2010年3月28日星期日

白血病syoujyou

胃がんは、わが国に多いがんの一つで、かつては日本人のがん死亡原因の第一位でした。現在では、肺がんに次いで第二位になっています。そのため、わが国では諸外国と比較し、早くから胃がんの研究が盛んに行われ世界をリードしてきました。現在、確立されている日本独自の胃がん検診システムは診断率を飛躍的に向上させ、胃がんの約60%が早期の段階で発見されるに至っています。これは世界でもトップレベルの水準です。それに伴い、胃がんの治療法も従来の画一的な胃切除だけでなく、適応のある疾患には内視鏡下胃粘膜切除術、腹腔鏡下胃切除術など、より低侵襲で傷が小さくて済む手術が行われるようになってきました。また、近年開発された新規抗がん剤は胃がんに対し、従来よりも高い効果を示すことが報告され、治療の幅は広がってきています。日本胃癌学会では二〇〇一年より胃癌治療ガイドラインを作成し、胃がん治療に対する一指針を示しています。われわれ群馬大学病態総合外科(第一外科)では、胃癌ガイドラインを主軸としつつ、基礎的データを蓄積した先端技術を取り入れ、常に患者さんに優しい治療を実践してきました。今回は胃がんについて、患者さんからよく質問される一般的なことから、その具体的な検査、治療法について概説します。胃と胃がん
胃は食道と十二指腸の間に存在する袋状の臓器で、”みぞおち“のやや左側に存在しています(図1)。胃は食べ物を一時的に貯蔵したり、内側にある粘膜層から胃液(消化液)を分泌し、食べ物の分解を補助する消化管の一つです。胃粘膜は胃酸と同時に胃を保護する粘液も分泌しますので、胃壁そのものは消化されません。 胃がんとは胃壁の内側に存在するこの粘膜層から発生する腫瘍のことを指します。胃壁の中(粘膜層以外)から発生する悪性腫瘍は肉腫と言い、厳密には胃がんとは区別されます。がんが悪性腫瘍と呼ばれるゆえんはその性質によります。すなわち、無治療でいると胃の粘膜から胃の壁中にどんどん入り込み大きくなります(浸潤性質)。また、血管、リンパ管などを通ってリンパ節、肝臓、肺などの他臓器に広がります(転移性質)。また、胃がんが胃壁を突き破ると、がん細胞の広がりを阻止するものが何もありません。従って、お腹の中にがんがばらまかれた状態になります(播種性質)。良性腫瘍は基本的にはこれらの性質は持ち得ていません。
胃がんの症状
胃がんになると、どのような症状が出るのでしょうか。もちろん、早期の場合は無症状の場合も多くありますが、基本的にはがんの性質に伴った症状が出ます。すなわち、がんが胃壁に浸潤すれば上腹部に痛みを認めるようになります。腫瘍が大きくなるにつれて腹満感、つかえ感、げっぷなどを頻回に認めるようになります。また、胃がんが大きくなると表面がけずれ(潰瘍形成)出血したり、体形成に大切なタンパク質が漏れ出たりし、貧血や体重減少を起こします。実際、原因不明の貧血や体重減少で来院され、検査で胃がんが見つかることもあります。さらに病気が進行すると、肝臓転移による黄疸、肺転移による呼吸苦、腹膜播種による腹水で腹満感が認められるようなります。これらの症状は胃炎、消化性潰瘍などの症状にも類似しているものもあるため、一度は経験されている方もおられると思います。そのため、大丈夫だろうと自己診断し、長期間様子を観察してしまうこともあります。四十歳以上でこのような症状が長期に認められる方は一度、病院を受診し検査されるとよいでしょう。胃がんの原因
 胃がんの原因は何なのでしょうか?と、よく質問されます。残念ながらこれに対する明確な答えはありません。ただ、東洋人の胃がん発生率は西洋人の二倍に上ることが知られており、遺伝子の違いだけでなく食事因子、環境因子などの違いが原因ではないかと推察されています。これら疫学的な見地から、胃がんの危険因子として食生活の面で塩蔵品(漬物など)、焼き魚などの焦げ、たばこなどがあげられています。逆に予防因子と考えられているのは果物(ビタミンC)、野菜、および酸化防止剤などがあげられています。
また、最近注目されているものにピロリ菌(Helicobacter pylori)があります。これは一九八〇年代に発見され、比較的最近、認識された菌です。発見したのは残念ながら日本人ではなく、マーシャルというオーストラリア人です。ピロリ菌の感染率は西洋人に比較し東洋人に高く認められ、経口的に感染すると考えられています。浄水処理が乏しかった昔は、井戸水などからその他への口移し、ペット、糞便感染したと考えられています。そのため、わが国では年齢が高い人ほど感染率が高い傾向が認められます。胃内視鏡検査でピロリ菌は感染しないのか?と、よく質問されます。内視鏡学会ではこの菌を想定し、一回の検査ごとに機械の消毒を義務付けており、胃内視鏡検査のためにピロリ菌に感染する危険性は通常の病院ではほぼ無いといえます。世界の学者たちはピロリ菌に感染すると、胃に慢性的な炎症(慢性胃炎)や胃十二指腸潰瘍を起こし、最終的に胃がんが発生するのではないかと推測し、日夜研究しています。 しかしながら、ピロリ菌と潰瘍との関連は明らかにされているものの、潰瘍から胃がんに移行するステップのメカニズムはいまだに議論されている段階で解明されていません。つまり、ピロリ菌に感染していると胃がんになるとか、ピロリ菌を除菌すれば胃がんにはならないということは現段階では言えないのです。しかし、胃がんの患者さんの多くがピロリ菌陽性であることも事実で、現状では胃がんが発生するにはピロリ菌が一因子であることに違いありません。現状ではピロリ菌と発がん機構は明らかにされたわけではなく、さらに先に述べた食事環境因子が必要と考えるのが一般的です。なお、ピロリ菌の除菌が保険適応になっているのは、その関係が明らかにされている胃十二指腸潰瘍で、無症状の方には適応はありません。いずれにしても、胃がんの予防にはバランスのとれた食事を摂取し、心身ともに健康な生活を営むことが大切だと考えられます。
胃がんの診断
実際に胃がんの診断はどのようになされるのでしょうか。胃がんの診断は大きく二つに分けられます。それは①本当に胃がんであるのかという胃がんの存在診断②胃のどの領域にどのくらいの範囲で存在するのかという胃がんの存在範囲診断です。前に述べましたが、胃がんの性質に浸潤性質、血行、リンパ行性転移性質、播種性質があります。検査はこれらの所見の有無をみていきます。検査には血液検査、胃X線検査、胃内視鏡検査(超音波検査と病理検査を含む)、腹部超音波検査、CT検査、FDG―PETなどがあります。
血液検査】 貧血の有無、肝臓機能異常の有無、腫瘍マーカー(CEA、CA―19―9、AFP)の高値などを調べます。また、検診などでは血清ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比率を調べることもあります。この値は萎縮性胃炎、および胃がんなどで低くなる傾向があることが知られおり、健康診断で利用している地域もあります。
胃X線検査】胃がんが胃のどの辺りに、どの範囲で存在するのかを知るために有用な検査です。内視鏡の発達した現在でも重要な検査です。実際にはバリウムを飲んで行います。バリウムはX線では白く写り、胃がんの存在する部位はバリウムをはじくため黒く写ります。このようにバリウムのたまりによるコントラストで胃がんを診断する方法は二重造影法といい、日本人が開発した検査法です。
胃内視鏡検査】がんを直接、肉眼で確認できる唯一の検査です。腫瘍が本当にがんであるのか? がんが胃の上中下、どの範囲に広がっているのか? 胃壁にどのくらい食い込んでいるのか? リンパ節転移はあるのか?の診断を行います。
1. まず、腫瘍ががんであることを確認するには腫瘍の一部の組織を採取し(生検)、顕微鏡で直接確認する必要があります(病理検査)。少し難しい話になりますが、胃がんは病理検査にて分化型と未分化型に二分類されます。わざわざ二分類しているのは性格が多少異なるからです。一般には未分化型の方が分化型に比較しリンパ節転移や腹膜播種しやすく、その一方で分化型は肝転移しやすいといわれています
2. がんの広がりを見るためには、胃内に直接色素をかけて診断することもあります(コントラスト法)(図2)。
3. 胃壁にどのくらい食い込んでいるか診断するためには胃内に水をためて、超音波診断を行うこともあります(超音波内視鏡検査)。あとで述べますが、がんの胃壁侵入の深さ、リンパ節の腫れの有無は治療を行う上で非常に重要な因子です。
【腹部超音波検査】肝臓転移の有無、リンパ節の腫れの有無、腹水の有無の診断に用います。侵襲は少ないのですが、しばしば、お腹の脂肪や腸管ガスが多いと診断の妨げになります。
【CT検査】X線で体を輪切りにした写真を得ることができます。先の腹部超音波検査と異なり、脂肪やガスの影響は受けません。胃がんが胃壁のどのくらいの深さまで浸潤しているのか?肝臓、および肺転移はあるか?腹水はあるか?の診断に使われます。特に、リンパ節の腫れがあるか?の診断には腹部超音波検査では胃の周囲や体の深いところにあるリンパ節の診断はしばしば困難なため必須の検査です。
【FDG―PET】がんの糖代謝が活発である性質を利用した検査です。具体的には糖に放射性標識をつけて注射し、放射性物質の取り込みの多いところ(がん)を検出します。胃がんでは転移部位、もしくは腹膜播種の診断に有用との報告もあります(図3)。 胃がんの進行度?ステージング
最初に述べましたが、近年、胃がんの進行程度によりさまざまな治療法が行われるようになっています。胃がんの進み具合を分かりやすく分類したものがステージングと言われるものです(表1)。ステージングはリンパ節転移(N)、胃壁内への浸潤(T)、および遠隔転移の有無で分類されています。これらの因子はすべて【検査】の項で述べた各検査で得ることができます。ここでは、それらの因子についてもう少し詳しく述べます。
1. 胃がんの深さ(T) 胃壁は五層に分類され(図4)、胃がんの発生する内側から粘膜層(M)、粘膜下層(SM)、固有筋層(MP)、漿膜下層(SS) 、漿膜層(S)に分けられます。それぞれはT因子としてT1(M、 SM)、T2(MP、SS)、T3は漿膜層を破って顔を出している状態、T4は他の臓器にがんが連続性に浸潤している状態です。
2. リンパ節(N) がんはリンパ流という流れにそって広がると考えられており、分かりやすいよう流れにそって番号がつけられ整理されています。胃壁に接したリンパ節は1群リンパ節(N1)、それより少し離れた2群リンパ節(N2)、かなり離れた3群リンパ節(N3)です。ステージングシステムは一見複雑ですが、医者が患者さんのがんの広がりを決定するのに非常に役立っています。例えば、「T2N1」の人と「T3N0」の人とはがんの進行度は違うようですが、分類では両方とも「ステージⅡ」で同様の進行度になります。このステージ分類は過去の胃がん患者さんの予後をはじめとした膨大な情報の蓄積にもとづいて成り立っています。
胃がんの治療法
がんの治療法は先に述べたステージングをもとに行われます。がん治療で大切なのは根治性(がんを完全に取り切ること)をそこなわないで、なるべく体に優しい治療を行うことが大切だと考えられます。第一外科のステージごとにおける治療チャートを示します(図5)。
内視鏡下胃粘膜切除】組織型が分化型がんで、潰瘍がない2以下のがん、もしくは組織型は問わず、潰瘍がない1 以下のがんが適応とされています。これは内視鏡で1括切除できることと、リンパ節転移が無いという条件から定義されています。具体的な方法ですが、まず内視鏡下でがんの下に水を注入し腫瘍をうかせます。次いで、ワイヤーもしくは電気メスで腫瘍を焼き切る手技です(図6)。今後、治療手技がさらに向上すれば、より大きい腫瘍も適応となることが期待されます。
腹腔鏡補助下胃切除術】胃壁浸潤がM、もしくはSMで、リンパ節転移の無い症例が適応となります。具体的にはお腹にポートというパイプを挿入し、お腹を空気で膨らませます。そして、直径10 ほどの細いカメラでお腹のなかを確認しながら胃を切除します(図7)。メリットは①美容上、傷が小さくて済む②手術後の痛みが少なくて済み、回復が早いことなどがあげられます。一部内視鏡下手術は危険である、と考えている人もおられると思いますが、胃がんの分野では早くから内視鏡手術が行われており、十分な経験と訓練を受けた医師がいる施設では、現在では手技も一定しています。合併症の頻度は他の手技と比較し高いということはありません。
開腹胃切除術】上記以外の手術は基本的に開腹手術となります。がんのある場所によって手術手技も多少変わります。すなわち、胃の出口(幽門)付近にがんがあるときは「幽門側胃切除術」といい、胃の下約三分の二を切除する手術。胃の入り口(噴門)付近にがんがあるときは「噴門胃切除」といって胃の上約三分の二を取る手術、もしくは、胃を全部取る「胃全摘術」が適応となります。胃がんが胃の上下広範にわたっている場合は「胃全摘術」になります。また、このとき大事なのが胃周囲のリンパの流れに沿って、リンパ節を取ることです(リンパ節郭清)。どの範囲でリンパ節を切除するかは手術前の検査結果によりますが、基本的には少なくとも2群(胃から少し離れたリンパ節)までは取ります。
さて、胃を取ってしまった後はどうするのか?そのままにしておいたら食べたものがお腹にもれてしまいます。そのため、食べたものがもれないように取ったところをつなげなくてはなりません(再建)。この再建法には、外科医により昔からいろいろな種類が考案されてきました。まだ、どの再建法が一番よいというのは無く、それぞれの施設で一番得意とするものを選択しているのが現状です。いくつか、代表的なものを提示しておきます(図8)。
化学療法】がん細胞を殺す作用のある薬を投与する治療法です。化学療法と外科治療の大きな違いは、外科治療が局所的な治療であるのに対して、化学療法は薬が体全体にわたる全身治療である点です。従って、外科的処置だけでは取り切れない範囲に腫瘍が広がった症例が適応となることが多いのです。具体的には遠くのリンパ節(N3)に転移が疑われる方、腹膜播種を疑われる方、肝臓、肺などに転移のある方などです。
主な薬として、従来からある5―FU、Leucovorin(ロイコボリン)、Cisplatin(シスプラチン)。新規抗がん剤としてTS1、Paclitaxel(パクリタキセル)、Docetaxel(ドセタキセル)、およびIrino-tecan(イリノテカン)などがあります。副作用は吐き気、下痢、皮膚沈着、脱毛、白血球減少などがあります。新規抗がん剤は従来、薬に比較し副作用は少なくなり、がんに対する効果も上昇している傾向が認められます。現在、胃癌学会を中心としデータが集められています。
また、あとで述べますが、進行した例では手術後に補助療法として化学療法を行う「術後補助化学療法」、手術前にがんを縮小させておく「術前化学療法」など手術と組み合わせて行われることもあります。
温熱化学療法】腹膜播種がある方が適応となります。腹膜播種はがん細胞がお腹全体にばらまかれている状態ですので、お腹に直接抗がん剤を入れると同時に、お腹を温めてがん細胞をやっつけようというものです。腹膜播種は難治性のためその効果が期待されます。ただし、播種が腹膜表面にのみ存在する場合が対象で、大きな腫瘤が形成されている場合適応外となります。
放射線療法】腫瘍に直接放射線をあてて、がん細胞を殺すほか、骨転移に対する疼痛コントロールに用いられることがあります。
胃がんのフォローアップ
胃がん手術後には術後症状、再発などさまざまな不安が伴うものです。医師のみならず、患者さん自身も注意していくことが大切です。
術後症状】胃を切ることでさまざまな症状が出ることが知られています。 1. 下痢:月に1、2回ほど下痢をすることがあります。通常の感染性の下痢と異なり、数日で何事もなかったように改善しますのであまり問題になりません。
2. ダンピング症候群:食後に冷や汗、吐き気などの症状が出ることがあります。胃を全部取られた方に多く認めます。原因は胃がなくなったために、食べ物が急速に小腸に流れ込むために起きます。食事の仕方などで改善していきます。
3. 貧血:胃全摘の患者さんに認めることが多いのです。原因はビタミンB―12の吸収障害です。定期的にビタミンB―12の注射をする必要があります。
4. 腸閉塞:胃がんのみならず手術でお腹を切った方はどなたも起こる可能性があります。原因は腸の癒着です。腹痛、嘔吐を認めた場合は我慢しないで主治医に相談してください。
このほか、多様な症状が出ることが予想されますので、症状が認められた場合は悩まず主治




医に相談してください。
追加補助療法】進行胃がんに対して行うことがあります。ただし、その有用性については明

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らかなデータはまだありません。現在、胃癌学会が中心となってデータを集め、解析しているところです。しかし、新規抗がん剤のTS―1は原発、再発胃がんに対する有用性が証明

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されていますので、再発予防としての効果も期待されます。群馬大学大学院病態総合外科
(第一外科)ではそのことを十分お話し、ステージⅡ以上の方には追加補助化学療法の選択

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枝について説明しています。
再発フォロー】胃がん再発は血液検査、定期的内視鏡検査、およびCT検査にてフォローア


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ップしていきます。一例として、群馬大学第一外科のフォローアッププログラムを示します(表2)。胃がん手術後は、手術前と異なり症状が出にくいこと、また胃を残す手術をした


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場合は手術後十年以上たってから、残胃に胃がんが発生する率が上昇するとのデータもありますので、長期的にしっかりフォローしていくことが大切だと考えられます。また、他の臓

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器における新たながん発生について十分に配慮していくことも重要です。
胃がん領域のみならず、医学は日々着実な進歩を遂げています。それに伴い、治療法の選択

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肢はよい意味でも増え、複雑化しています。残念ながら、ここに述べた事は胃がん治療の全般的な事項であり、とてもすべて紹介できるものではありません。さらに詳しく知りたい方

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は群馬大学第一外科のホームページ、日本胃癌学会編集による胃癌治療ガイドラインの解説(金原出版)などを参考にしていただくとよいかと思います。


2010年3月27日星期六

小児白血病症状

1)外科療法
卵巣がんは手術によって診断が確実にできます。また、がん細胞のタイプや拡がりの程度がわかり、その後の治療方針が決まります。卵巣がんの手術は転移の状態、年齢などによって異なりますが、次のような方法のうちから普通(1)と(2)が行われ、さらに(3)と(4)が行われることがあります。
(1)卵巣の切除
片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。
(2)大網(たいもう)切除
大網とは胃から垂れ下がって、大小腸をおおっている大きな網のような脂肪組織です。大網は卵巣がんの転移が最もよくおこる組織であり、切除しても実害はありません。
(3)後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜リンパ節は卵巣がんの転移がおこりやすい部位のひとつです。転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリングといい、リンパ節とリンパ管を系統的にすべて切除することをリンパ節郭清といいます。
(4)腸管などの合併切除
腹腔内の転移をできるだけ切除するために、大腸、小腸、脾臓などをがんと一緒に切除することもあります。
2)放射線療法
高エネルギーX線を身体の外から照射する外照射と、放射性リン(32P)の溶液を腹腔内に注入して内部から腹膜の表面を照射する方法があります。卵巣がんでは手術後の残存腫瘍に対して、以前はよく放射線療法が行われましたが、最近では化学療法のほうが主に行われています。しかし、脳に転移した腫瘍に対しては放射線治療が行われます。
3)化学療法(参照:がんの薬物療法)
抗がん剤を使う治療を化学療法といいます。抗がん剤は手術でとりきれなかったがんに対する治療として使われます。卵巣がんは、成人のがんの中では抗がん剤が比較的よく効くがんのひとつです。抗がん剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。また、直接腹腔内に注入されることもあります。いずれの場合でも、抗がん剤は血液中に入り全身に広がって作用します。抗がん剤はがん細胞に強い障害を与えますが、正常の細胞にも影響を与え、副作用をおこします。抗がん剤を繰り返し使うことによって、がん細胞が完全に消滅することもありますから、効果がある限り、ある程度副作用がおこるまで使用します。卵巣がんによく使われる抗がん剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどがおこります。


治療は病期、年齢、がんの組織型、がん以外の病気の有無などによって異なります。病状に応じて現在、最も有効と認められている治療は標準的治療と呼ばれています。難治性のがんでは、標準的治療は満足できる結果を多くの場合もたらすことができません。そのためさまざまな新しい治療法が研究され、試みられています。

新しい治療法はよりよい治療を目指して行われますが、必ずしも標準的治療よりもよい結果をもたらすとは限りません。新しい治療法の試みは、担当医だけで行うのではなく、多くの専門家の管理のもとで「臨床試験」として行われます。新しい治療と標準的治療を比較する臨床試験を比較試験といいます。比較試験の結果、新しい治療が優れていることがわかれば、新しい治療を標準的治療とします。

これから卵巣がんの治療を受ける場合は、「現在の標準的治療」を受けるか、「臨床試験中の新しい治療」を受けるかどちらかを選ぶことになります。

7.病期(ステージ)別治療
I期
手術によってがんのある卵巣を切除します。片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と、両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。

手術後、摘出物の顕微鏡的検査の結果、卵巣以外にがんが転移していないことがわかって、はじめてI期であることが確定します。

このような手術によって、I期であることが確定した場合、手術後、化学療法を行って再発を予防する試みは臨床試験として行われています。
II期
手術は両側の卵巣、卵管、子宮を転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には直腸を含めて切除することもあります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると、顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。

手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査の結果、転移していないことがわかれば、はじめてII期であることが確定します。

このような手術によってII期であることが確定した場合、手術後、化学療法を予防的に行って治癒率を改善しようとする試みは臨床試験として行われます。
III、IV期
III、IV期のがんは進行がんとして同じように治療が行われます。III、IV期のがんは転移が広範囲にあるため、手術によって完全に切除することはできません。しかし、一部のがんが残ってもできるだけ多くのがんをとり除いたほうが症状を改善できるため、全身状態が耐えられれば、できるだけ多くのがんを切除します。病状によっては手術で大部分のがんがとれる場合もありますが、開腹したけれどほとんど何もとれずに終わる場合もあります。手術前の検査によって、開腹しても切除は難しいと予測される場合は、まず化学療法を行ってがんを縮小させてから手術する方法もあります。

手術は両側の卵巣、卵管、子宮を、転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には、直腸を含めて切除することもあります。大網、後腹膜リンパ節、脾臓、大腸、小腸の一部を転移したがんと一緒に切除することもあります。

手術後、残された腫瘍に対する治療として化学療法が行われます。化学療法の際は、標準的治療法で行うか、新しい治療法を臨床試験として行うかを選ぶことができます。

初回手術で切除できずに残ったがんが化学療法によって縮小し、切除可能となった場合には再手術が行われることもあります。
再発
再発は治療により一度消失したかにみえたがんが再び増殖して見つかるようになった状態です。再発に対して以下の治療法のひとつが行われます。
(1)手術
再発が一部に限局している場合は、その部分を切除するだけで、再びがんのない状態が長く続くことがあります。再発が広範囲でがんを切除することができない場合でも、症状を和らげるための手術(例えば、胃瘻造設のための手術)を行うこともあります。
(2)化学療法の臨床試験
最初の抗がん剤が非常に有効であった場合は、再発に対しても同じ抗がん剤が効きますが、再発に対する化学療法は症状緩和のひとつとして行われます。最初用いた抗がん剤が効果がなかった場合は新薬を用いることが多くなります。新薬を用いる場合は臨床試験として行われます。腹水を抑えるために、腹水をとった後、腹腔内に抗がん剤を注入することもあります。
(3)放射線療法
脳転移した腫瘍に対しては化学療法でなく放射線の照射が有効です。
悪性リンパ腫は、リンパ系の組織から発生する腫瘍(いわゆる“がん”)です。リンパ系組織とは、ヒトの免疫システムを構成するもので、リンパ節、胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃腺(へんとうせん)等の組織?臓器と、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液からなります。リンパ系組織を構成する主な細胞は、リンパ球と呼ばれる白血球です。リンパ液の中には液体成分とリンパ球が流れていて、やがて血液と合流します。リンパ系組織は全身に分布しているため、悪性リンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫は全身で発生する可能性があります。
悪性リンパ腫という病名は、さまざまなリンパ系組織のがんを大きくまとめて呼ぶ名前で、その中に含まれる個々の疾患の臨床経過や治療反応性、あるいは予後は大きく異なります。ですから、自分にとって最適な治療を選択するためには、?悪性リンパ腫の中のどのような病型(タイプ)ですか??と、まずは医師に質問することが重要です。
I期
I期の治療法は以下になります:
middot;臨床経過観察。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;外照射。
middot;組織内照射。
middot;高密度焦点式超音波治療の臨床試験。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
II期
II期の治療法は以下になります:
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;ホルモン療法併用または非併用する外照射。
middot;組織内照射。
middot;ホルモン療法併用または非併用する放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;ホルモン療法後に根治的前立腺摘除術を評価する臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
III期
III期の治療法は以下になります:
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;ホルモン療法。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法、ホルモン療法、あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
IV期
IV期の治療法は以下になります:
middot;ホルモン療法。
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;臨床経過観察。
middot;睾丸摘除術と併用した放射線前立腺摘除術の臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

小児白血病症状


再発前立腺がんの治療法
再発前立腺がんの治療法は以下になります:
middot;放射線療法。

小児白血病症状


middot;放射線療法を受けた患者さんに前立腺摘除術を行います。
middot;ホルモン療法。
middot;骨の痛みを和らげる緩和的療法としての疼痛治療、外照射、ストロンチウム89

小児白血病症状


などの放射性同位元素を用いた腔内照射、あるいは他の治療法。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;化学療法あるいは生物学的療法の臨床試験。

小児白血病症状

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

小児白血病症状


前立腺がんは、高齢者に多い男性のがん。前立腺は、膀胱(ぼうこう)の下方にあり、前立腺液を分泌するなど男性機能を支える。欧米人に多いが、日本でも高齢化や食生活の洋風化などを背景に増えている。


小児白血病症状

 年間死者数は、8400人余り(2003年)。10年前2万人足らずだった新規患者は、2020年には7万8000人に達するとの予測もあり、男性では胃がんを抜き、肺が


小児白血病症状

んに次いで2位になると見られる。
 読売新聞では、泌尿器手術の国の施設基準などを参考に、全国426医療機関に対し、2004年の前立腺の治療実績をアンケートし、333施設から回答を得た(回収率7

小児白血病症状

8%)。紙面の制約から、患者数の多い約200病院を一覧にした。表は、患者数のほか、転移のないがんについて、主たる治療が「手術」、「放射線治療」、「ホルモン単独治療」の数を掲載した。


2010年3月20日星期六

白血病闘病

に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
皮膚は私たちの全身を温度や湿度の変化、紫外線、ほこりなど様々な外部の刺激から守っています。
皮膚の構造は上から表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っています。
大人の皮膚の総面積は約1.6平方mであり、厚さは表皮が約0.06~0.2mm、真皮を合わせると、0.4~1.4mmです。
日本では、年間1000人から1500人ほどの人が悪性黒色腫に罹っており、年々増加傾向にあります。
20歳代からやや多くなり、40歳代から急に増えてきます。60歳代がピークですが、最近は70歳代の方も多くなっています。
男女比では、女性の方が若干多くなっています。
(1) 平滑筋肉腫
平滑筋はいわゆる不随意筋に属するもので、消化管?子宮など臓器や血管に付随する筋肉です。従って全身いたるところに発生する可能性があります。
中年以降に多く、小児ではまれに発生します。化学療法の効果が余り期待できないため、切除手術が中心となります。
(2) 線維肉腫
線維組織ががん化するもので、中高年に多く発症します。
(3) 脂肪肉腫
中年以後に多い肉腫です。脂肪腫に似た外観のものは悪性度が低く、転移?再発の危険性が
余りありません。その他のものは、切除した後化学療法を行います。
(4) 悪性線維性組織球種
軟部肉腫の中ではもっとも多い肉腫です。中年以降に多く、高齢者の軟部肉腫の大部分を占めます。この中でも悪性度の高いものから低いものがあります。
5) 横紋筋肉腫
小児に多く発生する腫瘍で、リンパ節転移や肺転移の頻度も高い腫瘍です。
悪性度が高く、化学療法と切除手術を行います。特に小児では化学療法の効果が高いため、比較的長期にわたり化学療法を行ってから切除します。遺伝子が活性化していることはわかっていますが、その結果、なぜ、がんになるのかもまったくわかっていません。この理由をあきらかにするために、ヒトゲノム計画の成果の一つである新しい研究方法、cDNAマイクロアレイ法を用いた解析
をはじめています。BCL6遺伝子が活性化したときとそうでないときを比べて、どのような遺伝子が変化しているかをしらべ、がんの原因を探ろうとするものです。この2つの状態を比べて、変化する遺伝子を丁寧に調べていけばがんに関係する直接の原因遺伝子をあきらかにすることができるかも知れません。下の図4に見られるように、色の変化を比べることで変化した遺伝子がわかります。どのような遺伝子ががん化に関係するのか、悪性度に関係するのかなど、激しい勢いで進む科学の進歩をうまく取り入れながら成果をだして行きたいと努力を続けています。
型小児白血病の発症機構解析
小児のリンパ性白血病で最も多い遺伝子異常は、融合遺伝子です。この融合遺伝子は、12番染色体と21番染色体の間の相互転座により形成されます。私
たちは、マウスの血液細胞にTEL-AML1融合遺伝子を導入することにより、が血液細胞にどのような異常をもたらすのか研究しています。さらに、TEL-以外にも遺伝子に異常がないか、アレイCGH法を用いて検索しています。このような研究を通して白血病のモデル動物を作成することで、白血病がどのようなメカニズムで発生するのかを知ることができ、治療法や予防法の開発にもつなげていくことができます。
図6:マウスの血液細胞に、レトロウイルス法でを発現させた。緑色蛍光たんぱく質(GFP)を目印として用いた。緑色に光る細胞(図左)のみがTEL-を発現している(図右)ことがわかる。
2.染色体転座以外の遺伝子異常を調べる新たな検査法の研究
染色体転座は、悪性リンパ腫の診断にとって、とても大切な意味を持っていますが、悪性リンパ腫は染色体転座というひとつの遺伝子異常だけでは起こりません。染色体転座が詳しく研究されて明らかになったことは、染色体転座以外の遺伝子異常も重要な役割を果しているということです。これまでは、なかなか研究をすることが難しかったのですが、ヒトゲノム計画の完成により、がんのゲノム異常(遺伝子異常)を調べることができるようになりま
した。ヒトゲノム計画の情報を元に、私たちの研究室では、がんに存在する遺伝子異常を調べる方法として、(アレイCGH)法を確立しました(図7)。この方法はゲノム異常をより詳細に調べることができます。
図7.実際の
右上にの拡大図を示しています。a)はがん細胞由来のDNAを緑で標識しているので、各点が緑色に光って見えます。一方、b)は正常細胞由来のDNAを赤で標識しているので、各点が赤に光って見えます。これらは同じところに反応しているので、実際の反応は、両者がひとつに重ね合わせられた状態です(下図)。1つのスポット(丸い点)に着目すると、がん細胞由来のDNAで
は、点が緑に光っておらず、正常細胞由来のDNAでは赤く光っているスポットは、この2つを合成した下図では点は赤く光っていますので、これはがん細胞でDNAが欠失している(正常なDNAが失われている)ことを意味します。また、同じように下の合成図で緑が濃くなっているところは、がん細胞でDNAが増幅している(一部のDNAが異常に増えている)ことを意味します。
この研究は、がんの遺伝子異常を調べるという基礎的な研究だけにとどまらず、実際の診断や治療法の選択に重要な意味を持つことが、徐々に明らかになりつつあります。これらの遺伝子異常は、がんの治療のための標的とし
ても大きな意味を持つことが予想されます。これからの5年以内には、さらにがんの遺伝子異常の解明が進み、臨床的な実用化を図ることを目標としています。多くの種類とタイプがある癌
悪性リンパ腫には、多くの種類とタイプがありますが、種類によって、悪性度も治療法も違いがあります。
大きく分けると、非ホジキンリンパ腫とホジキン病に分けられます。
違いは、リード?シュテルンベルグ細胞といわれる、異常におおきなリンパ球がない場合は非ホジキンリンパ腫。ある場合はホジキン病です。
日本人は圧倒的に非ホジキンリンパ腫が多く、ホジキン病は10%程度です。
抗がん剤が効くホジキン病
日本でのホジキン病の治療は、抗がん剤+放射線によって、6割から8割の長期生存が望めます。抗がん剤は4種類を組み合わせた併用療法(ABVD療法)になります。
B細胞かT細胞で分ける非ホジキンリンパ腫
非ホジキンリンパ腫は大きく2種類に分けます。
B細胞(抗体を作るリンパ球)の癌化したものの中で、月単位で進行する、びまん性大細胞型リンパ腫は日本人の約35%を占めるといわれています。
この場合は、3種の抗がん剤+ホルモン剤のCHOP療法や、分子標的治療薬のリツキサンを足した、R-CHOP療法をします。
T細胞(細胞性免疫)の癌化したものの中で、最も悪性度が高く、週単位で悪化していく、成人T細胞型リンパ腫。
B細胞に比べ、治療が難しく、抗がん剤の多剤併用をしても生存期間は1年前後のため、造血幹細胞移植を行ってから、大量の抗がん剤治療をします。
1)接続して進行するホジキン病
ホジキン病の進行は、首のリンパ節から脇の下のリンパ節、脾臓という順番で進行していくのが特徴です。
2)飛び離れたところにも出現し、リンパ節以外の臓器や、皮膚、粘膜にも出現します。
そのため、部位や臓器によって、さまざまな症状になります。
進行がん???肝臓、脾臓の肥大
消化器系???腹部の塊、腹痛、嘔吐、腸閉塞、出血
骨髄系????貧血、感染症、皮膚からの出血
泌尿器系???腎不全
脳、目、耳、鼻??皮膚および、脳内の腫瘤
移植による副作用???生着不全。免疫不全
QOLを考える!
悪性リンパ腫の治療は、種類によってさまざま。特に悪性度が高い場合は、すばやく治療を開始しなくてはならず、悩む時間はありません。
移植のドナーと出会える確立は、とても低いのが現状です。
その間、何を基準に考えていけばいいのでしょうか。
それはQOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
治療中も、また治療後もQOLを下げず暮らしていける生活を基準に、治療に当たっていくことと考えます。
骨髄中の造血幹細胞の癌
血液細胞の遺伝子レベルの異常により引き起こされ、異常な白血球が無制限に増殖します。
しかし、遺伝子が関係していても、遺伝はしないと考えられています。
血液検査でしかわからない癌
白血病は、癌化した血液が全身にまわりますので、からだ全体に症状が出始めます。
がんの広がりでも治療できることがあります。また、外科的な切除は、そもそも手術に耐えられない人にはできません。こういう場合に手術をすることになります。 小細胞癌と扁平上皮癌は、放射線が効きやすいので、放射線治療の対象となっています。腺癌も手術が出来ない場合は治療の対象となります。ただし、胸水など、進展範囲が広い場合には、対象となりません。肺がんはどうしてできるの?がんの原因はまだはっきりわかっていませんが、タバコや大気、食べ物などに含まれる発癌物質と、もともと生まれながらに持っている体質とが複雑に関係し合って発生するものと考えられています。タバコの例をあげますと、タバコの煙に含まれる多くの化学物質の中には、約60種類の発癌物質が含まれることが分かっています。これらの物質が肺の中にはいると、かたちを変えて正常な細胞のDNA(細胞の設計図)に傷をつけます。通常われわれはこのDNAの傷を見つけて自動的に治す力を持っているのですが、ごくまれにこの傷がみすごされて、設計図を読み間違えたまま成長を続けていくことがあります。これががんのはじまりです。ひとつのがん細胞の大きさはおよそ1ミリの100分の1で、小さなうちは体の中にある免疫細胞が退治していきますが、いったん大きくなったものは免疫細胞も太刀打ちできません。がんが成長して1センチくらいになるとレントゲンなどの合に比較すれば、後の経過も良いようです。 検査は、X線CT、内視鏡、喀痰検査を主とします。最近は、これらに加えて、転移の検査のために、シンチグラフィーやPETが行われようになってきています。
しかし、大事なのは、X線CT検査と内視鏡です。最終的な診断は、病理検査(細胞診断、組織診断)ということになります。 なお、下記の文章中に出てくる”結節”とは、放射線診断上の言葉で、画像診断検査で見えるかたまり”というような意味です。3cm以下の大きさのかたまりを結節とし、3cm以上の場合を腫瘍と表現します。 結節や腫瘤を作らず、じわじわと這っていくがんもあります。こういうがんは、正常部分との境界がはっきりせず、診断およびがんの範囲の特定に難渋することになります。援制度以外にも、所得税確定申告の医療費控除の対象となる費用もあります。医療費控除の対象や手続きなどはインターネットの国税庁のサイトなどで調べられます。
現在は、各社からさまざまなタイプの生命保険や疾病保険、特にがん保険などが出ています。契約内容により、保障の限度、給付金などが決まりますが、おりる保険金はあくまでも契約先の保険会社の判断によります。保険金請求のために医療機関で作成する必要書類は有料です。必要数が多い場合は、コピーの使用の可否を確認しておくと良いでしょう。
受診する病院も決まり、費用についての心配も多少は軽減、次は、長期になるかもしれない欠勤を含めて、職場にどこまで知らせるかという
発見しやすい癌
がんは、日ごろの健康診断やがん検診によって、自覚症状がないうちに発見できるケースも増えてきました。
また胃炎や胃潰瘍などの炎症を起こしやすいため、吐き気、胸焼け、出血などの症状が出て発見されます。
見過ごしてしまう癌
上記しましたように、炎症が起きやすいため、消化性の潰瘍と思い込み、一般薬の常用で発見が遅れ、進行がんになってから発見されることもまた多い癌です。
特に、ヘリコバクター?ピロリ菌は、胃がんのリスク要因とされていますので、保菌者は定期的な健康診断は不可欠です。
スキルス胃がんは別物
スキルス胃がんは、特異な進み方をしながら、進行も早いので、悪性度が高いと言われています。
診断された時点で、すでに60%程度の人が、腹膜転移や遠隔のリンパ節転移があり、切除しても再発率が高いとされています。
治療法
手術療法
現在の西洋医学の治療方法は 1)手術 2)抗がん剤 3)放射線となります。
大半の胃がんでは、手術が最も有効となっています。
早期がんでは、内視鏡的粘膜切除が行え、それ以外では、腹腔鏡手術、縮小手術、定型手術になります。
手術が不可能とされた場合でも、症状を改善するための手術が行われることもあります。
抗がん剤が中程度効く癌
最近の情報では、手術単独に比べ、TSー1を服用した方は死亡の危険性は3割低くなる事が明らかになりました。
手術できない場合は、抗がん剤治療によって延命をはかります。
放射線治療が難しい癌
転移が起きやすい第3群のリンパ節は、腎臓の近くにあり、放射線を照射すると、腎臓障害が起きる危険性が高いので、日本ではあまり行われていません。
スキルス胃がんの手術は再発しやすい
手術による切除が不可能な場合が多く、また再発しやすいため、抗がん剤治療が主な治療になります。
って怖がる必要はありません。
転移性の強い小さい腎臓ガン
早期発見?早期治療ができるようになった、とはいうもののやはりガンはガンです。
腎臓ガンの中には小さくても元気がいいのがあります。これは、小さいのに、すぐどこかに飛んでいってしまう、「転移」する正確のガンなのです。
腎臓ガンの場合、ガンが血液に入ってしまうと、肺に移転してしまいます。肺というのはフィルターの役目をしていますから、肺のほうにコインの初期では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、貧血、出血などが出ます。
しかし、画像ではわからないため、血液検査で初回診断をします。
さらに、骨髄穿刺、染色体検査、免疫検査などを行い、急性か慢性か、骨髄性かリンパ性かを診断します。
発症頻度はとても少ないが、年齢層は広範囲の癌
発症年齢は小児から高齢者まで、どの年代にも発症します。しかし高齢者ほど発症頻度が高くなっています。
強力抗がん剤?造血幹細胞移植?グリベック
白血病の治療法は種類によって、少しずつ異なります。
急性は、強力な抗がん剤で完全完解を目指し、完解後に造血幹細胞移植を行います。
しかし、移植を行うためには、骨髄の中の細胞を空にしなければならず、様々な副作用に耐えうる体力が必要となり、一般的には50歳以下とされているのです。
また、どんなに希望しても、ドナーが見つからなければ移植は成立しません。
さらに移植後も、リンパ球が体を攻撃する病気(移植片対宿主病)が起こります。
高齢者や臓器に障害がある場合は、この病気の利点を利用した、ミニ移植という方法も一部行われています。
慢性の場合は、抗がん剤治療に、グリベック(イマチニブ)という分子標的治療薬を服用することで、完全完解に導く割合が多くなってきました。
1.初期の段階では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、発熱、貧血、出血などがあります。
2.診断時から4期に相当する癌
他のがんと異なり、診断したときから全身に拡がっているので、4期に相当します。
したがって、進行による転移という表現はしません。
3.その他の病状
血液の異常細胞の増加、正常細胞の低下による症状。抗がん剤による副作用
貧血、出血、感染症、全身疼痛、肝障害、腎障害、消化器障害、心筋障害、皮膚?粘膜障害など
移植による副作用
生着不全。免疫不全


白血病闘病


表皮や真皮などの細胞に発声するガンです。
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。


白血病闘病

主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病な

白血病闘病


どの種類があります。
手術でガンを取り除く方法が中心

白血病闘病


その際には実際のガンより大きく、深く取り除くことが必要なので皮膚移植が行われることも少なくありません。


白血病闘病

またレーザー照射治療や、放射線療法、化学療法なども行われます。
皮膚ガンは紫外線や放射線、外傷などによる誘発があるほか、傷、やけどの跡や色素性乾皮


白血病闘病

症から皮膚ガンを生じることもあります。
西欧人は紫外線に弱いタイプの皮膚を持つために皮膚ガンになりやすい傾向があります。


白血病闘病

QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守


白血病闘病

り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的


2010年3月12日星期五

白血病ドナー

1.術中急性循環不全   手術操作中に出血やその他の原因で血圧が大きく低下することです。この状態が遷延し進行すれば命にかかわります。通常、術操作を中断し、輸液、昇圧剤、輸血などで対処して落ち着けば手術を続行します。循環器科の医師の協力を得る場合もあります。非常にまれですが、改善が不良な場合は途中で手術を中止することもあります。
2.術後出血(2.2%)  手術後当日から翌日にかけ、いったん止血された部位から出血を来すことがあります。輸血を行いながら様子を見ますが、出血の多いとき、なかなか自然には止まりそうにないときは再度手術室にて創を開いて止血術を行います(0.8%)。
3.反回神経麻痺(16-17%)  
 食道癌手術の場合、反回神経と呼ばれる左右1対の細い神経沿いのリンパ節に転移を起こしやすいためこの部分の郭清が重要となりますが、この神経は細く非常に弱いために、手術操作によりこの神経が障害を受け麻痺することがあります。これを反回神経麻痺といいます。時には神経に直接食い込んだ転移リンパ節などの癌をきれいに取り除くために、意図的に反回神経を切断(合併切除)する場合もあります。反回神経の麻痺が起こると普通声がかすれます。また誤嚥(むせ)をおこしやすくなり、肺炎の原因となることもあります。通常3-6ヶ月ほどで回復しますが、誤嚥を繰り返す人では耳鼻科的に小さな声帯の手術が必要となることもあります。
反回神経麻痺は右側より左側に起こることが多く、通常は起こるとしても左側片側の麻痺ですが、ごくまれに両側反回神経麻痺が生ずる場合があります。この場合は安全のため、気管切開(後述)を行います。両側反回神経麻痺が生ずると、通常じっくりと時間をかけた機能訓練が必要になります。
4.気道虚血、咳嗽反射の低下、無気肺  食道癌の手術では気管、気管支周囲のリンパ節をきれいに取り去ることが非常に大切なポイントのひとつで、上述の反回神経周囲のリンパ節もこの領域に含まれています。この手術操作のために、程度の差はあれすべての方に気管や気管支の血流の低下、咳の反射の低下などが起こります。虚血のために気管粘膜はむくみ、痰の増加も手伝って肺の一部に空気が行き渡らず、肺がつぶれてしまう「無気肺」が、ごく軽度のものを含めるとほぼ全例に起こります。
充分に深呼吸をすること、
しっかりと咳をして痰を出すこと、
いつも同じ姿勢でじっとしていないこと(長時間下敷になった肺は自らの重さでつぶれてしまいます)、
などが重要で、術前術後の呼吸訓練や理学療法と呼ばれるものは、このために行われます。術後は看護師や受持ち医が頻回に無気肺予防のための処置を行い、指導をしますが、深呼吸や咳は本人しかできません。既に述べたように、どうしても自分で痰を出せない場合、気管支鏡と言う細い内視鏡で直接気管にカメラを入れ、痰を吸い出すこともできますが、自力で痰を出せればその方が気道に外から器械を持ち込まないだけ気道を汚さずに済みます。
5. 術後肺炎(10%弱)  手術後は患者さんの体は抵抗力が弱まり、また痰を出す力も弱くなるため、上述の無気肺や誤嚥などをきっかけに肺炎が起こることがあります。軽症の場合は抗生物質で治癒しますが。重症の場合は人工呼吸管理や気管切開(後述)を行うこともあります。手術後の直接死亡原因の第一位であり非常に注意すべき合併症です。そのため患者さんは手術前より呼吸機能の訓練をし、肺をきれいにし、禁煙をする事が重要です。
6.術後肺水腫?急性肺障害(10%弱)  非常に大きな手術の場合や、患者さんの心臓や肺の機能が弱いときに、手術後に肺の中に水がたまることがあり、この状態を肺水腫といいます。
急性肺障害(ALI)、更に重症な場合に成人呼吸促迫症候群(ARDS)と言われる病態は肺水腫に似ていますが、手術という大きなストレスに対して体の側が行う複雑な反応の結果引き起こされる重症の呼吸障害です。現在ではその発症のメカニズムが大分と解っていますからいろいろな予防の手段を取ることで頻度は減少していますが、起こりうる合併症です。
これらは肺炎と並び非常に重要な合併症で、やはり重症化した場合は人工呼吸管理となります。
7.肺動脈塞栓症  手術中や術後に下肢の静脈に血栓ができ、それが血管内を流れて肺動脈につまり、急性呼吸不全や心不全を引き起こすことがあります。発症した場合は血液を溶かす薬を使いますが、それが原因となり、出血を来すこともあります。当科ではこの重篤な合併症の予防のために、食道癌の手術だけでなくすべての全身麻酔手術において、手術中から術後一定期間、両足に簡単な空気式マッサージ器を装着しています。この様な処置を行うようになってから、明らかな肺動脈栓塞症は発生していません。
8. 術後人工呼吸管理(16%)、気管切開(6%)  上に述べた③~⑦の合併症は、すべて肺が酸素を血液中に取り入れる機能を落とします。この肺の機能低下がある程度を超えると、マスクで酸素を吸っていただいたりしても酸素が不十分になってしまいます。また稀には二酸化炭素を血液中から排出する機能(換気)が不十分になる場合もあります。
この様に患者さん自身の呼吸に任せていては不充分、と言う状況になった場合、鼻や口から気管の中に管を入れ、その管を通して充分な酸素を圧力をかけて送り、器械で人工呼吸を行うことがあります。意識があるままでは辛いですので、一時期薬で眠っていただきます。通常1週間~2週間で再び自分の力で充分な呼吸ができるようになりますが、2週間以上の長期に及ぶ場合、のど仏の下の気管に穴を開けここから呼吸できるようにすることもあります(これを気管切開といいます)。
9.乳糜胸(2%)  腹部で下半身や腸管から集められたリンパ液(もともと血管から漏れ出た液体成分)は上腹部で集められ、からだの中で最も太いリンパ管となって胸の中の食道のすぐそばを上行し、通常左頸部で静脈に戻されます。このリンパ管を胸管といいます。食道癌の手術ではリンパ節郭清の操作のためにこの胸管を切除する場合があります。切除する場合には胸部の一番下でしっかりと胸管を結紮して切り離すのですが、リンパ管は非常にもろいので、後になってこの結紮部分から漏れが生ずることがあります。またリンパ管の走行には個人差が大きいので、通常はないまれな経路のリンパ管が術中に認識しきれず、結紮されずに残る場合もあります。この様な場合、術後に胸水が大量に流出します。これを乳糜胸と言います(乳糜とは腸管から吸収された脂肪球を含んで白く濁ったリンパ液のことです)。胸管を温存する術式でも何らかの理由で残した胸管の途中に狭窄や閉塞があると乳糜胸になり得ます。小規模なものは胸膜癒着術と言った保存的な方法で治せますが、大規模なものは再手術で漏れを止める必要があります。
10.吻合部縫合不全(16-17%)  手術では食道を切除した後で持ち上げた臓器(通常は胃)と残った食道をつなぎます(これを吻合といいます)。通常術後9日目に造影検査をして、きれいにつながっていることを確認した後に食事が始まりますが、吻合の一部につながりの不完全な部分ができることがあります。これを縫合不全といいます。 通常1~2週間の食事中止で直りますが、栄養状態が悪い人や糖尿病の人、肝臓の悪い人、術前放射線療法を行なった部分での吻合などではもっと長期間を要する場合もあります。縫合不全の規模が大きい人では、その部分から唾液などが漏れ出て体内にたまり、炎症を引き起こすことがあります。皮膚の創を通して身体の外に唾液が出てくることもあります。吻合のやり直しを行わなければならないような大規模な縫合不全は非常に稀な出来事です。
11.急性循環不全(3%弱)、不整脈(30%弱)  食道癌の手術は患者さんの体に大きな影響を与えます。出血や心臓への負担、感染などの原因で血圧の過度の低下(ショック状態)が起こることがあります。これを術後急性循環不全といいます。輸血、輸液、昇圧剤などで対応しながら原因を特定し、その原因を取り除く治療をします。
 術後経過の中で上室性頻脈、心房細動、心室性期外収縮などの不整脈が見られることは稀ではありません。不整脈は多くは一時的なもので、注意深い観察と適切な対処を行っていれば徐々に回復します。不整脈自体が循環不全の原因となるような状況では、循環器科医の協力のもと、不整脈に対する更に徹底した治療を行います。
12.多剤耐性菌による感染  術後感染の原因が、通常使用する抗生物質の効きにくい菌(多剤耐性菌)によることがあります。代表的なものにMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌感染症)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌感染症)があります。現在ではこれらの菌は病院の中だけにいるものではありませんが、病院という環境がこれらの菌に好都合であることは否めません。一般の人にとっては菌がいても病原性はないことが多いのですが、術後の体力の低下した人などに感染しますと、重篤化することがあります。少数ながら有効な抗生物質は存在しますが、何よりもこの様な菌が感染しないよう注意することが大切です。このため手術後の患者さんは、回復室に入っていただき、一般の患者さんと隔絶し、医療者は入退室時に手指の滅菌を励行してこれらの菌の媒介者となることを防いでいます。また感染を起こした患者さんには申し訳ありませんが隔離など、予防策を講じさせて戴きます。この様な感染を完全に0にすることはできませんが、常に減少のための努力をしています。
13.術後せん妄(10%)  別名ICU症候群ともいわれ、術後2~3日目に不眠などから始まり、独語、多弁、不穏症状や、幻覚などを呈することがあります。高齢者、大きな手術を受けた患者さん、いわゆるがんばりや、アルコールを常用していたかたなどでは発症しやすいといわれています。術前より十分な説明、看護、術後も頻回の家族の面会や、看護により発症をある程度予防できます。またいったん発症しても全身状態が改善すれば自然に回復するのが普通です。回復の遅い患者さんの場合、この分野の専門家である精神科の先生と相談をしながら治療にあたります。患者さんの側としては、術後に「痛い」「苦しい」「暑い」「眠れない」などを我慢せずにおっしゃっていただき、なるべくストレスをためないようにして戴きたいと思います。
14.手術死亡率  手術後1ヶ月以内に患者さんが何らかの原因で亡くなられることがあります。これを手術直接死亡といいます。日本では2~10%といわれています。当院では過去14年間で3領域郭清例では、2.2%、2領域郭清例では1.5%、食道抜去では2.3%となっています。術後1ヶ月と限定せずに、術後一度もお元気で退院することのなかった死亡退院を在院死と言います。食道癌手術の場合、在院死には術後回復期に余病を起こしたり、退院前に癌が再発進行したりと言う方も多く含まれていますが、(手術直接死亡も含めた)在院死率はおよそ5%となっています。手術死亡の多くは様々な特殊事情が関連しているものなので、この数字がそのままあなたに当てはまるわけではありませんが、手術がある程度の命の危険を伴った治療行為であることはご理解いただきたいと思います。
15.その他  その他に術後胆嚢炎、腸閉塞、創感染、膿胸、などがあります。
ⅳ)患者さんの側の要因によるリスク  高齢、肝障害、腎障害、糖尿病、心機能低下、呼吸機能低下、肥満、栄養状態不良、喫煙などが上述の合併症のリスクになるといわれています。入院後患者さんは全身状態を細かくチェックし、多方面にわたってリスクがないかどうか検討し、リスクがあると判断された人では、リスクの大きさに応じて手術の規模を縮小します。あるいは手術治療ではなく化学療法、放射線治療などを選択することもあります。
v)術後の生活上の問題点  手術後は大きく3つの問題点があります。
 1つは食道を切除し、胃を代用食道にすることによる障害です。胃が小さくなり、食物の通過が早くなるため、手術後6~12ヶ月は手術前の50~70%しか摂取できなくなる、食事時間が長くなる、術後ダンピング症候群に悩まされる、などの症状がでます。従って、食事をゆっくり少量ずつ、必要なら回数を分けて食べる、などの工夫が必要となります。また体重は平均して5~10kgほど減少し、はじめは元気になってもなかなか体重が増えない日々が続くことが普通です。
 2つめは食道と胃の境界にある逆流防止機構(噴門)が手術でなくなってしまうことによる逆流症状です。更に胃の出口の逆流防止機構(幽門)も機能的に低下します。術後は胸部に持上げた胃の中から喉に向かって食べた食物や胃液、時には胆汁が逆流しやすいのです。立った姿勢で問題が生じることは稀ですが、横になると逆流が起こりやすくなります。食事を食べた後すぐに横にならない、夜間睡眠時には上半身を高くして休むなどの対応が必要です。
3つ目は、呼吸循環器系への負担です。胸骨の後ろに代用食道を通した場合、術後に不整脈がでたり、ごくまれに心不全症状がでたりすることがあります。手術前に放射線治療を受けたり、抗癌剤を使ったりした人でも心不全症状がでることが稀にあります。また開胸手術ですので、患者さんは手術後肺活量が3割ほど減少するといわれていますので、術後に思うように運動できないこともあります。焦らずにゆっくりリハビリに務めていただきたいと思います。
ⅴi)手術以外の治療法  以上、現在のところ表在癌のなかでも早期の段階の病変を除いて、切除可能な食道癌は手術治療が日本での標準治療となっていますが、これ以外につぎの治療法があります。
1.内視鏡的治療  粘膜層のみに止まるようなごく浅い食道癌の場合は内視鏡下の粘膜切除術で根治できますので第一選択となりますが、より進行した癌はこの方法では根治の可能性は高くありません。粘膜からいったん粘膜下層というすぐ下の層に浸潤するだけでリンパ節転移が40-50%近くの人に起きるからです。更に細かい癌の深達度分類ごとにリンパ節転移の確率が判明しています。あなたの癌がこの段階に相当する場合、更に詳しいご説明をします。
狭窄が非常に強く、かつ手術が不可能な患者さんで、狭窄を改善するのに内視鏡を使ってレーザー治療を行うこともあります。
2.化学療法  通常手術での切除範囲を超えて広範囲に広がった進行癌の場合に、第一選択となります。またある程度リンパ節への転移のみられる患者さんに手術の前に行うこともあります。術後の補助療法としても非常に重要な治療手段です。ただし、この治療だけで癌が根治できる確率は現在のところ極めて低いものです。
3.放射線療法  癌が隣接した臓器などに浸潤し、手術だけではとりきれない場合や、合併症などの理由で手術が非常に危険な場合に放射線治療を行うことがあります。放射線単独では早期(表在癌)の場合は比較的治癒が期待できますが、ある程度進行した癌の場合は、手術の方が成績はよいとされています。過去の成績では早期の癌で5年生存率は30%、進行した癌では約10-20%となっています。現在は、可能な限り化学療法を併用して次項の「化学放射線療法」として行ないます。
4.化学放射線療法  放射線治療に化学療法を加え、より強力に癌を叩く方法です。放射線単独に比べ、治療成績は明らかによくなります。今後手術を前提とした術前化学放射線療法が広まっていくと思われます。ただしまだ長期にわたってみた場合に生存率を本当に向上させるか、時間が経ってから予想外の合併症が起こらないかなど、完全には分っていない部分が多い治療法です。
これまで手術療法が第一選択とされて来た食道癌を化学放射線療法単独で治療しようと言う試みが一部で始まっており、化学放射線療法が無効であった場合には手術をするという条件を付け加えると、手術療法にかなり近い成績があげられるとする報告も見られます。うまく行くと食道がそのまま残る(臓器温存治療)と言う点で魅力ある治療法ですが、根治的化学放射線療法を行なって時間が経ってからの合併症、治りきらなかった場合の手術の難しさ、危険さなどの問題があり、十分な説明を聞いた上で、納得の上で受けるべき治療です。外科医としては切除可能な場合はやはり切除して、化学放射線の量はなるべく少なくした方がより安全であると考えますが、説明の上で患者さんが希望される場合には、ご希望の方針で最大限の努力をします。
5.その他  温熱治療は単独では効果は限定的で、行う場合には他の治療法と組み合わせて行いますが、一般的な治療とはなっていません。免疫療法、遺伝子治療はいまだ初期の治験段
階で、積極的にお勧めできる治療ではありません。光線力学的治療はごく早期の段階の病変には根治的となり得ますが、確実性の点から可能であれば内視鏡的粘膜切除術を優先しま
す。進行した病変に対する光線力学的治療は対症的治療(姑息治療)です。ステント治療も対症的な治療で、効果の確実な期間は限定されます。
ⅵi)【補足】  当然のことながら、すべての医療行為にはなにがしかの危険が伴い、手術もその例外ではありません。危険を最小にくい留めるよう最大の努力を払うことをお約束し
ますが、それでも危険をゼロにすることは不可能です。すべての手術はそれを行わなかった場合の危険や苦痛などの不利益と、手術を行うことに伴う危険や苦痛などの不利益を比較し
て、手術を行う方がより安全である、あるいは利益が大きいと判断されて初めてお勧めするのです。ただ難しいのは、多くの場合手術をしないことの危険は例えば1年後2年後に確実
に訪れる生命の危険であるのに対し、手術をすることの危険は低い確率ながら手術の当日や数日後に訪れるかもしれない危険で、性質の違う危険を比較してどちらかを選ばなければな
らないという点です。このことは従来「手術をお勧めする?受ける」にあたって暗黙のうちに了解されていたことですが、あえて文章にしてご理解をいただきたいと思います。ある医
療行為を受けるのか受けないのか、決定権はご本人にあります。よくご理解の上、同意書にご署名をいただきたいと思います。
右開胸?開腹、左胸腹連続切開、非開胸食道抜去術、鏡視下手術
2.リンパ節の切除範囲に関して 頸胸腹3領域リンパ節郭清、胸腹2領域リンパ節郭清、胸骨縦切開による上縦隔郭清、その他
3.消化管の切除範囲として 胸腹部食道胃上部切除、胸腹部食道胃全摘、下部食道胃上部切除、下部食道胃全摘、頸部食道切除
4.食道の代わりとなる臓器の通る経路として 胸骨後経路、後縦隔経路、(胸壁前皮下経路)
5.再建用臓器として 胃挙上、(回)結腸挙上、空腸間置、空腸挙上、空腸遊離移植、その他
6.その他(合併切除等) 食道癌が周囲臓器に浸潤していた場合、それら臓器を合併切除する場合がありますが、この場合も担当医より説明致します。
精密検査及び全身状態の評価により、どのような組み合わせの術式を選択するかが決定されますので、担当医からお聞きください。ただし、最終術式が決定されるのは手術前日であったり、手術中であったりすることもあります。この場合、術前の手術説明(通常手術予定日の2日前におこないます)の際に詳しくお話しします。
ⅱ)手術に直接関連する一般的障害  手術によって直接患者さんの体に加わる障害として、
1.皮膚切開創の痛み、呼吸苦、喀痰の排出障害、
2.ベッド上安静、経口摂取の禁止、
3.全身麻酔、抗生物質などの薬剤投与によるアレルギーや肝障害、腎障害、
4.出血及びそれによる貧血や輸血の必要性、に分けて考えることができます。
1.皮膚切開創の痛み、呼吸苦、喀痰の排出障害:手術により皮膚切開創の痛みが起こります。背中から入れた麻酔用のチューブより、局所麻酔薬や麻薬を入れて和らげますが、効果のない場合、異なった方法に切替えるもあります。約5-7日間で痛みは和らいでいきます。
胸を開く手術をしますので、呼吸がしづらい感じがしたり、あるいは痰が出しにくくなったりしがちです。術後は2~3日目から数日間は皆さん痰が増えます。これに対する対策として、術前にはなるべく長い期間禁煙をしていただきます、手術前より、呼吸訓練や痰の出し方の練習を行います。どうしても自分で痰を出せない場合、気管支鏡と言う細い内視鏡で直接気管にカメラを入れ、痰を吸い出すことがあります。
2.手術により、平均して4-5日間、胸につながれた管や酸素マスクのためベッド上ベッドの上で過ごすことになります。絶対安静ではありませんので、寝返りを打ったりベッドの上に起き上ったりすることは構いませんが、体につながれた管類が多いので注意が必要です。いったんベッド上安静から歩行許可がでましたら、積極的に体を動かすことが大切となります。また患者さんは消化管の吻合部が確実に治癒していることが確認されるまで(通常9日間)口から水も食べ物も取っていただきません。ただしご自分のつばを飲み込むことなどは


白血病ドナー

構いませんのでご安心ください。
3.  麻酔薬、抗生物質による障害:薬剤によるアレルギーや、肝障害、腎障害を引き起こす

白血病ドナー


ことがあります。このため入院時にアレルギーの既往がないか担当医にお話しください。また手術前に肝臓や腎臓の機能検査を行いますが、薬剤性の障害の場合予測は困難です。

白血病ドナー


4.  出血:食道癌の手術の場合、手術により平均して約600mlの出血があり、約30%の人が輸血を受けていました。このため最近では手術前に自分の血液を貯血し手術に備えることが


白血病ドナー

多くなりました。しかし貧血のある人や、蓄えた血液以上の出血があった人は、安全性を考慮して他人の血液を輸血せざるを得ないことがあります。


白血病ドナー

 別紙輸血同意書に詳細が書いてありますが、輸血によって肝炎、アレルギーなどを引き起こす可能性が小さいながらありますので、担当医より詳しく説明を受けて下さい。

白血病ドナー


ⅲ)術中術後合併症  食道癌の手術は我々の行う手術の中でももっとも大きいもののひとつで、患者さんの体に与える影響も小さいものではありません。従って様々な術中術後の問題


白血病ドナー

(合併症)が生じる可能性があります。術中術後管理が発達した現在においてもこれら合併症を100%防ぐことはできません。()内の%は食道癌手術として標準的な治療である、定型


白血病ドナー

3領域リンパ節郭清を伴う手術時の頻度で、それ以外の手術ではその発症頻度はその数字よりも低くなります。


2010年3月11日星期四

白血病初期症状

●扁桃肥大の治療
 イビキの原因の一つにもなっている肥大した口蓋扁桃を縮小させることが出来ます。従来、扁桃肥大がある場合にはイビキの手術として口蓋扁桃摘出手術を含めた咽頭形成手術UPPPが適応とされ、入院手術が必要でした。確実な咽頭拡大には勿論UPPPの手術的価値は大きいものですが、扁桃肥大が主要因のイビキの治療には手術侵襲の大きいUPPPではなく、ラジオ波凝固治療で扁桃を縮小させるだけでも咽頭腔を拡げることが出来ます。ラジオ波凝固治療法は、口蓋扁桃肥大や慢性扁桃炎あるいは舌扁桃肥大が原因となっている咽喉頭異常感症の治療にも応用することが出来ます。(扁桃肥大のRFITT-1,-2)
●炎症を繰り返す慢性扁桃炎や腺窩性(陰窩性)扁桃炎に対する適応
 通常の手術手技による口蓋扁桃摘出手術には少なくないリスクが伴いますが、コブレーターやセロンによる扁桃のラジオ波凝固治療は、慢性炎症を起こしている口蓋扁桃のボリュームをより安全に減少させることが出来ます。また、扁桃はそれほど腫れていなくても口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩というくぼみの中にたまる膿汁と膿栓によって生じる口臭やのどの不快感(咽喉頭異常感症)に対して、腺窩を含めて口蓋扁桃全体をラジオ波凝固治療によって縮小させることが出来ます。
●イビキの治療あるいはイビキの咽頭形成手術の補助として
 肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くなるために起こっているイビキのケースにもラジオ波凝固治療は舌扁桃と舌根部の縮小手術(舌根肥大のRFITT-1,-2) として応用できます。コブレーターやセロンなどのラジオ波治療機器を用いる咽頭形成手術( CAUP: Coblation Assisited Upper Airway Procederes, RAUP: Radiofrequency-Assisted Uvulopalatoplasty )も、レーザーを用いる咽頭形成手術(LAUP)と共にイビキに有効な手術方法です。(軟口蓋のRFITT-1,-2)
●鼻閉の改善のために(→下鼻甲介のラジオ波凝固治療の実際、手術図)
 アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対して、レーザー治療を繰り返しても鼻閉(鼻づまり)の改善が悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
 また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。質問A:口臭とのどの不快感
 いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
1) 扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
 入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
2) 扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
 とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
3) 扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療
 私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見てもらったところ、扁桃腺は確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますとのことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
1) ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?
手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?
2) 費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか?
3) 治療のあとすぐ普通に生活できるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。
質問C:扁桃腺のくぼみにいつも何かが詰まっています
 扁桃腺のくぼみにいつも異物が詰まっています。今年の4月ごろ風邪をこじらせて1ヶ月ぐらい声が出なくなり、声が出るようになった5月ごろから現在までずっと扁桃腺に何かがくっついているような咽喉が詰まっているような感じが続きます。時々、黄色くて臭いトウモロコシの粒のようなものが自然に出ます。そうするとしばらくはすっきりするのですが、また、咽喉が詰まったような感じや、扁桃腺になにかがくっついている不快感が続きます。時には息苦しく感じることもあります。近所の耳鼻咽喉科で見てもらったところ、うがいをすればよいとのことであまり丁寧に診察してもらえませんでした。このまま放置しておいて治癒するものなのでしょうか。
質問D:扁桃肥大と習慣性扁桃炎
 扁桃腺が肥大していて、最近では年に最低3回は炎症を起こしています。特に冬は毎年で、インフルエンザがはやる前に切除したいと考えています。医師のすすめで大学病院で切るか、そちらのようなレーザーを専門に扱っているような病院でやるか、検討しています。緊急にやらなくてはいけない手術ではないので出来るだけ仕事を休まず、安くやりたいと思っています。もちろん大きさや状態にもよると思いますが、どの程度の通院で出来るのか、日数や費用を教えて下さい。又、お話を聞きに行くのに、土曜日しか行けないのですが混みますか?教えて下さい。宜しくお願いします。
質問E:口蓋扁桃のラジオ波凝固治療に関する質問
 いつもお世話になっています。先日は、診察ありがとうございました。私は来月、口蓋扁桃のラジオ波凝固手術を予約させていただきました、患者の??です。扁桃のラジオ波凝固治療についての質問を幾つかさせていただきます。
1) 手術の方法について解説をお願いします。
2) 手術の危険度はどうなのでしょうか?
3) 手術の痛みはどれほどでしょうか?
4) 手術後の患者の痛みは何時間位続きますか?
5) 出血はありますか?また、手術後の出血は続きますか?
6) 患者は、手術後食事や水等はいつ頃からとれるでしょうか?
7) 手術後は口内炎の大きいのができるようなものと聞きましたが、どの位の大きさでしょうか?また、そのようになった場合の対処法や注意事項。
8) 術前、術後の注意事項などがあれば、お願いします。
9) 扁桃腺の全摘出より軽くすむそうですが、摘出手術との比較や違いを教えて下さい
 手術を決めた後に、自分が手術の事を全然理解していないことに気がつきました。会社や家族にも説明出来ないでいます。ご面倒ですが、よろしくお願いします。

まとめの回答
 黄色や白色の臭いがする粒々は、口蓋扁桃の腺窩あるいは陰窩と呼ばれる「くぼみ」に貯まってくる膿栓というものです。長い年月のうちには扁桃は萎縮してゆき、それにつれて扁桃の腺窩も浅くなり膿栓は少なくなることが期待できますが、すぐに無くなるというものではありません。口蓋扁桃の膿栓は実際には健康上の害になることは殆どないと考えられます。嫌な口臭や咽喉頭異常感症の原因として咽頭の不快感をもたらすことが主な症状です。耳鼻咽喉科では、腺窩に貯まる膿栓を専用の器具で吸引除去したり、腺窩洗浄という処置をしたりといった保存的治療を繰り返して行う外来治療が行われます。陰窩洗浄は耳鼻咽喉科処置の苦手な人や咽頭反射の強い方には向きませんから、そのような場合にはよくうがいをするといった自己管理で対応することになります。扁桃は大きくて呼吸の障害になってイビキの原因になっていたり、咽頭の異常感症が続いたり、膿栓で口臭が気になる方などでは、入院して扁桃を全摘出する手術あるいは外来での高周波凝固やラジオ波凝固による口蓋扁桃を縮小あるいは部分切除する治療などが社会的適応として行われます。
 扁桃に電気凝固を応用する治療はリンク集に掲載した勝田耳鼻咽喉科の志井田先生により詳説されています。その一つの方法として当院では新しく開発されたラジオ波凝固治療機器であるコブレーターCoblatorやセロンCelonによるラジオ波凝固治療を行っています。ラジオ波凝固は基本的には特別新しい治療法ではなく、これまでの高周波電気凝固治療とほぼ同質のものですが、発生する熱が比較的低温で作用し、周辺組織への熱凝固?変性の度合いが穏やかなものになっています。
 手術はラジオ波凝固治療装置を用い、付属する何種類かの電極端子を使って行います。電極端子は大きく分けて2種類あり、その一つは口蓋扁桃に刺入してラジオ波熱凝固するものと、もう一つは表層処置用で口蓋扁桃の表面から扁桃組織をラジオ波凝固?蒸散するものです。つまり、口蓋扁桃の内部から凝固?縮小させる方法と、表面から扁桃を凝固?削除してゆく方法を併用します。
 扁桃のラジオ波凝固治療に際し、適切な手術方法が行われる限りにおいて、その手術の危険度は非常に低いと考えています。しかし全ての医療行為において言えることですが、全く安全な手術というものはありません。塗布麻酔と同時に、少量ですが局所麻酔の注射も施行しますから麻酔に付随した危険も皆無ではありません。また、いくら安全といっても電気凝固治療で手術部位より外れた危険部位を焼灼してしまうような不測の出来事も、幸いにしてそのようなケースはこれまでに未だ経験していませんが、今後絶対無いと言うことは出来ません。治療は常に慎重に行うということと、少しでも安全性に疑問がある場合には手術は中止するということにつきます。
 術後の痛みは個人差が大きいのですが、扁桃炎を起こしたときと同じ位と考えていただいております。手術後4~5日、特に最初の2~3日間はのどの痛みが強いことがあります。扁桃のほぼ全体を凝固?焼灼しますから、その大きさの口内炎が出来るのと同じと考えられますが、扁桃の炎症は口の中によくできる痛みの強いアフタ性口内炎よりは遙かに痛くはありません。術後には感染予防と炎症を抑えるために抗生物質や消炎鎮痛剤等を内服し、うがいを励行していただき、手術当日から軟らかい食事をとっていただきます。翌日からの日常生活や業務は通常通りに行っていただけますが、1~2週間経過して創治癒の過程で術後創よりの後出血のケースがあります(2007年6月の時点で手術531件中3例0.6%に術後後期出血がありました)ので、少なくとも術後2週間は無理な行動は控えて出来るだけ安静をとるようにしてください。たばこは傷の治りを悪くし、痛みを増す原因になりますから厳禁です。食事も硬いものや刺激物は控えて下さい。術後の食事や諸注意は別項で説明していますイビキ手術の術後の諸注意に準じて行って下さるとよいでしょう。
 手術に際して出血は殆どありません。ラジオ波凝固治療は口蓋扁桃の部分切除手術を行う形になります。口蓋扁桃全摘出手術に比べると、入院しなくて出来ること、手術中や手術後の出血が殆ど無く安全度が高いこと、術後の痛みも短く軽く済むこと、全摘出することによる長く続くことのある喉の違和感やひきつれ感などが無いこと等の多くの利点があります。しかし、口蓋扁桃を全部摘出するわけではないので残存する扁桃の炎症は起こり得ますから炎症予防に対する効果が全摘出に比較して劣ること、一回の凝固治療で治療効果が少ないときには繰り返す必要があることが欠点ですが、そのような場合でも、外来治療として危険無く繰り返してゆけます。レーザーは高温が発生する危険性から、外来での扁桃切除手術にレーザーを用いるメリットはあまりありません。扁桃の外来治療には電気凝固治療ことに比較的低温で処置できるラジオ波凝固が向いています。
 また扁桃自体は大きくない埋没型の扁桃でも、その扁桃の陰窩に膿栓が溜まりやすいという状態を改善するためにラジオ波治療は行われます。手術手技は扁桃肥大の場合と同じで、埋没している扁桃自体と扁桃の表面を出来るだけ縮小させ、陰窩の窪みを浅くして開口部を拡げることによって膿栓が溜まりにくくすることが出来ます。
 扁桃切除手術は片方ずつを1ヶ月以上の治療間隔をおいて施行しています。ラジオ波凝固はその効果が3~6週かかって、じっくり出てくる治療法です。一側を治療後に充分な間隔をおいて、治療した側の扁桃の縮小効果判定をしてから反対側を治療するようにしています。欧米では両側同時に行っているケースが多いようですが、急を要する疾患ではありませんから、少し期間を要しても出来るだけ安全性を重視し、身体の負担を少なく施行する方法がよいだろうと考えています。初診では手術治療の適応判断を行い、予約でラジオ波凝固治

白血病初期症状

療を行っています。手術前には感染症、炎症性疾患、肝機能障害などの有無をチェックするために血液検査を受けておいていただきます。高血圧や糖尿病などの全身疾患のある方は主

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白血病初期症状

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白血病初期症状

ようにお願いしています。肥大した扁桃の実質や深い腺窩の縮小効果が十分に得られていないような場合には再治療の予定を立てていただくことになります。繰り返すことによって扁

白血病初期症状

桃の縮小効果はより良好になります。ラジオ波凝固により縮小した扁桃は炎症が続くことがない限り再増大することはありません。
 
白血病初期症状

扁桃のラジオ波凝固治療は医療費用の項目で扁桃切除手術として示してあります。保険診療による3割負担の


芸能人白血病

治療により低下していたPSAが再び上昇(PSA再発)したり、リンパ節または他臓器に転移や新病変がみられたとき(臨床的再発)をいいます。再発を確認する検査としては現在、PSA値の推移を確認していくことが一般的です。手術のあとも内分泌療法を継続しているなど、併用療法のない場合には、PSA値の上昇は再発の最初の兆候として現れます。このような条件ではPSA値の上昇がなれば、特殊な前立腺がんを除いて、それ以上の画像検査や触診は不要とされています。

PSA値に関しては時に誤差がでることがあり、手術療法のみを受けたあとでは一般的にPSA値が0.2ng/mlを超えると再発の疑いがあると考えられています。逆に言えば、それ以下の微細な値の変化についてはあまり気にしすぎるのは好ましいこととは思われません。また放射線治療のみを受けたあとでは1.0ng/mlを超えると再発の疑いがあるとされています。手術あるいは放射線治療の後、併用療法を施行されている場合にはこの定義はあてはまりません。

PSA再発後の治療についてはPSAが測定可能となっても、そのことがすぐ寿命に影響するかどうかははっきりしていません。従ってPSAが測定可能となった場合でも上昇率を見定めてから治療を行うことが現実的ではと考えられています。具体的には手術療法のあとPSAが2倍になる時間(PSA倍加時間)が6ヵ月以下、あるいは年間PSAが2.0ng/ml以上上昇するような場合には将来的に遠隔転移が出現する可能性が高く、最終的に癌死につながる危険性があると考えられています。手術療法のあとPSA再発が確認された場合には局所への放射線治療あるいは病態、年齢によっては内分泌療法が選択されます。放射線治療で再発した場合には内分泌療法が選択されます。いずれの病態でも当面、経過観察という選択肢もあります。

内分泌療法を施行していてPSA値が上昇した場合あるいは臨床的再発をした場合には再燃と呼ばれ、この場合には内分泌療法の種類を変更したりします。しかしいずれ効果が無くなり緩和治療の対象となります。
7.治癒率?生存率
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。用いるデータによってこうした他の要素の分布(頻度)が異なるため、生存率の値が異なる可能性があります。ここにお示しする生存率は、これまでの国立がんセンターのホームページに掲載されていたものです。生存率の値そのものでなく、ある一定の幅(データによって異なりますが±5%とか10%等)をもたせて、大まかな目安としてお考え下さい。
前立腺がんの予後は、全身状態、年齢、病期およびがん細胞の性質(分化度)、さらには選択された治療法などにより決まります。全体として前立腺がんは進行が遅く、10年生存率はそれぞれ、前立腺内に限局している場合で手術療法を施行された場合、90%以上、放射線治療が施行された場合80%以上が期待されます。内分泌療法単独の場合にはそれ以下となります。前立腺周囲に拡がっている場合は手術を中心とし内分泌療法などを併用した場合、10年生存率は90%程度、放射線治療を中心とした場合、8年生存率で75~85%、内分泌療法では8年生存率は80%というデータがあります。ただこれらのデータは当然10年以上前の治療による結果であり、近年の手術療法あるいは放射線治療の技術の進歩に伴い更なる向上が期待されます。遠隔転移のある前立腺癌は転移のない前立腺癌と比較すると予後不良で5年生存率は20~30%となっています。
診断
発見しやすい癌
胃がんは、日ごろの健康診断やがん検診によって、自覚症状がないうちに発見できるケースも増えてきました。また胃炎や胃潰瘍などの炎症を起こしやすいため、吐き気、胸焼け、出血などの症状が出て発見されます。

見過ごしてしまう癌
上記しまたように炎症が起きやすいため、消化性の潰瘍と思い込み一般薬の常用で発見が遅れ、進行がんになってから発見されることもまた多い癌です。特にヘリコバクター?ピロリ菌は、胃がんのリスク要因とされていますので保菌者は定期的な健康診断は不可欠です。

スキルス胃がんは別物
スキルス胃がんは、特異な進み方をしながら進行も早いので、悪性度が高いと言われています。診断された時点で、すでに60%程度の人が腹膜転移や遠隔のリンパ節転移があり、切除しても再発率が高いとされています。

治療法
手術療法
現在の西洋医学の治療方法は1)手術。2)抗がん剤。3)放射線となります。大半の胃がんでは、手術が最も有効となっています。早期がんでは、内視鏡的粘膜切除が行え、それ以外では、腹腔鏡手術、縮小手術、定型手術になります。手術が不可能とされた場合でも、症状を改善するための手術が行われることもあります。

抗がん剤が中程度効く癌
最近の情報では、手術単独に比べ、TSー1を服用した方は死亡の危険性は3割低くなる事が明らかになりました。手術できない場合は、抗がん剤治療によって延命をはかります。

放射線治療が難しい癌
転移が起きやすい第3群のリンパ節は腎臓の近くにあり、放射線を照射すると腎臓障害が起きる危険性が高いので、日本ではあまり行われていません。

スキルス胃がんの手術は再発しやすい
手術による切除が不可能な場合が多く、また再発しやすいため、抗がん剤治療が主な治療になります。

病状
症状が出やすい癌
早期がんは手術によって、病状は改善されることが多いのですが、2期以降では、摂食障害が起きやすく、手術後も通過障害や、食欲不振、出血などが継続される場合があります。スキルス胃がんでは、抗がん剤での副作用が強く出やすいため、吐き気、食欲不振が継続され、飲食が不可能になり、著しく体力が低下することが多くなります。

転移の大多数が腹腔内
早期がんの場合でも、リンパ節転移が起こりますが、手術によって切除可能です。進行がんでは、腹膜転移(腹膜播種)や肝転移がみられます。

転移のルート
リンパによる転移→胃の周辺のリンパ節へ。
血液による転移→胃の静脈から肝臓、腎臓、肺へ。
浸潤による転移→外側の胃壁から膵臓、脾臓、腹膜播種、小腸、大腸、膀胱へ。
転移による病状
肝転移による肝性脳症や胆管狭窄による黄疸、腹膜播種による腹水、小腸、大腸転移による腸閉塞。肺転移による胸水や呼吸不全などがみられます。


QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
体的具な薬剤活用方法
西洋の抗癌剤を受ける時
サポートとして、A)副作用を抑える。B)抗癌剤の効果を高める。C)癌の進行を抑える。
西洋の抗癌剤ができない時。
主役として、癌の進行をくいとめる。
症状別の対応策
腹水、胸水→利尿剤以外の方法があります、
黄疸→ステント以外の方法があります、
痛み→モルヒネ以外の方法があります、体力低下?食欲不振→ステロイド以外の方法があります、
ポイント
出発点【画像?血液検査以外+体力+意欲】TOTALで考えましょう!
胃癌は早期であれば生存率は高い癌ですが、それに比べ、進行がんやスキルス胃がんでは体力が著しく低下します。単独での抗癌剤治療が難しい場合があります。攻撃ばかりではなく、体の守りも行っていくべきです。

TS-1以外では、シスプラチン、イリノテカン、タキサン系などを組み合わせて、臨床がされていますが、完全なる標準治療にはなっていません。ただ、世界に向けると標準的に使用されている治療薬が残されています。広い視野で癌治療に取り組むべきです。
癌のみの治療ではなく、体の治療及び本人の生活環境、精神的なサポートを統合した視点で考えるべきです。
TS-1以外では、シスプラチン、イリノテカン、タキサン系などを組み合わせて、臨床がされていますが、完全なる標準治療にはなっていません。ただ、世界に向けると標準的に使用されている治療薬が残されています。広い視野で癌治療に取り組むべきです。
癌のみの治療ではなく、体の治療及び本人の生活環境、精神的なサポートを統合した視点で考えるべきです。
癌が縮小したことが、延命につながるかを考えるべきです。延命に繋がらない癌治療は意味がありません。判断基準を持っての取り組みを心がけるべきです。

胃の仕組みと働き
胃がんとは?
胃がんの原因
胃がんの症状
胃がんの検査
胃がんの病期
西洋医学の治療法と問題点
東洋医学の治療法
胃の仕組みと働き
胃液のペプシンと塩酸は食物の腐敗を防ぎ、腸を守る役目をしている。
胃に食物をためている間に,発酵したり腐敗したりしないように、たんぱく質を分解し、化学反応を抑えている。

胃癌(胃ガン)とは?
胃がん(胃がん)は日本人にもっとも多く発症するがんであり、40歳代頃から増え始める傾向があります。
以前は胃がんの死亡率もトップだったのですが、最近は徐々に死亡率が低下してきており、1998年には肺がんが死因のトップになりました。
胃がん(胃がん)の死亡率の低下には、なんといっても健康診断での早期発見が大きく貢献しています。 早期胃がんであれば90%以上が治る可能性があります。
ただし、スキルス胃がんというタイプの胃がんは胃の表面にでるのではなく、 胃壁の中を拡がって進行するタイプの胃がんであり、発見しにくく、また進行も早いため早期発見が難しいとされています。
粘膜下層までの胃がんを早期胃がん、 筋層まで達した胃がんは進行胃がんといいます。

胃癌(胃ガン)の原因
胃がんは粘膜内の分泌細胞や分泌液の導管部分の細胞から発生します。
慢性的な胃炎を起こす要因が胃がんの原因にもなります。 <塩分過多><タバコ>などは危険因子です。一方でビタミンCやカロチンを豊富に含む野菜や果物を取る方には胃がんが少ないことがわかっています。
塩分の摂取量が多い地域(東北地方や日本海に面した地域)では胃がん(胃がん)の発症率も高いことが分かっていますので塩分は控えめにしましょう。他に焼肉や焼き魚のおこげ、野菜や漬物、飲料水に含まれる亜硝酸もリスクを高める要因となります。 タラコや塩辛など塩分の多い海産物加工食品の摂取頻度で分析すると、これらの食品を毎日食べる人はほとんど食べない人に比べ男女とも3倍ほど胃がんになりやすいというデータが出ています。
胃がんの原因の一つといわれているヘリコバクター?ピロリ菌は50歳代以上の日本人では8割以上が保菌しているといわれています。ピロリ菌によって慢性の胃炎や胃潰瘍が起こるため徐々に胃の粘膜が萎縮して慢性萎縮性胃炎と呼ばれる状態になり、さらに症状が進むと胃が腸上皮化生という腸の粘膜に似た状態になり、胃がんを起こす下地になると考えられています。

胃癌(胃ガン)の症状
早期胃がんの場合には特徴的な症状はほとんどありません。 健康診断やがん検診の普及により自覚症状が無いうちに胃がんを発見できるケースも増えています。 胃がんの多くは胃潰瘍ができるため「胸焼け」や「胃がむかむかする」といった症状を訴える人もいます。
他に「消化不良」「膨満感」「食欲不振」などが起こることもあります。 また、出血(吐血したり血便がでたり)することもあります。 進行した胃がんでは痛みや出血が現れます。また「食べ物が喉を通りにくい」、「体重減少」、「貧血」などの症状が出てくることが多いので異常に気が付いたときには医療機関を受診することをお勧めいたします。

胃癌(胃ガン)の検査
胃がんの場合、早期がんの治癒率は90%を超えますが、がんが進行すればするほど治癒率は下がりますので、 検診の重要性がお分かりいただけるかと思います。

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また、早く胃がんがみつかれば、内視鏡を使った治療が可能であり、 開腹手術によって胃を切除する必要がなくなる可能性もあり、負担も大幅に減ります。
胃がんの検診方法としては、X線検査(バリウム)が一般的ですが、最初から内視鏡検査を施

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行する病院もあります。 バリウムの検診だけを毎年受けていても進行がんとなって発見される場合が稀にあります。
以下の方法で検査します。

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内視鏡検査
超音波内視鏡
CT検査

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腹部超音波検査
腹部超音波検査
腫瘍マーカー

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内視鏡検査
病理組織検査で診断 転移の有無を調べるため全身の検査をします。
早期がんは内視鏡で治療も可能。基本的に手術で転移があれば化学療法。

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内視鏡を口から胃の中に送り込み胃の粘膜を直接観察する検査で、胃がんの大部分を見つけることができます。がんが疑われる場合には粘膜の一部を採取して顕微鏡を使って生検が行われ、確定診断が下されます。

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超音波内視鏡
内視鏡の先端に超小型の超音波断層装置をつけて内視鏡検査と同様に検査を行いますが、胃

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壁の断層像からがんの深達度を判断することができたり、粘膜下層より深い部分に薄く拡がるスキルス胃がんの浸潤の範囲を調べることができます。
胃がんが確定された場合には続いて病変の広がりと肉眼的分類、深達度が判定されます。


2010年3月9日星期二

白血病治療法

子宮がん検査はこの方法だけを行うことが普通です。(つまり子宮頚がんの検査だけを行っているということです)
組織診(コルポスコープ)>(子宮頚がんの検査)
細胞診で子宮頸がんが疑われる場合には確定診断をするために組織診(コルポスコピー)を行います。組織診は、膣拡大鏡(コルポスコープ)で子宮頚部の粘膜の表面を観察しながら、組織を採取し、採取した組織を顕微鏡で調べることで異形成(前がん状態)や上皮内がん、進行したがんであるかの区別を付けることができます。
画像検査(子宮頚がんの検査)
組織診でがんと診断された場合には、がんの大きさやがんの拡がり具合、深さ、周辺臓器やリンパ節への転移の有無を調べるために画像検査が行われます。
超音波検査(子宮頚がんの検査)
体に超音波を発信し、組織に当たって反射してきた音波を捉えて画像を得る検査です。外来でできて患者さんの負担も少なく、放射線を浴びる心配がないなどのメリットがあります。
CT検査(子宮頚がんの検査)
CT検査(CTスキャン)はいろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影しコンピュータを使って 非常に鮮明な画像を得ることができます。周囲の臓器やリンパ節転移の有無を調べることができ癌の進行具合を調べるためには重要な検査になります。
MRI検査は磁場を使っていろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影する検査です。 放射線の被曝がなく超音波検査では見分けの付きにくいがんもMRI検査で診断できる場合があります。がんの状況、近傍臓器との関係などをよく把握することができるため手術前の検査としては大変価値のある検査になります。
現時点では限られた施設にしかありませんが、細胞分裂の盛んな細胞(癌)はエネルギー(ブドウ唐)を正常細胞よりも多く消費するという性質を利用した画像検査PET(ペット)が行われるようになってきました。
検査ではまず、「フッ素18」という放射性物質を付けたブドウ糖(FDG)を静脈注射します。他の細胞と比較して異常な速さで増殖するがん細胞は多くのエネルギーを必要とし、ブドウ糖をより多く消費する性質があります。ブドウ糖はがんの部分に集まり、それだけ放射線を多く放出するので画像で濃く見えるのです。
患者さんの苦痛がないことが大きなメリットです。
子宮頸がんの検査に使用される血液検査と基準値を示します。基準値は施設によって基準値が異なりますので詳しくは検査機関にお問合せ下さい。また、これらの数値は子宮頚がん以外の病気でも高くなることがありますので、目安としてお考え下さい。  基準値 1.5ng/ml以下(子宮頚がんの腫瘍マーカー)
SCC抗原は食道がん、子宮頚部がん、肺がん、頭頚部がん、などの扁平上皮癌患者の血中に高頻度に検出されることが報告されており、それらの優れたマーカーとなります。
CEAは子宮頸がん、胃がん、大腸がんなどの消化器癌、胆道癌、膵癌、肺癌などのさまざまな臓器由来の癌に幅広く出現するため、その診断補助および術後?治療後の経過観察の指標として有用性が認められています。
CYFRA(シフラ) 基準値 2.0ng/ml以下 肺の非小細胞がん、特に扁平上皮がんや腺がんで多量に産生されます。また、各種婦人科癌でも高値を示すことが報告されています。
子宮頸がん(子宮頚癌)の治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット?デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 患者さんが最終的な治療方法を最終的に決定する時代になりつつあります。

また医療の進歩とともに子宮頸がんの治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンド?オピニオンを求めることが必要な時代になってきました。
子宮頸がん(子宮頚癌)の治療には「外科療法(手術)」と「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」があります。 治療法は、がんの進み具合(病期)やがんの部位、患者さんの年齢、合併症の有無などから判断されます。
子宮頸がんの病期はがんの深さや転移の有無などによって分類されます。
の子宮頸がんは非常に早期のがんです。がんは子宮頸部の上皮内のみにとどまっています。
子宮頚部にがんがとどまっていて深さは3mm以内で拡がりが7mmを超えていない状態
にがんがとどまっていて深さは3mmを超えるが5mm以下で拡がりが7mmを超えていない状態
子宮頚部にがんが留まっているが、Ia1,Ia2期では無い場合がんが子宮頸部を越えて拡がるが骨盤壁または、膣壁の下方部分1/3には達していない状態
がんが骨盤壁まで達していて、がんと骨盤壁との間に隙間がない、または膣壁への浸潤が下方部分1/3を越える状態がんが膀胱や直腸の粘膜に拡がっている、あるいは小骨盤腔を越えて肺のような遠隔臓器にがんの転移がある状態子宮頚がんの治療法は子宮を摘出する手術が中心となります。しかし、異形成や上皮内に限局するがん、 早期の子宮頸がんに対しては患者さんに妊娠?出産の希望がある場合には子宮を残した治療を行うこともできるようになってきました。 子宮頚部を円錐状に切除する方法で、子宮頸癌の進行具合を調べるための検査としても行われます。切除した組織を顕微鏡を使って詳しく検査し、それ以上がんが拡がっていなければこの時点で治療は終わります。
しかし、0期またはIa1期であると考えて円錐切除術を行ったが実際にはIa2期以上だった子宮頸がんの場合には広汎子宮全摘出術が必要になります。
術後は妊娠できますが、頚部が切除されるため子宮口が広がりやすく流産の危険性が若干ですが高くなります。
妊娠?出産への影響が少ないのが利点ですが、がんは消滅してしまうため組織をとって調べることができないため浸潤が疑わしい場合には円錐切除術を選択するのが無難といえます。
までのごく初期の子宮頸癌の場合には子宮だけを摘出する単純子宮全摘出術が行われます。閉経後の人では卵巣も一緒にとる場合もあります。開腹して行う方法(腹式)と、膣から摘出を行う方法(膣式)がありますが、腹式の方が確実性が高いため通常は腹式となりますが、上皮内がんの場合には膣式で行われることもあります。膣式は傷跡が小さく、術後の開腹も早くなるメリットがあります。
の子宮頸がんが適応になる手術で、子宮とともに周囲の組織や膣の一部などを切除します。骨盤内のリンパ節を切除することもあります。
の子宮頚がんに適応される手術です。子宮とともに膣や卵巣、卵管など周囲の組織も広い範囲で切除します。がんがリンパ節にも転移している危険性が高いので骨盤内のリンパ節の切除も同時に行います。
がんが子宮頸部ばかりでなく女性性器外に拡がっていると、子宮?膣とともに下部結腸、直腸、膀胱も切除する必要が出てきます。これを骨盤内臓全摘術といいます。術後は人工肛門や尿路を再建する回腸導管、膣を再建する造膣術などの形成手術が必要となります。
放射線療法は高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を殺す治療方法です。欧米では比較的早期の子宮頸がんに対しても放射線療法を行うことが主流になっていますが、日本ではで手術ができない場合、または再発した場合などに行われることが一般的になっています。
放射線は体外から放射線を照射する外照射と子宮内に放射線源を入れて照射する腔内照射があり、組み合わせて行うこともあります。また、広汎子宮全的手術や骨盤内臓全的手術など大きな手術後にがんが残っている可能性があるため放射線療法が行われることがあります。
放射線の照射量には決まりがあり、無理をして大量の放射線照射を行うと強い副作用が出る可能性が高いため注意が必要です。
子宮頸がんが遠隔転移などのために外科療法で切除しきれない場合や、手術後にがんが再発した場合には化学療法(抗がん剤)による治療を行います。
使用される抗がん剤としては「5FU+シスプラチン(他が一般的です。他に「塩酸ブレオマイシン=商品名:ブレオ」、を組み合わせて使います。
この治療法は放射線療法と化学療法を同時に進めていく方法で、子宮頸がんに放射線療法を行う際に同時に白金製剤の抗がん剤を使うことによって治療成績がよくなるため米国ではこ
れらの療法を同時に行う放射線化学療法が推奨されています。
使用される抗がん剤としては「ネダプラチン=商品名:アクプラ」や「カルボプラチン=商
品名:パラプラチン、カルボメルク」になります。
放射線療法や抗がん剤を用いた化学療法では白血球減少による免疫力の低下が起こりやすい
ため体を清潔に保つことが大切ですし、規則正しい生活を送る必要があります。 免疫力を賦活させることが大切です。
また、骨髄損傷による白血球減少、血小板減少、貧血などが起こりやすいため造血機能を強化することも大切になります。
子宮頸がん(子宮頸癌、子宮頚癌、子宮頚がん)
子宮にできる悪性腫瘍の事を総称して子宮がん(子宮癌)といい、婦人科系のがんのなかでは最も発生頻度の高いがんになります。
子宮は女性の生殖臓器であり、骨盤の中央に位置しています。子宮の出口付近(膣に近い部分)を子宮頚部、子宮の上部、袋の部分を子宮体部と呼び、それぞれの部位に生じるがんを子宮頚部癌または子宮頸がん(子宮頸癌)、子宮体部癌または子宮体がん(子宮体癌)とよび、同じ子宮がんでも区別して考えられます。
子宮頸がん(子宮頚癌)は子宮がんのうち8割程度を占めますが、最近は子宮体がんが増加傾向にあります。
子宮頚がん(子宮頸癌)は30歳代で増え始め40歳~50歳代で最も多くなります。子宮頸部は膣に近い部分にあるため直接観察したり、触ったりすることが可能であり、30歳以上の女性を対象にした子宮頚がんの集団検診が全国で行われています。そのため早期のうちに子宮頸がんが発見できるケースが大変多くなり子宮頸がんの死亡率は年々低下しています。
しかし一方で、最近は20歳代の若い女性に子宮頚がん(子宮頸癌)が増えてきており、この場合進行が早く悪性度も高いため、若いうちから子宮頸がんの検診を行う地域も徐々に増えてきています。
子宮頚がん(子宮頸癌)は扁平上皮がんと腺がんに分けられます。以前は扁平上皮がんが多かったのですが、最近は腺がんが増えてきています。
子宮頸がんの発生は子宮体がんとは異なり、性交渉開始年齢が早い人、性交渉の相手が多い人、性交渉の相手が多い男性との性交渉がある人、妊娠?出産の回数が多い人に多く見られます。
最近になって、子宮頚がんが発生しているほとんどの人に、ヒトパピローマウイルスというウイルスに感染していることが分かってきました。このことからヒトパピローマウイルスが子宮頸がん(子宮頸癌)の発生原因になっていると考えられるようになってきました。感染は性行為によって発生し、それ以外での感染は極めて稀になります。
性交渉の経験がある方であればどなたでもヒトパピローマウイルスに感染する恐れがあります。ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染する可能性があるということは、子宮頸がんにかかる危険性はありますので早期発見のために定期検査をすることをお勧めいたします。
最新情報
子宮頚がんの原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)には約100種類ものタイプがあることが確認されています。これまでの研究で、HPVが子宮頚がんの原因ではないかと疑われ始め、さらに子宮頚がんの組織中に特定のタイプのHPVが多いことも分かってき

白血病治療法


ました。 高危険型とされるのは16型と18型。日本では52型と58型などもがん組織から高率に見つかる傾向があり、高危険型と考えられています。


白血病治療法

ただし、上記高危険型のウイルスに感染していても子宮頚がんとなるのは20%程度であるため定期的に検査をすることが有効であるとされています。


白血病治療法

子宮頚がんでは早期にはほとんど自覚症状がありません。
子宮頸がんが進んでくると生理以外の出血(不正出血)や生理の変化(長引く、不順にな

白血病治療法


る)、性交時の出血(接触出血)、黄色いおりものが出るなどの症状が出てくることが多くなります。さらにがんが進行し骨盤にまで達すると腰痛が起こることがあります。集団検診


白血病治療法

で「子宮がん検診」というと一般的には子宮頸がんの細胞診を指します。子宮頚部を綿棒や専用のヘラで軽くこすって細胞を採取し顕微鏡で調べる検査で、子宮頚がんにおける診断率


白血病治療法

は99%以上という信頼性です。
子宮頚がんの細胞診の検査結果は5段階(クラスI-クラスV)に分けられます。クラスI, IIは


白血病治療法

正常を、IIIaは軽度ないし中等度の異形成(前がん状態)を、IIIbは高度異形成を、IVは上皮内がんを、Vは浸潤がんをそれぞれ想定してします。

白血病治療法

クラス以上の場合にはさらに詳しく調べる組織診が行われます。
しまうため、腹水のために腹部全体が大きくなるとか、胸水がたまって息切れがするなど、


2010年3月8日星期一

白血病死亡率

ではなく、良性のもの(腺腫、腺腫様甲状腺腫など)とがんとの比率は約5:1です。また、まれに声が嗄れたり、頚部のリンパ節転移などを契機に甲状腺がんが発見されることもあります。また、何らかの理由によりとった胸部CT検査で偶然甲状腺腫瘍が発見され、精査の結果がんがみつかることもありえます。
 ただし、以上のことは甲状腺分化がんの場合であって、未分化がんでは急激な増大、痛み、息苦しさなど多彩な症状を呈します。
5.甲状腺がんの診断  
 手で触る触診以外に超音波検査(エコー検査)、CT検査などが補助診断法として有用です。また、しこりに細い針をさしてがん細胞の有無を調べる穿刺吸引細胞診は信頼性も高く、組織型の推定にも有力な情報を提供してくれます。また、目的に応じて甲状腺シンチグラフィ、MRI検査などもおこなわれます。
また、髄様がんでは血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。また、髄様がんでは遺伝性のことがあるので、その家族の方で無症状の髄様がんが発見されることがあり、髄様がんの遺子診断も技術的に可能になってきています。
6.甲状腺がんの治療  
甲状腺がんの手術
 乳頭がん、濾胞がん、髄様がんはすべて手術の対象となります。病変の広がりにより甲状腺を全部取る(甲状腺全摘術)、大部分取る(甲状腺亜全摘術)、左右いずれか半分を取る(片葉切除術)など切除範囲にバリエーションがあります。頚部のリンパ節は原則として切除(郭清)しますが、その範囲もがんの進み具合により判断されます。きわめて微小な分化がんではリンパ節郭清を省略しうる場合もあります。
遠隔臓器に転移をきたした分化がん(ことに濾胞がん)では甲状腺全摘後、ラジオアイソトープを投与が行われます。分化がんに対する有効な化学療法(抗がん剤治療)はありません。
 一方、甲状腺未分化がんに対しては、手術よりも放射線療法と化学療法が中心的な治療となります。
甲状腺がん手術の合併症
 甲状腺の手術に特徴的な合併症としては、反回神経麻痺、副甲状腺機能低下などがありえます。反回神経麻痺(片方)では声が嗄れる、水分を飲むとむせる、などの症状がでます。したがって、この神経ががんに巻き込まれているとかよほど特殊な状況にないかぎり反回神経は残します。また、副甲状腺4個のうちいくつかは切除されることが多いの
ですが、3個以上の摘出では血液中のカルシウムが低下し、指先や口の周囲のしびれ(テタニーと呼びます)がおこることがあります。テタニーがおこればカルシウム剤の補充を行います。
甲状腺がん術後の投薬
甲状腺全摘術や大部分を切除した場合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作れないので、チラージンSという甲状腺ホルモン剤を服用する必要があります。ただ、ホルモン剤といっても本来身体に不足している分を補うだけ
のことですので、副作用の心配はまったくいりません。また、甲状腺全摘術などで副甲状腺の機能低下がおこり血清のカルシウム値が低下している場合にはカルシウム製剤や活性化ビタミンD3を服用する必要があります。
1.甲状腺がんの治療成績  
未分化がんを除き甲状腺がんの予後は良好です。特に、大部分をしめる乳頭がんでは術後10年生存率が90%を越えますのでがんのうちでも最も治りやすい部類に属します。濾胞がんもこれに準ずる高い治療成績が得られます。髄様
がんは分化がんに比べるとやや不良ですが、それでも一般のがんにくらべると予後は良好です。ただ、未分化がんの治療成績はきわめて悪く今後の研究課題です。
甲状腺の場所と働き
甲状腺は首の気管前面にくっついた形で存在し、いわゆる「のど仏」の下方にある臓器で重さは約15gです。男性では女性に比べてやや低い位置にあります。甲状腺の後両側には反回神経という声を出すのに必要な神経が走っており、気管後面には食道が、またすぐ近くに頚動脈、頚静脈などがあります。
手術できる割合が低い癌
肺がんは、診断されたときに小さな腫瘍でも、進行癌が多いので、手術ができるのは10-15%と少ない癌です。
非小細胞がん?抗がんの効き難い癌
非小細胞がんでは小細胞がんに比べ抗がん剤の効果が低く、抗がん剤のみでがんが治癒することは稀です。
非小細胞癌3?4期では放射線療法は難しい
胸水があったり、半分以上癌が広がっている場合、放射線治療を行うことが難しくなります。それは、間質性肺炎を起こす危険が高いからです。また、肺がんの中で一番多くを占めている腺がんは、放射線の感受性が悪く、大きな効果は期待できません。
非小細胞癌の6-7割は手術不能
非小細胞癌の6-7割は、すでに手術不能の段階で発見されます。手術適応になる人は、そう多くはありません。
また、術後の5年生存率は、術後病期で見て1期:80%、2期:60%、3期:40%、4期:10%未満です。
転移しやすく、再発率の高い癌
早期の発見し難いばかりではなく、他の臓器や骨に転移が多く見られる癌です。また、幸いに手術ができたとしても、再発率の高い癌です。手術後で約2割に局所再発、5~6割に遠隔転移が見られるほどです。
転移のルート
肺がんの特色は、いろいろな臓器に遠隔転移(がん細胞が血液に入って流れて行き、離れた臓器に転移をつくること)をおこしやすいこさらに、骨髄穿刺、染色体検査、免疫検査などを行い、急性か慢性か、骨髄性かリンパ性かを診断します。
発症頻度はとても少ないが、年齢層は広範囲の癌
発症年齢は小児から高齢者まで、どの年代にも発症します。しかし高齢者ほど発症頻度が高くなっています。
強力抗がん剤?造血幹細胞移植?グリベック
白血病の治療法は種類によって、少しずつ異なります。
急性は、強力な抗がん剤で完全完解を目指し、完解後に造血幹細胞移植を行います。
しかし、移植を行うためには、骨髄の中の細胞を空にしなければならず、様々な副作用に耐えうる体力が必要となり、一般的には50歳以下とされているのです。
また、どんなに希望しても、ドナーが見つからなければ移植は成立しません。
さらに移植後も、リンパ球が体を攻撃する病気(移植片対宿主病)が起こります。
高齢者や臓器に障害がある場合は、この病気の利点を利用した、ミニ移植という方法も一部行われています。
慢性の場合は、抗がん剤治療に、グリベック(イマチニブ)という分子標的治療薬を服用することで、完全完解に導く割合が多くなってきました。
1.初期の段階では、風邪に似た症状で、だるさ、疲れ、発熱、貧血、出血などがあります。
2.診断時から4期に相当する癌
他のがんと異なり、診断したときから全身に拡がっているので、4期に相当します。
したがって、進行による転移という表現はしません。
3.その他の病状
血液の異常細胞の増加、正常細胞の低下による症状。抗がん剤による副作用
貧血、出血、感染症、全身疼痛、肝障害、腎障害、消化器障害、心筋障害、皮膚?粘膜障害など
移植による副作用
生着不全。免疫不全
表皮や真皮などの細胞に発声するガンです。
40歳代以上から発生率が高くなり、70歳代くらいでピークになります。
主に顔など、露出している皮膚によく発生します。
皮膚ガンには有棘細胞ガン、基底細胞ガン、悪性黒色腫(メラノーマ)、ページェット病などの種類があります。
手術でガンを取り除く方法が中心
その際には実際のガンより大きく、深く取り除くことが必要なので皮膚移植が行われることも少なくありません。
またレーザー照射治療や、放射線療法、化学療法なども行われます。
皮膚ガンは紫外線や放射線、外傷などによる誘発があるほか、傷、やけどの跡や色素性乾皮症から皮膚ガンを生じることもあります。
西欧人は紫外線に弱いタイプの皮膚を持つために皮膚ガンになりやすい傾向があります。
QOLを考える!
さて、今後何を基準に考えていけばよいのでしょうか?それは、QOL(生活の質)をいかに守り、暮らしていくことではないでしょうか。
攻撃的な癌治療から、病人を守るディフェンス的な治療へ、そして癌を休眠させ、最終的に共存共生を行い、癌があってもQOLを下げず暮らしていける生活を基準に治療に当たっていくことと考えます。
皮膚は私たちの全身を温度や湿度の変化、紫外線、ほこりなど様々な外部の刺激から守っています。
皮膚の構造は上から表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っています。
大人の皮膚の総面積は約1.6平方mであり、厚さは表皮が約0.06~0.2mm、真皮を合わせると、0.4~1.4mmです。
日本では、年間1000人から1500人ほどの人が悪性黒色腫に罹っており、年々増加傾向にあります。
20歳代からやや多くなり、40歳代から急に増えてきます。60歳代がピークですが、最近は70歳代の方も多くなっています。
男女比では、女性の方が若干多くなっています。
(1) 平滑筋肉腫
平滑筋はいわゆる不随意筋に属するもので、消化管?子宮など臓器や血管に付随する筋肉です。従って全身いたるところに発生する可能性があります。
中年以降に多く、小児ではまれに発生します。化学療法の効果が余り期待できないため、切除手術が中心となります。
(2) 線維肉腫
線維組織ががん化するもので、中高年に多く発症します。
(3) 脂肪肉腫
中年以後に多い肉腫です。脂肪腫に似た外観のものは悪性度が低く、転移?再発の危険性が余りありません。その他のものは、切除した後化学療法を行います。
(4) 悪性線維性組織球種
軟部肉腫の中ではもっとも多い肉腫です。中年以降に多く、高齢者の軟部肉腫の大部分を占めます。この中でも悪性度の高いものから低いものがあります。
(5) 横紋筋肉腫
小児に多く発生する腫瘍で、リンパ節転移や肺転移の頻度も高い腫瘍です。
悪性度が高く、化学療法と切除手術を行います。特に小児では化学療法の効果が高いため、比較的長期にわたり化学療法を行ってから切除します。
(6) 悪性末梢神経鞘腫瘍
手術前より抗がん剤治療を行うのが標準的です。
(7) 滑膜肉腫
関節の近くに多く発生しますが、関節そのものには発生しません。悪性度は高く、早期治療が望ましいものです。
(8) 血管肉腫?血管外皮腫
血管から発生する腫瘍で、骨にも軟部組織にも発生します。悪性度が高く、化学療法は一般的にあまり効果がありませんが、放射線治療は有効な場合があります。手術は骨肉腫と同様です。
どうすればがんを克服することができるのか?
医療の進歩がうたわれている今日においてもこの難問への取り組みは、西洋医学、東洋医学を問わず、いまだに世界中で議論が続いています。
現状では「がん」に対して100%効果がある特効薬はまだみつかっていません
私たちはこれまで10年以上にわたり「東洋医学からのがんの治療法」を提唱し続けております。東洋医学のがんに対する治療法をひと言で言うとすれば、「病気ではなく病人に対する治療」ということになります。
西洋医学による「がん治療」
他にもガンの種類によって様々な「治療法」が有りますが、これらはどれもがん細胞を切除、消滅させることが、その目標です
ですから、がんという病気に侵されていない部位については基本的に無関心です。その意味で「病気に対しての治療法」といえるでしょう。
抗がん剤の目的はがん細胞を消すことが第一目的であり、強い副作用が幾つ出たとしても、延々と「熱が出たら解熱剤。痛みが出たら鎮痛剤…。」といった対症療法を繰り返す他はありません。
東洋医学による「がん治療」
東洋医学による「がん治療」は、東洋医学では上記の西洋医学に対して「病人の治療」を念頭に考えます。病人の体全体を、トータルにとらえるのです。
そしてまず体力があるかないか、食欲があるかどうかに注目し体力、食欲がない場合は第
一段階としてその回復にあたります。
多くの種類とタイプがある癌
悪性リンパ腫には、多くの種類とタイプがありますが、種類によって、悪性度も治療法も違いがあります。
大きく分けると、非ホジキンリンパ腫とホジキン病に分けられます。
違いは、リード?シュテルンベルグ細胞といわれる、異常におおきなリンパ球がない場合は非ホジキンリンパ腫。ある
場合はホジキン病です。
日本人は圧倒的に非ホジキンリンパ腫が多く、ホジキン病は10%程度です。
抗がん剤が効くホジキン病
がんを囲い込むことにより、がん細胞をじわじわと締め付け体に害のない「線維細胞」に変

白血病死亡率


質させてしまうのです。
をだして行きたいと努力を続けています。

白血病死亡率


型小児白血病の発症機構解析
小児のリンパ性白血病で最も多い遺伝子異常は、融合遺伝子です。この融合遺伝子は、12番

白血病死亡率


染色体と21番染色体の間の相互転座により形成されます。私
たちは、マウスの血液細胞にTEL-AML1融合遺伝子を導入することにより、が血液細胞にどの

白血病死亡率


ような異常をもたらすのか研究しています。さらに、TEL-以外にも遺伝子に異常がないか、アレイCGH法を用いて検索しています。このような研究を通して白血病のモデル動物を作成す


白血病死亡率

ることで、白血病がどのようなメカニズムで発生するのかを知ることができ、治療法や予防法の開発にもつなげていくことができます。

白血病死亡率


図6:マウスの血液細胞に、レトロウイルス法でを発現させた。緑色蛍光たんぱく質(GFP)を目印として用いた。緑色に光る細胞(図左)のみがTEL-を発現している(図右)ことがわ


白血病死亡率

かる。
2.染色体転座以外の遺伝子異常を調べる新たな検査法の研究

白血病死亡率


血液検査でしかわからない癌
白血病は、癌化した血液が全身にまわりますので、からだ全体に症状が出始めます。


2010年3月5日星期五

白血病白血球数

今度はその新しい治療法が標準的治療法になる可能性があります。
臨床試験はアメリカ国内のいろいろなところで実施されています。実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。患者とその家族、そして医療側が一体となって治療法を確定することががんの最善の治療法を選ぶ理想的な姿です。標準的治療法には以下の3種類があります:手術療法手術療法(手術によりがんを摘出する方法)は子宮頚がんの治療に時々用いられます。手術方法には次のようなものがあります:
円錐切除術:生検を行う目的で子宮頚部および子宮頚管の組織を円錐形に取り除く手術です。病理医が組織内にがん細胞があるか顕微鏡下で調べます。円錐切除術は子宮頚部の状況を診断または治療するために行われます。この方法は円錐切除診ともいわれます。
子宮全摘出術:
子宮頚部を含む子宮全体を取り除く手術です。腟を通じて子宮頚部を含む子宮を摘出する場合は腟式子宮全摘術といいます。大きく開腹して(腹部を切って)子宮および子宮頚部を摘出する場合は腹式子宮全摘術といいます。小さく開腹して子宮および子宮頚部を摘出する場合は腹腔鏡子宮全摘術といいます。
両側附属器切除術:
放射線療法(腔内照射と外照射の両方)。
広範子宮全摘出術とリンパ節郭清術。
広範子宮全摘出術とリンパ節郭清術のあとに、放射線療法と化学療法。
放射線療法と化学療法。
外照射を併用した高線量腔内照射の臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。IIB期子宮頚がんIIB期子宮頚がんの治療法には放射線療法(腔内照射と外照射の両方)と化学療法の併用があります。III期子宮頚がんIII期子宮頚がんの治療法には放射線療法(腔内照射と外照射の両方)と化学療法の併用があります。IVA期子宮頚がんIVA期子宮頚がんの治療法には放射線療法
死亡や流早産を繰り返すことがある? このような症例に対しては抗凝固療法が有効であることを示した? さらに, 自己抗体の自然陰性化, 陽性化の観察されることがあり, そのような症例では無治療のままに生児を獲得することがありうることを示した? 現在, 自己抗体自然陰性化の免疫学機序について研究中である?
 3. 頚管無力症における頚管形態の超音波断層診断
従来, 頚管無力症の臨床的診断方法として確立されたものはない? 当科では, 超音波断層法にて頚管の形態を経時的に追跡し, その変化を?内子宮口の形態, ?頚管軸と子宮体軸とのなす角度, の二つの因子から解析した?その結果, 子宮口が凸→凹, 角度が180度に近くなるにつれて頚管開大の危険度が上昇することを明らかにした?このような症例に対する治療的頚管縫縮術の適応にについて前方視的に検討中である?
 4. 前回帝王切開創の超音波による評価  帝王切開の既往のある妊婦の経腟分娩において, 帝王切開創の菲薄化や欠損などの存在が子宮破裂につながる可能性が指摘されてきた? しかし, 現在まで切開創の分娩前における評価方法には確立したものがなかった?そこで, 妊娠中期および後期において経腟超音波???-??により子宮下部筋層を観察することにより, 前回帝王切開創の評価を試みた? さらに, その評価と開腹による子宮切開創の所見との対比を行った? その結果, 超音波による評価は開腹所見と高い確率で一致し, 臨床的有用性の高いことが示された?
 5. 母児同室と母性育成に関する研究  分娩直後ないし1-2日後から母児をいっしょの部屋で過ごさせた場合 (母児同室) , 分娩後退院まで母児を別の部屋で過ごさせた場合 (母児異室) , 母体の母性育成にどのような差異があるかを検討し, 母児同室は, 母性育成を促すうえに望ましい????と言えることを明らかにした? ただ, このような????を採用する場合には, 医療看護側の十分な?????, 家族の理解が必要である?
 不妊症治療後に妊娠した妊産婦では, その母性形成過程に特殊性があり, また, 産褥?????-???-??が高頻度に観察された? 今後, このような不妊に悩んだ後の妊産婦への精神的???-?が必要であると考えられ, さらに検討を進めている?
子宮頚癌ではその癌細胞にHPV(16,18型など)????の組み込みがみられる?ことにHPVのE6,E7遺伝子は癌抑制遺伝子産物P53,RB?????と結合し,これらを不活性化することから,子宮頚癌の発癌と増殖に深いかかわりをもっている?遺伝子増幅法(PCR法)によるHPV DNAの検出,その型判定法を確立し,以下の検討を進めている? 
女性におけるHPV陽性率
HPV陽性率を知ることを目的とし,子宮がん検診受診者および外来受診者について,その細胞診用検体採取時に,別に採取した擦過細胞のHPVを検索した?HPV DNAの検出には,L1 consensus primerを用いてPCR法を行った?
2)年齢別のHPV陽性率
年齢別のHPV陽性率を知ることを目的とし,上記の症例数をさらに増やすとともに,10才代,20才代の外来受診者についても検討中である?
現時点として,計3,011例について年代別に検討してみると,HPV陽性率は20才代に高く,30才以上では低下の傾向が窺われる?年齢別のHPV陽性率を明らかにすることは,HPV感染の自然史を考察する上に重要な情報となる?欧米でも30-35才以上になると陽性率は低下するとの報告があり,今後はさらに10代,20代の例数をふやして検討する必要がある? 子宮頚癌ではその癌細胞にHPV (16, 18型) ????の組み込みがみられる?ことにHPVのE6, E7遺伝子は癌抑制遺伝子産物P53, RB?????と結合し, これらを不活性化することから, 子宮頚癌の発癌と増殖に深いかかわりをもっている? 遺伝子増幅法(PCR法)によるHPV DNAの検出およびその型別診断法を確立し, 検討を進めている?
沖縄県における子宮頚癌罹患率は, わが国の????????にある? 本県における子宮癌検診時に別に採取した細胞検体についてHPV DNAを検索した結果, 陽性率は全体として2,887例中343例(11.9%)であった? 細胞診Class別では, Class?で8.7%(108/1,218例), Class?で10.0%(166/1,655例), Class?で71.9%(23/32例), Class?+?で88.5%(46/52例)であった? 即ち, 健常者と判断されるClass?+?での9.5%(274/2, 873例)は, 本土におけるよりやや高率であった? 現在, HPV型別分析を進めるとともに, 年令別陽性率についても検討中である?
 なお, 文部省科研費がん重点研究「性器の???????-?????感染とその子宮頚部悪性化への関与」班に参加し, 子宮頚癌の???????-解明のための疫学研究として, 子宮頚部異形成の?-??????-?研究も行っている?
2. 子宮頚癌の所属????節および遠隔転移巣におけるHPV検索に関する研究
頚癌????節転移の診断について, そのHPV DNA検出は組織診断よりも効果的であるとの指摘
がある?われわれは, 既に, 頚部擦過細胞と同様に, 摘出????節割面の捺印細胞, 腫大????節の穿刺細胞, 生検組織細胞, 喀痰細胞などからもHPV DNAの検出に成功している?
そこで, HPV陽性頚癌8例の手術時に得られた転移がうたがわしい????節36個について検索した結果, 組織転移陽性????節3個と陰性????節1個に原発巣と同型のHPVが検出された? と
くに後者でもまもなく同部位を中心に再発があり, 結果的には既に細胞????の転移があったと判断された? さらに, 腫大????節穿刺細胞, 肺転移疑いの喀痰細胞, 気管支鏡的採取組織
細胞についての検索も進めている?
 3. 子宮頚癌の集学的治療    
a)難治性子宮頚癌に対する Neo-adjuvant chemotherapyに関する研究
 難治性子宮頚癌に対し, 照射療法前Neo-adjuvant chemotherapyとして高用量Cisplatin
動注療法を行い, 1987年~1992年に対象とした69例について, Neo-adjuvant chemotherapy群では, 照射療法単独群と比較して, 高い局所制御率と生存率を得られ, また治療後のQOL
改善に有用であることを明確にした? さらに, Cisplatin誘導体254-S静注療法によるNeo-adjuvant
両側の卵巣と卵管を摘出する手術です。
広範子宮全摘出術: 子宮頚部、子宮、腟の一部を取り除く手術です。卵巣、卵管および隣接するリンパ節も取り除くことがあります。
骨盤内臓全摘術:
大腸、直腸および膀胱を摘出する手術です。女性の場合は子宮頚部、腟、卵巣および隣接するリンパ節を摘出します。体内から尿や便を排出するため、人口肛門(ストーマ)をつくります。この手術のあとで、形成外科医に依頼して人工的な腟をつくる必要がある場合もあります。
冷凍凝固手術:
上皮内がんなどの異常組織を冷凍し、破壊するために行われます。この方法は凍結療法ともいわれます。
レーザー手術:
レーザー光線(細くて強力な光線)をメスがわりに用いて細胞を無血で切ったり、がん病巣の表面を取り除く手術的方法です。
ループ式電気円錐切除法(LEEP):
細い針金で作った輪(ループ)に電流を通し、異常組織やがんを取り除くメスとして用います。 放射線療法放射線療法は高エネルギーX線やその他の種類の放射線を用いてがん細胞を殺すかまたは成長させないでおくがん治療のことです。放射線療法には2つのタイプがあります。体外照射は体外の機械を用いてがんに放射線を照射する治療法です。体内照射は放射性物質を密封した針、シーズ、ワイヤ、カテーテルをがんの内部またはその近くに直接留置して、がんに放射線を照射する治療法です。放射線療法の方法はがんの種類や病期によって異なります。 化学療法化学療法は、薬剤を用いてがん細胞を殺すかまたは細胞分裂を停止させることでがん細胞の増殖を停止させるがん治療のことです。口から服用したり、筋肉や静脈内に注入する化学療法では、薬剤は血流を通って全身のがん細胞に影響することができます(全身療法)。脊柱、臓器、腹部などの体腔に薬剤を直接注入する化学療法では、薬剤は主にこれらの領域中にあるがん細胞に影響します(局所化学療法)。化学療法はがんの種類や病期によって異なります。 その他の治療法については現在臨床試験において検証が行われています。現在アメリカで行われている臨床試験に関する情報は、インターネットを使ってNCI Web siteというホームページにアクセスすれば入手できます。
0期子宮頚がん(上皮内がん)0期子宮頚がんの治療法には次のようなものがあります:
ループ式電気円錐切除法(LEEP)。
レーザー手術。
円錐切除術。
冷凍凝固手術。
出産年齢を過ぎた女性、または妊娠?出産を希望しない女性に対する子宮全摘術。
手術を行えない女性に対する腔内照射。
IA期子宮頚がんIA期子宮頚がんの治療法には次のようなものがあります:
子宮全摘術のみ、あるいは両側附属器切除術を併用することもあります。
円錐切除術。
広範子宮全摘出術とリンパ節郭清術。リンパ節というのは豆のような形をした小さな粒状の組織で、体のいたる所に分布しています。リンパ節はリンパ液をろ過するフィルターの役目をしていて、体が感染などの病気と闘うときに役立っています。
腔内照射。
IB期子宮頚がんIB期子宮頚がんの治療法には次のようなものがあります:
放射線療法(腔内照射と外照射の両方)。
広範子宮全摘出術とリンパ節郭清術。
広範子宮全摘出術とリンパ節郭清術のあとに、放射線療法と化学療法。
放射線療法と化学療法。
外照射を併用した高線量腔内照射の臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はインターネットでNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。IIA期子宮頚がんIIA期子宮頚がんの治療法には次のようなものがあります:
ります。血尿が出ることもあります。リンパの流れや血液の流れが悪くなり、下肢がむくむことがあります。卵巣、睾丸に照射されると不妊になることがあります。肝臓や腎臓は照射されると機能が低下することがあります。
3)二次がんの発生
放射線はがんを治す力ばかりではなく、がんをつくり出してしまう力もあります。放射線が照射された部位からがんができる確率は、照射していない場合に比べて高いとされていますが、非常に小さな確率です。がんはひとりにひとつだけでなく複数おこることがありますので、放射線で治療した部位に新たながんができたとしても、それが放射線が原因でつくられたがんと決めつけるわけにはいきません。放射線でがんを治す力は、二次がんをおこす危険をはるかに上回っています。
9.放射線治療が終わった後にも診察が必要
治療が終わった後は治療効果をみるためや、後から出てくるかもしれない副作用に上手に対応するために定期的に診察します。
10.放射線治療を安全で正確に行う体制
計画したとおりに実際に治療が行われているのかをチェックすることは、放射線治療が安全で正確に行われるために非常に大事なX線は、バリウム(造影剤)を注入してX線撮影を行う検査です。検査の前日に、大腸に食事などの残渣が残らないように、検査食と下剤をとっていただきます。大腸の中に、便などが残っていると、詳細な観察が不可能になるからです。検査の当日朝は絶食となります。肛門から、バリウムを注入するためのチューブを挿入します。チューブから、バリウム空気を注入して、肛門から、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸までのX線写真を撮影し、がんやポリープなどの病変がないかどうかを確かめます。
腹部超音波検査の様子と腹部画像
腹部超音波
腹部超音波は、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察する検査法です。胃に食物が残っていますと、胃腸が動いたり、ガスがたまっていて、十分な観察ができませんので、検査の当日朝は絶食となります。検査は腹部にゼリーをぬり、端子をあてて様々な方向から、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓を観察し、がんやポリープなどの病変がないかどうか確かめます。ただし、肥満の方は、膵臓の観察が十分にできない可能性があります。
CTで見た胸部画像 CT検査機器
胸部ヘリカルCTは、小さな肺がんを発見するのに有効な検査です。検査は寝台に横になり息を止め、X線を用いて撮影します。一回の息止めで肺全体を連続的に撮影することが可能で、ミリ単位で画像を作成します。肺がん以外に他の呼吸器や循環器など胸部の病気を見つけることが可能です。
喀痰細胞診
気管支,肺から喀出される痰を顕微鏡下で観察することにより、がん細胞の有無や、そのがん細胞の種類(組織型)を知ることができます。特に喫煙者などに発生する太い気管支の扁平上皮癌などは、胸部レントゲン写真に異常陰影を生ずる前にこの検査で診断をつけることができることがあります。ただし、この検査ではがんがどこにあるかを知ることはできないので、気管支鏡などの検査がこの後に必要となります。
乳房視?触診
医師が、乳房を診察し、しこりの有無を判断する検査です。触診で発見できるものは、ある程度の大きさのあるしこりに限られています。
マンモグラフィ(X線検査)
マンモグラフィとは、乳房X線撮影のことで、非常に低い電圧で発生させたX線で撮影します。医師の触診だけでは発見できないしこりを診断することができます。特に、石灰化のある乳がんの発見に適しています。この他、乳腺症?乳腺線維腺腫などが診断できます。
超音波で見た画像
乳房超音波
超音波により、乳房の病変を検査する方法です。乳房超音波は、医師の触診だけでは発見できないしこりや、しこりの良性?悪性の診断に用いられています。乳腺の発達した人や、若年者の検査に適しています。
細胞診
子宮頸部の粘膜を採取し、がん細胞の有無や、その癌細胞の種類(組織型)を知ることができます。この検査によって、子宮頸がんの診断ができます。ただし、生理中の場合、十分な検査ができない場合がありますので、その場合は、後日、改めて検査を実施させて頂きます。
MRIで見た画像 MRI検査機器
MRIとは、Magnet Resonance Imaging(磁気共鳴像)の略です。MRIは磁場と電波を使って、体内に豊富に存在するプロトン(水素原子核)に共鳴現象をおこさせて体内を画像化し


白血病白血球数

て観察する方法です。MRIは脳?脊髄、骨軟部、骨盤のがんの診断に優れています。当センターでは、子宮がんや卵巣がんの検診に用いています。MRI検査は大きな磁石の中に入って検査


白血病白血球数

が行われるため、体内金属の有無などにより検査ができないことがありますので、ご了承願います。下記の金属を装着されている方や詳細が不明の方は、検査をできるだけ安全確実に


白血病白血球数

行うために、治療を行った医療機関で確認して下さい。
1.検査ができない方

白血病白血球数


ペースメーカー、金属製の心臓人工弁、除細動機(ICD)、人工内耳?中耳、脳脊椎刺激電極、体内埋め込み式のインシュリンポンプ、磁石式の人工肛門を装着されている方、冠状動


白血病白血球数

脈等に磁性体のステント挿入後2ヶ月未満の方
2.検査実施前に確認が必要な方:体内金属の材質により、検査ができない場合がありま


白血病白血球数

す。
標準的(現在用いられている)治療法もあれば、臨床試験として検証中の治療もあります。


白血病白血球数

治療を始める前に、臨床試験への参加を考えてみるのもよいでしょう。治療法に関する臨床試験の目的は、現在行われている治療法を改善したり、新しい治療法に関する情報を得たり


白血病白血球数

することにあります。現時点で「標準的」とされている治療法よりも新しい治療法の方がさらに良いと証明されれば


2010年3月2日星期二

赤白血病

と肝臓の出口付近にある胆管に しみこむように拡がり胆管が閉塞してしまい、黄疸が起きます。肝内胆管がんは非常に見つかりにくいがんであるため、 症状が出てから発見されることも珍しくなく、進行している場合が多いがんです。
肝臓がんの診断には血液検査と画像診断法が行われます。どちらか一方だけでは不十分です。また、血液検査や画像診断法を駆使しても「肝臓がん」と診断がつけられないこともあり、その場合は針生検といって、肝臓の腫瘍部分に針を刺して少量の組織片をとり、顕微鏡で調べることも行われます。
肝臓がんの検査に使用される血液検査と基準値を示します。基準値は施設によって基準値が異なりますので詳しくは検査機関にお問合せ下さい。
肝機能に異常がないかを調べるために血液中の「GOT(AST)」と「GPT(ALT)」の値を調べます。 こららは肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が壊されると血液中に大量に流れでてくるため数値が上昇します。 肝細胞がどの程度障害を受けているのかの指標になります。
血小板は血液を固めるために必要な血球成分です。肝硬変になると血液の中の血小板が減ってきてしまいます。 肝硬変の進行具合の指標になり10万/ul以下に低下すると肝臓がんの発症率が高くなります。
アルブミンは血液蛋白の一部で肝臓でしか作られないため肝機能が低下してくるとアルブミンの数値も低下してきます。 著しく低下してくると腹水や浮腫みがでます。
肝細胞に障害があるときにあがってくる数値で、血液中の総ビリルビンが増えると黄疸であるといわれます。
肝細胞がんのおよそ90%で陽性になる腫瘍マーカーです。元来は胎児の肝臓と卵黄嚢で産生される糖タンパクで出生後には急速に低下しますが、肝癌になるとこのタンパク質の合成が活発になるため陽性になります。
肝臓がんの腫瘍マーカー
肝細胞がんに特有の腫瘍マーカーで他の疾患では上昇することは少ないのですが、 ビタミンK欠乏の時にも上昇するのでワーファリンなどの薬を服用しているときにも上昇することがあります。
画像検査 超音波検査肝臓癌の検査
肝臓がんを早期に発見するうえで有効な検査になります。超音波診断装置を使用する検査で、 直径が1~2cm程度の小さな肝がんでも見つける事ができる確率が高く一般にも普及している検査です。
はいろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影しコンピュータを使って 非常に鮮明な画像を得ることができます。超音波検査で調べきれなかった場合でもがんを見つけることができます。
検査は磁場を使っていろいろな角度から体内の詳細な画像を連続的に撮影する検査です。 放射線の被曝がなく超音波検査では見分けの付きにくいがんもMRI検査で診断できる場合があります。
肝血管造影検査
足の付け根かの動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を肝臓まで挿入し、造影剤を注入してエックス線撮影を行う検査です。
超音波検査の画像で肝臓がんの位置を確認しながら、体表から細い針をさして癌の組織の一部を採取し顕微鏡で詳しく検査する方法です。 ただし、針を刺すとがんが回りに散ってしまう危険性があるため血液検査や画像検査で診断が付かなかった場合のみ行われる検査になります。
肝臓がんの治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット?デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 患者さんが最終的な治療方法を最終的に決定する時代になりつつあります。
また医療の進歩とともに肝臓癌の治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くを求めることが必要な時代になってきました。
肝臓がんの治療には多数の選択しがあります。外科療法(手術)、肝動脈塞栓術、エタノール注入療法が中心となります。他にマイクロ波凝固療法、ラジオ波凝固療法、凍結療法、化学療法(抗がん剤)などもあります。
肝臓に放射線を照射すると正常や肝細胞が障害されてしまううえに発がんの恐れもあるため骨に転移した場合を 除いて放射線療法はあまり行われていません。ただ陽子線や重粒子線をつかった照射範囲を限定できる放射線治療は肝臓がんに有効であると考えられています。
肝臓がんの治療は、がんの進み具合(病期:ステージ。下記表参照)、患者さんの年齢?体力、 肝機能の状態、合併症の有無などから判断して治療法が選択されます。
このうち肝機能の状態はとても大切な判断材料になります。
肝臓は再生能力のとても高い臓器で、健康な肝臓は70%近くが切除されてもほぼ元通りの大きさに 戻るため切除しても機能的には問題がないと考えられています。
しかし、慢性肝炎や肝硬変を患っている場合には再生能力が低下してしまうため大きく切除してしまった場合に残った肝臓の機能が十分でなく命に関わる事態になることもあります。
基本的には外科手術によってがんを含む肝臓を切除する方法が取られるのですが、肝機能が低下しているなどの理由で切除する範囲が十分でない場合には移植や手術以外の方法が選択されることになります。肝切除はがんを含めて肝臓の一部を切り取る手術で、最大の利点はがんが治る可能性がもっとも高いということです。デメリットは合併症が起こる場合が少な
からずあり、1-2%ですが手術に起因する死亡があります。また入院期間が1-2ヶ月さらに退院してからの自宅療養が1-2ヶ月必要で長期に及ぶことがあげられます。
肝臓はひとかたまりの臓器ですが、肝臓内を走る血管の分布によっていくつかの区画に分けて考えられます。まず大きく左葉と右葉の二つに分かれます。左葉は外側区域と内側区域、
右葉は前区域と後区域に分かれます。さらに外側区域、前区域、後区域はさらに上下2つの亜区域に分かれ、これに内側区域と尾状葉(肝臓の後ろ側の小部分)を加えて合計8つの亜
区域に分かれます。
肝臓の切り取り方は、これら肝の区画の「どこ」を「どのくらい」切除するかによって表現
されます。がんが区域をまたいでいる場合には複数の区域を切除します。
肝機能が低下していて大きく切除できない場合には安全のために、亜区域切除や部分切除な
どより小さい取り方を選ぶのが普通です。がんでない肝臓をできるだけ残し、しかもがんを取り残さないのがよい手術ということになります。
残念ながら肝臓がんは再発の非常に多いがんであり、肝切除術により完全にがん細胞を切除したとしても3-5年後までに再発する確立は70%にも達してしまいます。しかし再発
た場合でも条件によっては再手術することもできますし、下記に記すように他にいくつかの治療法がありますので落ち着いてがんに対峙するようにしましょう。
日本人に肝臓がんが増えている要因は肝炎ウイルスの感染者の増加が主因といえます。
肝炎ウイルスのうちB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルス、特にC型肝炎ウイルスに感染した人が肝臓がんになりやすく、肝臓がんを発病した患者さんのうち、これらのウイルスに感染している人は実に90%近くに達しています。
最新の全国調査(第11回全国原発性肝癌追跡調査報告、日本肝癌研究会)によると、肝臓がん患者の68.9%でHCV抗体が、17.8%でHBs抗原が陽性です。
いとされていますが、 日常的に酒量が多い人がウイルス性肝炎になり肝硬変になった場合には、かなり高い確率で肝臓がんが発生します。
したがって、肝炎ウイルスに感染しないことが肝臓がん予防にはとても大切であるといえます。
B型肝炎、C型肝炎ウイルスに感染している場合には定期的にチェックを受けることで、 仮に肝臓がんになっても初期の段階で癌を発見することができます。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているように、初期の肝臓がんには特有の症状は少なく、肝炎?肝硬変などによる肝臓の障害としての症状が主なものです。
肝硬変とは肝炎ウイルスなどにより肝細胞の破壊が進み、肝臓全体が萎縮してしまうことで肝機能が低下した状態をいいます。 多くの場合血小板の数値が10万程度と低くなっています。
肝硬変により肝機能が低下し、エネルギーの代謝や毒素の解毒といった肝臓の働きが悪くなってくることにより、 「食欲不振」や「全身の倦怠感」などの症状が現れてきます。
肝機能の低下がさらに進むと、血管やリンパ管から漏れ出した成分が腹部に溜まる「腹水」という状態が出てくることがあります。腹水は栄養成分であるためむやみやたらと抜くと体力の低下が起きますので慎重にすべきです。
肝臓がん(肝臓癌)が進行すると手足や顔、白目の部分が黄色くなる「黄疸」が現れることもあります。
さらに肝臓が腫れて血管を圧迫することで肝臓に送られる血液が胃や食道などの静脈に大量に流れるようになると静脈がこぶのように大きく膨らむ静脈瘤ができることがあります。静脈瘤が破裂すると「吐血」や「下血」を起こし、命を落とすことがあります。


赤白血病

肝臓がん(肝臓癌)では血液が脾臓に流れ込むことで赤血球が壊され「貧血」になることもあります。貧血になるとめまいや冷や汗、脱力感などの症状が出ます。


赤白血病

肝臓に血液を運ぶ血管のうち門脈が詰まると、小腸や大腸に血液が溜まり、腸がむくんでしまうことで「便秘や下痢」が続くことがあります。


赤白血病

さらにがんが進行した状態では大きくなった肝がんが破裂して出血し「腹痛」を起こすこともあります。みぞおちあたりにグリグリとしたシコリが現れることもあります。

赤白血病


肝臓は多少調子が悪くても症状が表に出にくく、気づいたときにはかなり進行していることが多いので、日頃から肝臓をいたわることが大切です。 肝臓の働きは主に、栄養の代謝と有


赤白血病

害物質の解毒にあります。
肝臓をいたわるためには、良質なたんぱく質をしっかり取ること、ビタミン、ミネラルが多


赤白血病

い 栄養バランスのとれた食事に心がけることです。そして、日頃から酒量の多い人はアルコールを控えること、 糖質や脂質の取りすぎには十分に注意すること、さらには化学薬品(合


赤白血病

成着色料、保存料、食品添加物、農薬、防腐剤、医薬品等) の摂取をできるだけ控えることがとても大切です。

赤白血病


肝内胆管がんにも症状は特にありません。肝内胆管がんは浸潤性の強いがんであるためじわじわ