2010年5月27日星期四

リンパ白血病

膵臓癌の90%以上は外分泌細胞から発生します.とりわけ膵管を形作る内側の細胞から発生した膵臓癌を膵管がんとよびます.一般に「膵臓癌」といえばこの膵管がんのことをさします.内分泌細胞から発生する膵内分泌腫瘍とはもとの細胞も,症状や経過も全く異なります.これらは出来てきたもとの細胞の名前をとってインスリノーマ,グルカゴノーマなどとよばれ,普通,「膵臓癌」とは違ったものとしてとり扱います.

 日本では毎年2万人以上の方が膵臓癌で亡くなります.膵臓癌は身体の奥深くにできるので,癌が発生しても見つけるのが非常に難しいのです.また,癌になる原因や習慣についてもよくわかっていません.さらに,早い段階では特徴的な症状もありません.

 このような理由で,「膵臓癌」は胃がんや大腸がんのように早期のうちに見つかるということはほとんどなく,また癌とわかった時にはずいぶん進行していることが多いのです.
膵臓癌に特徴的な症状はあまりありません.病院を訪れる理由を調べますと,最も多いのは上腹部痛や胃のあたりの不快感,なんとなくお腹の調子がよくない,食欲がない,などという一般的な消化器症状です.この他に,体重の減少なども見られます.膵臓癌は背中が痛くなるとよく言われますが,必ずしもそうとは限りません.

 このように症状は一般的な消化器症状ですので,膵臓癌でなくてもいろいろな理由でおこるものです.比較的特徴的なものとして黄疸があります.これは皮膚や白目が黄色くなったり,身体がかゆくなったり,尿の色が濃くなったりします.黄疸は,膵頭部にがんができて,胆管がつまった時におこるのですが,癌以外でも胆石や肝炎などが原因になります.
膵臓癌に限らず,一般的な消化器症状で病院を訪れた方には,まず超音波検査や内視鏡?胃のレントゲン検査などを行って,消化器の病気がないかどうか調べます.

 超音波検査では膵臓の観察ができますので,異常があれば次の検査に進みます.また,超音波では異常がはっきりしない場合も,症状や血液検査の結果で,膵臓や胆管などに病気のある可能性があれば,CT検査やMRI検査などを施行します.

 ERCPという検査を行う場合もあります.最近では,MRIを利用してERCPと類似した情報を得ることができますので,ERCPは行わないことがあります.

 血管造影が必要なこともあります.これは,足のつけ根の動脈から細い管を差し込んで,膵臓やその周辺に向かう動脈に造影剤を流し,血管の構造や病気による変化を調べるものです.最近では,造影CTで血管造影と類似した情報を得ることができますので, 血管造影は行わないことがあります.

 黄疸のある場合には,超音波検査で胆管がつまっているかどうかを確認し,胆管がつまって太くなっている場合(閉塞性黄疸)には,超音波で観察しながら肝臓の中の胆管に針を刺し,これを利用して細い管を胆管の中に入れます.この管から造影剤を注入すると胆管がどこでつまっているかわかります.これをPTCといいます.また,この管をそのまま留置し胆汁を外に誘導して黄疸を治療することをPTCDといいます.PTCDを行っても黄疸が治るまでには時間がかかりますので,その間に他の検査を行います.
膵臓癌がどの程度進んでいるかをあらわすには病期(ステージ)というものが使われます.これは膵臓癌を診療する人々の共通語のようなもので,治療の判断をするときや情報を交換するときに同じ観点で考えることができるように設定されたものです.

 病期の決め方には日本膵臓学会が定めた「膵癌取扱い規約」と,米国やEU諸国を中心に国際的に使われているUICC分類があります.日本の病院では通常,日本膵臓学会の膵癌取扱い規約に従って情報を記載しています.
I期
   膵臓癌の大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しており,リンパ節転移がない.
 II期
   大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しているが,第1群のリンパ節転移がある.
   または,大きさが2cm以上あるががんは膵臓の内部にとどまっており,リンパ節転移がない.
 III期
   大きさが2cm以下で膵臓の内部に限局しているが,第2群のリンパ節転移がある.
   または,大きさが2cm以上あるががんは膵臓の内部にとどまっており,第1群までのリンパ節転移がある.
   または,がんは膵臓の外へ少し出ているが,リンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 IVa期
   膵臓癌は膵臓の外へ少し出ており,第2群のリンパ節転移がある.
   または,がんが膵臓周囲の血管におよんでいるがリンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 IVb期
   がんが膵臓周囲の血管におよんでおり,第2群のリンパ節転移がある.
   または第3群のリンパ節転移があるか,離れた臓器に転移がある.
I期
   膵臓癌が膵臓の内部にとどまっており,リンパ節転移はない.
 II期
   膵臓癌は膵臓の周りにおよんでいるが,膵臓周囲の重要な血管にはおよばず,リンパ節転移はないか,第1群までに限られている.
 III期
   癌が膵臓周囲の重要な血管におよんでいるが,離れた臓器には転移がない.
 IV期
   膵臓から離れたところに転移がある.
膵臓癌の治療法としては,外科手術,放射線治療,化学療法の3つがあります.癌の病期と全身状態を考慮して,治療法を選択し,あるいは組み合わせた治療を行います.
外科手術は癌のあるところを切除する治療です.手術法は膵臓癌のできている場所によって異なります.膵頭部にがんがある場合は,膵臓の頭部から体部の一部にかけて,十二指腸,小腸の一部,胆嚢,胆管および場合により胃の一部を切除する膵頭十二指腸切除術を行います.膵尾部にがんがある場合には,膵臓の体部?尾部と脾臓を切除する膵体尾部切除術を行います.
 膵全摘という膵頭十二指腸切除と尾側膵切除を一緒にしたような手術がありますが,膵臓癌でこの術式の適応になる方はまれです.
 膵臓癌の病期によってはがんを切除できない場合もあります.この時は,十二指腸などがつまって食事がとれなくなるのを防ぐために胃と腸をつないだり,黄疸が出ないようにするために胆管と腸をつないだりするバイパス手術を行うことがあります.
放射線療法は放射線を患部に照射してがん細胞を制御する治療です.通常は身体の外から放射線を照射しますが,手術中に膵臓癌だけに放射線を照射する術中照射という方法もあります.
化学療法は抗がん剤でがん細胞を制御する治療です.通常は抗がん剤を点滴して全身に行き渡るようにする全身化学療法を行います.この方法は,膵臓以外の転移病巣にも効果が期待できるという利点がありますが,副作用にも注意しなければなりません.
その他の治療方法として,温熱療法や免疫療法などが知られていますが,いずれもはっきりした効果は確認できていません. 最近では遺伝子治療や粒子線(荷電重粒子線)治療など,新しい手段による治療が試みられています.これらはいずれも安全性や効果について検討する臨床試験の段階であり,標準治療(通常の治療)ではありません.
どのような治療を行うかは,膵臓癌の病期と全身状態によって選択されます.癌が膵臓あるいはその近辺に限局している場合は,切除手術あるいは手術を中心とした集学的治療を行います.癌の範囲は限局しているけれども切除できない理由がある場合には,化学療法か放射線療法と化学療法の組み合わせなどが行われます.バイパス手術を組み合わせることもあります.がんが広い範囲にある場合には抗がん剤による治療を行います.全身状態があまりよくないため,患者さんの負担が大きすぎると考えられる場合には,痛みのコントロールや栄養の管理など対症療法を中心とした治療を行います. ■すい臓がん予防法

すい臓がんの原因はいまだ不明な点が多いため、はっきりとした予防法はないといえる。

そのため、まずは定期的な検査による早期発見が重要である。

定期検査以外ですい臓がんを予防する方法としては、現在すい臓がんの原因として考えられている健康的な生活習慣、特に食生活の改善もおすすめしたい。

タバコも発がん性物質であるといわれているため、できるだけ喫煙を止めること。また、ストレスをためこまないように適度な運動を行い、規則正しい生活を心がけよう。

すい臓がんに関係があるとされる食生活の欧米化、高たんぱく?高脂肪食?高塩分食は避け、栄養価の高い食品を選ぶことも大切である。

抗酸化酵素の材料となる良質のたんぱく質を多く含む食品と酵素を補助するミネラルを多く含む食品を摂る。

また、近年がんの発生要因とされている「活性酸素」を抑える物質を多く 含む食品を摂る。抗酸化物質(抗酸化力のあるビタミンA?β―カロチン?C?E?B群やポリフェノール、カロチノイド、イソフラボンなど)を多く含む食品としては緑黄色野菜?果物などがある
■すい臓がんの症状

すい臓がんが早期に発見されにくい理由は、自覚症状がなかなか現れなず、また、すい臓がん特有の特徴的な症状がないためです。

すい臓がんの症状として共通しているのが、胃のあたりや背中が重苦しい、お腹の調子がよくない、食欲不振やだるさ、体重の減少などがあるが、いずれもすい臓がん特有の症状ではなく、胃腸の調子が悪い程度のもので見過ごしてしまいがちである。

すい臓がんがある程度進行すると、はっきり黄疸が出たり、腹痛も強くなり、背中や腰に痛みが走り、体重の減少といった症状もみられるようになる。

すい臓がんが糖尿病を併発するということはあるため、糖尿病との関係についても注意が必要。そのため、最近、糖尿病の症状が出てきたという人、あるいは、かねてからの糖尿病が急に悪くなってきたという人などは、早めにすい臓がんの検査を受けてみることをおすすめします。2.膵臓がんとは?

 膵臓癌はそれほど頻度の多い病気ではありませんが,日本人の癌による死因をみると第 5位に位置しています.膵臓癌にもいろいろの種類がありますが,その中でも最も多い膵癌 は,進行や転移を起こしやすく悪性度の高い癌です.膵臓は腹腔(おなかの中)でももっとも 奥底にある臓器で,癌ができても大きくなるまで症状がでにくいこと,胃や大腸のような内視 鏡検査ができないことなど,癌を早期に発見できないことも,他の癌と比べて治療成績
が悪 い原因といわれています.
3.早期診断は可能か?
 癌が小さく症状のでない間に診断することを早期診断といいます.例えば,胃癌ですと胃 カメラで胃粘膜を観察する,大腸癌では便に血液の痕跡が混じっているかどうかを検査す
る,肝臓癌ではウイルス性肝炎や肝硬変などの癌になりやすい患者さんを定期的に検査す るなど,いろいろな方法が開発されています.ところが膵臓癌では決定的な早期診断法は みつ
かっていません. いろいろな症状,たとえば腹痛?黄疸?体重減少?糖尿病などを見の がさずに,一般的な症状を起こす多くの病気の中から膵臓癌を正しく診断することが,最良 の
方法です.いったん膵臓癌が疑われた場合には,いろいろな精密検査法があり,現状で も,的確に診断する能力は十分高いと思います.すなわち,まずは膵臓癌を疑うことが大切 で,

リンパ白血病

消化器内科医(おなかの専門家)できっちりと調べてもらうことから早期診断が始まると 思います.

リンパ白血病

4.膵臓がんの診断法
膵臓腫瘍の治療方針を決定するためには,膵臓腫瘍の局在?良性悪性の鑑別診断?腫 瘍の膵

リンパ白血病

周囲進展度?肝臓などの遠隔臓器への転移の有無などを,正確に診断する必要が ある.我々は核医学科と共同で様々な画像診断法を駆使して診断している.
膵臓癌」とは,一般に膵臓から発生したがんのこと指します.膵臓はちょうど胃の後ろにあ

リンパ白血病

る長さ20cmほどの薄っぺらな臓器で,右側は十二指腸の内側に接して連続しており,左の端は脾臓につらなります.膵臓は全体でおたまじゃくしのような形をしており,右の方がふく

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らんだ形をしているので膵頭部と呼び,中央を膵体部,左端は細長くなっているので膵尾部とよびます.

リンパ白血病

 膵臓の働きは主に2つあって,外分泌機能(膵液をつくること)と内分泌機能(血糖を調節するホルモンをつくること)です.膵液は膵臓の中に巡らされた膵管という細い管の中に

リンパ白血病

分泌されます.細かい膵管は膵臓の中で川の流れのように集まり,主膵管という一本の管になり,肝臓から膵頭部の中へ入ってくる総胆管と合流し,十二指腸乳頭というところへ開口

リンパ白血病

します.膵臓でつくられたホルモンには,血糖を下げるインスリンや血糖を上げるグルカゴンなどがあります.これらのホルモンは膵臓から血液の中に分泌されます.


単球性白血病

けいぶ)がん、甲状腺(こうじょうせん)がん等に用いられています。 (3)PSK(ピー?エス?ケー)担子菌(たんしきん)カワラタケ(サルノコシカケ)の菌糸体より抽出精製した物質(タンパク多糖複合体)です。内服で用いられます。副作用がほとんどない反面、作用は弱いのが特徴です。適応は胃がん(手術例)、治癒切除例の結腸直腸がんへの化学療法との併用に限定されています。 (4)Lentinan(レンチナン)シイタケより抽出されたものです。キラーT細胞、マクロファージ、NK細胞等を誘導、活性化すると考えられています。がん患者さんの悪液質やQOL(クォリティ?オブ?ライフ:生活の質)を改善するという報告がありますが、適応は手術不能または再発胃がんにおけるテガフール(抗がん剤の1つ)との併用に限定されています。 (5)Bestatin(ベスタチン)細菌(放線菌)由来です。適応は成人非リンパ性白血病に対する完全寛解導入後の維持、強化で、化学療法剤と併用されます。 (6)Sizofiran(SPG:シゾフィラン)スエヒロタケより抽出されました。適応は、子宮頸部がんにおける放射線療法との併用に限定されています。 (7)Levamisole(レバミゾール)本来、駆虫薬として開発された物質(イミダゾール化合物)で、免疫増強効果があることが判明しました。肺がんや大腸がんの術後において、フルオロウラシル(抗がん剤の1つ)との併用で延命効果が得られたとの報告がありますが、臨床効果は確立されていません。 [効果]上記のとおりで、一部のがんで有効性が認められています。 [副作用]一部のBRM療法で発熱や白血球増多が認められますが、重篤な副作用は報告されていません。 [問題点]特定の免疫担当細胞にのみ作用するわけではないので、作用機序が必ずしも明確でありません。作用機序の科学的な解明や、評価法の見直しが必要と考えられます。6.抗体療法です。1)受動免疫強化療法 リンパ球からがんに特異的リンパ球(TILなど)を取り出して増やし、そこに抗がん効果を増強する遺伝子を導入して患者さんの体内に戻すことによって、抗がん免疫の効果を増強する試みがなされています。 現在までに、TILにTNFやIL-2等の遺伝子を導入した後に患者さんに戻すという遺伝子治療が行われてますが、現時点では臨床的に意義のある治療効果は得られていません。 がん細胞に、免疫反応を増強するような遺伝子を導入してそれを接種する腫瘍ワクチン療法と、がん特異的抗原の遺伝子を直接、体内に接種するDNA(RNA)ワクチン療法に分けられます。ウイルスに感染した細胞が産生する物質で、ウイルス増殖抑制因子として発見されました。IFN
にはα、β、γの3種類があります。IFNの作用には、直接がんに作用する場合と、免疫担当細胞を介した間接作用があります。IFN-αの効果については、特に慢性骨髄性白血病に対して有効だ
という結果が得られ、その治療薬として注目されています。
定位放射線照射では、治療装置や患者さんを固定する精度をmm単位で管理して定位放射線照射とは、病巣に対し多方向から放射線や血管造影等の画像検査を行い、放射線を照射する部位を決め、その部位に正確に照射できるようにガンマナイフの照射ヘッドをセットするという手順になります。 この原理を提唱したスウェーデンの脳外科医レクセルは、脳外科手術の延長として考案したので、この治療法を放射線手術装置の名をガンマナイフ(ガンマ線でナイフのように切れる)と呼ぶようになりました。 ガンマナイフは主や嘔吐等の副作用が少なく、また照射後周囲の正常組織の有害反応はわずか3%だけでした。国立がんセンター中央病院では、この方法を用いてこれまで約400人の治療を行い、局所の治療としては優れた効果をあげています。 同様に、リニアックを用いた定位放射線照射を行うサイバーナイフ(cyberknife)は米国で開発された放射線治療装置で、135kgの超小型リニアックを6軸制御の日本製産業ロボットに取り付けた装置です。X線透視用カメラで患者さんの動きをモニターし、正確な治療を行うように工夫されています。従来のリニアックによる定位放射線照射と比較してリニアックが自由に動くので、病巣の形に応じた治療が可能です。 小さな肺がん方法なのです。 効果的な呼吸方法呼吸は、吸う時に交感神経、吐くときに副交感神経(リラックス)が働きます。ストレス(イライラなど)を感じたらまずは、ゆっくり落ち着いて深呼吸、だいぶ落ち着いて楽になります。吸う:はく(1:2)の割合では、はくときはゆっくりが重要です。しかし、酸素もとり過ぎたら注意!深呼吸は1回1分の1日3回までに 薬は怖い薬を使うと必ずといっていい程、体力も落ちていき副作用で精神的なストレスも重くのしかかって来て食欲も無くなり、更に体力が落ち、寝たきりの状態になる。おそらく患者さんの多くが同じような治療をし、同じような薬を使い同じように倒れていくのだと思います。私の身内、知り合い、友人の父親も皆同じように亡くなっていきました。しかし、薬を「飲むな」ともいえません。しかし、薬の副作用は分かっていましたので健康食品を紹介して勧めていました。しかし、どの健康食品を飲ませても良い結果が出ません。それでも私は諦めずに「飲まないよりは、飲んだほうがいい」と勧めていました。 薬と飲酒は禁物胃の粘膜を保護する薬を飲んだ30分後に度数の高い40mlのお酒を飲んだら胃はどのような影響がでるかという実験で「結果は出血が起こっていました」との事。お酒から胃を守るために飲んだ胃薬がこんなことになるとはと、私もたまに胃腸薬を飲みますが気をつけようと思いました。その前に被験者(実験を行った人)の方がすごいと思います。 アレルギーを改善できる食品治らないと言われていたアレルギー体質が納豆菌や乳酸菌などの「菌」によってアレルギーの出にくい体質になると言われています。1週間ほど納豆、ヨーグルトなどの発酵食品を食べ続けたら体質改善が出来たという体験者も結構いるとか。まずは、お試しいかが??? 進行が速いガンとはほとんどのガンは、早期発見が可能になりましたが「すい臓がん」は、初期症状がないうえに、ガン細胞が小さいうちから他の臓器に広がって転移しやすく発見されたときには、治療が難しい状態になっているケースが多いみたいです。食塩が、発生したがん細胞をふやす?「食塩は胃がんの原因になる」。これは、かなり古くからいわれてきました。統計的には確かに、塩を多くとると胃がんの発生率が高まります。ただ、なぜそうなるのか、そのメカニズムは実は現在解明中。食塩は「焦げ」のように、それ自体が遺伝子を傷つけて細胞をがん化させるのではなく、発生したがん細胞を増やす役割を果たしているのではないかと考えられているようです。 がん治療に漢方薬、健康食品、温熱療法?最近では、がん治療の医療機関でも漢方、健康食品を用いて治療する病院も多く存在します。しかし、現実では、種類が多すぎてよく分からないのが現状です。たとえば、温熱療法の場合は、非常に期待できると多くのがんの患者さんが認めています。体温が1度下がると免疫力が30%低下します。がん細胞の増殖がもっとも活発になるのは体温が35.5度。がん細胞は、高熱に倫理的な評価法を確立すべきと考えられます。(1)BCG(ビー?シー?ジー)BRMが注目されるようになったのは、1970年に行われた悪性黒色腫に対するBCG生菌による治療以来のことです。非特異的免疫療法の草分けであり、現在に至っても多くの報告が出されています。膀胱(ぼうこう)がん、悪性黒色腫で有効であったとする報告がありますが、その他の固形がんでは有効例はほとんど認められていません。 (2)OK-432(オーケー-432)ある種の細菌(溶連菌)からつくられたもので、好中球、NK細胞、マクロファージ等を活性化します。わが国で広く用いられてきましたが、現在では胃がん、肺がん、がん性胸腹水、他剤無効の頭頸部(とうや転移性肺がん等に対しても定位放射線治療が応用され(体幹部定位放射線治療)、平成16年4月1日に保険適用になっています。 温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという性質を利用した、がんの治療法です。顔に発生した肉腫が丹毒(たんどく)ときすぐに知りたいQ&A?発行所/株式会社学習研究社より抜粋)「がん難民」が全国に???。全国のがんの患者さんが今の治療に納得できず病院を3ヶ所以上渡り歩いている「がん難民」が全国で推計68万人いるといわれています。今の最先端医療でも実際のがんの患者さんの治療の多くは、医学部を出た机上でのマニュアルのことで、一部の医師は、統計上で治療をしているに過ぎません。ひどい医者になれば、患者の意見も聞かず、患者の問いにも答えず、私(主治医)のやることに従って治療を行ってください、と自分の考えだけを押す医師も多いようです。患者の立場になって考えず(医師は)自分の行っていることは、当たり前で正しいと思っているに違いありません。そのような治療方法では患者さんは、不安で今の治療法が正しいのか、誤りなのかも分かりません。決して、今の治療をけなしているわけではありません。がんの治療も確立されずに、がん治療に限界があるのです。それが不安になり病院を転々とする68万人の数字に出ているのでしょう。(以上は、実際のがんの患者さんの言葉です)不快はガンに、快感は健康に自律神経とは、2種類の交感神経と副交感神経があります。前者は昼間、後者は夜間に優位となります。不快感情で交感神経が優位となると不快ホルモン(アドレナリン)が分泌され白血球の一種、顆粒球が急増し炎症?ガンなどを引き起こすと指摘されています。一方で快感感情は、副交感神経を優位にして快感ホルモンが分泌され、リンパ球(NK細胞など)が急増し健康に向かわせます。 「外敵」???アドレナリン外敵を認識すると交感神経に緊張が走り、瞬時に体内にアドレナリンが放出される。アドレナリンは、猛毒物質です。緊張により、大量の血液で血圧は、急上昇し、筋肉には大量の酸素が供給される。その過剰な酸素で顆粒球は、活性酸素により細胞、組織を傷つけ、リウマチなど自己免疫疾患やガンなどを引き起こしてしまうようです。「薬をやめる」と病気は治る「薬をやめると病気は治る」(マキノ出版)という痛快な書がある。薬物療法の本質は、このように患者に毒を投与するもの。毒を盛られた患者は、その毒に生体反応する。病気治療としては、最低手段と言うしかない。その薬物療法がいまや近代医療を制覇してしまった。と書かれています。 現代医療で「効果あり」は10人に1人現場医師による衝撃告白があります。100人の患者さんのうち治療効果を得られるのは、10人程度と言われています。残りの約90人は、なんの効果も得られなく、むしろ薬の悪影響を受けているのです。とあります。つまり、31兆円もの巨額医療費の90%がなんの約にも立ってないということ?それどころか、患者を副作用で苦しめています。なんとかならないものなのか。 NK細胞こそが自然治癒力の神髄おそらく、多くの医師達は、自分が必死で行った抗がん剤投与や、放射線照射や、手術が、患者のガンと戦う免疫力、自然治癒力を殺いでしまったことに、気がついていない。猛毒抗がん剤や強烈放射線が、がん患者の生命力の原点である造血機能を徹底破壊することを、どこまで知っているのか?抗がん剤、放射線で赤血球が激減し、白血球も死んでいく。と専門家は、いいます。殺人療法から逃げ出し始めた米医学界殺人療法である三大療法を見限って、ガン専門医たちは代替医療に流れを変えている。その結果、アメリカでのガン死亡者数は急速に減少し始めている。ある学者が計算した事実です!本屋で立ち読みですけど ストレスを感じると足が汗をかく足のにおいは、年中気になるもの?夏は分かりますが、なぜ冬にも臭うのか?ある実験で40℃の部屋にリラックスして居てもらったら心地よい汗が全身から出て足の裏からは、それほどの汗は出ませんでした。ところが部屋の温度を25℃にセットし、時間制限である計算問題を解いてもらい出来なければ罰を与えるというストレス実験を行ったら、足の裏からは大量の汗をかいていたといいます。 がん予防はがんになる確率を下げること喫煙してもがんにならない人もいれば、吸わないのになる人もいます。がんになるかどうかは結論をいえば、運でしかありません。しかし、喫煙している人たちにがんにかかる人の割合が多いのも事実です。つまり、がん予防とは、がんにかかる確率を下げる弱く39.3度で死滅し始め42.5度で完全に消滅するようです。そのためがんの患者さんは体温を上げることが一番大切なことだと思います。 ガンなどの病気で苦しんでいる患者さんに、「がんばれ」とか「元気出せ」とかよくいいますけど、何をがんばるのか?患者さんには逆効果になってしまうこともあるようです。言葉とは非常にむずかしいものです。 がんの早期発見がもっとも大切なことひとつのがん細胞が30回以上分裂をくり返した状態を「早期がん」といい、さらにがんの病巣が大きく深くなったり、他の臓器や組織に広がった状態を、その進行具合によって「進行がん」、「末期がん」と呼ぶそうです。他の臓器にがんの転移が起こると治療が困難になるため、早期の段階での発見ができれば90%以上治るデータもあるようです。その為にも、がん検診が頼りです。 気の持ちようです「病は気から」という言葉を辞書で引いてみると「病気は気の持ち方一つで悪くもなり、良くもなる」とあります。一日一回でも大笑いをして悪いものを吹き飛ばしましょう。 免疫力が確実に上がるそうです。自分から趣味などの楽しいことを探すのもいいことでしょう。ウインドショッピングもオッケーですよ。 がんの患者さんの食事がんの患者さんの食事と言えば、野菜食を中心にした方がいいかと思います。 よく言われていることが体をアルカリ体質にすると、がんにもいいと言われています。 もし体が酸性体質になっていると色々な病気にもなりやすくアルカリ体質にすると免疫力もアップし病気にもなりにくいという事です。
肉食をさけがんの患者さんの食事には、野菜(たまにはキャベツ、トマト、レタスなどの生野菜を)を意識して食べた方いいと思われます。
がん細胞の増殖?転移は体温が低下すると起こるようです。
日本人の健康なときの平熱は36.5度です。しかし、がんの患者さんの多くは35.5度前後と言われ非常に体温が低下しています。
Q.体温が1度低下するとどうなるのでしょうか?
A.たった1度の体温の低下ですが自己免疫力が30%、基礎代謝が14%下がります。この1度で自己免疫が衰えると血液の中で白血球は無防備状態になり、がん細胞からすれば5年も前にこのガンが1cmで見つかったとすると、5年も前から生存率の計算が始まり今日までに5年以上は、経つということです。このトリックで治療の進歩と胸を張っているようです。 アドレナリン注射でリンパ球減る?ガンは、心の病。20年前にアメリカのハーバード大学医学部で、ストレスによって放出されるホルモンの一種アドレナリンが、免疫機能にどのような影響があるか実験した。まず被験者にアドレナリンを注射する。30分後に免疫機能を測定するとつまり、怒りは、交感神経(顆粒球)が優位になり、笑うと副交感神経(リンパ球)が優位に立つそうです。そこで、ガン細胞を攻撃するのはリンパ球部隊です。笑うとリンパ球が出てガン細胞を総攻撃してくれる。いろいろな出版物でもあるように「笑うとガンが消滅」ウソではなさそうです。
リラックスすると副交感神経が優位に「リラックスして笑いがあり、心がなごむとき」副交感神経が優位に立ち、ガンにもなりにくいと、いうことです。毎日、神経をピリピリさせて怒っている人は、要注意と言えるでしょう。いつでも、一息ついて、余裕を持って行動しましょう
私の周りにもいますが、一言言っておきましょう。しかし、言われた本人は、もっと怒ってしまうでしょう。目に見えます。 嫌な刺激で怒りのホルモン放出自律神経は、ストレスなどの影響を受けやすい。嫌なこと、不快なことがあると「ムカッと腹が立つ」といいますが、そのときのお腹をレントゲンで撮影すると、本当に大腸が立っているといわれます。つまり、大腸がケイレンして暴れていると言うのです。 「不快な情報」の刺激が交感神経を緊張させ、アドレナリンを分泌させ、大腸をケイレンさせているという。これには、ビックリです。
早期発見による五年生存率?
ガン治療の進歩で「昔より五年生存率が延びている」というガン専門医がおりますが、それは間違いのようです。ガン治療ではなく、ガンを発見する診断技術が進歩しただけ?統計では、小さな初期のガンが発見されるほど「見かけ上の生存率は高くなる」ということのようです。もし3cmのガンが見つかった場合、そこから生存率の始まりです。たとえば

単球性白血病


急減させ免疫力を低下させる。40年前のイギリスで500名の肺ガン患者の家族を調査したところ、すでに兄弟、配偶者、近親者を亡くした人の方が多い事を確認したようです。そ

単球性白血病


の意味は、近親者を亡くした時の「悲しい」「寂しい」という精神状態が、この500名の大多数を占めていたということです。 ガンになりやすい性格とは???「生真面目」「完


単球性白血病

全主義」「頑張るタイプ」「頑固」だそうです。さらに、付け足すと「笑わない」というより「笑えない」方に可能性があるようで。つまりストレスなどマイナス感情を処理する能力


単球性白血病

が下手なようです。1日1回は、大笑いすることも大事です。また、この大笑いは、とにかく大きな声でワハハと声を出すことで免疫がアップします。笑うキッカケの面白い、面白く


単球性白血病

ないは、関係ないようです。 高額な医療費全国平均の「ガン治療費、入院費」厚生労働省の調査では、ガンの入院費は1日平均約3万3千円、通院費は約1万4千円、入院1回あたり


単球性白血病

の費用は約100万円となっています。なぜ高額になるのか?ガンの診療には、さまざまな検査や手術、化学療法(抗ガン剤治療)、放射線治療などを組み合わせて行う必要があるか


単球性白血病

らです。しかし、高額な医療費を支払っても副作用などの苦痛も伴ってきます(家族がガンになったNK細胞を減滅させる抗がん剤や放射線をやめるのだから、この結果は当然だ。ア


単球性白血病

メリカの医師達は、この結果で手のひらを返したように代替療法に、殺到している、とあります。日本の医療界でも早く目覚めて、アメリカのようになったらと思うばかりです。 抗


2010年5月26日星期三

急性骨髄性白血病m2

細胞の核の中にある遺伝子(DNA)が傷つくと、がんが発生するということがわかってきました。すなわち遺伝子を傷つける可能性のある物質が胃がんの原因になると考えられます。
胃炎など炎症が起こると胃の粘膜が腸上皮化生と呼ばれる粘膜に置き換わりますが、この粘膜はがん化しやすいと言われています。慢性的な胃炎を起こすすべての要因が胃がんの原因であるといえます。
塩分過多タバコなどは危険因子です。一方でビタミンCやカロチンを豊富に含む野菜や果物を取る方には胃がん(胃癌)が少ないことがわかっています。また、ヘリコバクター?ピロリと呼ばれる細菌が胃がんの原因のひとつになっていることも最近わかりました。
日本人はみそやしょうゆなどを好んで食べる習慣があるため塩分を多く取る傾向があります。塩分の多い食事を取り続けると胃の粘膜に炎症が起こりやすくなるため細胞の遺伝子が傷つきやすくなるため胃がんになりやすくなると考えられます。
塩分の摂取量が多い地域(東北地方や日本海に面した地域)では胃がん(胃癌)の発症率も高いことが分かっていますので塩分は控えめにしましょう。他に焼肉や焼き魚のおこげ、野菜や漬物、飲料水に含まれる亜硝酸もリスクを高める要因となります。
【胃がん(胃癌)最新情報】
塩分の多い食事を取る男性は塩分控えめの食生活を送る男性の約二倍も胃がんになりやすいということが、厚生労働省研究班(班長?津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の研究結果として、英国のがん専門誌に発表されました。
この研究は生活習慣とがんの関連を調べるため、40~59歳の男女約4万人を11年間塩分摂取量に応じ5グループに分けて追跡調査して確認されたものです。
男性では摂取量最多グループは最少グループの約3倍の一日平均9.9グラムを摂取。両グループを比べると摂取量最多グループは2.2倍も胃がんになりやすいという結果になりました。女性では胃がんになった人が少なく、こうした細かなグループ分けでは明確な差がなかったため、タラコや塩辛など塩分の多い海産物加工食品の摂取頻度で分析すると、これらの食品を毎日食べる人はほとんど食べない人に比べ男女とも3倍ほど胃がんになりやすいという結果になりました。
胃がん(胃癌)の原因の一つといわれているヘリコバクター?ピロリ菌は50歳代以上の日本人では8割以上が保菌しているといわれています。ピロリ菌によって慢性の胃炎や胃潰瘍が起こるため徐々に胃の粘膜が萎縮して慢性萎縮性胃炎と呼ばれる状態になり、さらに症状が進むと胃が腸上皮化生という腸の粘膜に似た状態になり、胃がんを起こす下地になると考えられています。
胃がん(胃癌)発生の原因は遺伝的な要素も考えられます。傷ついた遺伝子を修復する力が弱い家系があり、その場合は多数の胃がん、大腸がんなどが発生する場合があります。ご家族?ご親戚に胃がんが多い場合には高危険群であると考えられます。
食事や嗜好が似ているために胃がんになりやすいということもありますので、先天性の遺伝ではなく後天的な場合もあります。
家族の多くが胃がんになるという場合には遺伝的な要素もありますが、塩分の多い同じような食事を好むことが原因となっていることが多いようです。
食事や嗜好品については心がけにより改善することができますので、既に胃がんと診断されている方、胃がんが疑われる方、心配な方は早急に対処することをお勧めします。
【胃がん(胃癌)の症状】
早期胃がんの場合には特徴的な症状はほとんどありません。
健康診断やがん検診の普及により自覚症状が無いうちに胃がんを発見できるケースも増えています。
胃がんの多くは胃潰瘍ができるため「胸焼け」や「胃がむかむかする」といった症状を訴える人もいます。他に「消化不良」「膨満感」「食欲不振」などが起こることもあります。また、出血(吐血したり血便がでたり)することもあります。
進行した胃がんでは痛みや出血が現れます。また「食べ物が喉を通りにくい」、「体重減少」、「貧血」などの症状が出てくることが多いので異常に気が付いたときには医療機関を受診することをお勧めいたします。
【胃がん(胃癌)の診断】
胃がんの場合、早期がんの治癒率は90%を超えますが、がんが進行すればするほど治癒率は下がりますので、 検診の重要性がお分かりいただけるかと思います。また、早く胃がんがみつかれば、内視鏡を使った治療が可能であり、 開腹手術によって胃を切除する必要がなくなる可能性もあり、負担も大幅に減りますので積極的に検診を受けることをお勧めします。
胃がんの検診方法としては、X線検査(バリウム)が一般的ですが、最初から内視鏡検査を施行する病院もあります。 バリウムの検診だけを毎年受けていても進行がんとなって発見される場合が稀にあります。 したがって、検診で異常なしと言われたとしても何か気になる症状があれば医療機関を受診して内視鏡検査を受けられることをお勧めします。
胃がんの検査では、胃の<二重造影法>といって造影剤(バリウム)と発泡剤を飲んで、さまざまな角度からX線撮影を行う検査が行われるのが一般的です。この検査によりスキルス性の胃がん以外であれば5mm程度の小さなものでも発見することができます。
内視鏡検査は、ガストロスコープという先端にレンズの付いた細い管(内視鏡)を口から胃の中に送り込み胃の粘膜を直接観察する検査で、胃がんの大部分を見つけることができます。がんが疑われる場合には粘膜の一部を採取して顕微鏡を使って生検が行われ、確定診断が下されます。
超音波内視鏡は内視鏡の先端に超小型の超音波断層装置をつけて内視鏡検査と同様に検査を行いますが、胃壁の断層像からがんの深達度を判断することができたり、粘膜下層より深い部分に薄く拡がるスキルス胃がんの浸潤の範囲を調べることができます。
胃がんが確定された場合には続いて病変の広がりと肉眼的分類、深達度が判定されます。また転移の有無を調べることになります。
胃がんの<CT検査>や<腹部超音波検査>では、肝臓や肺などに遠隔転移があるかどうか、 リンパ節転移があるかどうか、周囲の臓器への浸潤があるかどうか、などが検索されます。
大腸への転移を調べる際には<注腸造影検査>という肛門から造影剤と空気を注入して造影検査が行われることになります。
それ以外にも、胃がん(スキルス胃がんを含めて)の場合、血液中の<腫瘍マーカー>も検索します。これらの結果にもとづき治療法が決定されます。<腫瘍マーカー>だけでがんと診断することはできません。あくまで治療後の経過を見るための目安として使用します。
以下に胃がんの検査に使用される腫瘍マーカーと基準値を示します。基準値は施設によって基準値が異なりますので詳しくは検査機関にお問合せ下さい。
(胃がんの腫瘍マーカー)
CEAは胃がんや大腸がんをはじめとする消化器癌、膵癌、肺癌などのさまざまな臓器由来の癌に幅広く出現するため、その診断補助および術後?治療後の経過観察の指標として有用性が認められています。
◆BFP 基準値 75ng/ml以下(胃がんの腫瘍マーカー)
胃癌、大腸癌、原発性肝癌、肺癌、乳癌、腎癌、白血病細胞などに高頻度に存在することが報告されており、腫瘍スペクトルの広いマーカーとして評価されています。
◆NCC-ST-439 基準値 7.0U/ml以下(胃がんの腫瘍マーカー)
胃癌、大腸癌、膵癌、胆道癌などの消化器系癌や肺腺癌、乳癌の各組織に極めて高率に認められる腫瘍マーカーです。NCC-ST-439は、消化器系癌をはじめとして各種癌患者血清中に増加する一方で偽陽性率が極めて低いことから、癌特異性の高いマーカーとして評価されています。
◆CA72-4 基準値 4U/ml以下(胃がんの腫瘍マーカー)
CA72-4は、胃がん等の消化器癌あるいは卵巣癌などにおいて高頻度?高濃度に出現する一方で、良性疾患ならびに健常者の偽陽性率が極めて低いことで知られている腫瘍マーカーです。
◆CA19-9 基準値 37U/ml以下(胃がんの腫瘍マーカー)
胃がんをはじめ各種消化器癌患者血中に高頻度かつ高濃度に検出され、優れた腫瘍マーカーとしてその臨床的評価が確立しており、最もよく測定される腫瘍マーカーの一つです。良性疾患における偽陽性率は低く、その場合も100U/mlを超えるような異常高値例は比較的稀になります。
【胃がん(胃癌)の治療】
治療方法を決めるにあたり
胃がん(スキルス含む)の治療は、医師の協力の下で治療方針、治療期間、メリット?デメリットなどの説明を十分にうけ、患者さんが自分の価値観などを考慮し 患者さんが最終的な治療方法を最終的に決定する時代になりつつあります。
また医療の進歩とともに胃がんの治療方法も多様化してきており、 医師によって治療方法が異なることは珍しくなく、主治医以外の医師の意見を聞くセカンド?オピニオンを求めることが必要な時代になってきました。
詳しくは「インフォームド?コンセント」と「セカンド?オピニオン」についてをご覧下さい。
胃がん(スキルス胃がんを含めて)の治療法は「外科療法(手術)」が中心となります。他に「化学療法(抗がん剤)」があります。 外科療法にはさまざまなものがあり、がんの進み具合(病期)やがんの部位などから判断されます。
胃がんの病期(ステージ)はがんが胃壁のどの層まで浸潤しているかをみる進達度とリンパ節転移の程度、遠隔転移の有無によって分類されます。
胃がんの治療方法を選択する際には日本胃癌学界によって作成された「胃癌治療ガイドライン」が大変参考になります。
「胃癌治療ガイドライン」には胃がんの治療法の種類や適応する状態などが示されており全国の医療機関や医師によって選択される治療法が異なるという問題を解決する一助になることが期待されています。
【胃がん(胃癌)の治療-内視鏡的治療】
リンパ節転移の可能性がほとんどないと考えられる早期胃がんは手術をせずに内視鏡的による切除が可能ですが、日本胃癌学会のガイドラインでは次のような適応を定めています。(1)分化型がん、(2)粘膜内がん、(3)病巣内に潰瘍または潰瘍瘢痕(はんこん)がない、及び(4)大きさが2cm以下。
ただし条件に当てはまっていてもがんのある部位が切除しにくい場所にある場合には「回復手術」になることがあります。
逆に高齢者などで開腹手術が難しい場合に内視鏡的治療が行われることがあります。
また、最近一部の施設ではITナイフという器具を使ってがんを剥ぎ取るように切除する方法も行われており、通常の内視鏡的粘膜切除術よりも大きな胃がんを切除することができます。
【胃がん(胃癌)の治療-外科手術(縮小手術)】
内視鏡的治療の対象にはならないが胃の2/3以上を切除する手術は必要ないと判断された場合には、胃の切除範囲をごく一部に限定した局所切除を行ったり、リンパ節を取り除く範囲を狭くした縮小手術が行われます。
噴門部や幽門部を温存したり、神経や大網という胃を覆う脂肪組織を残すなどして胃の機能をできるだけ残そうとする手術です。
胃がん手術後に起こりやすい合併症のリスクが抑えられるとともに、患者さんの生活の質(QOL)低下を防ぐことができます。合併症は膵液がもれたり、消化管の縫合不全で、死亡に結びつくこともあります。縫合不全は幽門側の胃を切除した後に胃と十二指腸をつなぐ方法では3%弱発生するので注意が必要です。
【胃がん(胃癌)の治療-外科手術(定型手術)】
胃の2/3以上の範囲を切除する方法で、標準的に行われている手術です。
がんが粘膜下層よりも深く浸潤している場合にはリンパ節に転移している可能性があるためリンパ節も同時に切除します。定型手術では1群と2群のリンパ節を切除します。場合によっては胃を全部摘出する全摘出手術が行われる場合もあります。
【胃がん(胃癌)の治療-外科手術(拡大手術)】
胃がんが進行していて他の臓器に浸潤や遠隔転移していたり二群、三群のリンパ節に転移がある場合には拡大手術といって胃を摘出するだけではなく膵臓や脾臓、胆管、大腸の一部などを切除することがあります。
【胃がん(胃癌)の治療-放射線療法】
放射線療法は高エネルギーの放射線を使ってがん細胞を殺す治療方法です。胃がんの場合、放射線療法は臨床試験で行われることがありますが、効果はほとんどなく一般的には行われることはありません。
ただし、食べ物の通りをよくしたり痛みを取り除く目的で行われることがあります。
【胃がん(胃癌)の治療-化学療法(抗がん剤)】
遠隔転移などのために外科療法で切除しきれない場合や、手術後にがんが再発した場合には化学療法(抗がん剤)による治療を行います。また、手術前に化学療法を用いてがんを小くしてから外科手術が行われることもあります。
しかし胃がんの場合には抗がん剤だけでがんを完全に消失することは難しく、治療目的としては延命または術前使用による腫瘍縮小となります。
使用される抗がん剤としては「ティーエスワン」、「5FU+シスプラチン(他にランダ、ブリプラチン)」、「メソトレキサート+5FU」、「エトポシド(ラステット、ベプシ
ド)+アドリアマイシン+シスプラチン」、「イリノテカン(カンプト、トポテシン)+シスプラチン」などがあります。
胃がんの手術後に行われる補助化学療法(再発予防のために抗がん剤を使うなど)は、現時点では効果がはっきりとしていないため、胃癌学会のガイドラインでは推奨すべき術後補助
化学療法は無いとしています。
特にステージがIA,IBであった場合とII期でもがんが胃の粘膜層に限局しているか粘膜下層
までしか達していない場合(これをT1と呼びます)には術後の補助化学療法を行うべきではないとしています。
現在II期、IIIA期、IIIB期の胃がんの患者さんを対象として経口抗がん剤を用いて臨床試験が行われています。
胃がんの場合あくまで臨床試験であり標準的な治療ではないことをご理解下さい。
放射線療法や抗がん剤を用いた化学療法では白血球減少による免疫力の低下が起こりやすい
ため体を清潔に保つことが大切ですし、規則正しい生活を送る必要があります。 免疫力を賦活させることが大切です。
また、骨髄損傷による白血球減少、血小板減少、貧血などが起こりやすいため造血機能を強化することも大切になります。
胃がん(スキルス胃がん含む)
胃がん(胃癌)は日本人にもっとも多く発症するがんであり、40歳代頃から増え始める傾向があります。 以前は胃がんの死亡率もトップだったのですが、最近は徐々に死亡率が低下してきており、1998年には肺がんが死因のトップになりました。
胃がん(胃癌)の死亡率の低下には、なんといっても健康診断での早期発見が大きく貢献し


急性骨髄性白血病m2

ています。
早期胃がん(胃癌)であれば90%以上が治る可能性があります。ただし、スキルス胃がん


急性骨髄性白血病m2

というタイプの胃がんは胃の表面にでるのではなく、 胃壁の中を拡がって進行するタイプの胃がんであり、発見しにくく、また進行も早いため早期発見が難しいとされています。


急性骨髄性白血病m2

※アナウンサーの逸見さんがこのスキルス性の胃がんでした。 【胃の仕組みと働き】
胃は食道から送られてきた食べ物をしばらくの間とどめ、胃液と食物を撹拌して少しずつ十


急性骨髄性白血病m2

二指腸へと送り出します。胃液はpH1~2という強酸であり、殺菌と食べ物をどろどろの粥状態にすることが主な働きになります。

急性骨髄性白血病m2


食道からの入り口部分を噴門部(ふんもん)、胃の中心部分を体部、十二指腸へ続く出口部分を幽門部(ゆうもん)と呼びます。

急性骨髄性白血病m2


胃壁は5つの層に分けられ、最も内側が胃液や粘液を分泌する粘膜、中心が、胃を動かす筋肉、そして最も外側が漿膜と呼ばれています。具体的には粘膜上皮と粘膜筋版を含む<粘

急性骨髄性白血病m2

膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜の5層です。
粘膜下層までの胃がんを早期胃がん、筋層まで達した胃がんは進行胃がんとなります胃がん

急性骨髄性白血病m2

(胃癌)の原因】
胃がん(胃癌)は粘膜内の分泌細胞や分泌液の導管部分の細胞から発生します。


2010年5月25日星期二

白血病原因

大腸がんの症状のうちもっとも多いものは排便時の出血で、次に便秘、腹痛、下痢、腹部腫瘤[ふくぶしゆりゆう]などです。しかしこれらの症状に気づきながら多くの方(大腸がんがあった人の70%)が3カ月以上病院を受診しないのが通例です。排便時の出血といっても便の周りに血がついている場合、便と血液が混ざり合っている場合、排便の後にふいた紙に、血液が付着している場合などがあります。
直腸がん、状結腸がんの場合では赤く新鮮な血液(鮮血)が出ることから本人も出血していることを自覚できます。いずれにしても血便があればできるだけ早く専門医にかかり大腸検査を受ける必要があります。
上行結腸がん、盲腸がんの場合でも病変から出血しますが、排便のときは鮮血ではなく黒色や茶色の古い血液であることが多いので本人に自覚できないことがあります。そして上行結腸がん、盲腸がんの場合には右下腹部のしこり(腫瘤)、貧血、体重減少が主症状となっています。
血便があったらすぐ受診を
しかし、血便の大部分はがんではありません。血便のある人に大腸X線検査または大腸内視鏡検査を行うと、約30~50人中1人にがんが見つかります。しかし、残りの29~49人はがんではなく内痔核[ないじかく]などが原因です。血便があった場合は病院に行かずに悩んでいるより、できるだけ早く病院を受診し、大腸検査を受けて原因を明らかにしてください。
大腸ポリープとは何か
大腸検査を受けると大腸ポリープが見つかることがあります。大腸ポリープとはいったい何でしょう。大腸ポリープとは、大腸の粘膜表面に飛び出している隆起のことで、ポリープの本来の意味は「キノコ状の隆起」です。そしてポリープにもいろいろな形があります。チューリップの花の茎のように茎があるものを有茎性[ゆうけいせい]ポリープ、くびれがあるが茎はないものを亜有茎性は
乳がんの検診は、自己検診だけではなく、定期的に医師による検診を受けておくことも大切です。医師による視触診のほか、乳房のエックス線撮影であるマンモグラフィーや、超音波を当てて、乳房内の様子を調べる超音波検査などの画像検査があります。画像検査では視触診でわからない小さながんも見つけることができます。
乳がん 症状 しこり
乳がんの症状のひとつに、乳房のしこりがあります。乳がんは、5mmぐらいから1cmぐらいの大きさになると、自分で注意深くさわるとわかるしこりになります。しかし、しこりがあるからといってすべてが乳がんであるというわけではありません。
T4 癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶもの(SI)
TX 癌の浸潤の深さが不明なもの。
その他のTNM分類としてはN:リンパ節、H:肝転移、P:腹膜転移、CY:腹腔細胞診、M:遠隔転移がある。
腹腔細胞診を行っていない。
遠隔転移の有無が不明である。
こういった分類をする意義としてはこららによってクリニカルステージが決定されクリニカルステージによって治療法が決定されるからである。基本的にN3やH1、P1、CY1、M1となれば無条件ステージⅣとなり予後は厳しいということになる。編集] 治療
胃癌の治療方針は、腫瘍の大きさ?部位?拡がり、病期、全身状態、あるいは患者の希望など様々な要素を勘案し決定される。
日本では長い間、胃切除+D2郭清(2群リンパ節までの郭清)が標準治療とされ実践されてきた。しかし近年、診断技術の発達により早期胃癌の割合が増える一方、内視鏡的切除や縮小手術が開発され、多様な治療が行われるようになってきた。
こうした状況を踏まえ、科学的根拠に基づいた治療の標準化を目指して2001年に日本胃癌学会による「胃癌治療ガイドライン」が作成された(最新は第2版;2004年4月)。 ガイドラインでは、これまでに集積された膨大な症例の解析を基に、癌の進行度(腫瘍の深達度、大きさ、分化度、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無等)に応じた治療法が規定されている。 たとえば、
深達度がM(粘膜内)で、N0(リンパ節転移なし)、分化型、2cm以下、潰瘍形成なし、であれば、内視鏡的粘膜切除術
StageIIもしくはIIIAなら、2群リンパ節郭清を伴う胃切除術(=定型手術)
StageIVなら、(姑息的手術+)化学療法(+緩和治療)
などといった具合である。
一方、欧米では胃癌の治療方針に大きな違いがある。日本の医師が広範なリンパ節郭清を伴う胃切除を行い、手術による癌の完全切除を重視するのに対し、欧米では手術は最小限に済ませ、術後の化学療法や放射線療法を重視する傾向にある。(後述「外科手術」も参照)
治療内容について説明されると、患者は最新の治療法について知りたいと考えるものである。癌の治療法の一部は臨床治験や未承認治療と呼ばれる実験的な医療もある。
治療方針の決定は癌の進行度や、患者の全身状態に応じていろいろと複雑である。場合によっては、診断や治療計画について患者が他の専門の医師に意見を求める行為(セカンドオピニオン)は、十分な治療を行ううえで手助けとなる。大腸とは、小腸から食物残渣を受ける盲腸から始まって結腸[けつちよう](上行結腸[じようこうけつちよう]、[おうこうけつちよう]、下行結腸[かこうけつちよう]直腸、そして肛門に至る長さ約1m80cmに及ぶ腸の全体を呼ぶ言葉です。直腸は直腸S状部、上部直腸、下部直腸の3つに分けられています。がんができた部位によって結腸がん、直腸がんと呼びます。結腸がんと直腸がんをまとめて大腸がんといいます。また肛門にできるがん、肛門がんも広い意味で大腸がんに含めて診断と治療が行われています。
大腸がんの発生部位をみると、直腸がんがもっとも多く大腸がんの約40%、次にS状結腸がんが約30%です。
なぜ最近大腸がんが増えているのか?
などの先進国には大腸がんが非常に多く、日本も大腸がんが急速に増加しています。その原因として日本人の食事の内容が欧米化していることが指摘されています。
食事の欧米化とは、などの脂肪やたんぱく質の多い食べ物を多くとり、米、脂肪の多い食べ物すなわち高脂肪食、たんぱく質の多い食べ物すなわち高たんぱく食は腸の中で腸内細菌を変化させ、その結果として発がん物質ができ、これが大腸の粘膜に作用してがんワクチン療法とは、全てのガンに共通して存在する「WTI」というたんぱく質の断片をワクチンとして利用するガン治療のことです。さらに、ワクチン療法の進化版として「HER2」というたんぱく質を利用したワクチン療法もあります
この他、クローン技術を利用して作られた「モノクーロナル抗体」を利用してガン治療を行う研究も進んでいるようです。ちなみに、モノクロナール抗体を使った治療を行う上で大切な「ヒト抗体」についてですが、免疫療法は、現段階では大きな副作用もないため、患者さんへの負担も少ないガンの治療法ですので、今後一層の普及が待たれます。
ところで、このガンの免疫療法ですが、確か保険適用はなかったように思います。
健康保険適用されないということは、多額の治療費を全額自己負担しなければならないということになりますので、金銭的には結構辛いような気がします。
ただ、お金や財産はあの世には持っていけないですので、もし、免疫療法を行うことになったら、財産は全て医療費として支払っても良いかと思います。
手術後 飲む抗がん剤
胃がん生存率 
 進行した胃がんの手術後、TS―1(ティーエスワン)という錠剤の抗がん剤を飲む「術後補助化学療法」を受けた患者は、手術だけの患者に比べて生存率が高い――。そんな結果が、国内の大規模な臨床試験で明らかになった。これを受け、日本胃癌(がん)学会は近く、標準的な治療法として正式に認める予定だ。
術後補助化学療法は、目で見える範囲のがんを手術で取り除いた後、どこかに潜んでいるかもしれない微細ながんを抗がん剤でやっつけ、再発予防を目指す治療法だ。
 胃がんに対するこの治療法が有効かどうかを調べるため、手術単独の場合と比べる臨床試験が、これまで数種類の抗がん剤で行われてきた。しかし、5年後に患者の何%が生存しているかを見る「5年生存率」で明らかな差が出ず、専門医は術後補助化学療法に消極的だった。
しかし、1999年に発売された飲む抗がん剤、他の抗がん剤に比べてがんを縮小させる効果が高く、臨床試験への期待が高まった。
 今回の臨床試験に参加したのは、ステージ2と3の進行胃がんで、がんを手術で取りきれ
た患者1059人。この人たちを無作為に二つのグループに分け、530人は手術だけ、他の529人は手術後にを1年間服用した(4週間、朝晩飲んだら2週間休む、の繰り返
し)。
当初は5年生存率を比べる計画だったが、3年後の段階で、を飲んだグループが生存率が高
く、薬の有効性が明らかなため、このまま臨床試験を続けるべきではないとの判断で中止。今年1月、結果が米国の学会で公表された。
具体的には、手術単独の群の3年生存率がだったのに対し、服用の群は80?5%で、服用群が10ポイント上回っていた。こうした明確な差が出た術後補助化学療法は初めてで、治
療の有効性に科学的根拠が得られたことになる。
臨床試験で差が出た10ポイントの意味をもう少し詳しく、がんセンター病院外科医長聞いた。
 手術で胃を切除した100人の患者がいた場合、70人はーを飲んでも飲まなくても3年
生きる。生存率の差の10ポイントは、ーのおかげで3年生きられる人が10人いるということ。残る20人は、たとえ薬を飲んでも3年未満で亡くなる、という意味らしい。
つまり、患者100人全員にを飲ませた場合、薬の恩恵を受けるのは10人だけ。しかし事前にその10人を特定できないから、
乳がん 症状 写真
乳がんの症状の写真を閲覧するには、yahoo!の画像検索やgoogleのイメージ検索を利用すると便利です。検索窓に「乳がん 症状」などキーワードを入力し、画像、または、イメージというところをクリックすれば、でてきます。
乳がん 症状
乳がんの症状には、次のような特徴的な症状があります。いずれも、自分でわかるものですので、乳がんの早期発見に努めてください。
乳房のしこり
乳房内にしこりをさわれます。乳房の大きさにもより、直径1cm以下では発見されることは、ほとんどないでしょう。しこりといっても、良性のものもあります。しこりの性状だけでがんと判断することはできません。しこりがあったら、しかるべき医療機関で精密検査をうける必要があります。
皮膚のひきつれ
鏡でみて、ひきつれや、反対側の乳房と違う変形があったときも、乳がんの可能性があります。多くの場合ひきつれの下にしこりがあります。なかには、しこりは小さくてさわれず、ひきつれだけで発見されることもあります。
乳頭の陥凹(かんおう)
乳頭の近くにがんがあると、乳頭が陥凹することがあります。陥凹とは引っ込むことです。乳管拡張症などでも同じような症状がようにします。乳房に、しこりがあるからといって、すべてが乳がんであるというわけではありません。
乳がん 再発
乳がんを手術した場所や、その近くだけに再発した場合には、その部分だけを手術で切除したり、放射線治療をする事もあります。遠隔転移や再発が認められた場合には、通常ホルモン療法や化学療法を行い、全身に散らばったがん細胞が増えるのを抑える必要があります。
乳がん 治療
乳がんはリンパ節の転移が早くからみられます。また、血行性なので、遠い臓器にまで転移しやすいという特徴があります。そして、転移がすすむほど
治療成績は悪くなります。乳がん全体の手術後の10年生存率は、60~70%です。乳がんのもっとも確実な治療方法は手術になります。切除手術には、乳房をのこす乳房温存療法と、乳房切除術があります。現在、早期がんでは、乳房温存手術が約30%、もっとも多くおこなわれているのが、胸筋温存乳房切除術です。乳房切除と同時にの乳房再建術も多くおこなわれています。切
除術の前に、放射線療法や抗がん剤による化学療法を併用することもあります。放射線や抗がん剤でがんが小さくなれば、切除範囲を小さくすることができます。手術後には、がん細胞の増殖をおさえたり、目に見えない、がん細胞を死滅させるために、ホルモン療法や化学療法がおこなわれます。ホルモン療法は最低5年間は継続します。
乳がん 早わかり(4)乳がん 生存率
乳がんは術後5年以降に再発することもあり、術後10年を経過したところで、乳がんが治ったか否かの判定にしています。乳がんの生存率は、病期Ⅰ 93%、Ⅱ 79%、Ⅲ 52% です。
炎症性 乳がん
炎症性乳がんは、しこりを作らず乳房表面の皮膚がオレンジの皮のように赤くなり痛みや熱感をともなうことがあります。
乳がん 転移
乳がんはリンパ節の転移が早くからみられます。また、血行性なので、遠臓器にまで転移しやすいという特徴があります。
乳がん 検査
乳がんの検査は、自己検診だけではなく、定期的に医師による検診を受けておくことも大切です。乳がんの検査は、視触診のほか、乳房のエックス線撮
影であるマンモグラフィーや、超音波を当てて、乳房内の様子を調べる超音波検査などの画像検査があります。画像検査では視触診でわからない小さながんも見つけることができます。胃癌ではじめに出現する症状は上腹部の不快感、膨満感などであることが多い。これらの症状は癌以外の消化器疾患、たとえば慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍でも認められ胃癌に特異的なものではない。これらの他の上部消化器疾患の症状に続いて、胃癌が進行すると


白血病原因

腫瘍からの出血に伴う症状が出現する。便が黒色となったり、軟便傾向となる。さらに胃癌からの出血がつづき、貧血が進行すると、貧血による自覚症状、たとえば運動時の息切れ、


白血病原因

易疲労感などの症状が現れる。さらに進行すると腫瘍の増大に伴い腹部にしこりを
触れたり、食物の通過障害、閉塞症状が現れることがある。このような症状を持つ人々は医

白血病原因


師の診察を受けるべきである。日本では普通、消化器内科、消化器科の医師が専門的な診療にあたっている。

白血病原因


[編集] 診断
て決定され、手術後の治療が必要かどうか判断される胃癌取り扱い規約によると肉眼的分類


白血病原因

として
T1癌の浸潤が粘膜(M)または粘膜下層(SM)にとどまるもの。リンパ節転移の有無を問わ


白血病原因

ず、早期胃癌といわれることが多い。粘膜筋板から0.5mm未満をSM1、それ以降をSM2と細分化することもある。

白血病原因


T2 癌の浸潤が粘膜下組織を超えているが固有筋層(MP)または漿膜下組織(SS)にとどまるもの。

白血病原因


T3 癌の浸潤が漿膜下組織を超えて漿膜に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)。 


2010年5月24日星期一

急性前骨髄性白血病

最新の人口動態統計の年計概数によりますと、2002年の悪性新生物(がん)死亡者数は約30万人で、死亡総数の約3割を占めています。なかでも、胃がん死亡数は約5万人で、肺がんの約5万6千人に次いで第2位であり、すべてのがんによる死亡者数の16%を占めています。このように胃がんは日本人にたいへん多い病気です。
胃がんは胃の壁のもっとも内側にある粘膜から発生します。このため胃を内側(胃の中)から観察することで診断できます。近年はX線検査(胃透視)や内視鏡検査(胃ファイバースコープまたは胃カメラともいわれています)の診断レベルが向上して早期の胃がんがたくさん見つかるようになりました。当科でも手術を行った患者の皆様の55%は早期の胃がんでした(図1)。早期胃がんの増加に伴い適切な治療をうければ、がんであっても完全な治癒(完治)が可能です。国立病院九州医療センター外科では消化器内科?放射線科?病理部と協力して十分な検査のもと、どの治療法が最適かを複数の科で討論し、治療方針の決定を行っております。
ここでは当科で行っている外科療法(手術)を中心にお話したいと思います。 ▲図1早期および進行癌の割合
B.胃がんの広がり方
I. 胃の壁を深く広がる(T分類)
胃がんは胃の壁の内側の粘膜にできますが、大きくなると胃の内側にとびだしたり、胃の壁深くに食い込みながら進んでいきます。そして、胃の壁を全部突き抜けると、近くにある他の臓器に広がったり、お腹全体にがん細胞が散らばったりします。
がんが胃の壁のどの深さまで広がっているか?は深達度(T分類)で表します。
T1:粘膜か粘膜下層までに留まっているがん
T2:筋層までは進んでいるが胃の外側表面には出ていないがん
T3:胃の外側の膜を越えて、表面に出てきているがん
T4:表面に出たうえに、さらに他臓器に直接入り込んでいるがん
II. 転移する
がんは直接広がるばかりでなく、胃から離れた場所に飛び火をして広がっていきます。これを転移といいます。がんがやっかいなのは転移があるからです。
転移の方法は次の3つの方法があります。
リンパ行性転移:がんがリンパ管に入り、リンパ節に転移する
血行性転移:がんが血管に入り、肝臓や肺に転移する
播種性転移:胃の外側まで広がったがんより、お腹の中に種を播いたように広がる。
血行性転移や播種性転移をおこした場合には、完全に治すことは難しくなりますが、リンパ行性転移の場合、手術でリンパ節を取り去ることによりある程度治すことができます。このリンパ節を取る操作をリンパ節郭清と言います。
リンパ節転移(N分類)は以下の3群にわけられます。
第1群(N1):胃に接したリンパ節に転移がある
第2群(N2):胃を養う血管に沿ったリンパ節に転移がある
第3群(N3):さらに遠くのリンパ節に転移がある
C.胃がんの進み具合(ステージ?病期)
胃がんがどこまで進んでいるのか、つまり胃がんの進み具合のことをステージまたは病期といいます。ステージ(病期)は胃の壁のどの深さまで進んでいるのか(T分類)とどのリンパ節まで転移しているのか(N分類)を目安として判断します(図2)。
病期は IA?IB?II?IIIA?IIIB?IVの6段階に分けられます。
ステージ IA?IB:治る可能性の極めて高いがん
(早期がんはほとんどがステージ II:手術による治る可能性の高いがん
ステージ IIIA?IIIB:進行はしているが手術によりまだ治る可能性のあるがん
ステージ IV:完全には治すことが難しいがん
D.外科療法(手術)
早期胃がんが全体の約半数を占めるようになった今日においても、ほとんどの胃がんでは手術が最も有効な治療手段となっています。
手術の原則は以下の3つに要約されます。
1.胃の切除
2.リンパ節郭清
3.食べ物の通り道の再建
がんが進んでいて、播種性転移などがすでにある場合、胃の切除と再建だけを行ったり、狭くなって食物の通りが悪くなった部位にバイパスをつくる手術が行われます。このような手術は姑息的(こそくてき)手術と呼ばれており、がんによる症状を和らげること(緩和)が手術の最大の目的となります。これに対して、“目で確認できた限り”?“直接さわって確認できた限り“には完全にがんが切除できる場合に胃の切除、郭清、再建のすべてが行われるものを根治的(こんちてき)手術と呼びます。
現在、当院では患者の皆様にわかりやすく、過不足ない治療法が提供できる点から原則的に『胃癌治療ガイドライン』に準じた治療を施行しています。またクリニティカルパスに沿って治療を行っており、幽門側胃切除術では、手術2日前に入院し、術後14日目に退院するという計17日間入院を標準としております。
E.当科の診療実績
当院の前身の国立福岡中央病院時代より年間100例以上の手術実績があり(図3)、1979年より手術を行ったすべての患者の皆様をコンピューター登録して術後の経過を確認しています。1980年代は第1群と第2群のリンパ節郭清(D2郭清)を標準手術としていましたが、近年の早期胃がんの増加に伴い、局所切除術や腹腔鏡補助下手術も行っています。また、内視鏡的粘膜切除術の適応となる患者の皆様は放射線科に依頼して治療を行っています。当科での手術後5年生存率(図4)は
ステージ IA+IB:98.1%
ステージ II:62.7%
ステージ IIIA+IIIB:43.6%
ステージ IV:16.3%
となっております。
また、再発がんに対してはおもに外来治療センターにおいて抗がん剤治療を行っております。現在は抗がん剤や投与法の進歩により、副作用も少なく、おもに外来通院にて治療を行っております。
F.胃癌治療のガイドライン
日本胃癌学会は、平成13年、日本で最も一般的ながんである「胃がん」の治療に対する「ガイドライン」を発表いたしました。これは日本の胃がんの専門医が現時点で最も妥当と思われる治療法を示したものです。患者の皆様用に『胃がん治療ガイドラインの解説』(胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために)という本が、金原出版から。患者の皆様だけでなく、ご家族にも読んで頂きたい本です。
病院や医師によって大きく異なると指摘されていた胃がんの治療について、日本胃癌学会は18日、病状別に適切な治療
法をまとめた「胃癌治療ガイドライン」の案を作り、新潟市で開催された同学会で公表した。がん治療について、学会が病状
別の治療指針を公表するのは日本で初めて。広く使われてきた手術後の抗がん剤を「延命効果の証拠は乏しい」と厳しく評
価するなどしており、治療現場に大きな影響を与えそうだ。
ガイドラインは治療方のばらつきを減らし、全国どの病院でも高水準の医療を確保することが目的。標準的な治療かどう
かを患者が判断できるようにし、医師と患者の相互理解を進める狙いもある。今後、患者向けに分かりやすく書き直したガ
イドラインも作る。
案では、日本各地で実施中のさまざまな治療を、「日常診療として推奨するべき治療法」と「効果の評価が確立していない
治療法」に分類。実施中の治療法でも、「評価未確立」とさえ言えないほど効果があいまいなものは、いずれからも外れた。
日常診療」では、初期の小さながんには内視鏡手術、中程度の進行なら胃の3分2以上と周辺のリンパ節を切除する手
術などが推薦されている。
手術後の抗がん剤治療については、学会が実施した全国アンケートで、一般病院の77%が「原則として実施する」と回
答。再発が心配だからとにかく使うとの考え方だが、案は「延命効果の証拠は乏しい」と指摘。効果の有無を調べる段階
とし「漫然とした投与を慎み、臨床試験として施行するのが望ましい」とした。
薬で免疫力を向上させる「免疫化学療法」は、「延命に寄与したという報告もあるが、多数の否定的な報告がある」とし、
有効性を認めなかった。
目に見えない転移に対処するため、胃以外のがんのない臓器も切り取る「予防的拡大手術」は、早期がんでは有効と
認められず、進行がんでは「評価未確立」とされた。
日本胃癌(がん)学会が公表した胃がん治療のガイドライン案は、医療は客観的な証拠に基づいて行うべきだ、という世
界的な潮流に沿うものだ。
医療が証拠に基づくのは当然と考えられがちだが、実は個々の医師が経験や好みで治療法を決める場合が多い。学会
の標準治療検討委員長として今回の案をまとめた中島聡總(としふさ)癌研究会附属病院副院長は「医師との出会いが患
者の運命を決める現状を改め、治療を均質化したい」と話す。米国では各種のがんについて医師向け、患者向けの治療
指針が作られ、インターネットなどで公開されているが、日本は対応が遅れていた。
その理由の一つは、科学的なデータの不足だ。治療の優劣を決めるには、同じ病状の患者を多数集め、くじで2グルー
プに分け、別々の治療をして結果を比べるなど、科学的に計画された臨床試験が欠かせない。しかし、日本では過去、臨
床試験が軽視され、質の高い試験が少なかった。
もう一つは医師の反発。医師の間では、統一指針は医師の裁量権の侵害だ。
▽ 指針以外の治療は医療訴訟で不利になるし、治療費が健康保険から払われなくなるのでは
▽専門医の意見より臨床試験の結果を尊重するとは何事か?といった批判の声がある。だが、証拠なしに「私の治療が最善」と主張しても説得力は乏しい。
日本産科婦人科学会も卵巣がんの治療指針を作り、近く公表する。権威でなく科学に基づく医療へ、日本もようやく踏み出そうとしている。
日本胃癌学会が胃がん治療のガイドライン案をまとめた。背景には、医師は科学的な証拠に基づいて治療法を選ぶべ
きだ、との考え方がある。「証拠に基づく医療」(Evidence Based Medicine=EBM)と呼ばれる現代医療の基本思想だが、
日本では軽視されてきた。案が「日常診療」と「評価未確立で研究段階の治療」を明確に区別したのも、EBMの考え方に
基づいている。
胃がん治療は医師によってバラバラだ。同じ病状の患者に対する治療が内視鏡でがんだけを小さく切る手術から、胃全
体とひ臓を取る手術にまで分かれる。どれが良いか基準はなく、患者は戸惑うばかりだった。
証拠に基づいて治療結果を比べ、採るべき治療を絞ったのがガイドライン案だ。学会の専門家が一昨年から多くの医学
論文を検討し、議論を重ねて作った。
証拠の検討は本来、医療に欠かせない。証拠がないと、専門医が良かれと思ってした治療でも、患者に害を与える場合
がある。1970年代の英国では手術できない肺がん患者に対し、副作用を減らし効果を上げるため、多種類の抗がん剤を
少しずつ使う専門医が多かった。だがこれが最善だとの明確な証拠はなく、臨床試験が行われた。
188人の患者を▽一種類だけ使う ▽抗がん剤を4種類使う▽使わない??の3グ ループに分けて治療した。最も長生き
したのは抗がん剤なしの患者。4種類使うグループは最低だった。専門医の見解が実際の証拠で覆った例は、ほかにいくつもある。
◆厳しく評価
EBMでは、根拠薄弱な治療は厳しく評価される。薬で患者の免疫力を上げる「免疫化学療


急性前骨髄性白血病

法」は今回、「否定的な証拠
が多い」ため、日常診療としても研究的な治療としても勧められなかった。手術後の抗がん


急性前骨髄性白血病

剤治療は「延命効果を示す証拠
が乏しい」と「研究的治療」に入れられた。


急性前骨髄性白血病


免疫化学療法では現在、3種類の薬が健康保険で認められている。総売り上げは年間約 組み方向 80 億円。だが

急性前骨髄性白血病


「外国では認められない薬で、医療費の無駄。なくなる薬だと思う」と打ち明ける製薬会社もある。

急性前骨髄性白血病


厚生省保険局は「薬事法で承認されたものは、ほぼ無条件で保険でも承認している。今回の厳しい評価にどう対応する

急性前骨髄性白血病


かは、現段階では答えられない」。医薬安全局審査管理課は「抗がん剤は、薬を早く患者に供給するため、少なくとも1割

急性前骨髄性白血病


程度の患者でがんが縮むと分かった段階で販売を認めている。延命効果はもともと、販売前には審査していないと」話す。


急性前骨髄性白血病

手術後の抗がん剤は十数種類ある。国立がんセンターは以前からホームページで「効果ははっきりしていません。服用し


2010年5月23日星期日

小児急性骨髄性白血病

治療を受けるのは子ども自身ですから、保護者が治療に同意しているだけでなく、子どもが自分に行われる医療行為について納得していることが重要です。説明の方法は、保護者と医療スタッフ(医師?看護師)が、何を、どのように、どのタイミングで話すのがよいかを十分に相談しながら行われます。子ども自身の意思を尊重しながらわかりやすく説明することで、子ども自身が持つ病気に立ち向かう力を引き出し、本人が納得して前向きに治療にのぞめると考えられています。
お子さまが小児がんと診断され、ご家族のみなさまは大変心配されているでしょう。人それぞれに捉え方は異なりますが、重い病気を持つ子の親は共通した経験をし、同じような感情を抱くことが多々あります。不安や悩みを一人で抱え込まず、似た経験をした親同士で体験や感情を分かちあうことも、ときには必要になります。

お子さまが入院されて心配なさっていることと思います。気持ちが少し落ち着いてきましたら、入院されたお子さまのきょうだいのことも気にとめていただきたいと願います。きょうだいも幼いなりに自分のきょうだいを心配しており、気持ちも不安定になることがあります。
5)治療終了時のこと
(1)晩期障害
小児がんの治療成績は近年向上してきました。しかしその反面、小児がんを克服した子どものなかには、治療の影響でさまざまな二次的な問題が生じていることが明らかになってきています。

晩期障害は、主に成長発達の異常(内分泌(ないぶんぴつ)異常を含む)【身長発育障害、無月経、不妊、肥満、やせ、糖尿病】、中枢神経系の異常【白質脳症、てんかん、学習障害】、その他の臓器異常【心機能異常、呼吸機能異常、肝機能障害、肝炎、免疫機能低下】、続発腫瘍(2次がん)【白血病、脳腫瘍、甲状腺がん、その他のがん】などがあります。成長に伴って晩期障害が明らかになってくることもありますので、治療が終了した後の診察は、主治医と相談しながら進めていきましょう。


薬物療法とは
薬物療法とは、薬を使う治療のことです。がんの場合は、抗がん剤、ホルモン剤、免疫賦活剤(めんえきふかつざい:免疫力を高める薬剤)等を使う化学療法が、これに相当します。症状を和らげるためのいろいろな薬剤、鎮痛剤、制吐剤等も薬物療法の1つです。ここでは主に、抗がん剤、ホルモン剤を使う化学療法について説明します。
2.局所療法と全身療法
がんの治療は、「局所療法」と「全身療法」に分けることができます。 局所療法と全身療法の違いは、例えば田んぼの雑草(がん細胞)を刈り取るか、薬をまくかの違いに似ています。雑草が一部分であれば、正常な作物ごと刈り取ることも可能です(局所療法ー手術など)。しかし、田んぼのあちこちに雑草が生えてきた場合は、雑草をすべて刈り取ることは不可能なので、田んぼ全体に薬をまき、除草します(全身療法ー薬物療法)。
1)局所療法
外科療法、放射線療法等があります。

外科療法は、がんを含めて正常細胞の一部を切り取って、がんをなくしてしまう治療法ですから、原発巣(がんが最初にできたところ)にがんがとどまっている場合には完全に治すことができます。

がんのあるところへ高エネルギーの放射線を照射したり、あるいは小さな放射線源をがんの近くの体内に埋め込んで、がんをなくす方法です。放射線療法も同様に、原発巣にとどまっているがんの場合には完全に治すことができる場合もあります。基本的に、外科療法も放射線療法も治療目的で行う場合は、がんが局所(原発巣)にとどまっている場合に適応となります。それ以外にも、症状緩和の目的で使われる場合もあります。例えば、骨転移などによって患者さんの疼痛(とうつう)が非常に強い場合には、その部分への放射線照射によって痛みを緩和することができます。

局所への効果をねらって行う薬物療法もあります。例えば、がんが必要とする栄養を送っている血管(栄養動脈)に、選択的に抗がん剤を注入する「動注療法」も局所療法に当たります。
2)全身療法
抗がん剤やホルモン剤等の薬剤を、静脈内注射や内服等の方法で投与する薬物療法が主体になります。がんには、抗がん剤によく反応するタイプのものと、そうでないものがあります。白血病、睾丸腫瘍等のがんに対しては、薬物療法によって完全に治すことが期待できます。完全に治すことができない場合でも、がんの大きさを小さくすることで、延命効果や痛みなどの症状を和らげることが期待できます。しかし、薬物療法で使われる抗がん剤の多くは副作用を伴うことが多く、その使用には高度の専門知識が必要です。
3.がんの化学療法とは
化学療法とは、20世紀の初頭にドイツのエールリッヒ博士がはじめて使った言葉です。がんの化学療法は、化学物質(抗がん剤)を用いてがん細胞の分裂を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。抗がん剤は、投与後血液中に入り、全身をめぐって体内のがん細胞を攻撃し、破壊します。どこにがん細胞があってもそれを壊滅させる力を持っているので、全身的な効果があります。がんは全身病と呼ばれるように、早期にはある部位に限定している局所の病巣が、次第に全身に広がって(転移)、全身的な病気になります。主ながんの治療法のうち、外科療法と放射線療法は局所的ながんの治療には強力なのですが、放射線を全身に照射することは、副作用が強すぎて不可能ですし、全身に散らばったがん細胞のすべてを手術で取り出すことはできません。全身病を治すということからすると、化学療法は全身くまなく治療できる点で、より適した治療法と考えられます。

抗がん剤のそれぞれの長所を生かし、いくつかを組み合わせて併用することで、手術の不可能な進行がんも治療できるようになりました。これからも新薬の開発と併せて、併用療法(抗がん剤を2剤以上組み合わせて行う治療法)の研究が重要になると考えられます。4.「抗がん剤」とは
がんに対する薬は現在約100種類近くあり、その中には飲み薬(経口薬)もあれば、注射(注射薬)もあります。また、その投与期間や作用機序もさまざまです。がんに対する薬のタイプを2つに分類してみると、わかりやすいかもしれません。1つは、それ自身ががんを殺す能力を持ったもので、抗がん剤が相当します。一方、自分自身はがんを殺すことはできないけれども、がんを殺すものを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。

「薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困った薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。

なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出てきます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。

遺伝子の傷は、その突然変異によるものばかりであると思われてきました。しかし、遺伝子突然変異以外にも、細胞が分裂しても薄まることなく、新しくできた細胞に伝達される異常があることがわかってきました。それがエピジェネティックな変異で、具体的には、「DNAメチル化」と「ヒストン修飾」の変化です。特に、DNAメチル化の変化はヒトがんの多くで認められ、多段階発がんのステップとして関与している場合もあることが知られています。

遺伝子の暗号のもとであるG、A、T、Cの4つの文字は、細胞が分裂するときには、そのとおりに新しい細胞に受け継がれます。DNAメチル化(図の中の赤丸印)も、塩基配列と同じように、もとのとおりに受け継がれます。
これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。
すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害反応を避けられないことが多いのです。
「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられるかもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。
抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。
それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。
例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。
もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。
もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。
しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。
遺伝子異常の診断、治療への応用

遺伝子の異常は、正常細胞をがん細胞へと変化させる大変都合の悪い現象ですが、別の見方をすれば、正常細胞とがん細胞を見分けるための決定的な証拠にもなります。したがって、遺伝子異常を応用して、がんの診断や治療ができないかという研究が進んでいます。
例えば大腸がんの早期発見のために、便中に存在する微量のがん細胞の異常DNAや、血中を流れている微量のがん細胞の異常DNAを検出する試みです。がん細胞である決定的証拠の遺伝子
突然変異やエピジェネティックな変異を検出することで、がん細胞を見つけようとするものです。
また、がん細胞に生じた遺伝子異常によってでき上がる、異常蛋白質を標的とした治療法の開発も進んでいます。この異常蛋白質を、極めて特異的に認識したり抑制したりすること
で、正常細胞に影響を及ぼさず、がん細胞だけを特異的に攻撃できる薬の開発が可能になると考えられています。事実、グリベックという白血病の治療薬は、白血病細胞に生じた異常
蛋白質を特異的に抑制することで、白血病という血液のがんを治療することができた最初の例です。
小児がんとは
がん患者さん全体のなかで、子どもが占める割合は1%程度です。日本では、年間約2,500
人の子どもにがんが発生しています。現在では、約7割の小児がんの子どもたちが治癒するようになってきており、人口1,000人あたり1人くらいが小児がんの既往歴をもち、成人に
達するようになるといわれています。一方で小児がんは、小児期の死亡原因の2位となっています。

小児急性骨髄性白血病

主な小児がんは、白血病、神経芽腫、脳腫瘍、悪性リンパ腫、ウィルムス腫瘍(腎芽腫)などです。血液のがんである白血病や悪性リンパ腫を除き、大人ではまれなものばかりです。

小児急性骨髄性白血病

胃がんや肺がんなどは、子どもにはみられません。神経芽腫、腎芽腫(ウィルムス腫瘍)、肝芽腫など「芽腫」と呼ばれるがんの原因は、胎児の体の神経や腎臓、肝臓、網膜などにな

小児急性骨髄性白血病

るはずだった細胞が、胎児の体ができあがった後も残っていて、異常な細胞に変化し増えていった結果と考えられています。大人のがんとは異なり、生活習慣にがんの発生原因がある

小児急性骨髄性白血病

と考えられるものは少なく、網膜芽腫やウィルムス腫瘍のように、遺伝するものもあります。
小児がんの多くは、好発年齢が乳幼児期にあり、学童期、思春期と成長するにつれ次第に減

小児急性骨髄性白血病

少します。乳児期~幼児期前半(2歳くらいまで)に多いのは神経芽腫、網膜芽腫、ウィルムス腫瘍、肝芽腫などです。幼児期(2~6歳くらい)では白血病、横紋筋肉腫を含む軟部

小児急性骨髄性白血病

肉腫、10歳以後思春期にかけては成長に伴い、骨肉腫、軟部肉腫、睾丸や卵巣から生じる胚細胞性腫瘍が多くなります。

小児急性骨髄性白血病

小児がんは発見が難しく、がんの増殖も速いのですが、大人に比べて化学療法や放射線療法に対する効果が極めて高いのも特徴です。治療自体は決して楽なものではありませんが、長

小児急性骨髄性白血病

期にわたる治療期間にも子どもが成長発達できるよう、入院中から退院後の生活を視野に入れて過ごすことが大切になります


2010年5月22日星期六

小児急性骨髄性白血病

なお、本来リンパ系の腫瘍である悪性リンパ腫が甲状腺にできることもありますがここでは詳細に触れないことにします。

4.甲状腺がんの症状  

 甲状腺がんの症状は通常前頚部にしこりを触れるだけです。長年放置して大きなしこりとなると目でみただけでわかるサイズになりますし、また周囲臓器への圧迫症状を呈することもあります。ただ、前頚部のしこりで甲状腺の腫瘍と判明してもそのすべてががんではなく、良性のもの(腺腫、腺腫様甲状腺腫など)とがんとの比率は約5:1です。また、まれに声が嗄れたり、頚部のリンパ節転移などを契機に甲状腺がんが発見されることもあります。また、何らかの理由によりとった胸部CT検査で偶然甲状腺腫瘍が発見され、精査の結果がんがみつかることもありえます。

 ただし、以上のことは甲状腺分化がんの場合であって、未分化がんでは急激な増大、痛み、息苦しさなど多彩な症状を呈します。

5.甲状腺がんの診断  

 手で触る触診以外に超音波検査(エコー検査)、CT検査などが補助診断法として有用です。また、しこりに細い針をさしてがん細胞の有無を調べる穿刺吸引細胞診は信頼性も高く、組織型の推定にも有力な情報を提供してくれます。また、目的に応じて甲状腺シンチグラフィ、MRI検査などもおこなわれます。
 また、髄様がんでは血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。また、髄様がんでは遺伝性のことがあるので、その家族の方で無症状の髄様がんが発見されることがあり、髄様がんの遺子診断も技術的に可能になってきています。

6.甲状腺がんの治療  

甲状腺がんの手術

 乳頭がん、濾胞がん、髄様がんはすべて手術の対象となります。病変の広がりにより甲状腺を全部取る(甲状腺全摘術)、大部分取る(甲状腺亜全摘術)、左右いずれか半分を取る(片葉切除術)など切除範囲にバリエーションがあります。頚部のリンパ節は原則として切除(郭清)しますが、その範囲もがんの進み具合により判断されます。きわめて微小な分化がんではリンパ節郭清を省略しうる場合もあります。
遠隔臓器に転移をきたした分化がん(ことに濾胞がん)では甲状腺全摘後、ラジオアイソトープを投与が行われます。分化がんに対する有効な化学療法(抗がん剤治療)はありません。

 一方、甲状腺未分化がんに対しては、手術よりも放射線療法と化学療法が中心的な治療となります。

甲状腺がん手術の合併症

 甲状腺の手術に特徴的な合併症としては、反回神経麻痺、副甲状腺機能低下などがありえます。反回神経麻痺(片方)では声が嗄れる、水分を飲むとむせる、などの症状がでます。したがって、この神経ががんに巻き込まれているとかよほど特殊な状況にないかぎり反回神経は残します。また、副甲状腺4個のうちいくつかは切除されることが多いのですが、3個以上の摘出では血液中のカルシウムが低下し、指先や口の周囲のしびれ(テタニーと呼びます)がおこることがあります。テタニーがおこればカルシウム剤の補充を行います。

甲状腺がん術後の投薬

 甲状腺全摘術や大部分を切除した場合には、残った甲状腺が十分な甲状腺ホルモンを作れないので、チラージンSという甲状腺ホルモン剤を服用する必要があります。ただ、ホルモン剤といっても本来身体に不足している分を補うだけのことですので、副作用の心配はまったくいりません。また、甲状腺全摘術などで副甲状腺の機能低下がおこり血清のカルシウム値が低下している場合にはカルシウム製剤や活性化ビタミンD3を服用する必要があります。
1.甲状腺がんの治療成績  
 未分化がんを除き甲状腺がんの予後は良好です。特に、大部分をしめる乳頭がんでは術後
10年生存率が90%を越えますのでがんのうちでも最も治りやすい部類に属します。濾胞がんもこれに準ずる高い治療成績が得られます。髄様がんは分化がんに比べるとやや不良で
すが、それでも一般のがんにくらべると予後は良好です。ただ、未分化がんの治療
成績はきわめて悪く今後の研究課題です。
甲状腺の場所と働き
 甲状腺は首の気管前面にくっついた形で存在し、いわゆる「のど仏」の下方にある臓器で
重さは約15gです。男性では女性に比べてやや低い位置にあります。甲状腺の後両側には反回神経という声を出すのに必要な神経が走っており、気管後面には食道が、またすぐ近く
に頚動脈、頚静脈などがあります。
甲状腺は甲状腺ホルモンという日常生活に必要不可欠なホルモンを分泌する臓器です。そし
て、そのホルモンレベルは脳にある下垂体という臓器の指令により調節されています。なお、甲状腺の裏側には副甲状腺というやはりホルモンを分泌する米粒大の臓器が左右上下計
4個存在し、血清中のカルシウム値を一定に保つ役割を担っています。
 甲状腺の病気としては、バセドウ病、甲状腺腫瘍(良性?悪性)、慢性甲状腺炎など多彩
なものが含まれますが、ここでは悪性の甲状腺腫瘍、すなわち甲状腺がんについて解説します。
2.甲状腺がんの特徴  

 甲状腺がんには他のがんと比べていくつかの特徴があげられます。
まず、性別ですが男女比が1:5と圧倒的に女性に多いのが特徴です。次に、年齢層ですが、若年者から高齢者まで広い年齢層に分布し、20歳台やあるいはもっと若年者でもさほ
ど珍しくありません。また、後述する未分化がんを除き、一般に進行が遅く治りやすいがんであるのも大きな特徴でしょう。特に若年者のがん(乳頭がんというタイプが多い)でたち

小児急性骨髄性白血病

がいいのも一般のがんの常識とかけはなれています。
 乳がんなど多くのがんではリンパ節転移の程度などがんの進行程度により治癒率が大きく

小児急性骨髄性白血病

左右されますが、甲状腺がんの場合後述する組織型(顕微鏡検査での分類)が最も運命を左右する因子です。

小児急性骨髄性白血病

 甲状腺がんのうち1%程度を占める髄様がんというタイプのがんは遺伝性のことがあり、また副腎や副甲状腺の病気を伴うことがありますので治療にあたって特別な配慮が必要にな

小児急性骨髄性白血病

ります。
3.甲状腺がんの種類  

小児急性骨髄性白血病

 甲状腺がんは組織型により乳頭がん、濾胞がん、髄様がん、未分化がんに分類されますが、このいずれであるかによって病態や悪性度が大きく異なります。このうち、乳頭がんが

小児急性骨髄性白血病

全甲状腺がんの約80%を占め、ついで多いのは濾胞がんです。この両者(分化がんと総称します)は予後も良好です。髄様がんはリンパ節転移を起こしやすく約1/4が遺伝性で

小児急性骨髄性白血病

す。髄様がんは分化がんに比べると悪性度は高いのですが、未分化がんほど悪性度は高くありません。一方、未分化がんはおそらくあらゆるがんのうちでも最も増殖スピードの速いも

小児急性骨髄性白血病

ので、治療成績も大変悲惨なものです。未分化がんはこのように恐ろしいがんですが幸いその頻度は低く、もとからあった分化がんが長年のうちに変化したものと考えられます。


2010年5月14日星期五

小児白血病症状

ます。肝臓や腎臓は照射されると機能が低下することがあります。 3)二次がんの発生放射線はがんを治す力ばかりではなく、がんをつくり出してしまう力もあります。放射線が照射された部位からがんができる確率は、照射していない場合に比べて高いとされていますが、非常に小さな確率です。がんはひとりにひとつだけでなく複数おこることがありますので、放射線で治療した部位に新たながんができたとしても、それが放射線が原因でつくられたがんと決めつけるわけにはいきません。放射線でがんを治す力は、二次がんをおこす危険をはるかに上回っています。9.放射線治療が終わった後にも診察が必要治療が終わった後は治療効果をみるためや、後から出てくるかもしれない副作用に上手に対応するために定期的に診察します。10.放射線治療を安全で正確に行う体制計画したとおりに実際に治療が行われているのかをチェックすることは、放射線治療が安全で正確に行われるために非常に大事なことです。治療部位がきちんと治療されているかは、治療開始前に治療機器で写真を撮影して計画と同じかどうかを確認します。指示どおりの放射線量が照射されているのかは、定期的に治療機器を点検して確認しています。安全で正確に治療ができる体制がきちんとできていますので、安心して放射線治療を受けることができます。 粒子線(荷電重粒子線(かでんじゅうりゅうしせん))治療とは、陽子や重粒子(重イオン)等の粒子放射線のビームを病巣に照射することによって、主にがんを治す放射線治療法の総称です。利用する粒子の種類によって、陽子線治療、重粒子(重イオン)線治療、パイ中間子治療等に分けられ、世界の各地で臨床応用や研究が行われています。例えば陽子線治療では、水素原子の原子核であり、正の電荷を持つ陽子を加速して高速にしたものを体内に照射します。これらはX線やγ線(ガンマ線)を用いた外照射放射線治療の臨床経験を基礎として開発されているものですが、がんの治療に適した特徴を持つ治療法として期待されています。2.粒子線治療の歴史 X線やγ線(これらは光子線とも呼びます)による外照射放射線治療は、コバルト照射装置やリニアック等の高エネルギー深部治療装置が普及した現在、がんの放射線治療法の主役を担っています。 一方、粒子線治療については、1946年にWilsonというアメリカの物理学者が「高速陽子線の医学への応用」として陽子線のがん治療への応用を提唱し、1954年にアメリカのローレンス?バークレイ研究所で陽子線の治療への応用が開始されました。 以来、世界各地で、主に物理研究施設の加速器から得られる陽子、ヘリウム、パイ中間子やネオン等の、重粒子によるがん治療の研究が行われてきました。なお、現在治療に用いられている粒子は、陽子と炭素の2つです。 粒子線治療の特徴粒子線治療は、サイクロトロンやシンクロトロン等の加速器から得られる陽子線や重粒子(重イオン)線を、がんという標的にねらいを絞って照射する治療法です。 粒子線のうち電荷を持つもの(荷電重粒子線)の特徴は、一定の深さ以上には進まないということと、ある深さにおいて最も強く作用するということです。 これらの特徴から、陽子線や重粒子(重イオン)線では、光子線に比べてがん病巣にその効果を集中させることが容易になります。したがって、がん病巣周囲の組織に強い副作用を引き起こすことなく、十分な線量を照射することができます。 治療に適しているとされる腫瘍陽子線や重粒子(重イオン)線はがんに限局して照射できることから、進行していない限局したがん病巣の治療に適していると考えられています。がんのまわりに放射線に弱い組織がある場合の治療に、特に有効性が発揮できると思われます。 今までの実績から、眼球内の悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)、中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)の近くにできた脊索腫(せきさくしゅ)や軟骨肉腫、一部の頭頸部(とうけいぶ)がん、I期非小細胞肺がん、肝細胞がん、前立腺がん等に対する有効性が明らかになっています。疲れやすい
個人差がかなりあり、全く感じない人もいれば、非常に疲れを感じる人もいます。放射線治療中の疲れは、放射線による直接の影響ばかりでなく、身体の中にがんがあることによりエネルギーをたくさん消費していることや、毎日外来通院してくる疲れなどが加わっておこるものです。疲れを感じたら休息するのが一番で、治療中は過度な運動は避け、体調に合わせた生活を心がけることが大事です。治療中に感じた疲れは、治療が終了して数週のうちには感じなくなります。。定位放射線照射では、治療装置や患者さんを固定する精度をmm単位で管理して定位放射線照射とは、病巣に対し多方向から放射線を集中させる方法です。通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力減少させることが可能です。定位放射線照射には、ガンマナイフに代表される1回照射の定位手術的照射と、数回に分割して照射する定位放射線治療に大別されますいます。 これらの治療法の対象は小さな病巣で、おおむね3cm以下の病巣が良い適応とされています。この治療は脳の病巣の治療方法としては、動静脈奇形、原発性良性脳腫瘍、転移性脳腫瘍、手術的操作が難しい頭蓋底腫瘍(とうがいていしゅよう)等に応用されています。脳以外の病巣への応用としては、後述のように頭頸部や肺の病巣(肺がんや転移性肺がん)に応用され、他の部位に対しても検討がはじまっています。 この治療が個々のケースに適しているかどうかは十分検討する必要がありますので、主治医および放射線腫瘍医にご相談ください。1.ガンマナイフによる定位放射線照射 ガンマナイフとは、201個のコバルト線源をヘルメット状の照射ヘッドに半球状に配置した放射線照射装置です。おのおのの線源から放出される放射線(ガンマ線)がヘルメット内の小さな穴を通過することでペンシル状のビームとなり、小領域に集まるように設計されています。このようにして、多方向から一点に高線量の放射線を集中させることができます。 治療法は、「レクセルのフレーム」という金属の枠を4本のネジでがっちりと頭蓋骨に固定した状態で CTや血管造影等の画像検査を行い、放射線を照射する部位を決め、その部位に正確に照射できるようにガンマナイフの照射ヘッドをセットするという手順になります。 この原理を提唱したスウェーデンの脳外科医レクセルは、脳外科手術の延長として考案したので、この治療法を放射線手術装置の名をガンマナイフ(ガンマ線でナイフのように切れる)と呼ぶようになりました。 ガンマナイフは主に動静脈奇形、聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)をはじめとする脳内の小さな良性病変を治療し、優れた成績をあげています。最も多く治療されている動静脈奇形については、この治療が徐々に脳循環の状態を変えるため、外科療法や異常血管塞栓療法(いじょうけっかんそくせんりょうほう)に比べて危険性は少なく、おおよそこの治療を受けた90%の患者さんで有効性を認めています。近年の画像診断やコンピュータの技術進歩により、複雑な形状の病巣に対しても治療が可能になり、現在は転移性脳腫瘍などがんの治療にも応用されています。わが国では、平成8年4月1日に保険適用になっています。2.リニアックを用いた定位放射線照射ガンマナイフによる治療は線量の集中性がよく、優れた治療成績をあげました。これを参考にして、一般の病院にすでに普及した放射線治療装置である直線加速器(リニアック)を用いて、病巣に放射線を集中させる治療を行う試みが開発されました。実際にはこの治療は、1980年代になってから主として動静脈奇形を対象にはじめられ、1980年代後半には、一部の施設でがんの治療にも行われるようになってきました。 この治療方法は、リニアックを回転させながら放射線を照射することと治療ベッドの回転を組み合わせる方法など、さまざまな方法が開発され、ガンマナイフと同等の放射線集中効果を得ることができます。この方法を可能にしたのは、種々の画像診断の技術が向上したことに加え、放射線治療の精度や、放射線の照射量の計算などを行うコンピュータ技術の進歩によるものです。この治療技術はアメリカで1990年代になって急速に普及し、脳動静脈奇形、聴神経鞘腫等の良性疾患だけでなく、転移性脳腫瘍、原発性悪性脳腫瘍の一部にも適用されています。わが国では、頭蓋内腫瘍を含む頭頸部腫瘍および脳動脈奇形に対して、平成10年4月1日に保険適用となっています。 国立がんセンターでは1991年7月以来、全国に先駆けて独自にこのシステムを開発し、スマート(SMART)と名づけて治療を行っています。この治療の対象は、主に原発性および転移性のがんです。この治療法の大きな特徴は、分割照射法を採用している点です。がんの放射線治療では、1回照射よりも分割照射のほうが周囲の正常組織への副作用を軽減できます。同じ部位に数回にわたって分割した照射を可能にするため、高精度な位置決めができる固定具を治療を受ける患者さんごとに作製しています。この方法では、他の照射法で治療の途中に起こりがちな倦怠(けんたい)、食欲不振、むかつきや嘔吐等の副作用が少なく、また照射後周囲の正常組織の有害反応はわずか3%だけでした。国立がんセンター中央病院では、この方法を用いてこれまで約400人の治療を行い、局所の治療としては優れた効果をあげています。 同様に、リニアックを用いた定位放射線照射を行うサイバーナイフ(cyberknife)は米国で開発された放射線治療装置で、135kgの超小型リニアックを6軸制御の日本製産業ロボットに取り付けた装置です。X線透視用カメラで患者さんの動きをモニターし、正確な治療を行うように工夫されています。従来のリニアックによる定位放射線照射と比較してリニアックが自由に動くので、病巣の形に応じた治療が可能です。 小さな肺がんや転移性肺がん等に対しても定位放射線治療が応用され(体幹部定位放射線治療)、平成16年4月1日に保険適用になっています。 温熱療法は、がん細胞が正常細胞と比べて熱に弱いという性質を利用した、がんの治療法です。顔に発生した肉腫が丹毒(たんどく)による発熱で消失したことや、自然治癒したがんのうちおおよそ1/3で発熱していたという報告等、がんが治ることと発熱の間には、何らかの関連がありそうだと昔からいわれていました。本格的な研究がはじまったのは、1960年代になってからです。現時点では研究段階の治療で、まだ標準的治療とはいえません。この治療法の対象となるのは、通常の治療法では治すことが難しい局所進行がんや再発がんです。2.方法温熱療法には、全身を加温する方法(全身温熱療法)と、がんやその近くを温める方法(局所温熱療法)があります。一般には局所温熱療法が主に行われる方法で、マイクロ波や電磁波を用いた装置で局所を温めます。体の外から加温するのが最も多く行われる方法ですが、その他に食道、直腸、子宮、胆管といった管腔(かんくう:空間のある場所)内に器具を入れて加温する方法や、がん組織の中に数本の電極針を刺し入れて加温する方法が試みられています。がんに対する効果は41℃以上で得られますが、42.5℃以上で特に強くなることが知られています。体の表面に近いがんは目的の温度まで比較的容易に温めることができますが、体の奥深いところにあるがんは、脂肪、空気、骨が邪魔をして十分に温めることが難しい場合が多く、温熱療法の効果が不十分になる可能性があります。 温熱療法は通常は単独で用いるのではなく、放射線や抗がん剤の効果を強めることを目的に、放射線や抗がん剤と併せて使います。最も研究が行われているのは局所温熱療法と放射線を併せて行う治療で、脳腫瘍、食道がん、乳がん、大腸がん、膀胱がん、軟部組織腫瘍等のがんで試みられています。 加温時間は長ければ長いほど効果が増しますが、一方、治療を受ける患者さんの負担が大きく、45~6その周囲のわずかな正常組織であるため、がんを治す確率が高く、しかも副作用が少なくできる治療法です。一般的には小さながんに効果が高い治療法です。外部照射と組み合わせて使われることもあります。放射線源の強さにより、24時間から7~8日にわたって治療する場合と、数分の治療を数回繰り返す場合があります。長時間治療する方法を時間あたりの線量が低いので低線量率といい、短時間治療する方法は高線量率といいます。低線量率で長時間治療している間は、他の人に放射線があたらないように特別の部屋に入っている必要があります。高線量率の場合は治療するのは治療室内ですが、数分で1回の治療が終わりますので、それ以外は一般病室で過ごすことができます。高線量率治療では放射線源が強いので、医師、技師、看護師が放射線に被曝しないように、あらかじめ患部にチューブを入れておき、遠隔操作で線源を挿入します(高線量率遠隔小線源治療)。この治療法では線源が非常に小さくなったことや、コンピュ-タ-の発達などで従来治療が困難であった部位のがんへの治療が可能になってきています。 多くの放射線源は一時的に体内に挿入し、治療が終了すると抜去しますが、粒状の線源である金、ヨードでは刺入したままにしておきます(永久刺入)。永久刺入された場合は、身体から出る放射線が周囲の人に危険のない範囲に下がるまでの数日間、患者さんは特別の部屋に隔離されます。3)非密封の放射性同位元素による治療ヨードを体内に投与すると甲状腺組織に取り込まれることを利用して、ヨード131という放射線の一種であるβ線(ベータ線)を出す放射性同位元素(アイソト-プ)を、甲状腺機能亢進症や肺などに遠隔転移した甲状腺がんの治療に用います。 まだ、我が国で認可されていないアイソトープでの治療としては、痛みのある骨転移へのストロンチウム89による治療があります。また、悪性リンパ腫などの抗体と、アイソトープ(ヨード131やイットリウム90など)を結合したものを使用する放射線免疫療法は、我が国でも研究がはじめられています。5.放射線治療をがんの治療として決めるまでにはがんにかかった方が放射線治療医を直接受診することは非常にまれで、ほとんどが外科、内科などから紹介されて放射線治療医を受診します。紹介医に放射線治療についての大まかなことを聞いている場合がほとんどですが、専門医である放射線治療医とよく相談して実際に治療をするかどうかを決めることが大切です。放射線治療医は診察し、これまでのX線検査、血液検査などをよく検討し、これらに基づき放射線治療を施行する意義について、治療を受ける方及びご家族とよく相談します。放射線治療を施行するとしたらその目的は何か、治癒を目指すのか、がんによって生じている症状を和らげることなのか。治療によってどのような副作用がおこりうるのか。放射線以外の治療法にはどのようなものがあるのか。治療を受ける方は放射線治療のメリットとデメリットを納得するまで、放射線治療医に聞き、治療をするのか、しないのかを決めるのがよいと思います。6.放射線治療にかかわっている人たち放射線治療を実際に行っていくには、いろいろな職種の人たちのかかわりが必要です。例えば、国立がんセンター中央病院放射線治療部では、放射線治療医、放射線技師、放射線物理技師、看護師、受付事務が協力して治療を行っています。放射線治療医は放射線治療の方針決定、治療計画、治療中、治療終了後の診察などを行います。放射線技師は、担当医によって決定された治療部位へ放射線を照射します。治療機器の保守管理なども行っています。放射線物理技師は最適な照射方法、線量分布などを担当医とともに決めます。看護師は治療開始時に治療についてのオリエンテーションをしたり、治療期間中の副作用への対応などについてかかわります。受付事務は治療スケジュールを説明したり、診察日以外の医師診察を希望した場合などの窓口となります。7.放射線治療が標準治療となっている主な疾患根治治療と緩和治療に大別して、放射線治療が標準治療となっている主な疾患の治療の概略を以下に示します。他の疾患、状態でも放射線治療の対象になることはあります。実際の治療方法、詳細な治療成績などについては担当医からよく説明を受けることが必要です。1)根治治療(1)頭頸部領域のがんI、II期の早期がんでは、はじめに行う治療が放射線治療でも手術でも治癒率に大きな差はありません。形態と機能が保たれる可能性がある放射線治療が主体となる治療が、まず勧められることが多くあります。放射線治療で治らなかった場合は手術が行われます。放射線治療は6~8週の外部照射で治療することがほとんどですが、舌がんでは密封小線源治療が主に行われます。密封小線源治療が行われる場合があります。解剖学的部位が手術を施行することが難しいので、どの病期でも放射線治療が主に行われます。7週前後の外部照射で行われることが主ですが、密封小線源治療を加えることもあります。 進行したがんでは手術が治療の主体となりますが、手術ができないほど進行した場合は、放射線治療が行われます。抗がん剤と併用して行われる場合もあります。手術が施行されても腫瘍の残存が疑われた場合には手術後に放射線治療を行います。非小細胞肺がんでは、I、II期は手術が行われ、III期が放射線治療の対象となるのが一般的です。放射線治療は6~7週の外部照射で行われます。肺門部のがんでは、密封小線源治療で治療を行うことがあります。抗がん剤と組み合わせて治療すると、放射線単独よりも生存期間が延長することがわかってきました。III期非小細胞肺がんの5年生存率は10%前後です。I、II期では全身状態がよくなく、手術に耐えられない場合は放射線治療が行われ、20~40%の5年生存率が得られます。 遠隔臓器転移のない小細胞肺がんは、抗がん剤とあわせて治療を行います。放射線治療は4~6週の外部照射で行われます。我が国でも乳房温存治療が増加してきました。乳房温存治療は、乳房部分切除手術に外部照射をあわせて行うのが一般的です。5~6週の外部照射での放射線治療を行います。乳房部分切除のみの場合の乳房内あるいは、人工的に合成する場合もあります。新しい抗がん剤の候補が発見されると、ヒトの培養がん細胞やヒトのがん細胞を植えつけた動物に対しての有効性が研究され、次にその薬物有害反応が研究されます。がんに対する効果と、ヒトが耐えられるかどうか、その薬物有害反応はどういう種類でどの程度か等が判断された後に、実際のがん治療における有効性を知るために、臨床の研究へとステップアップします。 ヒトでの臨床研究では、まず、薬物有害反応、血中濃度、有効性等の研究(第I相研究)が行われます。このときに安全な投与量が決定されます。次に、この安全な投与量を用いて、薬の有効性と有害事象が研究されます(第II相研究)。以上の結果から、市販する価値を認められた薬のみが、広く治療に用いられます。一般に、新薬の発見から市販までに10年以上かかるといわれるほど、長い慎重な研究を重ねて新しい抗がん剤が誕生します。しかし、それでは有効な抗がん剤の恩恵を受けられない方も多いので、よく効く抗がん剤はできるだけ早く使えるようにしようという努力がなされています。11.抗がん剤による薬物有害反応について抗がん剤には、がん細胞を死滅させるとともに、正常な細胞も傷害させてしまうという作用(薬物有害反応)があります。理想的な抗がん剤は、がん細胞だけに作用して正常な組織には作用しないという薬ですが、残念ながらそのような薬は現在のところ存在しません。もちろん、分子標的薬といったがんにのみ作用する抗がん剤の開発、あるいは投与の工夫により、なるべくがんへの選択性を高めるための研究が行われていますが、薬物有害反応をゼロにすることはできていません。抗がん剤とその主な薬物有害反応には、あげたようなものがあります。抗がん剤の薬物有害反応はさまざまですが、正しく使えば多くの場合は使用を中止すれば治ります(可逆性)ので、がんの治療は可能です。薬物有害反応を薬により軽減させることも、薬物療法の大きな役割です。治療を受ける方が薬物有害反応




小児白血病症状


に十分耐えることができ、そして十分効果的にがん細胞を破壊できる抗がん剤が、実際の治療に使用されています。 近年では、薬物有害反応の異なる複数の抗がん剤を同時に用いて薬


小児白血病症状


物有害反応を分散させ、がんに対する効果も増強させる多剤併用化学療法が行われています。特徴の異なる薬剤を組み合わせることによってすべての薬物有害反応が軽く済み、軽い


小児白血病症状

薬物有害反応なら薬物有害反応防止剤で克服できるということです。 がんの化学療法を安全に行うためには、抗がん剤の効果と薬物有害反応を熟知している専門医による治療が必要で

小児白血病症状


す。主治医は、通常どのような薬をどのように内服、または静脈注射するかとともに、その治療を受けた場合の効果と、どのような薬物有害反応が出るかを詳しく説明します。そのと


小児白血病症状


きわからないことがあれば必ず質問するなどして、よく理解したうえで治療を受けることが大切です。薬物有害反応をコントロールすることが、抗がん剤による治療にとって重要で

小児白血病症状


す。病状をよく知り、その治療の必要性をよく理解することは、薬物有害反応に対する心構えにもなります。以下に主な薬物有害反応について述べます。1)血液毒性ー骨髄抑制抗が

小児白血病症状


ん剤の多くは増殖が盛んな細胞に作用するため、骨髄細胞や毛根といった正常細胞もダメージを受けやすくなります。骨髄細胞(幹細胞)は血液中の細胞(白血球、赤血球、血小板)

小児白血病症状


のもととなる細胞のため、これらがダメージを受けることにより、血液中の白血球、赤血球、血小板の減少が起こります。これらの細胞は、免疫、酸


2010年5月7日星期五

マイケルプレッカー白血病

使用する方法)は進行癌でも70%の人に有効で完全に癌が消滅した症例もあります。治療は入院で行い、約1週間連続して点滴を行います。副作用として吐き気、嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢、脱毛、白血球減少、腎機能障害等があります。
化学放射線療法
化学放射線療法の特徴は作用機序の異なる化学療法と放射線療法を同時に行なうことによって治療効果を高めることにあります。化学放射線療法は主に癌が手術できないほど進行した場合と前もって癌を小さくしてから手術を行う場合に行っています。また癌があまり進行していない状態では化学放射線療法で手術と同等の5年生存率が(患者さんが治療後5年以上生きられる割合)得られるという報告があり、当院では手術以外の治療を希望される患者さんには癌の根治をめざして化学放射線療法を積極的に行っています。化学放射線療法は入院で行い、点滴での抗癌剤投与と同時に放射線療法を行います。治療期間は1~2ヵ月です。副作用として吐き気、嘔吐、食欲不振、口内炎、下痢、脱毛、白血球減少、腎機能障害に加えて放射線に伴う副作用があります。
それ以外の治療
食道癌が進行すると食道が細くなり食事が通過しなくなります。飲食は単に栄養を補給するだけでなく、人にとって大きな楽しみであり、食事ができないと言うことは栄養状態を不良にするだけでなく、精神的にも多大な影響を及ぼします。患者さんのQOL (Quality of life 生活の質)を高めるため、こういった患者さんには、内視鏡を使って食道内にチュ?ブ(食道ステント)を留置し食道を拡げ食事の通過をよくする治療を行っています。
7.食道癌の治療法の選択
癌の治療において最も肝心なことは癌を完全に治すことです。そして診断治療の進歩により確実に治るようになれば、次に体への影響の少ない治療法、後遺症の少ない治療法、美容上すぐれた治療法などへと発展します。早期食道癌は治る癌になりつつあり縮小治療を考えるべき時期に来ていると思われます。一方、進行食道癌はまだまだ治りにくい癌で、いかにして治すかを考えるのが優先されています。つまり食道癌は進行度によって全く治療法の考え方が異なります。
A粘膜癌(m癌)で転移のないもの(T1a, N0:食道癌の進行度の項参照)
早期癌と呼ばれるものでEMR(内視鏡的粘膜切除術)や外科手術、放射線治療が一般的に行われています。当院ではこの病期の癌に対しては体への影響の少ない治療法であるEMRの癌に行っています。
8.大阪府立成人病センターの食道癌の治療成績
内視鏡治療
食道癌は胃癌や大腸癌に比べ早期で見つかることが少ないため多くの症例を治療している施設は限られています。当院では1994年以降2001年までにのべ100人以上、特に2000年以降は年間25?30人の食道癌患者さんに内視鏡治療を行ってきました。当院の特徴は豊富
2004年の前立腺の治療実績をアンケートし、333施設から回答を得た(回収率7
前立腺がんの発生
がんは、前立腺の細胞が正常の細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。最近、遺伝子の異常が原因といわれていますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分に解明されていないのが現状です。がんは周囲の正常組織や器官を破壊して増殖し、他の臓器に拡がり腫瘤(しゅりゅう)を形成します。他の臓器にがんが拡がることを転移と呼びます。前立腺がんが、よく転移する臓器としてリンパ節と骨が
あげられます。
前立腺がんとラテントがん
前立腺がんは、年をとることによって多くなるがんの代表です。前立腺がんの中には比較的進行がゆっくりしており、寿命に影響を来さないであろうと考えられるがんも存在します。もともと前立腺がんは欧米に多い病気ですが、実はこのようなおとなしいがんに関しては欧米でも日本でも地域差はないといわれています。他の原因で死亡した男性の前立腺を調べてみると日本人でも70歳を超えると2~3割、80歳を超えると実に
3~4割に前立腺がんが発生しているとされています(このようながんをラテントがんと呼んでいます)。このような高齢者に発生する前立腺がんの25%から半数程度はおそらく寿命に影響を及ぼさないがんと考えられています。がんの中にもこのような生命に異常を来す可能性の低い場合もあるということです。一方で悪性度の高いがんは時間の経過とともに進行し、臨床的に診断されるようになります。この頻度には人種差が
あり、米国黒人ではもっとも頻度が高く、次に白人が高いとされています。
前立腺がんの原因と予防
前立腺がんの確立したリスク要因は、年齢(高齢者)、人種(黒人)、前立腺がん家族歴とされています。動物実験などから、アンドロゲンが前立腺がん発生に重要な役割を果たしているのではないかと考えられてきましたが、現在のところ、疫学研究ではこの仮説に一致する結果は得られていません。最近では、IGF-1によってリスクが高くなる可能性が指摘されています。
食事?栄養素に関しても、現状では確立された要因はありませんが、リスク要因として脂質、乳製品、カルシウム、予防要因として野菜?果物、カロテノイド(なかでもリコペン)、ビタミンE、セレン、ビタミンD、イソフラボンなどが候補に挙げられています。喫煙、体格、アルコール、身体活動についても、関連の可能性が探られています。
自分にとって最適な治療を選択するためには、?悪性リンパ腫の中のどのような病型(タイプ)ですか??と、まずは医師に質問することが重要です。
I期の治療法は以下になります: 臨床経過観察。
middot; 通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもを分泌するなど男性機能を支える。欧米人に多いが、日本でも高齢化や食生活の洋風化などを背景に増えている。年間死者数は、8400人余り(2003年)。10年前2万人足らずだった新規患者は、2020年には7万8000人に達するとの予測もあり、男性では胃がんを抜き、肺が
んに次いで2位になると見られる。
読売新聞では、泌尿器手術の国の施設基準などを参考に、全国426医療機関に対し、2004年の前立腺の治療実績をアンケートし、333施設から回答を得た(回収率7
前立腺がんの発生
がんは、前立腺の細胞が正常の細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。最近、遺伝子の異常が原因といわれていますが、正常細胞がなぜがん化するのかまだ十分に解明されていないのが現状です。がんは周囲の正常組織や器官を破壊して増殖し、他の臓器に拡がり腫瘤(しゅりゅう)を形成します。他の臓器にがんが拡がることを転移と呼びます。前立腺がんが、よく転移する臓器としてリンパ節と骨があげられます。
前立腺がんとラテントがん
前立腺がんは、年をとることによって多くなるがんの代表です。前立腺がんの中には比較的進行がゆっくりしており、寿命に影響を来さないであろうと考えられるがんも存在します。もともと前立腺がんは欧米に多い病気ですが、実はこのようなおとなしいがんに関しては欧
米でも日本でも地域差はないといわれています。他の原因で死亡した男性の前立腺を調べてみると日本人でも70歳を超えると2~3割、80歳を超えると実に3~4割に前立腺がんが発
生しているとされています(このようながんをラテントがんと呼んでいます)。このような高齢者に発生する前立腺がんの25%から半数程度はおそらく寿命に影響を及ぼさないがんと
考えられています。がんの中にもこのような生命に異常を来す可能性の低い場合もあるということです。一方で悪性度の高いがんは時間の経過とともに進行し、臨床的に診断されるよ
うになります。この頻度には人種差があり、米国黒人ではもっとも頻度が高く、次に白人が高いとされています。前立腺がんの原因と予防は1例
もありません。また組織検査で粘膜内にとどまる癌(粘膜癌)であった患者さんでは、後に別の部位に癌が再発して手術を行った1例を除き全例内視鏡治療のみで完治できており、食道
癌で亡くなられた方はありません。
外科手術
また当院外科で過去15年間に食道癌の根治手術(肉眼的に癌の残っていない手術)を受けられた患者さんの手術後5年生存率は、癌の病期別で示すとI期:89%、II期:63%、III期:29%、
V期:15%でした。この数字には、癌が取りきれなかった手術(姑息手術といいます)や食道癌以外の病気で亡くなられた患者さんは含まれておりません。また、この数字には手術前肥厚した軟口蓋や口蓋垂を縮小させることによって、咽頭腔を拡大することが出来ます。また、舌扁桃肥大などで舌根部が肥大しているため、睡眠中に舌の付け根がのどを塞いで気道が狭くが悪い場合、ラジオ波凝固治療によってレーザーよりも効果的に永続性を持たせて肥大した下鼻甲介を縮小させることが出来ます。ラジオ波を用いた下鼻甲介の減量手術は、外来で短時間で簡便に、安全に施行できる理想的な手術法と考えられます。レーザー治療を繰り返した後にも残る下鼻甲介の肥大に対してはレーザー治療と殆ど
変わることのない術前処置と費用でラジオ波凝固治療を受けていただけます。
また、慢性副鼻腔炎で鼻茸が鼻腔を閉塞しているようなケースにも、外来治療としてラジオ波凝固治療を適応して鼻茸を凝固縮小させることが出来ます。
【ラジオ波凝固治療器】質問A:口臭とのどの不快感
いつもノドが気になっていて何かすっきりとする方法はないかと思っている時に「扁桃腺と口臭」という記事を読んで、自分でも思い当たる節があったのと、膿栓のようなものがある場合は唾液を飲み込んでもなんとなく鼻に抜けて不快感があり、気になっておりました。最近は年に1度くらいですが、風邪を引くと38度から39度の熱が出ることもあります。しかしながら、扁桃腺の摘出手術はなにやら大変そうだし、そこまで事が重要ではないかもしれないと思っています。そこで、以下質問をさせて頂きたいと思います。
扁桃のラジオ波凝固治療にかかる時間と費用
入院の必要はあるのか?一回で終わるのか?全身麻酔などは必要か?
扁桃のラジオ波凝固治療後の効果期間
とりあえず、一度治療して、またある程度の期間を経ると戻るのか?
扁桃のラジオ波凝固手術とレーザー手術の違い、治療効果期間
を教えていただきたく、お願い申し上げます。
質問B:のどの違和感とラジオ波凝固治療

マイケルプレッカー白血病


私は扁桃腺に特に弊害は無く、いびきもひどくはありません。しかし扁桃腺がかなり大きく、普段も喉に当たって気になるときがあるので扁桃腺を切除しようとして大学病院で見て


マイケルプレッカー白血病

もらったところ、扁桃腺は
確かに大きいけれど全く異常は無いので切る必要は無いが気になるならば手術もできますと


マイケルプレッカー白血病

のことでした。ラジオ波凝固治療で縮小させることができればと思います。
ラジオ波凝固治療のために入院は必要でしょうか?


マイケルプレッカー白血病

手術は入院を必要とせず、通院で良いというのはとても魅力的です。もしも手術を受けたいと思うのであれば、一度そちらにお伺いして診察してもらってからとなるのでしょうか?


マイケルプレッカー白血病

費用はどのくらい掛かりますでしょうか?扁桃の大きさによっても違うのでしょうか?もしくは症状によっても違うのでしょうか治癒率(5年生存率)も50-60%にまで向上しました。

マイケルプレッカー白血病


この腔内照射は食道にチューブを挿入するだけで消化器内視鏡程度の苦痛しかないため、これも外来での治療が可能です。


マイケルプレッカー白血病

化学療法(抗癌剤治療)
抗癌剤を用いた癌の治療を化学療法といいます。食道癌の化学療法は主に癌の転移が全身に

マイケルプレッカー白血病


みられる場合と前もって抗癌剤で癌を小さくしてから手術を行う場合におこなわれます。当院独自のFAP療法(シスプラチン、アドリアマイシン、5FUの3種類の抗癌剤を組み合わせて


急性骨髄性白血病再発

1)外科療法
卵巣がんは手術によって診断が確実にできます。また、がん細胞のタイプや拡がりの程度がわかり、その後の治療方針が決まります。卵巣がんの手術は転移の状態、年齢などによって異なりますが、次のような方法のうちから普通(1)と(2)が行われ、さらに(3)と(4)が行われることがあります。
(1)卵巣の切除
片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。
(2)大網(たいもう)切除
大網とは胃から垂れ下がって、大小腸をおおっている大きな網のような脂肪組織です。大網は卵巣がんの転移が最もよくおこる組織であり、切除しても実害はありません。
(3)後腹膜リンパ節郭清(かくせい)
後腹膜リンパ節は卵巣がんの転移がおこりやすい部位のひとつです。転移が疑われるリンパ節を採取して検査することをサンプリングといい、リンパ節とリンパ管を系統的にすべて切除することをリンパ節郭清といいます。
(4)腸管などの合併切除
腹腔内の転移をできるだけ切除するために、大腸、小腸、脾臓などをがんと一緒に切除することもあります。
2)放射線療法
高エネルギーX線を身体の外から照射する外照射と、放射性リン(32P)の溶液を腹腔内に注入して内部から腹膜の表面を照射する方法があります。卵巣がんでは手術後の残存腫瘍に対して、以前はよく放射線療法が行われましたが、最近では化学療法のほうが主に行われています。しかし、脳に転移した腫瘍に対しては放射線治療が行われます。
3)化学療法(参照:がんの薬物療法)
抗がん剤を使う治療を化学療法といいます。抗がん剤は手術でとりきれなかったがんに対する治療として使われます。卵巣がんは、成人のがんの中では抗がん剤が比較的よく効くがんのひとつです。抗がん剤は内服、あるいは静脈注射で投与されます。また、直接腹腔内に注入されることもあります。いずれの場合でも、抗がん剤は血液中に入り全身に広がって作用します。抗がん剤はがん細胞に強い障害を与えますが、正常の細胞にも影響を与え、副作用をおこします。抗がん剤を繰り返し使うことによって、がん細胞が完全に消滅することもありますから、効果がある限り、ある程度副作用がおこるまで使用します。卵巣がんによく使われる抗がん剤の副作用として、血液中の白血球と血小板の減少、貧血、吐き気や嘔吐、食欲の低下、脱毛、手足のしびれなどがおこります。


治療は病期、年齢、がんの組織型、がん以外の病気の有無などによって異なります。病状に応じて現在、最も有効と認められている治療は標準的治療と呼ばれています。難治性のがんでは、標準的治療は満足できる結果を多くの場合もたらすことができません。そのためさまざまな新しい治療法が研究され、試みられています。

新しい治療法はよりよい治療を目指して行われますが、必ずしも標準的治療よりもよい結果をもたらすとは限りません。新しい治療法の試みは、担当医だけで行うのではなく、多くの専門家の管理のもとで「臨床試験」として行われます。新しい治療と標準的治療を比較する臨床試験を比較試験といいます。比較試験の結果、新しい治療が優れていることがわかれば、新しい治療を標準的治療とします。

これから卵巣がんの治療を受ける場合は、「現在の標準的治療」を受けるか、「臨床試験中の新しい治療」を受けるかどちらかを選ぶことになります。

7.病期(ステージ)別治療
I期
手術によってがんのある卵巣を切除します。片側の卵巣、卵管だけを切除する場合と、両側の卵巣、卵管、子宮を含めて切除する方法があります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、I期ではなくIII期ということになります。

手術後、摘出物の顕微鏡的検査の結果、卵巣以外にがんが転移していないことがわかって、はじめてI期であることが確定します。

このような手術によって、I期であることが確定した場合、手術後、化学療法を行って再発を予防する試みは臨床試験として行われています。
II期
手術は両側の卵巣、卵管、子宮を転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には直腸を含めて切除することもあります。大網は一見して転移がない場合でも切除します。切除した大網を手術後検査すると、顕微鏡的な転移が見つかることがあります。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。後腹膜リンパ節は、手術時に転移が疑われる場合、サンプリングをしてすぐに病理検査をします。病理検査の結果、転移があれば骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を郭清します。転移があれば、II期ではなくIII期ということになります。

手術後、大網とリンパ節の顕微鏡的検査の結果、転移していないことがわかれば、はじめてII期であることが確定します。

このような手術によってII期であることが確定した場合、手術後、化学療法を予防的に行って治癒率を改善しようとする試みは臨床試験として行われます。
III、IV期
III、IV期のがんは進行がんとして同じように治療が行われます。III、IV期のがんは転移が広範囲にあるため、手術によって完全に切除することはできません。しかし、一部のがんが残ってもできるだけ多くのがんをとり除いたほうが症状を改善できるため、全身状態が耐えられれば、できるだけ多くのがんを切除します。病状によっては手術で大部分のがんがとれる場合もありますが、開腹したけれどほとんど何もとれずに終わる場合もあります。手術前の検査によって、開腹しても切除は難しいと予測される場合は、まず化学療法を行ってがんを縮小させてから手術する方法もあります。

手術は両側の卵巣、卵管、子宮を、転移のある骨盤腹膜を含めて切除する方法で行われます。直腸にがんの浸潤がある場合には、直腸を含めて切除することもあります。大網、後腹膜リンパ節、脾臓、大腸、小腸の一部を転移したがんと一緒に切除することもあります。

手術後、残された腫瘍に対する治療として化学療法が行われます。化学療法の際は、標準的治療法で行うか、新しい治療法を臨床試験として行うかを選ぶことができます。

初回手術で切除できずに残ったがんが化学療法によって縮小し、切除可能となった場合には再手術が行われることもあります。
再発
再発は治療により一度消失したかにみえたがんが再び増殖して見つかるようになった状態です。再発に対して以下の治療法のひとつが行われます。
(1)手術
再発が一部に限局している場合は、その部分を切除するだけで、再びがんのない状態が長く続くことがあります。再発が広範囲でがんを切除することができない場合でも、症状を和らげるための手術(例えば、胃瘻造設のための手術)を行うこともあります。
(2)化学療法の臨床試験
最初の抗がん剤が非常に有効であった場合は、再発に対しても同じ抗がん剤が効きますが、再発に対する化学療法は症状緩和のひとつとして行われます。最初用いた抗がん剤が効果がなかった場合は新薬を用いることが多くなります。新薬を用いる場合は臨床試験として行われます。腹水を抑えるために、腹水をとった後、腹腔内に抗がん剤を注入することもあります。
(3)放射線療法
脳転移した腫瘍に対しては化学療法でなく放射線の照射が有効です。
悪性リンパ腫は、リンパ系の組織から発生する腫瘍(いわゆる“がん”)です。リンパ系組織とは、ヒトの免疫システムを構成するもので、リンパ節、胸腺(きょうせん)、脾臓(ひぞう)、扁桃腺(へんとうせん)等の組織?臓器と、リンパ節をつなぐリンパ管、そしてその中を流れるリンパ液からなります。リンパ系組織を構成する主な細胞は、リンパ球と呼ばれる白血球です。リンパ液の中には液体成分とリンパ球が流れていて、やがて血液と合流します。リンパ系組織は全身に分布しているため、悪性リンパ腫、特に非ホジキンリンパ腫は全身で発生する可能性があります。
悪性リンパ腫という病名は、さまざまなリンパ系組織のがんを大きくまとめて呼ぶ名前で、その中に含まれる個々の疾患の臨床経過や治療反応性、あるいは予後は大きく異なります。ですから、自分にとって最適な治療を選択するためには、?悪性リンパ腫の中のどのような病型(タイプ)ですか??と、まずは医師に質問することが重要です。
I期
I期の治療法は以下になります:
middot;臨床経過観察。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;外照射。
middot;組織内照射。
middot;高密度焦点式超音波治療の臨床試験。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
II期
II期の治療法は以下になります:
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。勃起不全を起こさないように神経を温存して前立腺を摘除することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;ホルモン療法併用または非併用する外照射。
middot;組織内照射。
middot;ホルモン療法併用または非併用する放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;ホルモン療法後に根治的前立腺摘除術を評価する臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
III期
III期の治療法は以下になります:
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;ホルモン療法。
middot;通常、骨盤リンパ節郭清術と根治的前立腺摘除術。手術後、放射線療法を併用することもあります。
middot;臨床経過観察。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法、ホルモン療法、あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;放射線療法の臨床試験。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;新しい治療法を評価する目的で行われる臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。
IV期
IV期の治療法は以下になります:
middot;ホルモン療法。
middot;外照射単独、あるいはホルモン療法との併用。
middot;がんによる症状を和らげる緩和的療法としての放射線療法あるいは経尿道的前立腺切除術。
middot;臨床経過観察。
middot;睾丸摘除術と併用した放射線前立腺摘除術の臨床試験。
このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

急性骨髄性白血病再発


再発前立腺がんの治療法
再発前立腺がんの治療法は以下になります:
middot;放射線療法。

急性骨髄性白血病再発


middot;放射線療法を受けた患者さんに前立腺摘除術を行います。
middot;ホルモン療法。
middot;骨の痛みを和らげる緩和的療法としての疼痛治療、外照射、ストロンチウム89

急性骨髄性白血病再発


などの放射性同位元素を用いた腔内照射、あるいは他の治療法。
middot;超音波を用いた凍結手術療法の臨床試験。
middot;化学療法あるいは生物学的療法の臨床試験。

急性骨髄性白血病再発

このまとめのセクションでは、現在臨床試験を行っている治療法について個々に触れますが、最新の臨床試験をすべて網羅できていない可能性があります。アメリカで実施されている臨床試験についての情報はNCI Web siteにアクセスすれば、入手できます。

急性骨髄性白血病再発


前立腺がんは、高齢者に多い男性のがん。前立腺は、膀胱(ぼうこう)の下方にあり、前立腺液を分泌するなど男性機能を支える。欧米人に多いが、日本でも高齢化や食生活の洋風化などを背景に増えている。


急性骨髄性白血病再発

 年間死者数は、8400人余り(2003年)。10年前2万人足らずだった新規患者は、2020年には7万8000人に達するとの予測もあり、男性では胃がんを抜き、肺が


急性骨髄性白血病再発

んに次いで2位になると見られる。
 読売新聞では、泌尿器手術の国の施設基準などを参考に、全国426医療機関に対し、2004年の前立腺の治療実績をアンケートし、333施設から回答を得た(回収率7

急性骨髄性白血病再発

8%)。紙面の制約から、患者数の多い約200病院を一覧にした。表は、患者数のほか、転移のないがんについて、主たる治療が「手術」、「放射線治療」、「ホルモン単独治療」の数を掲載した。


2010年5月6日星期四

白血病子供

かもしれません。しかし多くの場合、そういうことはありません。
抗がん剤で治療して、画像診断ではがんが非常に小さくなり、よく効いたように感じたとしても、残念ながらまた大きくなってくることがあります。
それでも見た目には著明に効いたようにみえますので、「効いた」といわれるわけです。
例えば肺がんの効果判定では、CTなどによる画像上で、50%以上の縮小を「効いた」と判断します。
もちろん、抗がん剤でがんが完全に治るということもありますが、通常「抗がん剤が効く」という場合、「がんは治らないが寿命が延びる」、あるいは「寿命は延びないけれども、がんが小さくなって苦痛が軽減される」といった効果を表現しているのが現状です。
もちろんそれで満足しているわけではなく、がんが完全に治ることを目指しています。
しかし、難治性のがんの多くでは、効果よりも薬物有害反応の目立つことが少なくありません。
1.がんの種類と名称について教えてください
一般的には、発生した臓器、組織による分類が行われていて記載されているがんの名前には、がんと呼ばれるものの大部分が記載されていますが、すべてではありません。それは、分類方法(発生した臓器、組織による分類、顕微鏡的に見た組織分類等)によって名前が違ってくるからです。
基本的に、すべての臓器、組織にがんが発生します。私たちの体は、それぞれ固有の働きをする臓器固有細胞と、それを支持する組織からなります。
がんは、造血器でできるもの、上皮細胞でできる「癌(がん:癌腫とも呼び、英語ではcancer,carcinomaといいます)」と非上皮性細胞(間質細胞:支持組織を構成する細胞)からなる「肉腫(にくしゅ:英語ではsarcoma)」に大きく分類されます。まれに、1つの腫瘍の中に両者が混在する「癌肉腫」というものも発生します。発生頻度は、肉腫に比べ癌腫のほうが圧倒的に多く発生します。
造血器でできるものには、白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫等があります。
上皮細胞でできるがんの代表的なものには、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、子宮がん、卵巣がん、頭頸部のがん(喉頭(こうとう)がん、咽頭(いんとう)がん、舌(ぜつ)がん等)等の「癌」があります。一方、肉腫の代表的なものは、骨肉腫、軟骨肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫、線維肉腫、脂肪肉腫、血管肉腫等の「肉腫」があげられ、発生した組織名が冠されています。造血器がんを除くと、そのほとんどはかたまりをつくって増生するので、固形腫瘍(こけいしゅよう)と一括して呼ぶこともあります。
ひらがなの「がん」は悪性腫瘍全体を示すときに用いられ、上皮性腫瘍に限定するときは、漢字の「癌」という表現を用いることが多いようです。
2.上皮内新生物とは何ですか?
上皮内新生物は「Intraepithelial Neoplasia(Neoplasm)」の日本語訳で、「上皮内腫瘍」とも呼ばれています。以前は、上皮内がん(Carcinoma in situ)と呼ばれていたもので、まだ上皮細胞と間質細胞(組織)を境界する膜(基底膜)を破って浸潤(しんじゅん)していないがん(腫瘍、癌)を指します。浸潤していませんから、切除すれば治ります。上皮内がんが最もよく観察されているしたがって、赤字で示した「C」という文字が失われてしまう異常が起こった場合、1文字ずつずれが生じ、全く意味不明な暗号が伝達されることになります。
されています。
肺や骨、リンパ節など他の臓器への転移がある場合には、シスプラチンを中心とした抗がん剤を使用して、全身化学療法を行います。多種類の薬剤を併用して行いますが、薬物有害反応がかなり強くみられます。奏効率は、60~70%といわれています。
手術後は、抗がん剤のシスプラチンを主体とする多剤併用化学療法でがん細胞の完全消失が認められ、長期に生存している患者さんも増えています。
手術が不可能な場合は、放射線療法やブレオマイシンなどの抗がん剤の投与が行われます。
外科療法や放射線療法等を主体とした治療を行いますが、抗がん剤などによる化学療法を併用することがあります。
ある程度進行していたら、化学療法を併用します。
悪性度の高いがんに対しては、手術後に全身的化学療法を続けて行います。
10.新薬の誕生までの道のり
最初の抗がん剤の発見以来、約30年の間に100種以上の新薬が開発され、現在、治療に用いられています。抗がん剤は、植物の成分、細菌の培養液など多くの資源から探索されます。あるいは、人工的に合成する場合もあります。新しい抗がん剤の候補が発見されると、ヒトの培養がん細胞やヒトのがん細胞を植えつけた動物に対しての有効性が研究され、次にその薬物有害反応が研究されます。がんに対する効果と、ヒトが耐えられるかどうか、その薬物有害反応はどういう種類でどの程度か等が判断された後に、実際のがん治療における有効性を知るために、臨床の研究へとステップアップします。
ヒトでの臨床研究では、まず、薬物有害反応、血中濃度、有効性等の研究(第I相研究)が行われます。このときに安全な投与量が決定されます。次に、この安全な投与量を用いて、薬の有効性と有害事象が研究されます(第II相研究)。以上の結果から、市販する価値を認められた薬のみが、広く治療に用いられます。一般に、新薬の発見から市販までに10年以上かかるといわれるほど、長い慎重な研究を重ねて新しい抗がん剤が誕生します。しかし、それでは有効な抗がん剤の恩恵を受けられない方も多いので、よく効く抗がん剤はできるだけ早く使えるようにしようという努力がなされています。
11.抗がん剤による薬物有害反応について
抗がん剤には、がん細胞を死滅させるとともに、正常な細胞も傷害させてしまうという作用
(薬物有害反応)があります。理想的な抗がん剤は、がん細胞だけに作用して正常な組織には作用しないという薬ですが、残念ながらそのような薬は現在のところ存在しません。もち
ろん、分子標的薬といったがんにのみ作用する抗がん剤の開発、あるいは投与の工夫により、なるべくがんへの選択性を高めるための研究が行われていますが、薬物有害反応をゼロ
にすることはできていません。抗がん剤とその主な薬物有害反応には、あげたようなものがあります。抗がん剤の薬物有害反応はさまざまですが、正しく使えば多くの場合は使用を中
止すれば治ります(可逆性)ので、がんの治療は可能です。薬物有害反応を薬により軽減させることも、薬物療法の大きな役割です。治療を受ける方が薬物有害反応に十分耐えること
ができ、そして十分効果的にがん細胞を破壊できる抗がん剤が、実際の治療に使用されています。
近年では、薬物有害反応の異なる複数の抗がん剤を同時に用いて薬物有害反応を分散させ、がんに対する効果も増強させる多剤併用化学療法が行われています。特徴の異なる薬剤を組
み合わせることによってすべての薬物有害反応が軽く済み、軽い薬物有害反応なら薬物有害反応防止剤で克服できるということです。
らに、代謝拮抗剤(たいしゃきっこうざい)、アルキル化剤、抗がん性抗生物質、微小管阻害薬等に分類されます。アルキル化剤や抗がん性抗生物質はある一定の濃度に達すると、作用時間が短くても確実に効きます。しかし、正常細胞への攻撃も避けられません。そこで現在、薬をより効果的にがん病巣に到達させる研究が盛んに行われています。また最近は、がんに特異性の高い標的を探し出し、その標的に効率よく作用する薬(分子標的治療薬)の開発が積極的に行われ、すでに医療の現場で使われはじめています。より薬物有害反応が少なく、効果の高い薬の開発が期待されています。個々の抗がん剤については、参考にしてください。
1)代謝拮抗剤
増殖の盛んながん細胞に多く含まれる酵素を利用して、増殖を抑え込もうとする薬です。代謝拮抗剤はプロドラッグといって、本来の働きをする前の化学構造を持った薬として投与されます。これががん細胞の中にある酵素の働きを受けて活性化され、抗がん剤としての効果を発揮するようにつくられています。しかし、この酵素は正常細胞にも存在するので、ある程度の薬物有害反応は病期(病気の進行度)、全身状態等によって治療法を選択します。多くの場合、抗がん剤の多剤併用化学療法を行います。抗がん剤は、塩酸ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン(副腎皮質ホルモン剤)、CD20抗体(リツキシマブ)等を組み合わせて使用します。
強力な治療法ですが、専門病院での治療成績をみると、完全寛解率は50~80%、5年生存率は40~60%でかなりの患者さんが治癒する疾患といえます。
ホジキンリンパ腫のI、II期では放射線療法単独、もしくは放射線療法と化学療法との併用が、III、IV期では化学療法が選択されます。III、IV期症例に対する化学療法による成績は、5年生存率で40~80%と幅がみられますが、比較的多く治癒します。
成人のがんでは、化学療法が最高の治癒率を示すがんです。シスプラチンを中心とする多剤併用化学療法で、70%以上にがん細胞の完全な消失が認められ、治癒率も60%以上と小児急性リンパ性白血病に匹敵します。
シスプラチンを主体とする多剤併用化学療法が、よく用いられます。化学療法を行った後、2回目、3回目の手術が行われることもあります。40%以上にがん細胞の完全消失が認められます。
ほぼ100%の治癒率を示します。メトトレキサートやアクチノマイシンD等の抗がん剤を中心とした化学療法を行い、その後は必要に応じて外科療法を併用します。以前は子宮摘出が主体でしたが、現在は抗がん剤による化学療法が改善され、治癒率も高くなっています。
化学療法を行った場合の薬物有害反応としては、口内炎、脱毛、悪心(おしん:吐き気)、嘔吐(おうと)、白血球減少等がみられます。
小細胞肺がんでは抗がん剤は有効で、多くの場合がん細胞は縮小し、消失することもあります。
しかし再発する場合も多く、その場合の抗がん剤の投与については、まだ研究途中の段階です。エトポシド、シスプラチン、カルボプラチン、塩酸イリノテカン等の薬剤が主に使われています。現在、わが国で広く用いられている組み合わせは、以下のとおりです。
1.シスプラチンと塩酸イリノテカンの2剤併用
2.PE療法:シスプラチン、エトポシドの2剤併用
これらの併用療法を、3~4週間隔で4~6回繰り返し行うのが標準的です。また、多数の抗がん剤を毎週使用する方法が検討されています。9.延命を目的として治療するがん
完全に治すことが期待できない場合でも、化学療法でがんをコントロールしつつ、できる限りQOLの高い日常生活を送りながら、しかも長期に生存することを目標とします。延命を目的として治療するがんには、以下のようなものがあります。
シスプラチンにより、治療成績は飛躍的に向上しました。外科療法や放射線療法の前にシスプラチンを含む多剤併用化学療法を行うことで、治癒の可能性も期待できます。現在は、シスプラチン+フルオロウラシルが多用されています。
肝臓など、食道から離れている遠隔臓器に多発性のがんが転移している場合は、抗がん剤を用いた化学療法が治療の中心となります。シスプラチンとフルオロウラシルを中心とする抗がん剤の多剤併用化学療法や、放射線療法との合併療法が有効です。近年は、転移だけでなく、もともと発生した部位では広がっているけれど、まだその部位にとどまっているがんに対しても化学療法と放射線療法の併用を行います。また、普通の手術後の治療法として、放射線の術後照射と併用しても行います。
小細胞肺がんと比較すると効果は低いのですが、シスプラチンを中心とする多剤併用化学療法で、以前よりよい治療成績が得られています。外科療法や放射線療法等の局所療法とは異なり、化学療法は抗がん剤による全身治療法なので、がんが転移するなど進行した場合では化学療法が治療の主体となります。現在、広く使用されている抗がん剤には、シスプラチン、カルボプラチン等の白金製剤を軸に、酒石酸ビノレルビン、塩酸イリノテカン、パクリタキセル、ドセタキセル、塩酸ゲムシタビン等を組み合わせる2剤併用療法が主流です。副作用や効果を考慮して、組み合わせを替えたりします。延命効果はまだ不十分なので、QOLを十分に考慮して治療を行う必要があります。最近は、分子標的治療薬であるゲフィチニブも使用されるようになりましたが、従来の抗がん剤との組み合わせ方はまだ研究段階です。
薬物療法が比較的よく効くがんです。乳がんの薬物療法には、ホルモン剤、抗がん剤、抗体療法があります。ホルモン療法や抗がん剤は、手術後に用いたときの再発予防効果、再発?転移したがんでの延命効果が証明されています。ホルモン療法は、女性ホルモンの受容体を発現しているがんが対象となります。化学療法としてはアドリアマイシン、シクロホスファミド、パクリタキセル、ドセタキセルなどの注射薬等のほか、フッ化ピリミジン系の内服の抗がん剤(カペシタビンなど)が用いられます。HER2タンパクが過剰に発現している再発?転移性乳がんでは、抗体療法(トラスツズマブ)による延命効果が確認されています。最近では、しこりの大きい乳がんを対象として、手術の前に抗がん剤投与を行う「術前化学療法」が普及してきました。
胃がんでは、手術が不可能な場合や手術の補助手段、手術後の再発防止など、補助的な治療法として用いられています。フルオロウラシルという抗がん剤が有効で、これを中心とする多くの多剤併用化学療法が行われます。
現在、大腸がんには、抗がん剤がいくつか使用されています。ある程度進行したがんに対して、根治的な手術後、再発を少しでも防止するための補助的手段として使われることがあります。また、がんが切除されなかった場合や、手術後再発し、再手術では切除できないような病変に対しても、抗がん剤はしばしば使用されます。フルオロウラシルが有効で、近年、この抗がん剤の奏効率を高める治療の研究が進み、好成績が得られつつあります。最近、塩酸イリノテカンが有効であることも報告されています。
重い全身合併症がなく、肝臓、腎臓、骨髄機能に高度な障害がない場合は、化学療法が行われます。使用される抗がん剤には、ゲムシタビン、フルオロウラシル等がありますが、単独では薬剤の効果が十分でないことが多く、効果を高めるためさまざまな努力がなを助ける機能を持つ薬で、免疫賦活剤と呼ばれるものがそれに当たります。
薬」は、一般に「効果」と「薬物有害反応(副作用)」の2つの作用があります。通常、私たちが薬として使っているものは、効果のほうがずっと強くて、薬物有害反応がほとんどないか、軽度です(例:風邪薬に対する胃もたれ)。しかし、「抗がん剤」と聞いてすぐ頭に浮かぶのは、「副作用ばかりが強くて全然効果がない」ということかもしれません。例にあげた風邪薬は、大半の人に非常によく効いて薬物有害反応がほとんどありませんので、効果と薬物有害反応のバランスが取れています。しかし抗がん剤の場合は、効果と薬物有害反応が同じくらいという場合もありますし、また効果よりも薬物有害反応のほうが多い場合もあります。したがって、普通の薬と違って非常に使いにくく、治療を受ける側にとっては困っ


白血病子供

た薬であるといえます。抗がん剤の薬物有害反応が、他の薬に比べて非常に強いことは確かです。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、脱毛、白血球減少、血小板減少、肝機能障害、腎


白血病子供

機能障害等の症状が現れます。薬によって薬物有害反応の種類や程度は異なり、また個人差もあります。これらの薬物有害反応を何とか軽くしようという努力、あるいは一人一人の状

白血病子供


態での薬物有害反応を予測し、軽く済ませるための努力が行われていますが、完全になくすことはまだできていません。

白血病子供


なぜ、普通に使われる薬と抗がん剤とではそんなに違うのでしょうか。薬は一般に、投与量を増やすと効果が出てきます。もっともっと投与量を増やすと、今度は薬物有害反応が出て


白血病子供

きます。この、効果と薬物有害反応が出現する投与量の幅が非常に広いのが、一般の薬です。通常量の10倍くらい投与しても、それによって命を落とすことはありません。


白血病子供

これに対して抗がん剤は、効果を表す量と薬物有害反応を出す量がほぼ同じ、あるいは場合によっては、これが逆転している場合さえあります。


白血病子供

すなわち、投与量が少ないところですでに薬物有害反応が出て、さらに投与すればやっと効果が出るといったような場合です。したがって、抗がん剤で効果を得るためには、薬物有害

白血病子供


反応を避けられないことが多いのです。
「この抗がん剤はよく効く」と書いてあれば、おそらく「これでがんが治る」と考えられる