受ける。最終的な診断はこの病理検査結果を根拠にして決定され、手術後の治療が必要かどうか判断される。
胃癌取り扱い規約によると肉眼的分類として
T1 癌の浸潤が粘膜(M)または粘膜下層(SM)にとどまるもの。リンパ節転移の有無を問わず、早期胃癌といわれることが多い。粘膜筋板から0.5mm未満をSM1、それ以降をSM2と細分化することもある。
T2 癌の浸潤が粘膜下組織を超えているが固有筋層(MP)または漿膜下組織(SS)にとどまるもの。
T3 癌の浸潤が漿膜下組織を超えて漿膜に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)。
T4 癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶもの(SI)
TX 癌の浸潤の深さが不明なもの。
その他のTNM分類としてはN:リンパ節、H:肝転移、P:腹膜転移、CY:腹腔細胞診、M:遠隔転移がある。
腹腔細胞診を行っていない。
遠隔転移の有無が不明である。
こういった分類をする意義としてはこららによってクリニカルステージが決定されクリニカルステージによって治療法が決定されるからである。基本的にN3やH1、P1、CY1、M1となれ



子供白血病

ば無条件ステージⅣとなり予後は厳しいということになる。
[編集] 治療


子供白血病


胃癌の治療方針は、腫瘍の大きさ?部位?拡がり、病期、全身状態、あるいは患者の希望など様々な要素を勘案し決定される。

子供白血病


日本では長い間、胃切除+D2郭清(2群リンパ節までの郭清)が標準治療とされ実践されてきた。しかし近年、診断技術の発達により早期胃癌の割合が増える一方、内視鏡的切除や


子供白血病


縮小手術が開発され、多様な治療が行われるようになってきた。
こうした状況を踏まえ、科学的根拠に基づいた治療の標準化を目指して2001年に日本胃癌学


子供白血病

会による「胃癌治療ガイドライン」が作成された(最新は第2版;2004年4月)。 ガイドラインでは、これまでに集積された膨大な症例の解析を基に、癌の進行度(腫瘍の深達度、大


子供白血病

きさ、分化度、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無等)に応じた治療法が規定されている。 たとえば、 深達度がM(粘膜内)で、N0(リンパ節転移なし)、分化型、2cm以下、


子供白血病

潰瘍形成なし、であれば、内視鏡的粘膜切除術
StageIIもしくはIIIAなら、2群リンパ節郭清を伴う胃切除術(=定型手術)

子供白血病


StageIVなら、(姑息的手術+)化学療法(+緩和治療)
などといった具合である。


2008年7月19日星期六

小児急性リンパ性白血病

血液から脳への薬物移行を制限する血液?脳関門という特殊な性質があるために、血液中に投与した薬が脳腫瘍に十分に行き渡りません。
脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。
発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。また、脳の解剖学的構造は複雑であり、外科的治療が困難です。
3. 発達期の脳の特徴 脳腫瘍の治療を理解する上で、発達期の脳の特徴を理解することが重要です。こどもの脳は急速に発達しています。発達が著しいことは、頭の大きさを示す頭囲曲線の推移を見れば一目瞭然です(図1)。この間に、神経細胞は軸索を伸ばしたり、他の神経細胞との間にシナプスを形成したりして大きくなります。また、神経細胞から出る電線に相当する軸索の周囲を、ミエリンという物質が何重にも取り囲む、髄鞘化という過程が進行します。このような時期に放射線照射が行われると、将来様々な脳障害を生じる可能性が高くなることが知られています。一方、可塑性(脳障害からの回復力)が大きいという利点もあり、しばしば驚異的な神経機能の回復?発達を示します。
4. 脳腫瘍の種類 脳腫瘍とは脳に出来た腫瘍の総称であり、一つの腫瘍を示すものではなく、脳に存在する様々な細胞から腫瘍が発生します。脳の中には、まず、神経細胞がありますが、分裂能を持たない細胞のため腫瘍が生じることは稀です。一方、神経細胞と神経細胞の間に膠(にかわ)のように存在する、神経膠細胞(しんけいこうさいぼう)は、様々な刺激によって分裂する能力を持つこと、また数が多いことから、高頻度に腫瘍を形成します。神経膠細胞から生じる一群の腫瘍を神経膠腫(グリオーマ)と呼びます。グリオーマには、星状神経膠細胞、乏突起神経膠細胞などの種類があり、それぞれ異なった性質の腫瘍が発生します。また、それぞれのグリオーマの悪性度によってもグレード1から4まで(高いほど悪性)分類されるため、グリオーマ一つをとっても、実に様々な病理診断が下されることになります。病理診断は手術によって摘出した腫瘍組織を薄い切片にして、様々な染色法を加えて病理専門医が決定します。治療はこの病理診断に基づいて成されるため極めて重要です。
 去ることもあります。
手術できない場合は動脈塞栓術を行います
IV期は膀胱?直腸に浸潤しているか、肺?肝臓?骨などに遠隔転移がみられる段階です。
がんの進行にともなう症状
がんの進行にともなって不正性器出血や、帯下の増加をみるようになります。また、がん組織の壊死と腐敗菌の感染のための水様性?血性?膿性の帯下が増え、悪臭を発するようになります。がんが膀胱粘膜に浸潤すると頻尿、血尿や下腹部痛がみられ、尿管(腎臓と膀胱を結ぶ管)が腫瘍で圧迫されると、腎臓からの尿の流出が困難になり末期には尿毒症を併発します。
白血球の中のリンパ球の癌
悪性リンパ腫は白血病と同じ全身の癌で、全身のリンパ節や皮膚、目、内臓にも腫瘤を作ります。
血液検査と生検でわかる癌
首やその周辺、脇の下、足の付け根のリンパ節が、痛みも無く、1ヶ月以上に渡り腫れている場合。または他の臓器に腫瘤が出来た場合に、血液検査や、画像、リンパ節の組織をとる生検で、発見されます。
るものなのです。
免疫の低下という言葉がよく聞かれます。免疫の低下による~。免疫が下がると良くない事が沢山起きるらしいのです。
免疫力を弱めてしまう最大の要因はストレス
ストレスがたまると副腎皮質刺激ホルモンが大量に分泌され、副腎はコルチゾールというホルモンを分泌します。そのコルチゾールがリンパ球にくっつくと、リンパ球は大幅に免疫力を低下させてしまうのです。どうすれば免疫力を高めることができるのでしょうか?
おもしろい話
「笑いが免疫力を高める」ことが実験で証明されています。
笑う前と後で身体の変化を調査すると、血液中の免疫細胞の働きが高まることが分かっています。
1964年、当時、不治の病とされていた「膠原病」を、コメディーなどを見て笑うことで治してしまったアメリカの雑誌編集長の話も当時大いに話題になり、その後、笑いと免疫力との関係が次第に明らかになってきました。
だとすると ガンと宣言され、「絶望してしまう笑えない人」と「治るという希望を持ち、笑って生きる人」。 当然後者の方が治る確率は高くなるでしょう。
希望を持つということでその人の免疫力は必ず上がるはずですから。そもそもいつもニコニコすごす人と、ストレスためて生活する人。どちらが病気になりやすいか? 答えは明白です。
が、世の中は明白ではありません。
ストレスを受けずに生きていくなんて可能でしょうか?
要は、いかにストレスをためず、日々、いかに発散できるかです。好きな音楽を聴いてリラックスするのもよし、ゆっくりとお風呂に入るのもよし。また休日には楽しい気分でウォーキングするなど、適度な運動もいいでしょう。
腫瘍マーカーとは、体内でがん細胞が作り出す特有の物質(糖たんぱく質やホルモン、酵素など)またはがん細胞と反応して正常細胞が作り出す物質のことです。
いわば、がん細胞が体内にあることを示す目印(マーカー)というわけです。
これらの物質は、血液中や排泄物(尿、便)中に流れ出します。したがって、血液中や尿中などに腫瘍マーカーが含まれているかどうかを調べることによって、体内にがん細胞があるかどうかを診る一つの目安となります。一般的に腫瘍マーカーは、患者さんの血液を検査することによって調べます。
腫瘍マーカーは、腫瘍細胞だけでなく正常細胞でも作られますので、健常な人体内にもわずかに存在します。
また、悪性腫瘍(がん)だけでなく、良性の疾患でも上昇することがあります。
検査で腫瘍マーカー値が上昇したからといって、必ずしもがん細胞があると確定することはできません。
また、腫瘍マーカー値は、がんの早期の段階では必ずしも上昇するとは限らないので、
マーカー値が低いからといって、がん細胞が存在しないと確定することもできません。
このように、腫瘍マーカー値は健常な人でもゼロではなく、ある一定の範囲内の値を示します。この状態を「陰性」といいます。そして、体内にがん細胞ができたり、良性の疾患が起きたり、その他の要因によって、値が上昇します。
腫瘍マーカーには「これ以上の値の時は癌である場合が多い」という値があります。これを基準値といい、基準値を超えた状態を「陽性」といいます。また、良性の疾患が原因で基準値を超えた場合を「偽陽性」といいます。
しかし、前にも述べたように、腫瘍マーカー値は様々な要因で上昇するので、基準値を超えたからといって、すぐに何らかの病気であるということはできません。病気があるかどうか、さらに、その病気が癌であるかどうかを確定するには、画像検査や生検など、その他の複数の検査結果から総合的に判断する必要があります。
腫瘍マーカーの内、体内の特定の臓器細胞でのみ作り出されるものがあります。これを「臓器特異性が高い」といいます。例えば、肝細胞がんに対する「AFP」、前立腺がんに対する「PSA」がそれです。
この種の腫瘍マーカーが異常値を示した時には、すぐにその臓器の疾患を診断することができます。
しかし、多くの腫瘍マーカーは複数の臓器で作り出されるため、ある特定の腫瘍マーカー値が上昇したからといって、その臓器と疾患を特定することはできません。
大腸は消化吸収された残りの腸内容物をため、水分を吸収しながら大便にするところです。多種、約2mの長さがあり、結腸と直腸、肛門からなります。小腸から大腸に移行するところに回盲弁があり、盲腸の下端に虫垂突起があります。盲腸から続いて上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と続き、そして直腸、肛門になります。肛門に近い約20cmを直腸、それ以外の部位を結腸と呼びます。
大腸癌(大腸ガン)とは?
大腸癌とは、この管腔の粘膜面に発生した悪性腫瘍です。
大腸がんは、日本人に増加傾向が著しいがんです。毎年約6万人が罹患し、2015年ごろには胃がんを抜くとの予測もあります。
また、大腸がんによる死亡は、男性では肺がん、肝臓がんに次いで3番目、女性では1番目に多くなると推定されています。男性も女性もほぼ同じ頻度で大腸がんにかかります。60歳
代がピークで70歳代、50歳代と続きます。欧米と比べ、10歳ほど若い傾向があります。5~10%の頻度で30歳代、40歳代の若年者に発生し、若年者大腸がんは家族や血縁者の中に多発
する傾向が認められることがあります。
大腸がんができやすい部位は直腸とS状結腸で、全体の約70%をしめています。特に直腸は全
大腸がんの約50%が発生するほどがんができやすい場所です。2番目に多いのは便が長い間貯留しているS状結腸です。
正確な理由はわかりませんが、一つには、内容物(便)が硬くなってきている部位では粘膜面の細胞の剥がれ落ちる数が多く、その分補強される数も多い(細胞分裂が盛んである)た
めと考えられています。
大腸癌(大腸ガン)の原因
大腸がんの発生には、遺伝的因子よりも環境的因子の比重が大きいと考えられています。食生活の急激な欧米化、特に動物性脂肪や
す。抗癌剤併用の新しい理論に基づいて、治療効果が著しく向上しており、この方法で癌が完全に消えることもあります。肝臓予備能力のある患者さんに限られますが、最近は広く行われています。
現在はこうした治療法が発達し、肝臓癌になっても治療することができます。ただし、効果を上げるためにはやはり定期に検査を受けて、早期発見することが大切になり一般には手術による治療が中心です。
早期であれば内視鏡を使って切除できます。
粘膜下組織に浸潤している場合は病変がある腸管を部分切除します。
さらに化学療法や放射線療法を組み合わせます。
肛門部近くに進行した直腸ガンの場合、人工肛門を使用することもありますが、QOL(生活の質)を考慮し、現在ではできるだけ肛門括約筋を残す温存手術が行われています。
病 状
腸が腫瘍で細くなってくると便そのものが細くなったり、便秘したりします。さらに体重減少、腹痛、腹部膨満、食欲不信、倦怠感がおこります。
アドバイス
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
肝臓がんの発見
C型、B型肝炎 → 肝硬変 → 肝臓がん  
または、アルコールの多飲者→ 肝硬変 → 肝臓がん、
およそ9割が肝硬変を経て、発症する病気です。
その他の病状
癌の進行の早さによる体重の減少?体力の低下、神経の転移による背中の痛み、腰痛?腹痛、胆管の狭窄による黄疸(膵頭部癌に限る)、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆嚢がんの発見
50~60代で近年増加している癌です。
胆のうは他臓器の後ろに位置し非常に発見されにくく、他の病気で胆のうを摘出したあとに発見されることも有ります。4~7割の高い確率で胆石が確認されます。
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
診断には、CT、血液検査、MRI、ERCP、生体病理検査、PTCなどが用いられます。
切除に成功した場合の5年生存率は、
I期90%、II期35~45%、III期15~20%、IV期5~7%程度です。
治療法
手術療法
切除が基本であり手術不可の4期に対しては化学療法が行われますが、有効性は低いものです。
胆のう嚢摘出術と、リンパ節郭清。さらに癌の進展に合わせ肝臓の部分切除を行い、更に進展した状態では胃、十二指腸、すい臓、大腸の切除も試みます。
4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。
病 状
自覚症状
他の胆嚢疾患である胆嚢炎や胆石発作などと共通した腹痛、黄疸、腹部腫瘤などが症状として現れます。
転移のルート
リンパ節、肝臓、腹膜など
その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背中の痛み、腹膜播種による腹水などが見られます。
胆管がんの発見
比較的初期から黄疸を伴います。他、尿?便の色の異常、発熱、上腹部や右脇腹の痛み、かゆみ、倦怠感、食欲低下、異常胆道系酵素の上昇で、発見に至ります。
超音波、CT、MRI、ERCP、MRCPなどで診断されます。
治療法
手術療法
体力の低下や何らかの事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。
1期、2期は切除が基本。診断時に転移が無い確率が5割強と高いため、切除が基本です。

小児急性リンパ性白血病


また、周囲の血管に浸潤していても、血管合併切除再建を行って切除可能です。
3.4期で特に切除不可能な場合、化学療法が検討されますが、あくまで肝機能の維持が前提

小児急性リンパ性白血病


です。ジェムザールが奏功率わずか17.5%(国内第II相試験)かつ1年生存率25%と、良く効く抗癌剤が無いのが実情です。

小児急性リンパ性白血病


病 状
自覚症状


小児急性リンパ性白血病


比較的初期から黄疸を伴うため診断は容易とされています。
リンパ転移再発卵巣がん

小児急性リンパ性白血病


転移のルート
リンパ節(手術時50%確率で発見)、肝臓、腹膜など

小児急性リンパ性白血病


その他の症状
黄疸、癌の進行による体重の減少?体力の低下、肝転移による発熱、右わき腹のしこり、背

小児急性リンパ性白血病


中の痛み、腹膜播種による腹水などが見白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。一方、脳腫瘍は固まりを作る実質性腫瘍であ

小児急性リンパ性白血病


り、内部組織が均一ではありません。また、脳腫瘍という一つの腫瘍があるわけではなく、極めて多くの種類の腫瘍からなっており、それぞれの性質が異なります。


2008年7月18日星期五

白血病裂孔

健康診断では、検査を選択する場合には、感度や特異度ばかりでなく、安全性および侵襲度、検査時間、費用などを総合して決定することになります。感度とは、被検者全員が胃がんだとして、その検査で何%診断できるかという指標で、がんの進行度や検者の能力によって大きく左右されます。このため健康診断では「がんがあっても8割強程度しか発見されないと思っていた方が安全ですよ、自覚症状が現れたら、あらためて医者にかかるようにして下さい」といった、過信を予防するための健康教育も必要ではないかと考えられます。
特異度とは、がんのない被検者を何%まで正しく診断できるかという指標で、特異度が低いために、二次精密検査を受ける度に「がんの疑いは晴れました」というような判定を多発するようでは、精検受診率が落ちてしまい、肝心な時に二次精密検査受診を逸することになりかねません。健康診断では、一度見逃すと次回受診は早くて一年後ですから、感度と特異度が高いことはきわめて重要であり、診断能力の高い専門医が判定を担当することが必要です。図は厚生省発行の人口動態統計で、最近の胃がんによる、わが国の、死亡者数と死亡率の推移を表していますが、幸いなことに年々減少しています。
あなたの周囲にがんを患った人が増えているのではないでしょうか。生活環境が改善され、以前のように感染症で亡くなっていた人が減り、世界に冠たる長寿国となるにつれて増えてきた病気の一つががんなのです。
人の細胞の一個一個の中には、人体を維持するための膨大な量の情報が、書き込まれています。年をとるにつれて、毎日の生活の中で、それらが少しずつ変化を受け、異常な情報の蓄積が起こります。その結果、体を作っている細胞が本来の振る舞いを逸脱して、増え続け、周囲を削り取り(浸潤)、本来あるべきでない場所に巣を作り(転移)、遂には人の体を機能不全に陥らせるのが、がんという病気です。
1995年一年間に全国で100,842人の方が胃がんに罹患し、50,076人の方が胃がんで亡くなっています。胃がんは長年にわたり、日本人のがん死亡原因の第一位でありました。しかし、1998年に肺がんにその座を譲っています。胃がんの罹患数にも減少傾向が認められています。しかし、日本人のがんの中で依然として最も多いがんのひとつであることに変わりはありません。胃がん罹患率よりも胃がん死亡率の改善が顕著で、現在では胃がんにかかっても治る人が増えてきたものと考えられます。
胃がんは、浸潤、転移する前の時期に治療すれば、局所を内視鏡で切除するだけでも治るのです。そしてありがたいことに、胃がんは食べ物の通過する胃の内面部分から発生しますので、検査がし易く、確定診断のための組織採取が容易です。早い時期のがんには特有の症状はありません。食べられるから、あるいは痛くないから、がんでないとは言えません。診断の容易な胃がんで大切な胃や命を失わないためには、検査による早期発見が必要です。
それでは、どのような人が胃がんに罹りやすいのでしょうか。食塩の過剰摂取や喫煙、高温過熱による肉の焦げなどが危険を増すといわれています。最近ではピロリ菌感染の発がん性が指摘されました。逆に野菜、果物、ビタミンCは予防的に働くと考えられています。年齢では55歳以上、性別では男性で、慢性胃炎の進行した人が胃がんの高危険群と考えられます。
胃の検査には、造影剤を飲んで放射線を用いて写真を撮る造影検査と、内視鏡で胃の内面を直接観察する内視鏡検査があります。造影検査は苦痛が少なく、多人数の検査が可能なため検診に適しており、それなりに有効です。しかし、実際の医療現場での検査は、組織検査の併施が容易で、早期の小さな病変の発見が可能なこと、大きな見逃しも少ないことから内視鏡検査が主流となっています。
内視鏡検査は苦しいと思われている方もおありでしょうが、以前に比べて内視鏡は細くなり、熟練した術者による内視鏡検査は大して苦痛のないものです。術者が必要と判断すれば、静脈麻酔を用いて、検査をすることも可能です。内視鏡医が観察すれば、がんを作りやすい胃であるか否かが、大体わかります。そのような方には、たとえ自覚症状がなくとも、毎年内視鏡検査を受けることをお勧めしています。
また、食事に関連する不調、不快を感じている方は、一度内視鏡検査で異常が無いか確認することが必要です。是非とも、主治医か、お近くの消化器医に相談されることをお勧めします。
平成10年度の胃がん検診では、全国で総受診者数6,179,516人中、6,496人(0.104%)に胃がんが発見されました。治療内容を確認された人の中で、10.0%は内視鏡で治療されています。内視鏡治療の進歩とともに、内視鏡で治療可能な胃がんの割合が増えています。ちなみに、平成17年に当院で内視鏡検査によって発見された胃がんは、72.2%が内視鏡により治療できました。内視鏡は、胃がん早期発見、早期治療の最も有力な手段です。もちろん、手術も、低侵襲かつ確実な手技へと改良が加えられています。症状のない早期の段階で胃がんを発見し、現代医療による体に優しい治療を享受できるよう、自己管理が必要となります。
を過ぎたら胃の検査を受けることが大切です。もちろん胃透視による集団検診も有効です。しかし、内視鏡検査の方が、精度が高いので、症状が気になる方や、55歳以上の男性で、慢性胃炎が進行しているといわれている人は、内視鏡による定期検査を一年ごとに受けることをお勧めします。御自身の誕生日などの記念日に、年一回、内視鏡検査を受けるようにしてはいかがでしょうか。
主な再発形式を表1示す。若干のバラツキはみられるが,腹膜再発が40~57%ともっとも多く,次いで血行性再発,局所?リンパ節再発の順である。当院で1998年までの10年間に経験した初発単発治癒切除胃癌〔同時性多発胃癌,術中腹腔内細胞診陽性(CY1)例および残胃の癌を除く〕1,323例中,術後再発を認めた151例(11.4%)を対象に初発再発部位の検討を行った。
A. 再発形式
 血行性再発が43.0%ともっとも多く,以下,腹膜再発32.5%,リンパ節再発22.5%,局所再発2%の順であった(図1)。諸家の報告とは乖離があるが,CY1症例を対象から除いたことや定期検査間隔?検査方法の差とともに,血行性再発が定期検査で初発再発像として診断しやすく,腹膜再発の早期診断が困難であることを反映したものと考えている。
B. 組織型と再発形式(図2)
低分化型腺癌では腹膜再発,リンパ節再発が多く,分化型腺癌では血行性再発(肝転移がもっとも多い)が3/4を占めた。
C. 深達度と再発形式(図3)
pT1では90%が血行性再発,10%がリンパ節再発であり,腹膜再発は1例もなかった。pT3になると腹膜再発が急速に増加し,pT4ではさらに増加した。
D. 胃癌の再発時期(図4)
術後1年以内に再発する例がもっとも多く,75%が術後2年以内に再発死している1)。再発までの期間は,局所再発がもっとも長く,血行性再発がもっとも短い。当院では1年以内の再発形式は血行性再発と腹膜再発がほぼ同数であった。2年以内に再発例の74.1%が再発し,3年以内に88.1%が再発していた。また,pT1症例の27%(3/11)は術後5年経過後に再発死亡している。
E. 再発形式と遠隔成績(図5)
各再発形式別の術後50%生存期間(MST)と3年生存率は,血行性再発573日,29.2%,腹膜再発609日,20.4%,リンパ節再発620日,30.3%であった。また,再発後のMSTと3年生存率は,血行性再発217日,3.2%,腹膜再発150日,4.2%,リンパ節再発219日,9.1%であり,各再発形式と手術後および再発後の遠隔成績には差がみられなかった。
胃切除後症候群に対する治療および生活指導と再発や二次癌の早期発見のために,術後定期的にフォローアップしているが,再発の早期発見および治療が生存期間を延長させるというエビデンスはない。しかし,胃癌術後フォローアップの目的の一つはできるだけ早期に再発を発見することである。早期に発見された残胃癌再発やリンパ節再発,一部の血行性再発は手術による切除が可能な場合も存在する。しかし,切除不能な場合が圧倒的に多く,抗癌剤による多剤併用療法や集学的治療が行われているのが現状である2)。早期胃癌と進行胃癌ではフォローアップのプログラム内容を変えている。また,術後2年以内の再発が多いため,2年までのフォローアップは間隔を短くし,3年以降は間隔を延ばして行っている。術後10年まではフォローアップを行うべきであると考えているが,5年以降は,毎年基本検診,職場検診や人間ドックを受けるように指導している3)。胃切除後のフォローアップ?プログラムの実際を示す。
A. 早期胃癌のフォローアップ
早期胃癌に対するフォローアップ計画を示す(表2)。外来受診時は血液生化学的検査,および腫瘍マーカーのチェックを行う。腫瘍マーカーはCEA,CA19-9が主体であるが,進行癌ではCA125を追加し,AFP産生胃癌ではAFPを追加している。U S は毎年1 回,内視鏡,残胃透視,CTは隔年に1回としている。術後2年までは4カ月ごとに受診していただき,術後3~5年までは6カ月ごと,術後5年以降は1年ごとの受診としている。ただし,術後5年以降は毎年基本検診,会社検診や人間ドックを受けるように勧めている。
B. 進行胃癌のフォローアップ
進行胃癌のフォローアップ計画を示す(表3)。画像診断や血液検査に加え,視診や触診も忘れてはならない。進行癌術後では頸部リンパ節の触診,貧血?黄疸の有無,腹部触診,直腸診などを行う。また,外来受診時は必ず体重測定を行っている。U S,C Tは半年に1回,胸部X線は毎年,内視鏡,残胃透視は隔年に1回としている。術後化学療法例は2~4週間ごとに受診していただき,当日に血液検査を行い異常値の有無を確認後,化学療法を開始している。術後2年までは3カ月ごとに受診していただき,術後3~5年までは4カ月ごと,術後5年以降は6カ月ごとの受診としている。術後5年以降は同様に毎年基本検診を受けるように勧めている。患者が術後のフォローアップに期待するのは,再発の早期発見ではなく,再発がないことを確認することであろう。なお,胃全摘後の大球性巨赤芽球性貧血に対しては6~12カ月ごとにビタミンB12(1mg)を筋注している。
胃がんとは
胃がんは胃の粘膜から発生します。
胃には食べ物が入り込んできますが、その中には発ガン性のあるものも含まれています。また、 胃では胃酸という消化液が出てきます。いろいろな刺激にさらされるため、潰瘍ができたりがんができたりするわけです。
胃がんは大腸がんや食道がんと同様に粘膜から発生するので、胃の内側から見ると早期に診断することができます。胃がん はポリ?プ状に隆起したり、潰瘍の様に陥没する場合が多く、バリウムによるX線検査や内視鏡検査で胃の内部の異常な凹凸や、色の変わったところを詳し く見ることで診断ができます。
胃がんは日本人に多い病気ですから、40歳を過ぎたら毎年検診を受けて頂きたいのです。また、胃がんそのものは遺伝 しませんが、血の繋がりのある方に胃がんにかかった人がいる場合には、注意が必要です。同じ様な生活習慣が引き継がれているため、同じ様な刺激が胃 に加わっていると考えられ るからです。また、胃がんになりやすい要素が遺伝していることも考えられます。
胃がんの発生と進行
胃がんは胃の内側の粘膜に発生しますが、大きくなる胃の内側にとびだしたり、胃の壁を深く進んで行きます。そして胃の壁を突き抜けると、 近くの大腸や膵臓など他の臓器に広がったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。また、リンパ管や血管に入り込んで、 リンパや血液にのって離れた場所に散らばって行くこともあります。このような飛び火を医学的には転移といいます。
血液に乗って肝臓や肺などに転移することを血行性転移、リンパ管に入ってリンパ節に転移することをリンパ行性転移といいます。
お腹の中に種を播いたように広がることを腹膜播種性転移といい、この3つの転移が胃癌における3大転移です。転移したがんはそこで大き くなり、肝臓の働きが落ちたり、お腹の中に水が貯まったり、腸が狭くなったりして、がんの患者さんの死亡する原因になります。
胃がんの原因と予防
胃がんの発生に大きな関係があるのは食事だと考えられています。
食品にはわずかですが、胃にがんをつくる可能性のある発がん物質が含まれています。発がん物質の多い食品をたくさん食べたり、習慣的に食べ続けたりする ことをやめることが胃が
んの予防になります。塩漬けの魚や肉、漬け物などを、大量に習慣的に食べ続けると、胃がんにかかりやすくなります。魚や肉の焼け こげたものには発がん物質が含まれています。熱
いものを急に飲み込んだりすることもよくありません。たばこも胃がんの発生を増やします。いろいろのもの をバランスよく食べて禁煙するだけでも予防になるのです。
何かを食べて生活する限り、胃がんの発生を完全に防止することはできませんから、40歳を過ぎたら胃がんの検診を受けた方が良いでしょう。
胃がんは検診で早期に発見することができますし、早期に発見すればそれだけ簡単な治療で治るからです。 悪性リンパ腫は、白血球の中のリンパ球ががん化した悪性腫瘍で、リンパ節
がはれたり、腫瘤(しゅりゅう)ができる病気です。リンパ性白血病 といって、白血病の中にもリンパ球ががん化した悪性腫瘍がありますが、悪性細胞が増える場所が主に血液や骨髄
(骨の中にあって、血液を造る 工場のようなもの)である点が、悪性リンパ腫と異なります。
胃がんは、日本人のがんによる死因の第1位の座を長い間占めていましたが、男性では平成5年にこれを肺がんに明け渡しました。しかし、死因としては低下しても、患者発症数としては相変らず王座を占めています。胃がんの検査としては、レントゲンによる胃透視検査が、全国胃集団検診として古くより全国的な規模で実施されています。これによって多数の早期胃がんや、進行胃がんが発見され、多くの人々が救命されました。胃がんには、進展がきわ

白血病裂孔


めて急激なものと、緩徐なものとがあります。前者すなわち、急激なものは、診断可能な段階から進行して手遅れの段階に到るまでの期間が数カ月で、このタイプの胃がんは、なかな


白血病裂孔

か救命が難しく、若い人や女性に多いという傾向があります。幸いなことに、頻度が断然高い胃がんは進展が緩徐な方で、進行して手遅れの段階に到るまでには数年を要します。


白血病裂孔

胃がんの多くは、健康診断として定期的に検査を受けるようにしてさえいれば、早期発見がきわめて容易ながんということになります。健康診断としての胃の検査には、発泡錠という


白血病裂孔

ガスを発生させる錠剤を服用した直後に、バリウムを飲んでレントゲンで撮影する二重造影法による直接あるいは間接撮影法の胃透視検査、ファイバースコープを口から胃へと挿入肉


白血病裂孔

眼的に観察する内視鏡検査、血液を採血して調べるペプシノーゲン検査などがあります。バリウムと空気のコントラストを利用して、胃の微細な変化までを診断できる二重造影法は、


白血病裂孔

日本が世界に冠たるものとして誇れる検査法です。内視鏡検査は、一般的には二次精密検査法としておこなわれますが、近年は電子スコープの登場によりさらに診断能力が増し、さら


白血病裂孔

に細胞診のための生検もおこなわれます。ペプシノーゲンは、胃がんを直接診断するものではなく、原因となる萎縮性胃炎を診断するものですが、血液検査だけで簡単に受けられます

白血病裂孔


ので、若い方特に妊娠の可能性がある女性や企業健診などでは好都合な検査と考えられます。


2008年7月17日星期四

リンパ性白血病

だった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し増えていった結果と考えられています。大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因があると考えられるものは少なく、網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、遺伝するものもあります。 小児がんの多くは、好発年齢が乳幼児期にあり、学童期、思春期と成長するにつれ次第に減少します。乳児期~幼児期前半(2歳くらいまで)に多いのは神経芽腫、網膜芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫などです。幼児期(2~6歳くらい)では白血病、横紋筋肉腫を含む軟部肉腫、10歳以後思春期にかけては成長に伴い、骨肉腫、軟部肉腫、睾丸や卵巣から生じる胚細胞性腫瘍が多くなります。 小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、大人に比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。治療自体は決して楽なものではありませんが、長期にわたる治療期間にも子どもが成長発達できるよう、入院中から退院後の生活を視野に入れて過ごすことが大切になります治療を受けるのは子ども自身ですから、保護者が治療に同意しているだけでなく、子どもが自分に行われる医療行為について納得していることが重要です。説明の方法は、保護者と医療スタッフ(医師?看護師)が、何を、どのように、どのタイミングで話すのがよいかを十分に相談しながら行われます。子ども自身の意思を尊重しながらわかりやすく説明することで、子ども自身が持つ病気に立ち向かう力を引き出し、本人が納得して前向きに治療にのぞめると考えられています。お子さまが小児がんと診断され、ご家族のみなさまは大変心配されているでしょう。人それぞれに捉え方は異なりますが、重い病気を持つ子の親は共通した経験をし、同じような感情を抱くことが多々あります。不安や悩みを一人で抱え込まず、似た経験をした親同士で体験や感情を分かちあうことも、ときには必要になります。 お子さまが入院されて心配なさっていることと思います。気持ちが少し落ち着いてきましたら、入院されたお子さまのきょうだいのことも気にとめていただきたいと願います。きょうだいも幼いなりに自分のきょうだいを心配しており、気持ちも不安定になることがあります。5)治療終了時のこと(1)晩期障害小児がんの治療成績は近年向上してきました。しかしその反面、小児がんを克服した子どものなかには、治療の影響でさまざまな二次的な問題が生じていることが明らかになってきています。 晩期障害は、主に成長発達の異常(内分泌(ないぶんぴつ)異常を含む)【身長発育障害、無月経、不妊、肥満、やせ、糖尿病】、中枢神経系の異常【白質脳症、てんかん、学習障害】、その他の臓器異常【心機能異常、呼吸機能異常、肝機能障害、肝炎、免疫機能低下】、続発腫瘍(2次がん)【白血病、脳腫瘍、甲状腺がん、その他のがん】などがあります。成長に伴って晩期障害が明らかになってくることもありますので、治療が終了した後の診察は、主治医と相談しながら進めていきましょう。 薬物療法とは薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫賦活剤(めんえきふかつざい:免疫力を高める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について説明します。2.局所療法と全身療法がんの治療は、「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。 局所療法と全身療法の違いは、例えば田んぼの雑草(がん細胞)を刈り取るか、薬をまくかの違いに似ています。雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈り取ることも可能です(局所療法ー手術など)。しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈り取ることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します(全身療法ー薬物療法)。1)局所療法外科療法、放射線療法等があります。 外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切り取って、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には完全に治すことができます。 が残すと術後の頻便などのため逆効果になることもあります。したがって、手術法と病期の進行度を正確に説明し、年齢、社会的活動力、本人や家族の希望などを考慮にいれ、総合的に術式を決定することが極めて重要となります。 局所切除
早期がんや大きな腺腫に採用される手術法です。開腹手術ではなく、肛門からと仙骨近くの皮膚、直腸を切開し病変に到達する方法です。肛門括約筋(肛門を開閉する筋肉)を切らない方法と切る方法があります。術後に、放射線療法や化学療法を追加する場合もあります。 人工肛門
肛門に近い直腸がんや肛門にできたがんでは、人工肛門を造設する直腸切断
術という手術を行わなければなりません。また、高齢者は肛門括約筋の力が低下しており、無理して括約筋温存術を採用すれば術後の排便コントロールが難しい場合もあるので、人工肛門による排便管理を勧めています。患者会専門の看護師を通し、便を排出するためのストーマ(開口部)教育を充実さ
せ、人工肛門管理の自立とメンタルケアに務めることが重要です。 3)放射線療法
放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺す治療のことです。
外科手術のように、あくまでも放射線療法は局所療法であり、治療対象域内
のガンにしか効果はありません。手術前に腫瘍を小さくして切除しやすいようにする目的で行われることもありますが、ほとんどの場合は手術後、切除した周囲に残っているかもしれないガン細胞を破壊するために追加されます。
また、外科的に切除することが不可能な腫瘍がある場合には、腫瘍による痛みなどの症状を取り除くために照射します。(直腸がんの原発巣や骨盤内再発の治療、大腸がんの骨転移、脳転移)
放射線療法には2つのタイプがあります。
甲状腺の場所と働き
甲状腺は首の気管前面にくっついた形で存在し、いわゆる「のど仏」の下方にある臓器で重さは約15gです。男性では女性に比べてやや低い位置にあります。甲状腺の後両側には反回神経という声を出すのに必要な神経が走っており、気管後面には食道が、またすぐ近くに頚動脈、頚静脈などがあります。
 甲状腺は甲状腺ホルモンという日常生活に必要不可欠なホルモンを分泌する臓器です。そして、そのホルモンレベルは脳にある下垂体という臓器の指令により調節されています。なお、甲状腺の裏側には副甲状腺というやはりホルモンを分泌する米粒大の臓器が左右上下計4個存在し、血清中のカルシウム値を一定に保つ役割を担っています。
甲状腺の病気としては、バセドウ病、甲状腺腫瘍(良性?悪性)、慢性甲状腺炎など多彩なものが含まれますが、ここでは悪性の甲状腺腫瘍、すなわち甲状腺がんについて解説します。
2.甲状腺がんの特徴  
甲状腺がんには他のがんと比べていくつかの特徴があげられます。
 まず、性別ですが男女比が1:5と圧倒的に女性に多いのが特徴です。次に、年齢層ですが、若年者から高齢者まで広い年齢層に分布し、20歳台やあるいはもっと若年者でもさほど珍しくありません。また、後述する未分化がんを除き、一般に進行が遅く治りやすいがんであるのも大きな特徴でしょう。特に若年者のがん(乳頭がんというタイプが多い)でたちがいいのも一般のがんの常識とかけはなれています。
乳がんなど多くのがんではリンパ節転移の程度などがんの進行程度により治癒率が大きく左右されますが、甲状腺がんの場合後述する組織型(顕微鏡検査での分類)が最も運命を左右する因子です。
 甲状腺がんのうち1%程度を占める髄様がんというタイプのがんは遺伝性のことがあり、また副腎や副甲状腺の病気を伴うことがありますので治療にあたって特別な配慮が必要になります。
3.甲状腺がんの種類  
 甲状腺がんは組織型により乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに分類されますが、このいずれであるかによって病態や悪性度が大きく異なります。このうち、乳頭がんが全甲状腺がんの約80%を占め、ついで多いのは濾胞がんです。この両者(分化がられます。
黄疸から処置という流れを何度も繰り返すことがあり、その複数回の何れかにおいて、体力の低下や、胆管の詰まりの度合い、他の事情で「黄疸への処置が速やかにできない」場合が恐ろしいことです。
ヒトパピロ-マウイルスは、子宮頚癌の原因ウイルスであり、ほぼ全ての子宮頚癌の組織か
ら検出されます。ヒトではこれまで100以上の型が報告されていますが、HPVは型により子宮頚癌に高率に検出される型(ハイリスク)から病因と関連性がないと報告されている型まで確認されています。
子宮頚癌の検診は、まず、子宮頸部の細胞診で行います。結果は、 Vと分けられます。 は正常。は、軽度異形成。高度異形成。は、も紹介されています)
直腸癌の切除に関して?医師も患者も、悩みながら手術法を決定します。なぜでしょうか。
それは、直腸が大切な働きをしているためです。
大腸癌や直腸癌を治すためには、癌(ガン)をふくめて周囲の組織をいっしょにとる必要があります。大腸癌細胞?直腸癌細胞が目に見えない形で、周りに散らばっていることが、いくつもの研究で明らかになっているからです。つまり、治すためには、癌(ガン)だけくりぬくようなことはできません。
しかし、大腸の中でも直腸の場合は少し話が複雑になります。直腸のすぐそばには、肛門がありますから、肛門まで切除せざるを得ない場合には、人工肛門(ストーマ)が必要になってしまうというわけです。
[注:大腸とは、結腸と直腸をあわせて言う呼び名です。結腸は、直腸はで、大腸に見合うの専門用語はありません(強いてあげれば、 でしょうか。)が、とても便利な日本語です。]
では、人工肛門 ストーマと呼ばれるものは何でしょうか。それは、大腸の切離断端が腹壁に口を開けた、腸の開口部のことです。つまり、腸の一部が腹部に露出し、そこの孔から便
が出てくるものを、人工肛門と呼んでいます。でも、これは肛門でも何でもありません。便が出るということでは、肛門に似ているのかもしれませんが、それ以外の肛門の働きはあり
ませんので?便はただただ意識せずに、出てくるだけです。このごろでは?人工肛門と呼ばずに、単に「ストーマ」と呼ばれることが多いのもこのためです。
多くの方は、ストーマにビニール袋をつけて便をためます。近年は、装具[袋や皮膚保護剤]の発達が目覚しく、ストーマをつけた人々の生活は格段に改善されました。しかし、それ
でも、肛門を失うのは辛いことです。それが証拠に?直腸癌の手術方法は術後の排便機能が悪くなる危険をおかしても?出来る限り肛門を残す方向で発達してきました。出来るだけ肛門の
近くで腸を吻合し、人工肛門にならないように、手術術式と手術器械が発達してきたのです。
しかし、それらの発達にもかかわらず、今でも、肛門を切除しなければならないような直腸癌の患者さんがいることは、事実です。そして、あなたが、その患者さんの、ひとりになる
かもしれないと、主治医にいわれたのなら、手術によってお尻を失う可能性は高いでしょう。(かつて、そして今でも、医者は、患者さんに控えめに言うことが多いものです。)
タンパク質の取り過ぎが原因ではないかといわれています。動物性の脂肪を摂ると、消化を助けるために胆汁酸が多く分泌されます。脂肪の消化の際に発生する物質のなかに発がん物質があり、大腸の粘膜にがんが発生すると考えられています。しかし、5%前後の大腸がんは遺伝的素因で発症するとされています。大腸がんにかかりやすい危険因子として、
大腸ポリープになったことがある。
血縁者の中に大腸がんにかかった人がいる。
長い間潰瘍性大腸炎にかかっている。
治りにくい痔瘻(じろう)。
などの因子が指摘されています。大腸内視鏡を用いた精度の高い検査では、大腸ポリープはかなりの頻度で見つかります。一部のポリープはがんになることがありますが、多くはがんにはなりません。ポリープが見つかった場合は専門医に相談し、大きさ、かたち、色調を診てもらい、内視鏡的ポリープ切除などの適切な処置を受ける必要があります。
大腸癌(大腸ガン)の症状
早期のがんは、症状はまずありません。血便のある場合はがんの注意信号です。がんの表面が潰瘍で出血しやすくなっているためです。肛門に近い部位にがんができた場合排便の際に肛門から出血する場合もあります。この症状は痔核と思われて放置されることがあります。がんによる血便では肛門痛がなく、暗赤色の血液が便に混じったり、ときに黒い血塊が出るなどの特徴があります。痔核と診断するためには大腸がんでないことを確認する必要があります。大腸は長い臓器であるため、部位によって症状が異なります。
大腸を右結腸、左結腸、直腸の3つに大別して比較してみると、右結腸では腹部症状(腹鳴、腹満など)が多く、次いで貧血、便通異常であり、左結腸では下血、便通異常(便秘、下痢)、腹部症状、の順であり、直腸では大半が下血で、便通異常、肛門部症状です。症状によって病気のおおよその部位の見当をつけることができます。腸閉塞をきたすのは左結腸で、右側の貧血と併せて大きな特徴でもあります。また,大腸の症状も嘔吐などの腸閉塞症状がはじめての症状であったり,腹部や頚部の腫瘤が初めて気づく症状であることもありますがこれらの症状はがんがかなり進行していることを意味しています。
最近は検診の普及で、便潜血反応検査で陽性に出たことで発見される率が増加してきています。いわゆる、無症状検診発見例です。90年後半では,半数近くが無症状で発見されています。
大腸癌(大腸ガン)の検査
大腸がんは、早期に発見されればほぼ100%近く完治しますが、一般的には自覚症状がないため、無症状の時期に発見することが重要となります。
大腸がんの検診の代表的なものは、便潜血反応検査で、食事制限なく簡単に受けられる検査です。この検査だけでは大腸がんを確定することはできませんが、健康な集団の中から、大腸がんの精密検査が必要な人を拾いあげる最も有効な検査法です。
大腸がんの確定診断のためには、注腸X線と大腸内視鏡が必須です。どちらの検査も下剤で便を全部排出しないと精度の高い検査はできません。また、レントゲンや内視鏡ができる状態でない腸閉塞状態でも、CT検査で腫瘍の状態を把握することができます。


リンパ性白血病

術前検査で大事なことは、がんがある周囲のリンパがはれていないかを検査すること、また肝や肺に転移していないかを検査することです。これらはCT,MRI,超音波などを用いて検

リンパ性白血病


査します。
便潜血反応検査


リンパ性白血病


大腸がんでは、大腸粘膜にできたがんに便が接触し、出血するため、便に血液が混ざる特徴があります。便潜血(べんせんけつ)検査はこの出血を見つける検査です。


リンパ性白血病


治療薬は、白血病細胞に生じた異常蛋白質を特異的に抑制することで、白血病という血液のがんを治療することができた最初の例です。 小児がんとはがん患者さん全体のなかで、子



リンパ性白血病

どもが占める割合は1%程度です。日本では、年間約2,500人の子どもにがんが発生しています。現在では、約7割の小児がんの子どもたちが治癒するようになってきており、人口1,0

リンパ性白血病


00人あたり1人くらいが小児がんの既往歴をもち、成人に達するようになるといわれています。一方で小児がんは、小児期の死亡原因の2位となっています。 主な小児がんは、白血

リンパ性白血病

病、神経芽腫、脳腫瘍、悪性リンパ腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)などです。血液のがんである白血病や悪性リンパ腫を除き、大人ではまれなものばかりです。胃がんや肺がんなど

リンパ性白血病


は、子どもにはみられません。神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、肝芽腫など「芽腫」と呼ばれるがんの原因は、胎児の体の神経や腎臓、肝臓、網膜などになるはず


白血病裂好

当院には他の病院で「卵巣がんといわれた」とか「卵巣腫瘍で手術したらがんだった」という患者さんがよく相談にみえます。がんの告知は治療上必要とはいえ、告知された患者さんの気持ちは大変不安でしょうし、告知の内容も十分理解できないこともあるかと思います。ここでは卵巣がんと告知された時、知り合いの医師や他の病院で相談するにあたり、最低限知っておいてほしい内容について述べます。
医師の話を聞く要点手術前の場合
卵巣がんはその診断が難しいため、手術前にがんと診断するには、それなりの根拠があるはずです。腫瘍の大きさや充実部の有無等画像診断の所見、腫瘍マーカーの値、体液(胸水や腹水)貯留の有無やその細胞診結果、組織検査の有無や結果は、卵巣がん診断の為の重要な情報となります。
卵巣がんの進行期
卵巣がんは手術で精査して進行期を診断します。どんながんでもそうですが進行期その後の治療方針に影響します。手術時の腫瘍の腹腔内の蔓延状況や残存腫瘍、大網切除?リンパ節郭清など手術内容や組織検査?腹水細胞診の結果、は卵巣がんの進行期を診断する上で大変重要な情報です。卵巣がんの診断は難しいため、手術中は良性と診断されても手術後詳細な検査で悪性と判明することもあり、検査が不十分であってもできる限りあった方がよいです。
卵巣がんの組織型
卵巣がんには非常に多くの組織型があり、化学療法に高感受性の組織型と低感受性の組織型に分類することができます。その後の治療方針に影響するため非常に重要な情報です。卵巣がんの組織型の分類は非常に難しく、病理医の中でも専門家の診断が必要な場合もあります。可能であれば組織型を診断した病理組織標本を借りてきて頂きますと、より確実な診断を得ることができます。
当院に受診される場合
当院で治療を希望される場合には前の医師の紹介状をもらってきて頂きますと大変助かります。また治療の希望はないけど相談だけしたい場合にも、以上の事柄について十分説明をうけた上で来院して頂きますと、私達もより適確なお話しができると思います。
前立腺の解剖前立腺は精液の一部を作る男性固有の臓器です。
図1に示すように膀胱、精嚢の前方に存在することが前立腺という名前の由来です。前立腺は尿道をぐるっと取り囲んでおり、普通は3~4cm大のクルミの大きさです。また、直腸に接して存在し肛門から指で簡単に触れることができるため、直腸診という診察が前立腺の病気の診断に有用です。
正常な前立腺は円錐形を呈し、主に移行域と呼ばれる内腺部と周辺域と呼ばれる外腺部からなります。良性の前立腺肥大症は移行域から、がんの多く(約70%)は周辺域から発生します図1:男性骨盤の矢状断面図 図2:前立腺の矢状断面図
前立腺がんの統計
米国では男子がんのうち第一位の発生率(人口10万人対190人/1992年)で、死亡率は肺がんに次いで第二位です。わが国でも近年、著しい勢いで増加していますが、欧米に比べればまだ10分の1以下の発生率です。
図3に当院における最近15年間の年次別新患者数を示します。10年間で4倍くらい増えていますが、中でもステージBの早期がんが増加しているのが特徴的です。
発生率の増加の原因としては、高齢者人口の増加、食生活の欧風化、前立腺がん診断法の進歩の3つが考えられます。前立腺がんは50歳以降、加齢と共に直線的に増加し、ハワイやロスアンゼルスに移住した日系人は日本在住の日本人と米国人の中間の発生率を示すことが分かっています。
前立腺がんの発生
前立腺がんの発生に強く関わるものは、加齢、食事(動物性脂肪)と遺伝です。
また、男性ホルモンの存在が必須ですが、発がんのメカニズムはまだよく分かっていません。前立腺がんが発生してから症状を呈するがんに育つまでには30~40年かかるといわれています。
前立腺がんの発生原因と予防
原因が未だ明確でないため予防法もはっきりしません。
ただし、疫学的な観点から、若いころよリ動物性脂肪の摂取を少なくし、緑黄色野菜を多くとるのがよいと考えられています。伝統的な日本食がよいわけです。
早期がん
前立腺がんの70%は前立腺の周辺域(外腺部)に発生しますので、早期には全く無症状です。ただし、移行域(内腺部)に発生し、早期より症状を呈する前立腺肥大症という病気が、がんにしばしば合併して発生するので、その場合は次に述べるような症状がみられます。
局所進行がん
前立腺肥大症と同様な症状がみられます。
すなわち、前立腺が尿道を圧迫するため、頻尿(尿の回数が多い、特に夜間)、尿が出にくい尿線が細く時間がかかる、タラタラ垂れる、尿線が中絶する、等の症状が見られます。このほか、がんが尿道、射精管、勃起神経に浸潤すると血尿、血精液(精液が赤い)、インポテンス(ED)等の症状も見られます。
進行転移がん
前立腺がんはリンパ節と骨(特に脊柱と骨盤骨)に転移しやすいがんです。
リンパ節に転移すると下肢のむくみ、骨に転移すると痛みや下半身の麻痺が生じることがあります。
診断
血中PSA(前立腺特異抗原)測定
腫瘍マーカーとして、現在、最も有用なものです。
少量の血液を検査するだけの簡便な方法です。確定的ではありませんが、PSAは前立腺がんのスクリーニング、診断はもちろん、がんの進行度の推定、治療効果の判定、再発の診断、そして予後の予測にも役立ちます。
直腸指診
古くから行なわれている診断法です。前立腺は直腸に接していますので、外側の周辺域に好発するがんは、ある程度の大きさになれば直腸から指で診断することが可能です。
経直腸エコー検査
肛門から行なう超音波検査です。前立腺内部の異常の有無を観察します。
生検検査
以上の3つの検査で前立腺がんの存在を疑うことができますが、確定診断のためには前立腺組織の一部を採取し、がん細胞の存在を病理学的に証明することが必要です。
バイオプテイガンという優れた生検器具の開発により、診断の精度が高くなると共に、痛みもほとんどありませんので、経直腸的に行なう場合は麻酔の必要はなく外来で行なうことができます。ただし、経会陰的にエコーガイドで行なう場合は麻酔が必要ですが、精度が高くなります。
鑑別診断 前立腺肥大症 前立腺がんと同様に、加齢と共に増加します。
しかし、がんと違って発生率に人種差はあまりありません。がんは直腸診で硬く触れますが、肥大症は全体的に柔らかいのが特徴です。PSAは20%の人で高くなりますが、肥大症とがんが合併することも少なくないので注意が必要です。
前立腺肉腫
がんと同様に悪性な腫瘍ですが、がんが腺細胞から発生するのに対し、肉腫は前立腺の支持組織である筋肉などの間質細胞から発生します。また、若い人に多いのが特徴です。
前立腺炎
炎症でもPSAが高くなります。特に急性炎症では、100mg/ml以上と非常に高くなることがあります。結核は触診で表面が不整で非常に硬く触れます。
病期診断(ステージング)
生検検査でがんと診断が確定したら、次に行なうことは病気の進行度の診断です。治療法の決定に必須の検査です。
病期診断法
原発巣の進行度診断
直腸診、経直腸エコーMRIなどで診断します。
リンパ節転移の診断
腹部CT、MRI、腹部エコーなどで診断します。
骨転移の診断
骨シンチグラム単純X線写真、CT、MRIなどで診断します。
肺、肝転移などの診断:
単純X線写真、CTなどで診断します。
前立腺がんの病期(ステージ)
病期A 前立腺肥大症に対する手術の結果、偶然発見されたがん
病期B 限局がん、すなわちがんが前立腺の中におさまっている場合
病期C がんが前立腺の被膜を超えて周囲脂肪組織、精嚢もしくは膀胱頚部に浸潤している合
病期D がんがリンパ節や骨、肺、肝などの遠隔臓器に転移している場合
治療法 以下に述べるようにいろいろな方法があります。
当院では患者さんの希望も考慮して治療法を決定しています。当院での年次別治療法の推移を図5に示します。
外科療法(根治的前立腺全摘除術)
前立腺を精嚢と共に摘除し、膀胱と尿道をつなぐ手術です。
局所療法ですから適応は、転移のないステージAとB、それにCの一部の方です。下腹部を切る恥骨後式と股の間を切る会陰式があり、最近では腹腔鏡を用いた術式も行なわれています。
当院では恥骨後式を行ない、平均的に、入院期間は3~4週間、過去10年間の平均手術時間は2時間40分、出血量は900mlです。希望者には自己血貯血を行なっています。
前立腺がんの摘除標本:耳のようなものは精嚢、小さな角のようなものは精管膨大部の断端
放射線療法外照射当院ではリニアックを用いた外照射を行なっています。
通常は、通院治療です。局所療法ですから、適応はやはりステージA~Cとなります。
2006年4月より前立腺がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)が開始されました。
さらに、2007年春からはIMRTに対する先進医療が承認されました。
詳しくは、前立腺がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)の項をご参考下さい。
小線源治療(組織内照射)
125I(ヨー素)という線源を入れる微小な針を会陰部から前立腺の中に刺入します。
腰椎麻酔下に行い、4日間の入院(個室)が必要です。
詳しくは、前立腺がんに対する小線源治療をご参考下さい。
ホルモン治療
LHRHアゴニスト(注射)もしくは女性ホルモン剤(エストロゲン)の投与による内科的去勢、抗男性ホルモン(アンチアンドロゲン)剤の内服、および手術により両側の睾丸(精巣)を摘除する外科的去勢とがあります。
これらを併用する場合もあります。全身療法ですから転移のあるステージDが適応となります。局所進行がん(ステージC)では手術もしくは放射線治療の前に6~8ヶ月間ホルモン治療を併用する合併治療をしばしば行ないます。
経過観察なんら治療せずに厳重に経過観察のみを行なう方法です。
治療法にはそれぞれ副作用が必ず伴いますから、現在の生活の質を大切にしたい場合、がんが微少で病理学的悪性度が低い場合、症状のない超高齢者の場合などが適応となります。
病状の進行が心配される場合にはもちろん治療を開始しますが、前立腺がんは一般的に進行が遅いためこの方法が適応となる患者さんはそれほど少なくありません。
化学療法いわゆる抗がん剤による治療です。
副作用が強く、その割に効果が乏しいので積極的には行ないません。
ホルモン療法の効果が見られなくなった進行がんの患者さんに考慮します。稀ですが、神経内分泌がんという非常に悪性で進行の速いがんは当初より適応となります。
再発の診断と治療再発にはPSA再発と臨床的再発の2つがあります。
PSA再発
治療を行ない、正常化した血中PSA値が再び上昇してきた場合です。
限局がん(ステージA、B)では臨床的再発(リンパ節や骨への転移など)が見られる数カ月ないし数年前からみられます。PSA再発に対する標準的治療法はまだ確立していません。経過観察、放射線、ホルモン治療、化学療法などが状況に応じて考えられます。
臨床的再発
限局がんでは治療後に局所再発や遠隔転移が新たに出現した場合、進行がんでは治療により落ち着いていた病巣が再び増大したり、新しい転移巣が見られた場合です。ほとんどの場合PSAの再上昇を伴います。治療はやはり状況に応じていろいろです。
治療の副作用と対策手術
インポテンス(ED)と尿失禁が主なものです。
EDは勃起神経温存手術により防止できる可能性がありますが、がんが大きい場合や広がっている場合は非常に危険です。尿失禁は3ヶ月で50%の人が、6ヶ月で90%の人がおおむね改善しますが、1日数枚のパッドを要する方が10%弱見られます。
放射線外照射
治療中に見られる急性のものと治療後数年たってから見られる 晩期障害とがあります。
治療中の後半から尿が近い、出にくいなどの排尿障害がしばしば見られますが、これは一過性です。

白血病裂好


晩期合併症としては放射線性膀胱炎や直腸炎による血尿、血便や痛みなどです。痔のひどい人は直腸、肛門の副作用が強くみられるようです。

白血病裂好


小線源治療
治療直後の排尿困難は外照射より高度で尿閉状態になることもあります。晩期障害は軽度です。

白血病裂好


ホルモン治療
治療方法がなんであれ、男性ホルモン欠落症状として、ED、ホットフラッシュ(ほてり:カッ

白血病裂好

と熱くなり汗が出ること)、筋力低下、骨粗鬆症、うつ状態などいろいろ見られます。
女性ホルモン剤では血液凝固能の亢進、これに伴い心、血管系障害が起こることがありま

白血病裂好


す。
生存率


白血病裂好

ステージにより大きく異なり、他のがんと同様にステージが進むほど悪くなります。
しかし、前立腺がんは一般に進行が遅く、いろいろな治療法があるため5年以内に前立腺がん


白血病裂好

のために命を失う確率は、ステージA、Bでは10%以下、Cでは20%以下と低い数字です。
転移があると数字は大きく下がりますが、骨転移があっても5年生存率は30%くらいです。ま


白血病裂好

た、転移があっても、転移巣が小さいほど生存率が良好な結果が見られていますので、ステージDといえども早期発見、早期治療は重要です。


白血病闘病記

1.喉頭について
A.喉頭の場所

喉頭は前頸部のほぼ中央に位置し、外からは喉頭を主として構成している甲状軟骨を「のど仏」として触ることができます。喉頭は気道(空気の通り道)の一部であり、鼻腔または口腔から入った空気は中咽頭から喉頭を経由して気管?気管支?肺へと広がってゆきます。口腔から中咽頭は食物の通路でもあるため、喉頭は気道が食道から分離独立した下気道の入口部にあたります(図1)。 喉頭の枠組みは甲状軟骨?輪状軟骨による硬組織により構成され、披裂軟骨の複雑な動きにより声門(両側声帯の間)の開閉を行うことで次のような種々の働きを行っています。また、喉頭は声帯を中心とする声門部と、それより口側の声門上部および気管側の声門下部に分けられます。
B.喉頭の働き

喉頭の主な働きは①発声機能、②気道としての役割、③下気道の保護の3つです。

(1)発声機能 肺からの呼気(吐く息)を利用して声帯で空気の振動(喉頭原音)を形成します。振動した空気が咽頭?口腔で共鳴し、口唇より発せられて言葉となります。楽器にたとえると、声帯はクラリネットのリードに相当します。
(2)気道としての役割 喉頭を構成する輪状軟骨は、肺まで続く気道の中で唯一の全周性硬組織であり、気道の入口部を虚脱から守っています。
(3)下気道の保護

(誤嚥の防止) 嚥下時(食物を飲み込む瞬間)には、喉頭蓋やその周囲の声門上部括約筋の反射的な働きによる喉頭閉鎖が行われ、食物が喉頭から気管や肺へ入ることを防いでいます。食物が気管や肺へ入ることを誤嚥といい、誤嚥が続くと肺炎になり致命的なことにもなりかねません。
これらの働きは、物心ついて以来、日常生活ではあまりにも当然のこととして意識されることすらないため、機能障害が生じた場合のハンディキャップ(不自由さ)は非常に大きいものとなります。

2.喉頭癌の特徴と病期
A.喉頭癌の特徴

日本の喉頭癌罹患率は人口10万人あたり約3人で、ヒトに発生する癌のうちでも頻度の低い癌です。つまり、喉頭は癌になりにくい臓器のひとつであるともいえます。
全国の年間罹患数は約3000名で、最近10年間は大きな増減なくほぼ横ばい状態です。
喉頭癌の主な特徴は、①タバコとの関連、②男性優位、③声門癌?早期癌の増加、④末期の苦しさです。

(1)タバコとの関連

喉頭癌患者の96.5%は喫煙者で、非喫煙者は3.5%に過ぎません。「喫煙さえしなければよい」という最も予防しやすい癌であるといえます。この世からタバコがなくなれば理論的には喉頭癌は約1/30に激減することになります。



(2)男性優位

喉頭癌は10:1(声門癌では18:1)で圧倒的に男性に多い癌です。これほど性差のある癌は他に類をみません。しかしながら、非喫煙者では1:1と性差がなくなることから、喫煙習慣を主とした男性的生活習慣の影響が強いと考えられています。
年齢的には20~30歳代には少なく、60歳代後半に発病のピークがあります。つまり、タバコ1箱を20歳から30~40年吸い続けた結果としての典型的な生活習慣病といえます。



(3)声門癌?早期癌の増加

当センターのデータでは、声帯に発生する声門癌の比率が徐々に増加し、最近では喉頭癌全体の2/3を占めるようになってきました。また、喉頭癌全体でも早期癌(Ⅰ?Ⅱ期)が70%を占めるようになってきました。診断技術の進歩もありますが、喉頭癌に対する社会的な認識が向上した結果、早い時期に受診される方の割合が増加した影響が大きいと考えられています。



(4)末期の苦しさ

喉頭の働きは、物心ついて以来、日常生活ではあまりにも当然のこととして意識されることすらないため、機能障害が生じた場合のハンディキャップ(不自由さ)は非常に大きいものとなります。
癌が増大すると、咽候頭痛(のどの痛み)、嚥下障害、出血?血痰、呼吸困難などの種々の症状が出現します。食事が困難となれば経鼻経管栄養(流動食)が必要となり、呼吸困難となれば気管切開が避けられなくなります。気管切開後は声が出なくなります。

B.喉頭癌の病期と特徴

喉頭癌は声帯から発生する声門癌とその上方の声門上癌に大別され、性質が異なります。声門下部に発生することは稀です。
喉頭癌の病期は国際的なTNM分類を用いⅠ~Ⅳ期にわけられますが、簡略に示すと次のようになります。


病期Ⅰ期:T1N0
病期Ⅱ期:T2N0
病期Ⅲ期:T3N0,T1~3N1
病期Ⅳ期:T4N0~3,T1~3N2~3,M1(遠隔転移が認められる)



(1)声門癌の分類とその特徴
T1:声帯に限局している
T2:声門上部または声門下部に広がっている
T3:声帯の可動性が失われている
T4:喉頭の外にまで広がっている
N0:頸部リンパ節転移を認めない
N1:3㎝以下の頸部リンパ節転移を1個認める
N2~3:それ以上の広がりをもつ頸部リンパ節転移を認める

声門癌では頸部リンパ節転移を認めることは少なく、癌が喉頭に限局していることがほとんどです。声門癌ではⅠ期が70%、Ⅱ期が23%を占め、ほとんどが早期癌です。Ⅲ?Ⅳ期の進行癌は7%に過ぎません。



(2)声門上癌の分類とその特徴
T1:声門上部に限局している
T2:声門部に広がっている
T3:深部進展(深い根)があるか声帯の可動性が失われている
T4:喉頭の外にまで広がっている
N0:頸部リンパ節転移を認めない
N1:3㎝以下の頸部リンパ節転移を1個認める
N2~3:それ以上の広がりをもつ頸部リンパ節転移を認める

声門上癌では頸部リンパ節転移を認めることは珍しくありません。そのため、声門上癌ではⅠ期が6%、Ⅱ期が24%に過ぎず、70%がⅢ?Ⅳ期の進行癌となっています。





3.喉頭癌の症状と診断
A.喉頭癌の症状

喉頭癌の代表的な症状は、嗄声(させい;声がれ)と咽喉頭違和感(のどのイガイガ感)です。声門癌は癌が小さいうちから嗄声の症状が出現するため、早期癌のうちに見つかりやすいという特徴があります。声門上癌は癌が小さいうちには特有の症状がなく、慢性咽喉頭炎(主に喫煙によるため)によるのどの違和感との区別は多くの場合困難です。声帯にまで広がってはじめて嗄声が出現します。
癌が進行すると、血痰や嚥下時痛(のどの痛み)が出現するようになり、さらに進行すると喘鳴(のどでヒーヒー?ゼーゼー音がする)や呼吸困難も伴うようになってきます。



B.喉頭癌の診断

喉頭は喉頭鏡検査(舌を引っ張り出して鏡で見る)や喉頭ファイバースコープ検査(細いファイバースコープを鼻から挿入して見る)によって見ることができます。これらの検査で喉頭に異常が認められる場合、その部分から小さな肉片を採取し、病理組織検査により診断を確定します。喉頭の病理組織採取は、多くの場合のどに局所麻酔薬をスプレーして行うことができますが、数日の入院の上全身麻酔下に行う必要がある場合もあります。
喉頭癌と診断がつけば、病変の根の深さや広がりの程度を正確に診断するために、CTやレントゲン検査を行い、治療方針を検討します。
現時点では、腫瘍マーカーによる血液検査等で診断の手がかりが得られることはありません。

4.喉頭癌の治療と副作用?後遺症
喉頭癌の治療には、主に放射線治療と手術療法があり、手術療法には喉頭部分切除術と喉頭全摘出術があります。レーザー治療を取り入れている施設もあります。
A.放射線治療(照射)

体の外から喉頭に放射線を当てる治療です。治療効果を減じず副作用を最小限に抑えるため、30回前後に分割して照射を行います。1回の照射に要する時間は数分です。通常、1日1回照射を行いますので、治療期間は約1ヶ月半かかりますが、外来通院治療が可能です。声の質も良好で、ほぼもとの声に回復します。
副作用は、照射野(放射線の当たっている範囲)の咽喉頭炎ですが、通常は消炎鎮痛剤の内服により対応可能です。
後遺症は、咽喉頭乾燥によるのどの違和感です。喫煙者ではそれまでの喫煙による慢性喉頭炎に加わるため、のどの違和感が多くの場合長く続きます。咽喉頭の乾燥を防ぐために蒸気吸入が勧められます。重篤な後遺症はほとんどありませんが、稀に喉頭を構成する軟骨の炎症や壊死が生じることも報告されています。



B.喉頭部分切除術

早期~中期の喉頭癌に対して可能な手術です。癌に侵された部分とその周囲を含めて切除し、喉頭のその他の部分を残す術式です。
手術直後は喉頭の働きが十分でないため、一時的な気管切開孔を必要としますので、その間は声が出ません。切除される範囲の大きさや術創の治癒状況によりますが、多くは約2週間以上の気管切開孔が必要です。その後、気管切開孔の閉鎖を行います。
後遺症は切除される部分と大きさにより異なります。声帯が切除範囲に入ると、程度の差はあれ嗄声が残ります。声門上部が大きく切除されると、誤嚥しやすくなり嚥下練習が必要となることもあります。



C.喉頭全摘出術

進行癌に対して行われる術式で、喉頭外まで進展した場合には周囲組織も含めて摘出を行います。下気道の入口部が切除されることにより、上気道(鼻腔?口腔)との連続性が絶たれることになりますので、食道と気道が完全に分離されることになります。食事は手術前とほぼ同様にできるようになりますが、咽頭(食道の入口)の一部を縫合閉鎖するため、術後10日前後の経鼻経管栄養(流動食)が必要になります。
術後の後遺症は、①無喉頭によるための後遺症と②気管呼吸による後遺症があります。


(1)無喉頭による後遺症

手術直後より、手術前の声は全く出なくなりますので、身体障害者3級の認定になります。手術前と同じ声は出ませんが、リハビリテーションによる代用音声習得により、その後一生筆談という方はほとんどいません。代用音声には、食道発声法、シャント発声法や器具(人工喉頭)を用いた発声法があります。いずれの発声法でも、日常生活の会話は十分可能で、営業マンや学校の先生として社会復帰を果たしている方も多くおられます。
(a)食道発声 1~3ヶ月の練習が必要ですが、習得できればいつでもどこでも両手フリーハンドで話すことができます。以前当科で行った調査では、発声練習に通えた75歳以下のほとんどの方は習得可能でした。
(b)器具を用いた発声 パイプ式(笛式)人工喉頭や電気式人工喉頭などがありますが、いずれも食道発声よりも習得は容易です。ただし、常に携帯する必要があります。



(2)気管呼吸による後遺症

上気道(鼻腔?口腔)と下気道(肺)との連続性が絶たれるため、気管断端と皮膚を縫合した気管孔を下頸部に形成することになります。呼吸は気管孔からのみとなるため、この気管孔は生涯閉じることはできません(永久気管孔)。そのため、日常生活において次のような種々のハンディキャップが生じることになります。
気管炎を起こしやすい、胸までしか入浴できない、匂いがわからない(嗅覚脱出)、熱いものがフーフーできない、鼻がかめない、息を止めて力むことができない、などです。

D.頸部郭清術

進行癌では、頸部リンパ節転移を伴っていることが多いため、リンパ節と周囲の組織を含めて摘出する頸部郭清術が同時に行われることがあります。術後の後遺症として、肩こりのような頸部の違和感や腕を上げにくくなることがあります。


5.喉頭癌の治療法の選択
喉頭機能を温存しながら病気の根治を図ることが究極のゴールとなりますが、当センターでは病期診断の後、毎週行われる耳鼻咽喉科?放射線治療科合同検討会で年齢?全身状態?職業などを考慮しながら最適な治療法を検討した後、ご本人と相談し最終的に決定してゆきます。
治療法選択の原則は、放射線治療による根治が見込める場合には、治療のリスクがほとんどなく治療後の機能障害が小さいため、放射線治療を第1選択としています。喉頭部分切除術は、年齢や全身状態によりリスクの高い場合がありますので、十分な検討が必要ですが、切除範囲によっては高齢者でも可能な場合もあります。しかしながら、進行癌の状態では、末期の苦痛を回避するために、声を犠牲にした喉頭全摘出術を行わざるを得なくなります。

A.声門癌に対する治療法の選択


T1:放射線治療?喉頭部分切除術?レーザー手術
いずれの治療法でも高い(80%以上)制御率が期待できます。
当センターでは放射線治療を第1選択とし、放射線治療後の再発に対しても、再発病変が小さい場合には積極的に喉頭部分切除術を行っています。


T2:放射線治療?喉頭部分切除術?喉頭全摘出術
T1よりは制御率は低くなりますが、多くは放射線治療を第1選択としています。放射線治療後の再発に対しては、再発病変が小さい場合には積極的に喉頭部分切除術を行っていますが、喉頭全摘が必要となることも少なくありません。


T3:放射線治療?喉頭部分切除術?喉頭全摘出術
一般的には喉頭全摘出術ですが、放射線治療により喉頭温存を図り、再発時に喉頭全摘出を行う方針をとる場合が多くあります。インフォームド?コンセントのうえ、再建手術を用いた拡大部分切除術により喉頭機能温存を目指すチャレンジも行っています。


T4:喉頭全摘出術
根治(救命)のためには、声を犠牲にする覚悟をしていただかなければなりません。


B.声門上癌に対する治療法の選択


T1:放射線治療?喉頭部分切除術
いずれの治療法でも制御率は高く(80%以上)、当センターでは放射線治療を第1選択としています。


T2:放射線治療?喉頭部分切除術?喉頭全摘出術
T1よりは制御率は低くなりますが、多くは放射線治療を第1選択としています。ただ、再発に対してはほとんど喉頭全摘が必要となるため、部分切除術が可能な場合には部分切除術を第1選択とすることも少なくありません。


T3:放射線治療?喉頭部分切除術?喉頭全摘出術
一般的には喉頭全摘出術ですが、放射線治療により喉頭温存を図り、再発時に喉頭全摘出を行う方針をとる場合が多くあります。ただ、制御率がT2よりもさらに低いため、部分切除術が可能な場合には部分切除術を第1選択とすることもあります。

白血病闘病記

T4:喉頭全摘出術
6.大阪府立成人病センター耳鼻咽喉科の治療成績

白血病闘病記

大阪府立成人病センターでは、平均60~70人の喉頭癌の患者さんを毎年治療してきました。これは大阪府下全体の喉頭癌患者さんの約26%をカバーしていることになり、公表されてい


白血病闘病記

る限り日本国内最多です。2001年12月までに治療を行った喉頭癌患者さんは約1500人に達しています。

白血病闘病記

1990~99年の10年間に根治治療を行った喉頭癌の治療成績を、5年生存率(喉頭癌以外の原因で亡くなった方を除いた場合の5年生存率)と喉頭温存率で示すと次のとおりです。


白血病闘病記

声門癌
T1(喉頭癌全体の47%):5年生存率 86%(97%)、喉頭温存率 95%
T2(喉頭癌全体の15%):5年生存率 88%(96%)、喉頭温存率 68%

白血病闘病記

T3(喉頭癌全体の2.5%):5年生存率 70%(75%)、喉頭温存率 20%
T4(喉頭癌全体の2.5%):5年生存率 52%(81%)

白血病闘病記

声門上癌
T1(喉頭癌全体の2%):5年生存率 68%(100%)、喉頭温存率 85%
T2(喉頭癌全体の8%):5年生存率 57%(85%)、喉頭温存率 54%

白血病闘病記

T3(喉頭癌全体の12%):5年生存率 59%(75%)、喉頭温存率 14%
T4(喉頭癌全体の5%):5年生存率 50%(65%)