2012年7月19日星期四

白血病治療費

として行われます。
超音波内視鏡検査
EUSと呼んでいます。内視鏡を用いた検査で先端に超音波装置が装着されています。
胃や十二指腸を通して膵臓を観察するため、より近くから詳細に膵臓の観察ができるため小さな病変の診断が出来ます。しかし、検査を行う術者の技量に左右され、観察しにくい部位もあるため、主に超音波やCTで病変が発見されたときの精密検査として用いられています。
血管造影検査
がんが大きくなると膵臓の周囲の血管に浸潤し、その結果、血管が変形したり、潰れたりします。
膵臓の血管を撮影し、血管の形態、病変の血流の状態をみることで、がんの診断や拡がりを把握し、外科手術ができるかどうかを判断します。右足の付け根の動脈から細い管を挿入して、造影剤という薬を注入して膵臓の血管を撮影します。
治療 外科的切除が治療法の基本です。
頭部のがんは膵頭十二指腸切除術(膵臓の半分、胃の半分、十二指腸の三分の二、胆嚢、胆管を切除)、体部、尾部にあれば膵体尾部切除術(膵の半分)と脾臓摘出術が行われます。現実的には切除できても再発することが多く、5年生存率は数%程度です。
黄疸の治療には肝臓から胆管にチューブを通して胆汁を体の外に逃がしてあげる必要があります。あるいは内視鏡的に狭くなった胆管にチューブを留置します。また、十二指腸が狭くなって食べ物が通らなくなったときには、バイパス手術を行うか、内視鏡を用いて金属のチューブを狭くなった部位に入れて拡張してやります。
切除ができない場合、がんそのものに対する治療としては、放射線治療と抗がん剤による治療があります。平成13年4月よりジェムザールという新しい抗がん剤が使用できるようになりました。奏効率(腫瘍が縮小する割合)は10-20%程度で、当院の成績も14%で大差なく、生存期間の中央値は286日(9ヶ月半)でした。しかし、この薬により1年以上生存する患者さんも増えてきています。治療効果については過大な期待はできませんが、入院することなく外来通院で治療ができるため、生活の質も低下しません。
放射線治療はがんを小さくして痛みをとる効果がありますが、完全に治ることはありません。むしろ放射線治療は抗がん剤(5FU、ジェムザール)と併用することで効果が得られます。肝臓や腹膜への転移がなければ放射線と抗がん剤と併用療法が効果的なことがありますが、あくまでも局所だけ治療です。
抗がん剤や放射線療法は副作用に注意しなければなりません。骨髄機能が抑制され、白血球や赤血球、血小板が減少したり、肝機能が悪化したり、下痢、発熱、食欲不振、吐き気などがよく遭遇する副作用で、治療の前には必ず血液検査や問診で副作用を確認する必要があります。また、いつでも主治医の先生と相談しなければなりません。肝臓に転移があれば、肝臓に直接抗がん剤を注入することもあります。いまのところ、膵臓がんは手術以外に確立された治療法がありませんが、精力的な研究が行なわれている分野です。
膵臓がんの検診について
従来の検診(血液検査、超音波検査)は膵蔵がんを早期発見することを目指したものではありません。膵蔵がんは外科切除できるものが20%前後で、切除できたとしても2-3年以内の再発する確率が高いがんです。
これまで有効なスクリーニング検査がなかったため膵蔵がんの検診は不可能でしたが、最新鋭のCT(MDCTと呼んでいます)を用いて検査をすれば、切除できるくらいの膵蔵がんの診断が可能であることがわかってきました。
当院では全国に先駆けて、膵蔵がんの検診を確実な手法で行う体制を作り、内科、外科、放射線科、病理が診断と治療で緊密に協力し、長年の経験に基づいて、膵蔵がんの検診を行う予定です。難治がんの代表でもある膵臓がんの検診は、がん専門病院で行うのが理想だと考えられます。
大腸は、食物の消化吸収を行う消化管の最後の部位を占めます。大腸の始まりは右下腹部にある盲腸で、盲腸の次が右上腹部に向かう部分である上行結腸、その次が右上腹部から左上腹部に向かう横行結腸、その次の部分が左上腹部から左下腹部に向かう下行結腸、さらに左下腹部からSの字の形を描くS状結腸、S状結腸と直腸の間の直腸S状部、大腸の最後の部分である直腸Sという順に食物は大腸を通過していき、最後に肛門から便となって排泄されます(
大腸は軟らかい蛇腹のような管状の臓器で、内視鏡検査の時に折りたたんでいくと肛門から盲腸まで約70cmで到達しますが、空気を入れて引き伸ばすと2mにもなります。
大腸がんの発生部位
大腸がんが最も多く発生するのは直腸とS状結腸で、次いで上行結腸に数多く発生します。2002年から2006年の5年間に癌研究会附属病院および癌研有明病院で外科手術を受けた初発大腸がんの患者さん(初めて大腸がんにかかった患者さん)1,228名についてみると、直腸がん29%、直腸S状部がん11%、S状結腸がん29%、上行結腸がん16%となっています。全国平均と比べると癌研究会附属病院では直腸がんが少し多くなっています。
大腸がんにかかりやすい年齢と性別
大腸がんの患者さんの年齢は50~75歳が多いのですが、発生頻度は高齢の方ほど高くなります。男女別では「男性:女性」が「1.6:1」と男性に多く発生します。
増えている大腸がん
大腸がんは近年急激に増加しており、2004年には日本全体で約4万人の方が大腸がんで亡くなっておられ、男性では肺がん、胃がん、肝臓がんに次いで第4位、女性では胃がんよりも多く第1位となっています。大腸がんは元々日本人には少なかったのですが、食生活が肉食中心の欧米型になったことが、大腸がんの増加の原因と考えら大腸がんの症状
大腸がんの症状として多く認められるのは、血便、便通異常(便秘や下痢)、腹痛、腹部膨満、貧血などですが、血便は直腸がんやS状結腸がんの症状として非常に頻度の高い重要なもので、痔核の症状に似ていますので要注意です。便に混じった微量の血液を検出する便潜血検査は、大腸がんの早期発見のために健康診断でも広く行われています。
大腸がんの発生と展開
大腸がんの多くは「腺腫」という良性の腫瘍が悪性化して発生します。したがって、悪性化しそうな腺腫を発見したら、その時点で切除してしまえば大腸がんを予防できることになります。腺腫の多くは「ポリープ」という腸の内腔に盛り上がった形をしており、大腸内視鏡で発見でき、内視鏡で観察しながら切除することができます。
大腸がんの一部は、「腺腫」の時期を経ないで、正常な粘膜からいきなり発生してくると考えられています。このようながんの多くは平べったい形をしており、早期発見には注意深い観察が必要になります。
大腸がんは粘膜の表面から発生し、大腸の壁に次第に深く侵入していきます。進行するにつれ、リンパ管に入り込んでリンパ節転移を起こしたり、血管に入り込んで肝転移や肺転移などの遠隔転移を起こします。リンパ節転移はがんの存在する局所から始まり、だんだん遠方のリンパ節に広がっていきます。しかし、手術で完全に取り除けないほど広範囲に広がる例は多くありません。また、肝転移や肺転移は遠隔転移ですが、手術で完全に取り除ける場合がしばしばあります。
大腸がんの進行程度の分類
大腸がんの進行程度は、大腸の壁をおかしている深さと、リンパ節転移の有無や程度、遠隔転移の有無によって決定されます。大腸がんの進行度の分類法には、日本の大腸がん取扱い規約分類や、国際的に用いられているデュークス分類、TNM分類がありますが、原則は共通です。
日本の大腸がん取扱い規約とTNM分類とで共通
大腸がん切除後の病理組織検査によって決定される組織学的進行度は、術後の再発率や生存率に密接な関連があります。癌研病院における、おのおのの進行度別の術後生存率については、治療成績の項目をごらん下さい(リンク)。
大腸がんの診断のための検査
大腸がんを発見するための検査としては大腸全体をバリウムと空気でうつし出す注腸造影検査が広く行われてきました。しかし、近年では大腸内視鏡検査によって発見される大腸がんが増えてきています。大腸内視鏡は注腸造影よりも技術を必要とする検査で、苦痛をともなうこともありますが、病巣を直接観察できますし、病巣が発見されたら、生検という病巣部から小さな組織を採取する方法によって、がん細胞の有無を調べることができます。
大腸がんの治療方針決定のための検査
大腸がんと診断され、内視鏡で切除できない進行がんの場合には、外科手術の前段階として、病巣の広がりや転移の状況を調べる検査が必要になります。胸部X線検査は肺転移の有無をみる検査で、X線検査で転移が万一疑われる場合には肺のCT検査(コンピューター断層撮影)を行います。
肝転移の有無は普通、造影剤を点滴しながらのCT検査で調べますが、造影剤アレルギーのある方では、代わりに腹部超音波検査や肝臓のMRI検査を行う場合があります。
病巣の局所での広がりや、リンパ節転移の状況はCT検査で調べます。
直腸の早期のがんで、内視鏡で切除できるか否かがギリギリの進行度の病巣に対しては、超音波内視鏡検査で病巣の深さを調べることがあります。
大腸がんの治療
早期の大腸がんの中には、内視鏡切除で治療が完了する病巣も多く、癌研病院では毎年約100例の大腸がんを内視鏡で切除しています。粘膜表面にとどまる病巣や、粘膜下の浅い層(1mm
まで)の進展で、リンパ管や血管に侵入していないがんでは、がん細胞が通常のタイプのものであれば内視鏡切除のみで根治が可能です。
外科手術の方法には、通常の開腹手術と腹腔鏡手術、経肛門的または経仙骨的な局所切除術の3つの方法があります。このうち、局所切除術は肛門近くに発生した直腸がんでリンパ節転
移の危険性がないものに対して、内視鏡切除と同様にがん病巣のみを切除する手術です。一方、開腹切除術や腹腔鏡手術では、がん病巣と一緒に転移を起こしやすいリンパ節を一緒に
切除するのが普通です。
直腸がん、特に肛門に近い部位に発生したがんは、リンパ節転移の広がり方や手術後の局所
再発など結腸がんとは異なる特徴を持っています。 局所再発を起こさないような確実な切除、肛門近くにできた直腸がんに対しても肛門を温存する手術(トピックス)、術後の排尿機
能や男性性機能障害を軽くするために自律神経を温存する手術、局所再発を予防しつつ機能温存手術の適応拡大を図るための術前の放射線療法、仙骨や子宮、膀胱などの直接的に波
した場合の拡大手術など、直腸がんの手術にはたくさんの課題が残されていますが、癌研有明病院ではこれらの課題をクリアするために日々努力を続けています。
膵臓は胃のうしろ、背骨の前にあり、右側は十二指腸、左側は脾臓と接しています。
膵臓は便宜上、頭部、体部、尾部の三つに分け、がんの発生部位により頭部がん、体部がん尾部がんと呼ばれています。膵臓では消化液やホルモンが作られていますが、消化液は膵管という細い管を通って、肝臓から走る胆汁の流れる胆管と合流した直後に十二指腸に流れ出ます。その膵管を構成する細胞が‘がん化’したのが膵管がんで、膵臓がんの9割を占めます。通常この膵管がんを膵臓がんと呼んでいます。ほかに、ホルモンを作るランゲルハンス島の細胞から発生する島細胞がんもまれにみられます。
膵臓がんは近年増加傾向にあり、男性に多くみられ、60歳台が発生のピークです。原因ははっきりとわかっていません。半数は膵頭部に発生し、その他は膵体部、尾部から発生します。
膵臓がんは難治性がんの代表で早期診断が難しく、外科切除術以外は有効な治療法が確立されていません。当院では切除が出来る膵臓がんを発見すべく努力をしています。
症状
腹痛、背中の痛み、体重減少、黄疸(目や皮膚が黄色くなること)などはしばしばみられる症状ですが、膵臓がんに特有のものではありません。
ほかの症状として、糖尿病、糖尿病治療中の悪化、下痢などが認められます。膵臓がんの痛みは、がんが周囲の神経に浸潤したり、二次的に膵臓に炎症が起きるためです。
黄疸は膵頭部がんの初発症状としてしばしばみられます。腫瘍が胆管を圧迫して胆汁の流れが障害されるためです。また、そこに細菌が感染すると発熱があり、これを放置すると致命的になります。黄疸に気づくまえに、必ず尿が赤くなります。また、黄疸とともに便が白なります(便の黄色は胆汁の色で、胆汁が十二指腸に流れないと便が白くなります)。腫瘍が大きくなって、胃や十二指腸に浸潤すると、そこから出血して吐血(血を吐くこと)、下血(便に血が混じること)が起こり、また、胃の出口や、十二指腸が狭くなると食物の通過障害が生じることがあり、食べたものをもどしたりします。
検査と診断
膵臓がんの診断には血液検査や超音波、CTなどの各種画像検査が行われますが、特に画像診断が重要です。
血液検査
膵臓がんでは血液のアミラーゼ(膵臓で作るでんぷんを消化する酵素)や腫瘍マーカーのCA19-9、CEA、DupanⅡ、エラスターゼ1などが上昇します。血液検査はがんが進行してから上昇することが多く、小さながんの発見には役立ちません。
腹部超音波検査(US)


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エコー検査とも呼ばれています。超音波検査は人体に害がなく、何回でも繰り返して行うことが出来ます。2cm以上の大きさの腫瘍であれば描出できます。がんによって膵管や胆管が拡

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張し、がんがみえなくても間接的な所見として重要です。超音波は体の浅い部位、深い部位の観察が難しく、見逃しの原因になります。よって超音波検査だけでは膵臓がんの診断は難


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しいことがあります。
CT検査 X線を用いたコンピューター断層撮影で、体の輪切りにした映像を作成して病気の診


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断を行います。
当病院では1999年9月から解像力の高い最新鋭のCTが導入し、膵臓の小さな病変の診断がよ


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り正確に出来るようになり、膵臓がんの早期発見の検査として利用しています。苦痛のない検査ですが、臓器を鮮明に描出するために、造影剤という薬を注射しながら撮影するため、


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この薬のアレルギーがある場合は使用できません。
内視鏡的逆行性膵胆管造影

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ERCPと呼ばれている検査で、内視鏡を用いて膵管や胆管の造影を行います。
膵管の微細な変化を捉えて膵臓がんの診断を行います。膵管から発生する膵管がんの診断に

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有用ですが、膵炎など合併症があります。造影検査に続いて細胞診や生検(組織診断)を行えば、より正確な診断が可能です。小さながんの診断にも有効ですが、あくまで精密検査


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