2009年3月3日星期二

白血病m3

甲状腺の位置と触診
甲状腺は頸の前側にあります。甲状軟骨?輪状軟骨(のどぼとけ)の下、気管の前に、蝶が羽根を広げたような形で位置し、大きさは4×4×1cmくらいの臓器です。食道や反回神経(声帯を動かす神経)にも接しています。男性は女性よりのどぼとけの位置が低く、甲状腺も下寄りにあるので、鎖骨?胸骨の陰に隠れて触診しにくいことがあります。
甲状腺は普通、触ってもわからないくらい軟らかいのですが、病気になると様々な腫れ方をします。ですから甲状腺の病気の多くは、熟練した医師の触診によっておおよその診断ができます。
甲状腺の右側を右葉、左側を左葉、中央部を峡(部)とよびます。峡部が上方へ伸びている人もあり、その場合、その部分は錐体葉と呼ばれます。
甲状腺ホルモン
甲状腺からは、小児期には成長などにも関わり、大人になってからは主にからだの新陳代謝の調節をする甲状腺ホルモンという物質(F-T4、F-T3)が分泌されます。
簡単にいうと、からだに元気をつける物質で、男女関わらず、一定の量が分泌されています。
女性では更年期以後、女性ホルモンは減少しますが、甲状腺ホルモンは生涯必要で、一生分泌され続けるのです。これが過剰になったり(甲状腺機能亢進)、不足したり(甲状腺機能低下)すると、体調が悪くなります。脳(下垂体)から出る甲状腺刺激ホルモン(TSH)が、甲状腺から出るホルモンの調節をしています。甲状腺の裏側にある副甲状腺(上皮小体)は、体内のカルシウムの調節をするホルモンを出します。
ホルモン
ある臓器(内分泌腺)で分泌され、血液の流れにのって、体内の色々な場所で様々な作用をする物質の総称です。甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモンのほか、成長ホルモン、男性および女性ホルモン、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)、インスリンなどなど、人間の体には何十種類ものホルモンがあります。
ヨード摂取と甲状腺の病気
海藻類などに多く含まれるヨードの摂取量によって甲状腺の病気のタイプが変わってきます。
日本人は海藻をよく食べ、水道水などのヨードの含有量も高いので、どちらかというと性質のよい甲状腺の病気が多いのです(そのため欧米などヨード摂取量の不足している国では、食塩などにヨードを添加するようになりました)。ただし、ヨードの取りすぎ(とくにコンブ)は逆に甲状腺ホルモンを足りなくさせる作用があるので、注意が必要です。
放射線照射と甲状腺の病気
若いときに、結核性リンパ節炎などの治療のために、頸部に放射線照射を受けられたような方に、甲状腺や副甲状腺の病気(良性や悪性の腫瘍)が増える傾向があります。チェルノブイリの原子力発電所事故では子供たちの甲状腺がんが大問題になりました。通常のレントゲン検査程度であれば、あまり問題ないと考えられています。
甲状腺の病気と遺伝
甲状腺がんのうち、髄様がんの約半数は遺伝的に生じ、その原因となるがん遺伝子も特定されています。
それ以外の甲状腺がんについては、遺伝によると思われるものはほとんどありません。橋本病やバセドウ病、腺腫様甲状腺腫がある家系に集中して生じることが知られています。
これまで述べたこと以外では、甲状腺の病気と因果関係が明らかな生活習慣などはあまりわかっていません。お酒やタバコなどもとくに甲状腺がんの原因にはならないようです。とはいえ、大量の喫煙?飲酒は全般的にみて健康を損ないますので注意してください。
甲状腺の病気
甲状腺の病気にはホルモンが異常になる種類の病気と、いわゆる腫瘍性の病気(甲状腺のなかに結節(しこり、腫瘤)ができる)があります。
前者のほうが頻度的にはずっと多いです。両者は同時に起こることはあっても、基本的には別の病気です。
例外的に甲状腺にできたしこりがホルモンを勝手につくりすぎることがあります(機能性甲状腺結節)が、日本人には稀です。
一般に甲状腺の病気は女性に多い傾向がありますが、男性にもおこることがあります。
年齢的にもこどもから高齢者まであらゆる年代の人に起こります。
甲状腺ホルモン異常
甲状腺の病気にはホルモンが異常になる種類の病気と、いわゆる腫瘍性の病気(甲状腺のなかに結節(しこり、腫瘤)ができる)があります。
前者のほうが頻度的にはずっと多いです。両者は同時に起こることはあっても、基本的には別の病気です。例外的に甲状腺にできたしこりがホルモンを勝手につくりすぎることがあります(機能性甲状腺結節)が、日本人には稀です。
一般に甲状腺の病気は女性に多い傾向がありますが、男性にもおこることがあります。
年齢的にもこどもから高齢者まであらゆる年代の人に起こります。
甲状腺ホルモンが不足する病気―甲状腺機能低下症
橋本病
その他(放射線照射後など)
甲状腺ホルモンが過剰になる病気―甲状腺機能亢進症
バセドウ病
無痛性甲状腺炎(橋本病における一過性甲状腺機能亢進症)
亜急性甲状腺炎甲状腺の検査法
甲状腺の病気の種類により必要な検査も当然変わってきます。
甲状腺ホルモンが増えたり減ったりする病気では血液検査が、甲状腺腫瘍では超音波検査と細胞診が検査の中心になります。
血液検査甲状腺ホルモン(F-T4、F-T3)
甲状腺刺激ホルモン(TSH)
脳下垂体から出る、甲状腺ホルモンの分泌を調節するホルモン。血液中の甲状腺ホルモンが不足すると、甲状腺刺激ホルモンは増加し、逆に甲状腺ホルモンが過剰になると、甲状腺刺激ホルモンは減少する。
甲状腺自己抗体(マイクロゾームテスト、サイロイドテスト、TgAb、TPOAb、TRAb(TSAb)):
橋本病やバセドウ病の原因となるもの。
サイログロブリン
甲状腺から分泌されるたんぱく質の中にだけある特殊な物質で、普通は血液中にあまり出てこないが、色々な甲状腺疾患の場合に上昇する。甲状腺腫瘍の性質の推定、手術後の再発のチェックなどに有用。
CEA、カルシトニン甲状腺髄様がんの場合に上昇する。
血沈亜急性甲状腺炎で亢進する。
コレステロール
甲状腺機能亢進で低下、甲状腺機能低下で上昇する傾向がある。
など超音波(エコー)検査(US)
放射線の被曝なしに、甲状腺の大きさや内部の様子、リンパ節腫大の様子を、痛み無く診断できる。ただし、検査を行うものの技量により得られる情報に差が出やすい。
穿刺吸引細胞診(ABC)
注射針で問題となる甲状腺の部分を穿刺し、細胞を吸い出して診断する。多くの甲状腺がん、良性腫瘍の診断に有効。
最近は超音波検査と同時に行うことでより正確な診断が可能になっている。
その他頸部CT、MRI 甲状腺がんやリンパ節転移の広がり、周囲組織(気管、食道など)との関係を知るのに有用。
胸部レントゲン、肺CT 甲状腺がん肺転移の有無を知りたい場合などに行う。
シンチグラフィ検査(放射性ヨード、タリウム、ガリウムなど)
診断の難しい甲状腺機能(ホルモン)異常の場合や甲状腺がんの性質、遠隔転移の検索に有用な場合がある。
内視鏡検査
甲状腺がんが声帯や気管、食道に影響を及ぼしているか確認するために行うことがある。
病理組織検査(生検)
甲状腺悪性リンパ腫や未分化がんなど比較的稀な甲状腺腫瘍が疑われ、診断が困難な場合に行うことがある。
子宮頚がんと子宮体がん
女性の生殖臓器である子宮は骨盤の中央に位置しており、その両側には左右の卵巣があります。子宮は、解剖学的に子宮の下部、つまり子宮の出口にあたる子宮頚部と、子宮の上部、子宮の袋の部分に相当する子宮体部より構成されています。子宮がんとは子宮の上皮性悪性腫瘍を指し、子宮頚部に発生する子宮頚がんと子宮体部に発生する子宮体がんに大別されます。
前者は全体の約7割を占めているが、子宮がん検診の普及により減少傾向にあり、また上皮内がん(0期)を始めとする、ごく早期のがんが主体をなしてきています。これに対して後者は増加傾向にあり、上皮内がんの段階で発見されることは稀です。また、子宮体がんがほとんど全て腺がん(内膜腺由来)であるのに対して、子宮頚がんは扁平上皮がんと腺がんに分類されます。かつては大多数を扁平上皮がんが占めていたが、ここでも腺がんが近年急速に数を増やし、進行子宮頚がんのかなりの割合を占めるに至っています。
年令分布
子宮頚がんと子宮体がんにおける患者年令分布、発症頻度を(図1)示しました。
最も注目されるのは、子宮頚がんの発症が、20才台より急速に増加している点で、この病気が若い妊孕性を有する世代に重大な影響を及ぼしていることがわかります。幸いにしてこの世代の病変はほとんどが早期がんであるため、子宮温存が可能である場合が多いと考えられます。
これに対して、老年期に発見される子宮頚がんは、多くの場合が進行がんの形をとります。
一方、子宮体がんでは、50-60才を明確なピークとしており、閉経期前後から閉経期以降比較的早い時期の疾患であることがわかります。
病因
子宮頚がんの原因はヒトパピローマウイルスによる感染であることがかなり明確になってきています。
この感染に何らかの他の要因が加わり、発がんすると考えられています。感染は性行為によって発生し、それ以外の感染は極めて稀とされます。現在までのところ、感染から何年で発症するかは諸説があり、はっきりしていませんが、先(さき)の患者年令分布は性行為の開始年令と大きな関係があるとされます。
前がん病変である子宮頚部異形成(軽度、中等度、高度の3段階がある)を経て、がん化すると考えられており、がん組織はもちろん、異形成の組織よりも高率にヒトパピローマウイルスが証明されます。
なお、ヒトパピローマウイルスには100種類以上の型があり、一般にハイリスク型(16,33,52,58型など)とローリスク型(6,11型など)に分けられます。個々の症例における型決定は、子宮頚部細胞の採取(PCR法)などにより可能です。もちろんハイリスク型がより病変の進行を誘発しますが、異形成でハイリスク型のウイルスが検出された場合でも、がん化する確率は20%程度ではないか(諸説がある)と見られており、それほど高いものではないと考えられます。癌研有明病院婦人科は、厚生労働省が指定する「高度先進医療」によって「子宮頸部前がん病変患者のHPV型判定」を外来で実施しています。この検査方法についてのわかりやすい説明(HPV型説明)とより詳しい解説(HPV型解説)を掲載しました。
一方、子宮体がんの原因はこれとは全く異なっており、ホルモン環境が主たる因子とされます。従来より子宮体がん患者には、未婚、未妊、ホルモン剤服用などの因子が多いことが知られていましたが、何らかの原因による高エストロゲン状態が、発症に大きな影響を与えると考えられています。子宮体がんの場合も、前がん病変として子宮内膜増殖症が注目されています。現在、子宮内膜増殖症は単純型子宮内膜増殖症、複雑型子宮内膜増殖症、単純型子宮内膜異型増殖症、複雑型子宮内膜異型増殖症の4つに分類されています。このうち子宮内膜異型増殖症複合型は子宮体がんの前段階と考えられており、このタイプの増殖症が、がん組織と共に存在していることもしばしば認められます。これ以外の3つの増殖症は、いずれもがん化率は低いと考えられています。
診断臨床症状
子宮頚がんでは、不正出血、接触出血が主体ですが、初期の場合は無症状のことがむしろ普通と考えられます。これら無症状患者の多くは子宮がん検診で発見されています。子宮体がんでは圧倒的に不正出血が多く、特に閉経期以降の出血という形で発見される場合が多いとされます。子宮内腔に腫瘍が存在するため異常な帯下を主訴とする場合もありますが、集団検診で発見される場合には無症状のことも多いとされます。
検査細胞診
子宮がんにおける細胞診の役割は極めて大きいものがあります。婦人科領域における細胞診は子宮頚部(膣部)に対するものと子宮体部に対するものに分けることができます。
一般に、集団検診では、子宮頚部に対してのみ細胞診が行われる事が多く、子宮頚がんにおける診断率は99%以上という信頼性です。検査結果は通常5段階(クラスI-クラスV)に表示され、I, 2は正常を、3aは軽度ないし中等度の異形成を、3bは高度異形成を、IVは上皮内がんを、Vは浸潤がんをそれぞれ想定しています(表1)。子宮体がんに関しては、頚部のみの検索では不十分で、その場合の発見率は約50%にすぎません(図2)。
従って、近年増加傾向にある、子宮体がんの早期発見の向上ためには、集団検診での体部の細胞検査が必須となりますが、コストの問題に加え手技上の問題もあり、あまり普及していません。子宮体部細胞診の子宮体がんの正診率は約90%とされています。子宮体がんではクラスI 2が正常を、3は子宮内膜増殖症を、IV、Vはがんを概(おおむ)ね想定しています。
実際の手技には、増淵式吸引法、エンドサイト法などがあり、いずれも何らかの器具を子宮内腔まで挿入する必要があります。なお、子宮体がんの細胞診では、経卵管的な悪性細胞の採取が見られ、卵巣がんの13%前後、卵管がんの約50%が発見可能とされ、その他の腹腔内悪性腫瘍が偶発的に発見される場合もあります。
2.コルポスコピーとヒステロスコピー
コルポスコピーは、通常頸部細胞診による疑陽性以上(クラス3以上)の症例に対して行われます。
子宮頚部(膣部)病変に対しては、コルポスコピー(膣拡大鏡)で病変の質的診断をするとともに、このガイド下に狙い組織診(パンチバイオプシー)を施行します。コルポスコピーは単に病変を拡大するだけではなく、酢酸処理をすることにより、病変部と健常部を識別させることができます。
ヒステロスコピー(子宮鏡)は子宮内腔を観察するものですが、子宮内腔は潜在的な空間であるため、通常は何らかの液体もしくはガスによる子宮内腔の拡張が観察には必要となります。子宮体部の組織検査は、このガイド下に行うことも可能ですが普及しておらず、ブラインド(盲目下)での部分掻爬あるいは全面掻爬が一般的です。
一般に子宮頚部の高度異形成、上皮内がん、微少浸潤がんを疑う症例を対象として行います。
子宮頚部の組織を円錐状に広範囲に切除し、得られた組織は連続的に切片が作成されるた


白血病m3

め、病変が全て切除されている場合は確定診断に至ります。
従って、この手技は、確定診断を導く検査法であると同時に、病変のマージン(辺縁)が十分


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切除されていれば、この手技で治療を終えてしまうこともあります。
実際の臨床の場では、様々な器具が使用されていますが、通常のメス(コールドメス)で切除


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し縫合する場合、レーザーメスを使用する場合、高周波電気(リープ)を使用する場合に大別されます。切除範囲、麻酔法、外来処置か入院処置かなどに関して施設間で大きな隔たりが


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あります。なお、一部の施設では、子宮体がんの頚部浸潤の有無の判定にこの手技が用いられています。

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4.画像診断
MRIは今日必須の検査で、明確な浸潤がんの治療前では、子宮がんのほぼ全例に施行される傾


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向にあります。原発巣の状況、近接臓器(特に膀胱と直腸)との関係などががよく把握されるため、術前検査としての価値は極めて大きいと考えられます。CT及び超音波検査は、原発巣


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に関する解析の他に、子宮外進展の有無に大きな情報を与えます。遠隔転移の存在は治療方針に重大な影響を与えるため、可能な限り綿密に行われます。

白血病m3


また近年、を術前に行う試みもあります。まだ、一般的でありませんが、微少がん病巣の発見及びその臨床応用に期待が持たれています。


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