肺がんの初期だったらしく落語家の三遊亭円楽さんが4月1日に肺がんの摘出手術を受けていたとテレビ会見があっていました。
肺がん|初期症状はほとんど自覚症状がないとの典型ではないでしょうか。若いときに結核を患ってい
たとのことでレントゲンに陰が写っていて不審に思った担当医が精密検査で肺がんが見つかったらし
肺がんのため永眠。そう記憶に古くはない。肺がんは喫煙との関係が深く、
肺がんは「喫煙でのみ発症」とする研究者もいる。
喫煙係数というものがあって、喫煙係数=1日の本数×年数、この喫煙係数が400を超えると
肺がんのリスクが増えるとされる。
肺がんで逝去」との報道があったとき、「たばこ」との関係を載せた新聞社、
メディアはほとんどなかった。「JT、日本たばこ産業」の存在が大きいのではないか2~4兆円とも
言われる売上高の90%以上がタバコである。そこからの広告収入は莫大なものがある。
肺がんの治癒率は癌の進行度によって大きく変わるという。肺がんの初期症状は自覚症状が
ほとんどないため自覚症状があったときには既に肺がんが初期の状態ではないことが
多いとされる。
ある病院の肺がん治癒率によると
小さな肺癌の手術成績は
20mm 以下の大きさの肺癌の治癒率 80~90%
15mm 以下 90%~
10mm 以下 100%
とある。
以上のことから早期発見、早期治療を行えば肺がんはそう怖いものではない。
そのためにも喫煙者に限らず肺がんの初期症状の知識を持たないといけないと思う。
肺がんによる死亡者数は、1950年以降、男女とも増加の傾向をたどっています。
癌はいまの現代医療を持ってしても簡単には除き去ることのできない病気です。とはいえ、治療技術は大変進んでいますので、がんとの診断を受けても決してあきらめてはいけません。
たとえば、肺がんなどに利用される放射線治療は効果的な治療法のひとつです。放射線というと不安に感じる人も多いかもしれませんね。
しかし、十分安全を確認した上で出来る限りの最善の治療とのことで放射線治療が選ばれたのであればそれはひとつの良い選択肢であると言えるでしょう。
放射線治療は外科的にガンになった部分を切除するのと同じ効果があると言われています。特に外科的な手術には耐えられない体力の人には放射線治療が勧められているようです。
肺ガンとの診断を受けても決して絶望してはなりません。進歩いた医療技術では安心した治療を受けることができます。
また、検診などで見つかった場合は小さい段階で見つかることが多いといわれています。なるほど、がん検診などにいつもいくのは大切なことですね。
また、少しでも体調が悪いなどのようすがあれば、病院で診てもらうのは大切です。安心料だと思って病院を頻繁に訪ねておけば、たとえ何かが見つかっても早く対処ができるからです。
肺がんの初期症状にはどのようなものがあるのでしょうか?一般に血痰や咳嗽などの症状があって検査をしてみたときに、初めて肺がんがわかるということが多いようです。
しかし、検診で分かる場合も多く、その場合は早期治療が可能になり、再発しないことも多いようです。またCT検査で発見する場合も多いようですが、胸部のレントゲン撮影で発見されるほうがずっと多いと言われています。
肺に違和感を感じたときは腫瘍などの恐れもありますから、しっかりと検査をしてもらいましょう。 肺は体内に酸素を運ぶための重要な役割を果たしています。血の行き来も最も多い臓器の一つです。ですから、悪性の腫瘍がそこにできることは人を非常に不安にさせることでしょう。
確かにガンに転移が生じる可能性は常にあります。とはいえ、肺にガンができると必ずすぐに転移したり、すでに転移している証拠だと簡単に思ってはいけません。
肺は面積が広いので、ほんの一部分の腫瘍であれば、手術で再発や転移もなく完治することもあります。もちろん、定期的な検査は必要でしょう。 肺がんはタバコを長年吸っている人に多いとされていますが、まさに多くの統計がそれを証明しています。ですから、なによりもの予防はタバコを吸わないことです。
また家族や友人の健康を考えてタバコを吸わないことも親切なことですね。同時に、症状が出ない前に早く発見すれば完治することも多くあります。について、やさしく紹介しています。大腸がんは、日本において比較的少ない、がんといわれていました。しかし、食生活の欧米化とともに、年々増加してきました。大腸がんは、り患者数、死亡率ともに胃がんにせまっています。では、ほとんどはありません。大腸がん検診や人間ドッグなどの便潜血検査で見つかることがほとんどです。進行した大腸がんでは、腫瘍の大きさや存在部位で症状が違ってきます。
大腸がんは、初期のものであれば治療によってほぼ完治するといわれています。ですから大腸がん検診や人間ドッグなどで無症状の頃に発見することが重要となります。
最近は人間ドックで、便の潜血検査による早期発見が多くなってきています。以前は便検査の前の食事制限が必要でした。しかし、今では食事制限の必要がなくなり、簡単に出血の有無がわかるようになりました。自治体や病院によっては、郵送による潜血検査を受け付けているところもあります。40歳を超えたら、たとえ気になる症状がなくても、積極的に定期健診をうけるようにします。大腸がんの経過はゆるやかです。がんそのものの摘出手術も可能です。しかし、肝臓に転移をおこしやすいといわれています。そのために手遅れになることがあります。早期に発見して手術すれば、治癒率は90%以上です。
大腸がんは、大腸の大部分をしめる結腸にできる結腸がんと、直腸にできる直腸がんとにわけられます。大腸がんは、日本人には、比較的少ないがんといわれていました。しかし、食生活の欧米化とともに、年々増加してきました。り患者数、死亡率ともに胃がんにせまっています。
結腸がんは、50代に多く、やや男性に多く発生します。しかし、近年では女性の増加が目立っています。直腸がんのピークは60代です。50代から70代におおく発生します。しかし、30代から40代のひとにもみられるため、油断はできません。
※注意:大腸がんの情報にかぎらず、医療情報をホームページや書籍などでさがす場合、情報は1つに絞らないでください。また、これらの情報は、あくまでめやすと考え、予備知識として活用してください。実際の症状や治療法は個々の体質、状態により異なります。ご自身の健康問題に不安のあるかたは、かならず専門の医療機関に相談してください。なお、当サイトの記述について、実際に起こった紛争等に関する一切の責任は負いません。予めご了承下さい。肺がん,初期症状では?と過去にも思ったことがあったのですが痛みなどの自覚症状などなかったのでいつの間にか忘れて
しまったのですが、痛みなどあった場合は手遅れの事が多いらしいです。H16年には肺がんのしぼう順位男性1位、女性でも3位
肺がんを発症して5年後の生存率20%。私も肺ガンの検診で「肺ガンの宣告をされたら」と、検診を受けるのに二の足を
踏んでいたのが本音でしょうか。先日、「自治医科大学の間野博行教授のグループが肺がんの遺伝子を発見し治療薬の有力候補も
見つかっていると同時に喀痰(かくたん)から高感度にがん細胞を見つける診断方法もあわせて開発」の記事の記事からも
分かるように遺伝子治療はまだ開発段階ですから早期発見、早期治療をしないといけないことが「自分」の勤めではないでしょうか。
過去の資料に、2㎝以下の肺がん治癒率80から90%、1.5㎝以下90%以上、1㎝以下100%完治というデータがあるように
肺がんの初期には自分が思っている「痛いのでは?、こわい?」というイメージは薄らいでいきました。肺で経済的負担大。健康と比較すると安いと言う考えもありますが我が家の現状では大金です。
「マルチスライス?ヘリカルCTを用いた肺癌検診」があることが
分かったので早速ヘリカルCTを受診しました。レントゲン写真では発見しにくい1cm以下数ミリの癌を発見できるらしく
発見精度が格段に以前と比べると上がっているとの事でした。CT検査の時間が約40分間。合わせて喀痰細胞検査も受診して
1時間くらいで費用は約2万円。ほか受診者数が多い病院では1万円以下の検診料の病院もあるのではないでしょうか。
私の住む地域ではマルチスライス+喀痰細胞検査では2万円台が最低料金でした。今回会社を有給休暇で休んで1日がかり。
後で知ったのですが「肺がん郵送検診???」があり、痰を郵送することで細胞検査して肺がんの初期発見が出来るシステムが
あるらしいです。病院に行かなくても会社を休まなくても済むので良いシステムですね。料金も高くはないみたいです。
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悪性リンパ腫はリンパ組織から発生する腫瘍であり、組織学的にはホジキン病と非ホジキン病(non-に分類され、発生部位別にはリンパ節から発生する節性リンパ腫と他の臓器から発生する節外性リンパ腫に分類される。
消化管悪性リンパ腫は節外性リンパ腫のなかで最も頻度が高く、日米とも胃はWaldeyer輪とともに節外性リンパ腫の好発部位である(表1)。胃に限らず、消化管悪性リンパ腫のほとんどは非ホジキンリンパ腫であり、B細胞性で大細胞型が多い。
この消化管悪性リンパ腫での近年の話題は、何と言ってもら1)によるの概念の導入とそれを母地とするMALTリンパ腫の提唱である。この考えは現在では広く受け入れられており、1994年に公表されたREAL分類2)にも marginal zone と記載され、独立した疾患として認められている。従来本邦では中村ら3)が提唱したと呼ばれる不可逆性のリンパ増殖性病変が知られていたが、現在ではその多くがMALTリンパ腫に相当するものと考えられている。即ち、MALTリンパ腫とは「MALTを発生母地とする低悪性度のB細胞リンパ腫」と定義することが出来、胃はそのMALTリンパ腫の好発部位である。
2.診断
胃悪性リンパ腫の診断方法は胃癌と変わりない。
先ず、胃の病変の有無を知る方法としてX線透視と内視鏡が用いられる。悪性リンパ腫とくにMALTリンパ腫の肉眼形態に特異なものはなく、様々な形態を示すことが多い。むしろ多彩であることが特徴である。
高悪性度リンパ腫は進行癌と似た形態をとることが多い。図1aは佐野4)の分類の決潰型、図1bは同じく隆起型に属するが、それぞれ2型、1型胃癌との鑑別が必要である。また、MALTリンパ腫はI型、IIc型の早期癌(図2b)や4型胃癌(図2a)との鑑別が必要になることがある。これらの肉眼形態は、とくにMALTリンパ腫において多彩であり、同一症例にいくつかの病変が混在することも珍しくない。このような病変を見慣れると、肉眼所見だけでも、ある程度の診断がつくようになるが、確定診断は生検材料による病理組織診断である。
高悪性度病変の細胞の核は類円形で軽いくびれや切れ込みを示すものがあり、核膜は厚く核クロマチンは粗網状に連なっていて、核全体では水胞状となっており、1~数個の明瞭な核小体が核膜に接して認められることが多い5)。これに対して低悪性度MALTリンパ腫では、典型的なものでは比較的小型あるいは中間型で核に軽度のくびれのある胚中心細胞類似細胞(細胞)の増殖が主体となる6)。これらは同一症例において種々の割合で混在していることが多い(図3)。
高悪性度病変の病理組織診断に際して、通常の染色では、時として髄様型の低分化腺癌との鑑別が困難なときがある。このような癌との鑑別や悪性度の判定に免疫染色が有用である。上皮系腫瘍やT細胞リンパ腫との鑑別にはなどが用いられ(図4)、悪性度の判定にはbcl 2やp53などが用いられる7)(図5)。
胃悪性リンパ腫と診断したら、病変の広がりを知るために、超音波内視鏡や全身のCT、MRI検査を行う必要がある。特に高悪性度病変では、全身性の悪性リンパ腫との関係や転移を知るために必須である。また、小腸や大腸にも発生することがあるため、消化管の透視や大腸の内視鏡検査も重要である。
3.進展と再発の形式
胃悪性リンパ腫では、腫瘍本来の性格から、所属リンパ節への転移頻度が高く、進行胃癌でよく見られる腹膜転移は少ない。紀藤ら8)はMALTリンパ腫(36例)で44.4%、MALT以外のリンパ腫の進行群(25例)で72.0%の所属リンパへの転移があったと報告している。またSanoら9)も国立がんセンターの50例の検討から、深達度がmとsmの症例では24例中5例に、mpとssの症例では11例中8例に、seとsiの症例では15例中12例にリンパ節転移が見られ、深達度が深くなるのに従ってリンパ節転移の頻度や2群以上のリンパ節への転移頻度が高くなることを認めている。
再発もリンパ節転移再発が優位であり、胃癌に多い腹膜再発や肝再発は極めて少ない。Sano ら 9) によると、再発死亡した5例すべてにリンパ節再発があり、1例に肝転移、他の1例に骨髄転移の合併を認めている。渡辺ら10)の報告によると、手術した28例中8例が再発し、大動脈周囲リンパ節を含む腹部の広範囲リンパ節転移再発が4例、全身リンパ節転移再発が2例、腹膜再発が1例、肺転移が1例であった。
4.治療
胃癌と同様、胃悪性リンパ腫においても進行度に応じた治療が求められる。 悪性リンパ腫の病期分類には分類(表2)が有名であるが、これはもともとホジキン病に対する分類であり、内科的治療の有効性を比較するための分類であって、胃壁の深達度の程度やリンパ節転移の程度などの評価がなく、外科的治療の有効性を比較するには難がある。一方、消化管の悪性リンパ腫の外科治療を評価する目的でNaqvi分類(表3)が提唱されたが、胃癌取扱い規約に比べてリンパ節転移の程度についての記載が不十分である。このように、節外性悪性リンパ腫とくに胃の悪性リンパ腫の病期分類には、国際的にまだ確立されたものがなく、そのことが治療や効果判定の議論を複雑にしている一因となっている。胃癌取扱い規約は、われわれ日本人には使い慣れた分類であるうえに、胃癌以外の疾患に対しても十分に対応できるため、本邦においては胃悪性リンパ腫の病期分類に際してもこの取扱い規約を用いるとよいと考えている。
近年の化学療法や放射線療法の治療効果を報告したいくつかの論文 11,12,13)は、胃悪性リンパ腫に対する外科治療を否定する方向を示しつつあるが、現時点での治療の原則は未だ「手術優先」である14,15)。それにはいくつかの理由が挙げられる。(1)リンパ節転移のない症例では手術だけで治癒が期待でき、長期の化学療法に悩むことがない、(2)リンパ節転移があるかどうかは手術しないとわからない、(3)術前の化学療法が奏効した場合には摘出したリンパ節や胃に腫瘍がない場合があり、適切な病期分類や術後化学療法施行の判定が不可能になることがある、(4)手術が非治癒に終わった場合でも、それから化学療法や放射線療法を開始しても遅くない、などが理由である。
A)手術療法
分類のstage I 、胃癌取扱い規約の t1,t2のn0に対しては、手術のみで十分に治癒が期待できる。Naqvi分類のstage II、胃癌取扱い規約の t1,t2のn1,n2の多くも手術単独で治癒が期待できるが、この段階を過ぎると手術のみでの治癒は困難となり、化学療法や放射線療法などの集学的治療が必要になってくる。
胃の切除術式には、胃癌と同じく胃全摘術と胃切除術(幽門側または噴門側)があるが、胃癌と比べて多発病巣が多く、病巣の範囲を正確に同定しにくいために、胃全摘が推奨される8,10,14)。
リンパ節郭清の範囲はD2が原則である。smまでの早期症例であっても、紀藤ら8)は10%に1群リンパ節への転移を認め、Sano ら9)は2群リンパ節を含む20%以上の症例にリンパ節転移を認めている。また、ここで得られたリンパ節転移の情報が術後の化学療法を行うかどうかについての大きな指標となるため、D2郭清は必要である。
従って、口側や肛門側への腫瘍の進展範囲が確認できる症例では胃切除術もありうるが、通常はD2郭清を伴う胃全摘を原則とするのが無難な術式であろうと考える。ただし、肉眼的に治癒切除が望めない症例ではこの限りではない。
治癒切除例の予後は良く、その5年生存率を佐野ら14)は約85%(術後化学療法施行例を含む)、紀藤ら8)は75%(進行例の手術単独群)と報告している。予後因子としてリンパ節転移の有無をあげる意見10,14)もあるが、根治度が最も大きな予後因子であるとの意見16)もあり、ここにN0と判断してもD2郭清を行う意義がある。
B)化学療法
胃癌取扱い規約のt1,t2のn0症例は手術のみで治癒しうるものであり、化学療法の対象とはならない。
漿膜浸潤陽性例に対しては、多少のニュアンスの違いはあるが、化学療法をするという意見が多い。一方、リンパ節転移例に対する化学療法の適応には若干の意見の食い違いが見られる。例えn1であっても化学療法を行うという意見10,14)とn2以上に行うという意見8)がある。私個人としては、しっかりとしたD2郭清が行われておれば1群リンパ節への1~2個程度の転移ならば化学療法を行わなくてもよいのではないかと考えている。
即ち、化学療法の選択基準は、治癒切除例にあってはt3以深and/or n2以上ということになり、である。非治癒切除例、非切除例、非手術例は絶対的適応である。また、胃癌におけるのごとく切除不能と判断された症例に対して術前化学療法を行う場合もある。
胃悪性リンパ腫の多くはである。このリンパ腫はその臨床的予後が無治療では月単位であることからと称されている。従って、胃悪性リンパ腫に行われる化学療法はこのに対して有効な多剤併用療法を選択することになる17)。
進行病期のに有効な治療法は1970年代以降に急速に研究開発された。最初は数種類の化学療法剤を組み合わせて毎月1回投与する方法(第1世代)が行われ、次いで6種類以上の薬剤を組み合わせて治療の空白期間を少なくし抗腫瘍効果を増強しようとする治療法(第2世代)が開発された。さらに1980年代後半からは、作用機作の異なる薬剤を数種類組み合わせて短期間に集中的に投与することによってdose intensityを高め抗腫瘍効果を増強しようとする方法(第3世代)が開発された(表4)。
このうち胃悪性リンパ腫の治癒切除術後の補助化学療法として用いられるのは あるいはVEPA(薬剤の組み合わせはCHOPと同じであるが、投与量と投与方法が少し異なる)が多い。さらに進行した症例には第2や第3世代の治療法が選択される。
C)放射線療法
放射線治療単独の報告例は少ない。ら18)は放射線単独でI~II期の消化管悪性リンパ腫を治療し、5年生存率が手術単独例の23%(5/22)に比べて放射線単独例67%(8/12)、術後照射例75%(12/16)であったことから、放射線単独療法が有用であったと報告している。これは手術単独例の生存率が低すぎるように思われるが、その後も放射線療法の有用性を支持する報告が続いている。Taalら12)は、retrospective studyではあるが、 I~IIの胃悪性リンパ腫に対して放射線単独群(46例)の5年生存率が71%であり、術後照射群(28例)の83%と有意差はなかったと述べている。ドイツのら13)は限局期の胃悪性リンパ腫に対してを行い、最近その成績が公表された。まだが多すぎるため何とも言えないが、手術例(胃切除術後の放射線療法と化学療法あり)と非手術例(放射線療法と化学療法)の5年生存率に差を認めていない。
放射線療法の有用性を証明した有名なstudyは1998年に発表されたの中?高悪性度非ホジキンリンパ腫を対象としたCHOP 8コースとCHOP 3コース+放射線療法の比較対照試験19)である。生存率、毒性ともに放射線療法併用群の成績が良かったことから、以後はCHOP 3コース後に放射線照射を行うことが中?高悪性度非ホジキンリンパ腫の標準治療として推奨されるようになった。
の除菌
リンパ腫の症例にはの感染者が多いことを明らかにし20)、かつを除菌することによってMALTリンパ腫が消退することを最初に報告21)したのはである。彼の発表以来、世界中でH. リンパ腫との関係が研究され、今日ではMALTリンパ腫の治療に際しては.除菌療法を第1選択とする考え方が定着してきた。ただし、H. pylori除菌療法の対象はあくまでMALTリンパ腫に限定すべきであり、高悪性度リンパ腫に対する有効性は未だ証明されていない。なお、わが国においてはの除菌は胃潰瘍と十二指腸潰瘍にしか保険適用が認められていない。
リンパ腫における陽性率は90%前後と考えられる)陽性者に対する除菌成功率と組織学的変化を見ると、)は6例すべてに除菌に成功し、うち5例(83%)で組織学的にも改善を認め、齋藤ら22)は27例全例に除菌に成功し、うち18例(67%)に組織学的改善を、中村ら23)は33例中31例に除菌に成功し、うち28例(85%)に組織学的改善を認めたと報告している。中村ら23)はまた、除菌に成功し組織学的にも改善を認めた症例の多くは萎縮粘膜所見を呈してくるが、肉眼的に粘膜下腫瘤様隆起の形態をとるものは除菌に反応しにくいと述べている。
H.pylori陰性例にも除菌が試みられ、組織学的に改善が得られなかったという報告22)もあるが、著明な改善を認めたという報告もある24)。他の治療法を試みる前に一度は除菌療法を試みてもよいと思われる。
リンパ腫に対する除菌療法には長期観察例が少なく問題も多い。H. pylori陰性例をどうするか、陽性例であっても除菌できなかったり再感染してきたらどうするか、除菌できても組織学的に改善が認められないときにはどうするか、等々難問が山積しており、今後の研究に負うところが大である。
白血病m3
5.おわりに
胃悪性リンパ腫についての病理から診断、治療まで述べてきた。の概念を導入して以降
白血病m3
の本疾患に関する知見の集積には目覚ましいものがある。しかし、その病因としての関与が証明されて以来、MALTリンパ腫が果たして真の腫瘍性疾患なのかどうかについて混乱が生じ
白血病m3
てきた。今日では「胃発生例では感染による慢性胃炎、唾液腺や甲状腺発生例ではしばしばシェ-グレン症候群、橋本病などの自己免疫疾患を背景としており、先行する慢性炎症状態
白血病m3
がMALTリンパ腫発生に深く関与している」6)と考えられるようになり、その上で、胃悪性リンパ腫を「真の意味での境界病変から高悪性度まで連続するMALT型リンパ増殖性疾患」と
白血病m3
考えられるようになった。従って、境界病変とMALTリンパ腫、MALTリンパ腫と高悪性度リンパ腫との線引きは困難であり、両者が混在することも珍しくないし、いつ悪性度が高くなっ
白血病m3
ても不思議ではない。
本稿において、現時点における胃悪性リンパ腫の治療方針を説明し、MALTリンパ腫に対
白血病m3
する除菌療法にも触れた。しかし常に上記の「悪性度が連続する疾患」であることを念頭において、厳重な経過観察を行い、少しでも悪性度が進むような徴候が見られた場合には、次
白血病m3
ぎの治療手段(化学療法、放射線療法、手術、あるいはこれらを組み合わせた集学的治療)に移るべきであろう。
2010年4月4日星期日
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