本邦での前立腺癌の死亡数は戦後、一貫して増加してきています。年間死亡数は1960年480人、1970年883人、1980年1736人、1990年3460人、2000年7514人、2002年8105人でした。高齢者に多い癌なので社会の高齢化によって増加していますが、各年代毎の前立腺癌による死亡率も増えてきています。
ちなみに、2002年の男性の癌死亡数の1位肺癌、2位胃癌はそれぞれ 41146人、31788人でした。
3. 前立腺癌の経過 (前立腺癌は死に直結した病気か?)
前立腺癌は多様な経過をたどります。診断時に全身骨転移を有する場合は2-3年以内に大半の患者さんは前立腺癌で死亡されます。一方で生涯無症状の前立腺癌は死に至る前立腺癌よりはるかに多数あります。前立腺癌以外の病気で死亡された男性の前立腺を調べてみると80歳以上の男性の半数を超える方の前立腺に癌が認められます。高齢男性の多くが前立腺癌を有しており、その中で多くの方が生涯無症状であることを意味します。これらの内の一部が進行して臨床的な癌となり、さらにその一部が死の原因になります。
4. 前立腺癌の診断方法
PSA高値(正常は4ng/ml以下)を指摘された方、あるいは直腸から挿入した指による触診所見で異常を指摘された方に前立腺生検を行い、組織診断で癌が存在するか否かを診断します。当院では経直腸的に針を刺して組織を採取しています。経直腸的前立腺生検の合併症としては2-3%の方に38度以上の高熱を来すことがあること、血尿、血便、血精液症などがあります。しかしながら前立腺癌の確定診断をするためには欠かせない検査です。
5. 前立腺癌と診断されたらどうするか?
まず、悪性度、臨床病期を担当医に説明してもらうことが重要です。つい
で自分の臨床病期と提示された治療方法が一般的か否かを本、インターネットなどの内容と比較して下さい。他の病院でセカンドオピニオンをきくのも一法です。早期前立腺癌では複数の選択肢があります。この中から患者さん自身が治療法を選択することになります。
6. 前立腺被膜内に限局された前立腺癌と診断された場合
生検によって前立腺癌が証明され、骨シンチグラフィーで転移がなく、MRIやCT検査上、骨盤内リンパ節の腫大や前立腺被膜外に浸潤する所見を認めない場合を"前立腺被膜内に限局された癌"と言います。臨床病期はA、BあるいはT1N0M0、T2N0M0と分類されます。前立腺被膜内に限局された前立腺癌に対する治療には様々な方法があります。年齢、組織の分化度、PSA値、全身状態なども治療方法の選択に影響を与えます。しかし、最終的には複数の選択肢が残ります。どの治療法をとるかの決定は患者さん自身に決めていただく必要があります。当惑される方もいらっしゃると思いますが、個人的に重要な決定であり、患者さん自身の好み、死生観、人生哲学が意志決定の重要な要素になります。このため、医師が決めるわけにはいきません。前立腺癌の性質から、数ヶ月間考える時間を要しても大きな不利益となることは滅多にないと思います。癌の進行が心配な方はその間、ホルモン療法を行えば病気の進行を抑えることができます。
前立腺被膜内に限局された前立腺癌に対する治療方法
1 無治療経過観察:早期癌は進行が遅いので人生の残された期間内に進行しな
い可能性もあります。治療は体に対する侵襲を伴います。無治療経過観察では
薬の副作用、手術の痛みや合併症の心配はありません。しかし、癌が進行して
くるリスクが手術を受ける場合より大きくなるかもしれません。PSA10ng/ml以
下、低分化型腺癌でないこと、かつ6ないし8ヶ所の生検の内、陽性本数が2本
以下であれば無治療経過観察も十分考慮に値します。外来でPSA値を指標に経
過をみることになります。PSAの上昇、画像診断上の病巣増大、転移の出現、臨
床症状の出現を契機にその都度治療について検討します。
2 前立腺全摘除術:早期前立腺癌の病状進行は遅いので根治手術は10年後の
生存率を高める事を目的とします。従って、一般的には75歳を超える方について
は手術法の選択には十分な相談が必要です。手術は前立腺、精嚢を摘除し、膀
胱と尿道を吻合します。骨盤内のリンパ節郭清も同時に行います。開腹手術と
腹腔鏡手術があります。いずれも技術的には難しいものです。合併症は尿失禁
や性機能障害があります。癒着の強い場合には直腸損傷を起こすことがごくま
れにあります。勃起のための神経を温存すると勃起能が温存できる可能性があ
りますが、根治性を損なう可能性もあります。
1) 開腹手術:下腹部正中を切開します(へそから恥骨にかけて縦に切開しま
す)。当院では術前に自己血貯血を行っています。自己血貯血を行っていれば
ほとんどの場合、日赤より取り寄せた献血血を輸血する必要はありません。手
術後2日目までには食事の摂取や歩行が可能です。多くの方は術後約2週間
で退院されます。術後1週間前後で尿道に留置したカテーテルを抜去します。
この時点で、多くの方に尿失禁が出現します。この後、数ヶ月かけて尿失禁は
徐々に減少し、最終的には5%前後の方に尿失禁が残ります。尿失禁が残っ
ても多くの場合は小さな尿取りパッドを1日数枚使用する程度で対処できま
す。
2) 腹腔鏡手術:傷が小さく、術後疼痛が少ない。また、出血量が少ないことがメ
リットとされます。デメリットとしては手術の道具を入れる腹部の孔が固定され
ているため、道具を入れる角度が固定され、手術操作に制限がかかります。開
腹手術よりも尿失禁の発生率が高いと報告している施設があります。当院で
は腹腔鏡下前立腺全摘除術は行っていません。御希望の方はこの手術経験
の多い施設に紹介します。
3 放射線治療
1) 外照射:前立腺に対する線量を多くし、直腸にできるだけ放射線がかからな
い様に患者さん毎に個別に計画をたてて治療を行います。月曜日から金曜日
まで週5日間治療し、約2ヶ月かかります。当院では70グレイの照射を行って
います。1回の治療時間は10分~15分程度であり、外来通院で治療が出来
ます。体にメスを加えなくてもすみます。欧米での治療成績は、手術療法とほ
ぼ同等と報告されています。合併症は膀胱刺激症状(頻尿、排尿困難)、放射
線性直腸炎、直腸潰瘍、尿失禁、性機能障害などがあります。治療後にPSA
が再上昇した場合(PSA再発)の治療方法が、現時点 ではホルモン療法しかな
いことがデメリットとしてあります。この治療を希望される方は当院の放射線科
で治療致します。
2) 組織内照射(小線源療法):前立腺内に放射性物質(ヨード125)を含有した長
さ約4.5mmの細長いシードを50-80個挿入し、前立腺の組織内から放射線を照
射します。PSAが10ng/ml以下、癌の悪性度を示すグリソンスコア*が6以下で
あれば手術療法と同等の治療成績であるとアメリカで報告されています。PSA
が10ng/mlを超え、グリソンスコアが7の場合は小線源単独療法では治療効果
が低くなるので放射線外照射療法を併用する必要があります。PSAが20ng/ml
を超えたり、グリソンスコアが8以上の場合は小線源療法の治療対象としては
不適当です。また、前立腺体積が大きい場合(ホルモン療法を行っても40g以下
にならない様な場合)も治療対象にはなりません。アメリカでは 10年以上の
歴史がありますが、本邦では2003年9月から開始され、まだ歴史の浅い治療
です。当院では2004年8月から開始しています。小線源療法のメリットとしては
治療期間が短い、尿失禁の発生がほとんどない、性機能が高率で温存でき
る、体への侵襲が少ないことなどがあります。デメリットとしては本邦での長期
成績が不明であること、10年以上の長期経過をした際の合併症の有無が不明
であること、術後に放射線性尿道炎による一過性の排尿障害(頻尿、排尿困
難、尿閉)や放射線性直腸炎(頻便、残便感、出血)が出現すること、治療後に
PSAが再上昇した場合(PSA再発)の治療方法が、現時点ではホルモン療法し
かないこと、臨床症状は呈しませんが刺入したシードが肺や心臓などに移動す
ることがあること、などがあります。
*グリソンスコア:前立腺癌の悪性度の指標です。2から10まであり、数値が大
きくなるほど悪性度が高くなります。
3) 内分泌療法:根治性がないことから前立腺被膜内に限局された前立腺癌に
対する治療方法としては世界的には採用されていません。しかし、中には長期
間内分泌療法の効果が持続する方もいます。現時点ではどのような方が長期
間効果の持続が期待できるかは不明です。本邦の多くの施設では(特に高齢
者に対し)広く実施されている方法なので選択肢の一つです。前立腺癌はしば
しば男性ホルモンで増殖する性質を持っています。男性ホルモンを低下させる
か、働きを抑えることで前立腺癌の増殖を抑えることができます。しかし、年月
が経過すると内分泌療法に抵抗性を持った癌細胞が再び増殖し、臨床症状を
呈する事があります。これを再燃と言います。
内分泌療法には以下の方法があります
1) 去勢術:両側の精巣(睾丸)を摘除し、男性ホルモンの分泌を断ちます。手術
や麻酔の侵襲はありますが、副作用がなく、効果が永続的です。
2) LH-RH類似様物質(注射薬):1ヶ月あるいは3ヶ月に1回の注射で男性ホル
モンの値を、去勢術を行った場合と同じレベルにまで低下できます。ほてり、発
汗など女性の更年期障害の様な症状が出現することがあります。
3) 抗男性ホルモン剤(内服薬):男性ホルモンが癌細胞に取り込まれるのを抑え
る薬です。去勢術あるいはLH-RH類似様物質と併用される事が多いのですが,
単独で投与する場合もあります。肝機能障害や乳房痛などの症状が出現する
ことがあります。
4) 女性ホルモン剤(内服、注射):男性ホルモンを抑制します。前立腺癌に対す
る直接効果もあると言われています。血液が固まりやすくなり、血栓症や心筋
梗塞、脳梗塞の合併症が発生する可能性がありますので抗凝固剤を併用しま
7.進行前立腺癌と診断された場合
1 前立腺被膜外浸潤を有する場合:内分泌療法が基本になります。画像診断上,
骨転移がない場合は前立腺と骨盤内のリンパ節へ放射線外照射療法を行う事
も選択肢の一つになると思います。施設によっては内分泌療法後に手術を行っ
ているところもあるようですが、議論のあるところです。
2 全身骨転移を有する場合:内分泌療法を行う事になります。治療を行っている
間に内分泌療法が無効になった場合、現時点で明らかなメリットのある治療方
法はありません。最近、新規抗癌剤(タキサン系抗癌剤)が進行前立腺癌の予後
改善に寄与したとの報告がありました。場合によっては新規抗癌剤治療も選択
肢の一つになるかもしれません。
進行癌では疼痛など様々な問題が起こりえます。また,動けなくなることもあります。
骨転移によって痛みが出現した場合、疼痛コントロールが重要になります。疼痛をコ
ントロールするために鎮痛剤の投与や疼痛を惹起している部分に放射線を照射する
こともあります。
血液とは
血液は体重の約1/13を占め、体重50kgのヒトで約4リットル有り、心臓のポンプ作用で全身の組織に送られ細胞に酸素や栄養を送り、細胞からの老廃物を運び出す役目をしています。
血液は血漿と呼ばれる水の部分と血漿中に浮遊している血球で構成され、血球には赤血球、白血球および血小板の3種があります。
その寿命は赤血球が約120日、白血球(顆粒球)が6~8時間、血小板が7~10日で、何れも骨髄中で持続的に産生され常に新しいものと置き換わると共に赤血球は1mm3の血液中に約450万個、白血球は5000個そして血小板は15万個と一定に調節されています(造血)。
いずれの血球も一種類の細胞(造血幹細胞)に起源を発しています。
細胞内には遺伝子という細胞の形や働きに関するすべての情報が記録されている設計図のような部分があり、この遺伝子が正確に働いて細胞の分化、増殖を適切にコントロールしているのです。
その調節機構が破綻し、無制限に血球が増加する病気を白血病といいます。
即ち、白血病には白血球が増加する病気だけではなく、赤血球や血小板が増加するものもあるのです。
また細胞分化のいずれの部分で癌化が起こるかで、腫瘍細胞の性格は異なりリンパ腫にもなります(図1)。
白血病の特徴は採血のみで体内の腫瘍細胞が観察できることです。
故に、白血球増加や汎血球減少などの血液異常を認め、末梢血白血球中に芽球(blast)と呼ばれる異常細胞を認めた場合、かなり強く白血病が疑われます。
確定診断は骨髄穿刺を行い骨髄中の白血病細胞を見て行います。
白血病のタイプは特殊染色を行ったり、白血病細胞表面の糖タンパクを抗体を用い検索したり、白血病細胞を短期間培養して染色体分析を行ったりして決定します。
慢性骨髄性白血病では末梢血白血球数は著しく増加します。
慢性骨髄性白血病の癌化は急性白血病と比べかなり未分化な段階において起こり、白血病の因子は白血球のみでなく、赤血球、血小板にも存在します。
また、分化能を有し、成熟白血球のみでなく赤血球?血小板へと分化します。
一方、急性白血病細胞は慢性骨髄性白血病より分化した段階で癌化し、分化能はなく、芽球という幼若な形態の細胞で増殖のみを行います。
故に、慢性骨髄性白血病の末梢血は著しい白血球増加(時に10万以上)のみならず、赤血球や血小板の増加も認めます。
また、慢性骨髄性白血病は染色体分析でフィラデルフィア染色体という特徴的な染色体異常を有し、これが確定診断の最も有力な所見となります。
また?同染色体内の遺伝子異常(BCR-ABL融合遺伝子)も既に解明されており、これの種々の方法で解析することにより、末梢血や骨髄中にどれ位の白血病細胞が残存しているか見ることも可能です。
慢性白血病慢性期では症状はなく、健康診断や偶然に行った血液検査で発見されることが多いようです。
しかし、急性転化や急性転化への移行期では発熱などの症状を伴います。
病気が進行すると、急性白血病と同様の症状を伴うことも有ります。
急性白血病は早い経過を取り、未治療の場合発病より数ヶ月以内に死亡します。
症状は骨髄中で白血病細胞が増加するため正常血球の産生が抑制され起こります。
赤血球が減少するためしょうじる労作時の息切れなどの貧血症状、正常白血球が減少するための易感染性(原因不明の発熱)、血小板が減少するための出血傾向が主な症状です。
また、白血病細胞の脾臓?肝臓?リンパ節などへの直接の浸潤によりこれらの臓器は腫大します。
急性前骨髄球性白血病では凝固、線溶の異常を認め、著明な出血症状を伴う播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併します。白血病の治療方法の主体は抗癌剤による化学療法です。治療法は急性と慢性で異なります。
(急性白血病の治療)
急性白血病治療の目標は体内に存在する白血病細胞をすべて根絶すること(total cell killing)、すなわち最終的には治癒を目指しています。
急性白血病の発症時体内には通常約10*12乗個の白血病細胞があります。
化学療法の第一目標はこれを10*8乗個以下に減少させることです。
10*8乗個以下となった場合、通常の顕微鏡で骨髄中の白血病細胞を発見することが困難となります。
この状態を完全寛解といいます。
完全寛解まで骨髄中の白血病細胞が減少すると正常の造血が回復、末梢血は正常化します。
この最初に行う治療法を寛解導入療法といいます。
しかし、完全寛解の状態でも体内にはかなりの白血病細胞が残存し、放置すると再増殖するため、その後地固め療法、維持強化療法を行い、順次白血病細胞数を減少させ、最終的には白血病細胞の根絶を目指します。
骨髄性とリンパ性の急性白血病で有効な抗癌剤が異なるため使用する薬剤は異なりますが?基本的な治療方針は同様です(図2)。
(慢性白血病の治療)
慢性骨髄性白血病の治療は急性骨髄性白血病と異なり、治癒を目指す最も有効な治療法は造血幹細胞移植しかありません。慢性骨髄性白血病(慢性期)の化学療法は体内の白血病細胞の数をコ
ントロールし、日常生活に支障のないようにするのが目標です。また、インターフェロン療法は、白血病細胞を減少させ、急性転化を起こすのを遅らせるといわれています。最近開発された慢性骨髄性白血病に対する治療薬(STI571)はほぼ全例で血液学的効果、かなりの例で染色体異常の
減少、消失を認め画期的な治療薬として本邦でも期待されています。しかし、長期的な効果などについてはまだ不明です。
慢性骨髄性白血病(急性転化期および移行期)の治療は急性白血病の治療に準じ、リンパ性と骨
髄性で使用する薬剤が異なります。
造血幹細胞移植(骨髄移植)とは?
白血病は治癒も可能な非常に抗腫瘍剤に対する感受性の高い癌です。
故に、抗腫瘍剤の投与量を増やせば増やすほど白血病細胞を減らすことが出来ます。
しかし、限度を超えると白血病細胞のみではなく残存している正常の血液細胞も影響を受け、治療後骨髄は血液を作ることが出来なくなってしまいます。
このように、正常細胞を含め白血病細胞をほぼ全滅させ、その後、保存しておいた自己や他人(同
白血病再発
種)の造血幹細胞を体に入れ、造血機構を再構築する手技を造血幹細胞移植といいます。
造血幹細胞移植は幹細胞のソースにより自家(自分の幹細胞を移植前に採取保存しておく)、同系(一卵性双生児の兄弟より幹細胞を採取)および同種(白血球の型、HLAが一致した他人の
白血病再発
幹細胞を使用する)の3種類があります。
また、幹細胞の採取法により末梢血より採取する末梢血幹細胞移植、手術室で全身麻酔下にて骨髄に針を刺して採取する骨髄移植があります。
白血病再発
急性白血病の一部や慢性白血病は造血幹細胞移植の適応です。
完全寛解時でも骨髄や末梢血中にはごく少数白血病細胞が残存しており、自家造血幹細胞移植では免疫機能が働かず再発の危険性が有ります。
白血病再発
一方、同種(他人)の骨髄を入れた場合、生着した幹細胞が造血を行うとともに、白血病細胞に対する免疫反応を起こし、残存腫瘍細胞を排除します(GVL効果)。
白血病再発
故に、骨髄移植(同種骨髄移植)は非常に強力な化学療法であると共に、免疫療法でます。
1. 前立腺は何をする臓器か?
白血病再発
1 位置:骨盤の底にあるクルミ大の臓器です。膀胱の出口に存在します。尿道が
前立腺の中央を貫いています。前方は恥骨、後方は直腸前面に接しています。
白血病再発
このため、直腸に指を入れると前立腺を触知できます。
2 機能と増殖:精液の一部を作っています。男性ホルモンの影響で増殖します。
白血病再発
この性質は癌にもあります。
2. 本邦における前立腺癌の死亡数
2008年4月3日星期四
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