外科手術食道癌の手術は消化器癌の手術の中でもかなり大きい手術です。標準的な術式は右の胸を開いて食道を頚部の一部を残して殆どすべて切除し、続いて上腹部をみぞおちから臍まで切開して胃を細長く作り直し、頚部を切開して胃を頚部まで持ち上げて食道の断端と縫いあわせるという方法(胃管再建)です。リンパ節も頚部、胸部、上腹部のリンパ節を切除します。この範囲に少ない人でも40-50個、多い人では100個以上のリンパ節が含まれています。再建臓器として胃を用いることができない場合は大腸や小腸を用います。このときは消化管吻合の数が増え、さらに血管吻合も加えますので手術時間は長くなりますが、手術後の経過や長期的な後遺症に大きな差はありません。(図D)当院では年間50人以上の方がこのような手術を受けておられます。手術を受ける人の平均年齢は65歳前後ですが、80歳ぐらいまでは標準的な手術を受けても特に差し支えはありません。食道癌の手術は以前に比べてかなり安全になりました。それでも不幸にして合併症により手術後1ヶ月以内に死亡する人の割合は2%前後と報告されています。代表的な合併症は、肺炎、縫合不全(食道と胃の縫い目が治癒しない)、反回神経麻痺(声帯麻痺を起こし声がかすれる、水分を飲むとむせやすい)、術後せんもう(術後の一過性のボケ)などです。これらの合併症は殆ど1週間以内に発生するので1週間を過ぎれば元気に歩けるようになります。術後食事を開始するのは10日から14日ぐらいでそれまでは水分も飲むことはできません。合併症がなければ術後4-5週で退院になります。手術後の後遺症は胃を持ち上げたことにより胃にものが貯まりにくくなることに起因するものが多く、胃の手術をした場合によく似ており、食べる量が減る、体重が減る、ダンピング症状(食後の腹痛や低血糖発作)がでる、下痢をまたは後に照射する術前照射、術後照射などがあります。このように手術と組み合わせる方法は、リンパ節転移や周囲臓器への腫瘍の細かな浸潤など手術での確実な切除が保証できない部位に対して照射し、手術?放射線のお互いの持つ利点を生かそうとするものです。一方放射線治療だけで根治する食道癌は比較的小さな(早期の)腫瘍に限られます。小さな食道癌(5 cm以下)の外部照射での治癒率(5年生存率)は30 %と見込まれます。食道
ます。 手術後、残された腫瘍に対する治療として化学療法が行われます。化学療法の際は、標準的治療法で行うか、新しい治療法を臨床試験として行うかを選ぶことができます。
初回手術で切除できずに残ったがんが化学療法によって縮小し、切除可能となった場合には再手術が行われることもあります。
再発は治療により一度消失したかにみえたがんが再び増殖して見つかるようになった状態です。再発に対して以下の治療法のひとつが行われます。
手術
再発が一部に限局している場合は、その部分を切除するだけで、再びがんのない状態が長く続くことがあります。再発が広範囲でがんを切除することができない場合でも、症状を和らげるための手術(例えば胃瘻造設のための手術)を行うこともあります。
化学療法の臨床試験最初の抗がん剤が非常に有効であった場合は、再発に対しても同じ抗がん剤が効きますが、再発に対する化学療法は症状緩和のひとつとして行われます。最初用いた抗がん剤が効果がなかった場合は新薬を用いることが多くなります。新薬を用いる場合は臨床試験として行われます。腹水を抑えるために、腹水をとった後、腹腔内に抗がん剤を注入することもあります。
放射線療法脳転移した腫瘍に対しては化学療法でなく放射線の照射が有効です。
悪性リンパ腫は、リンパ系の組織から発生する腫瘍(いわゆる“がん”)です。リンパ系組織とは、ヒトの免疫システムを構成するもので、リンパ節、胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃腺(へんとうせん)等の組織?臓器と、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液からなります。リンパ系組織を構成する主な細胞は、リンパ球と呼ばれる白血球です。リンパ液の中には液体成分とリンパ球
が流れていて、やがて血液と合流します。リンパ系組織は全身に分布しているため、悪性リンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫は全身で発生する可能性があります。
悪性リンパ腫という病名は、さまざまなリンパ系組織のがんを大きくまとめて呼ぶ名前で、その中に含まれる個々の疾患の臨床経過や治療反応性、あるいは予後は大きく異なります。ですからみても異常が判るくらいになります。また潰瘍といって、乳癌細胞が皮膚を破って外に露出し、浸出液が生じ、悪臭や出血をともなうようになることもあります。
血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどがおこります。
治療は病期、年齢、がんの組織型、がん以外の病気の有無などによって異なります。病状に応じて現在、最も有効と認められている治療は標準的治療と呼ばれています。難治性のがんでは、標準的治療は満足できる結果を多くの場合もたらすことができません。そのためさまざまな新しい治療法が研究され、試みられています。
新しい治療法はよりよい治療を目指して行われますが、必ずしも標準的治療よりもよい結果をもたらすとは限りません。新しい治療法の試みは、担当医だけで行うのではなく、多くの専門家の管理のもとで「臨床試験」として行われます。新しい治療と標準的治療を比較する臨床試験を比較試験といいます。比較試験の結果、新しい治療が優れていることがわかれば、新しい治療を標準的治療とします。
これから卵巣がんの治療を受ける場合は、「現在の標準的治療」を受けるか、「臨床試験中の新しい治療」を受けるかどちらかを選ぶことになります。
7.病期(ステージ)別治療
I期
手術によってがんのある卵巣を切除します。片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と、両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。
手術後、摘出物の顕微鏡的検査の結果、卵巣以外にがんが転移していないことがわかって、はじめてI期であることが確定します。
このような手術によって、I期であることが確定した場合、手術後、化学療法を行って再発を予防する試みは臨床試験として行われています。
手術は両側の卵巣、卵管、子宮を転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。
直腸にがんの浸潤がある場合には直腸を含めて切除することもあります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると、顕微鏡的な転移が見つか
ることがあります。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病
理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。
手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査の結果、転移していないことがわかれば、はじめてII期であることが確定します。
このような手術によってII期であることが確定した場合、手術後、化学療法を予防的に行って治癒率を改善しようとする試みは臨床試験として行われます。
のがんは進行がんとして同じように治療が行われます。III、IV期のがんは転移が広範囲にあるため、手術によって完全に切除することはできません。しかし、一部のがんが残っても
できるだけ多くのがんをとり除い
たほうが症状を改善できるため、全身状態が耐えられれば、できるだけ多くのがんを切除し
ます。病状によっては手術で大部分のがんがとれる場合もありますが、開腹したけれどほ
とんど何もとれず
乳房には乳腺と呼ばれる腺組織と周囲の脂肪組織が存在します。乳腺組織は15から20の「腺葉」に、各腺葉は「小葉」と呼ばれる部分に枝分かれし、小葉は乳汁を分泌する小さな「腺房」が集まってできています。各腺葉には乳管と呼ばれる細い管が1本ずつ出ていて、小葉や腺房と連絡しあいながら乳頭(乳首)に到達します。
乳癌はこの乳腺を構成している乳管や小葉の内腔の細胞から発生して、しだいに乳管や小葉を越えて増大していきます。癌細胞が乳管の中や小葉の中にとどまっているものを非浸潤癌、乳管や小葉を越えて外に出ているものを浸潤癌とよびます。この他癌が乳頭で湿疹様に広るパジェット病があります。この乳癌についてこれから説明していきます。
乳癌の疑いと言われた方へ乳癌が疑われる契機乳癌が疑われる契機としては、乳房にしこりがあるという症状が大半です。それから、乳頭から分泌物がでる場合、そして最近では乳癌検診によって異常を指摘される場合も増えてきています。ただしこのような症状があるから必ず乳癌ということではなく良性疾患が原因であることも少なくありません。良性の場合は多くの場合経過観察のみで治療対象とはなりません。ですからこのような症状があった場合には、あるいは検診で精査を指示された場合には、必要以上に深刻にならずに、まず専門医の診察を受け、適切な診断処置をうけるようにしてください。尚、乳房の痛みを訴えて来院される方も多くみられます。痛みそのものは一般には乳癌とは無関係であり、乳腺症とよばれる乳腺の変化に伴う症状であることがほとんどです。
術後にマラソンを楽しむ患者もいるという。
科学放射線療法で日本の中心的役割を果たす国立がんセンター東病院内科は、92年頃から食道がんに対する化学放射線療法を本格的にスタートさせ、日本の中心的役割を果たす。現在年間約200例に行っている。食道がんの化学放射線療法は、放射線を1回1.8グレイずつ合計28回行う。同時に、5―FUとランダかブリプラチンの2種類の抗がん剤を併用する。
「がんが粘膜下層まで入った1期に対する放射線化学療法の2年生存率は93%で、手術に匹敵する治療成績が得られています」と大津敦部長。
また食道がんの2~3期にも化学放射線療法を積極的に行っている。
「国内の臨床試験では、がんが完全に消失した比率は68%です」(大津部長)
ただし、化学放射線療法でがんが完全消失した人の40%近くは再発する。その場合、内視鏡的粘膜切除術、レーザーを用いた光線力学的治療、手術のうちから適切な治療法を選択するという。こうした再発治療を加えることで、手術にほぼ匹敵する治療成績が得られているのだ。
【病院名?診療科?医師名治療方針?特徴】
恵佑会札幌病院 消化器外科(北海道)
年間の食道がん患者数は例。医療を行っている
国立がんセンター東病院 内科
(千葉県)
化学放射線療法を積極的に推進。の臨床試験で手術に匹敵する成績。手術不能の4期にも多数の臨床試験を実施?計画 国立がんセンター中央病院食道外科場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると、顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、
白血病治療費
サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、II期ではなくIII期ということになりま
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す。
手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査の結果、転移していないことがわかれば、はじめてI
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I期であることが確定します。
このような手術によってであることが確定した場合、手術後、化学療法を予防的に行って治
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癒率を改善しようとする試みは臨床試験として行われます。
のがんは進行がんとして同じように治療が行われます。のがんは転移が広範囲にあるため、
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手術によって完全に切除することはできません。しかし、一部のがんが残ってもできるだけ多くのがんをとり除いたほうが症状を改善できるため、全身状態が耐えられれば、できるだ
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け多くのがんを切除します。病状によっては手術で大部分のがんがとれる場合もありますが、開腹したけれどほとんど何もとれずに終わる場合もあります。手術前の検査によって、
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開腹しても切除は難しいと予測される場合は、まずこともあります。大網、後腹膜リンパのを転移したがんと一緒に切除することもあり焼け)が起こらないように約1週間の遮光(暗
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い個室で過ごす)が必要です。EMRでは治療できず外科手術が必要な表在癌の患者さんのうち、高齢や合併症のため外科手術ができない患者さんにはPDTが有効です。
2009年8月16日星期日
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